ドラ1候補!侍J大学代表に選出、東都でも屈指の本格派右腕/評価急上昇中の万能大型サウスポー
最終学年で評価急上昇! 先発もリリーフもこなす万能大型サウスポー
今春から一気に評価を上げた岩城。先発、リリーフともに対応可能な左の本格派だ
【撮影:西尾典文】
【将来像】大関友久(ソフトバンク)
大型でもバランスの良いフォームで制球力が高く、投球スタイルも大関と重なる
指名オススメ球団】ロッテ
投手陣の立て直しが課題で小島和哉以外に日本人の先発左腕がいないチーム事情から
現時点のドラフト評価】★★★★☆
1位指名の可能性あり
毎年最終学年に評価を一気に上げて上位指名を勝ち取る選手が出てくるが、大学生の左腕で今年そのケースに当てはまりそうなのが中央大の岩城颯空だ。富山商時代から北信越では評判の左腕だったが、怪我もあって甲子園出場経験はなく、プロ志望届を提出することなく中央大へ進学。大学では2年秋、3年春といずれもリリーフで3勝ずつをマークしている。
そんな岩城の評価が一気に上がり始めたのは今年春のリーグ戦からだ。開幕当初は体調不良で出遅れて短いイニングでの登板だったものの徐々に調子を上げると、5月12日に行われた国学院大との試合では5回途中から登板して4回2/3を投げて被安打1、6奪三振で無失点という見事なロングリリーフを見せて勝利投手となった。勝ち星はこの試合だけだったが、春は最終的に7試合に登板して防御率1.10をマーク。6月に行われた大学日本代表候補合宿にも召集されると、惜しくも代表入りは逃したものの紅白戦では2試合合計3回を投げて無失点と好投し、視察していた多くのスカウト陣にも強くアピールした。
そんな岩城が上位指名されるかの判断となる注目ポイントが先発での投球だ。4年春までに通算8勝、秋のリーグ戦でも1勝をマークしているが、これはすべてリリーフであげたものである(10月9日終了時点)。今年初先発となった9月25日の青山学院大戦では3回を投げて4失点で降板と試合を作ることができなかった。果たして先発でも力を発揮できるのか。それを確かめるために10月7日に行われた国学院大戦に足を運んだ。
この日の岩城は2回までパーフェクト、3奪三振と立ち上がりから圧巻の投球を披露。3回にスリーベースと内野安打で1点を失ったものの、4回から6回の3イニングも三者凡退と全く崩れる様子を見せず、最終的に7回を投げて被安打3、四死球0、7奪三振で1失点と先発投手として見事に試合を作って見せた。ストレートは序盤からコンスタントに145キロを超え、最速は筆者のスピードガンで150キロをマーク。130キロ台のスライダーも打者の手元で鋭く変化し、120キロ弱のカーブも緩急をつけるのに有効だった。さらに素晴らしかったのがコントロールで、98球を投げてボール球はわずかに30球、ストライク率は69.4%と高い数字を記録。左の本格派投手でこれだけ制球も安定しているというのは大きな魅力である。
一方で少し気になったのは球種の少なさだ。スライダー、カーブ以外ではフォークらしき落ちるボールが数球あっただけで、シュート系のボールは見られなかった。ストレートが走っている日は良いかもしれないが、よりレベルの高い打者を相手にした時にはもう少し使えるボールを増やす必要がありそうだ。
それでも先発としてもしっかり試合を作って見せたことで、スカウト陣の評価も挙がったことは間違いない。左投手が欲しい球団も多いだけに、展開次第によっては1位の12人に入ってくる可能性もありそうだ。
5:複数球団の1位入札濃厚
4:1位指名の可能性あり
3:上位指名(2位以上)の可能性あり
2:支配下での指名濃厚
1:育成であれば指名濃厚