私にとって小学校時代の組体操のピラミッドづくりは、まさに「社会」そのものの体験でした。一番下にいる子は、上の子の重みを直接肌で感じる。一番上に立つ子は、下で支えてくれている仲間を信頼しなければ立てない。そこには言葉を超えた、強烈な「他者への責任感」と「連帯感」がありました。
今はもう危ないからやらなくていい、というのは理解できます。当然でしょう。でも、あの経験に代わる「体を張った、他者との繋がり」を、今の子供たちはどこで得ているのだろうか、と考えることがあります。
合唱でも、演劇でも、あるいは地域のボランティアでも何でもいい。形を変えて、あの「自分が役割を果たすことで、全体が完成する」という達成感を、日本の教育は守り続けてほしい。