| 読み方 | 品詞 | 意味 | 英語訳 | 例文 | 例語 |
|---|---|---|---|---|---|
| háng | 動詞 | 連続して貫くこと。 | run through | 班固『漢書・谷永伝』による:順序に従って貫徹し、固く守って違わない。 | |
| 長い針目で綿入れなどを縦に縫い合わせること。また、「絎」とも書く。 | キルト | 綿入れ布団を縫う | |||
| 名詞 | 道。 | 道路 | 『詩経・小雅・小弁』:行(みち)に死人あり。 | 微行 | |
| 縦の列。 | 列 | 『詩経・大雅・常武』:左右行(つら)を陳(つら)ね、我が師旅を戒(いまし)む。 | 行列 | ||
| 世代、輩行。 | generation | 班固『漢書・匈奴列伝』:漢の天子は、我が丈人の行(世代)なり。 | 行次 | ||
| 兄弟姉妹の順序。 | seniority among brothers and sisters | 陳彭年、丘雍等『広韻・宕韻』:行は、次第(順序)なり。 | 排行 | ||
| 数学用語で、「行列」における横の並び。 | |||||
| 軍隊の編制で、二十五人を「一行」と称する。 | 隊列 | 左丘明『春秋左氏伝』隠公十一年:鄭伯が卒に貑を出させ、行に犬鶏を出させた。 | |||
| 隊列、軍隊。 | 軍隊 | 司馬遷『史記』陳渉世家:陳勝と呉広は皆次第に行くべきであった。 | 行陣 | ||
| 営業機関。 | 営業会社 | 康駢『劇談録』巻上:直ちに市場の東の肉屋に行き、良い値段でそれを買った。 | 行鋪 | ||
| 工業、商業の類別。 | 貿易 | 呉自牧『夢粱録・民俗』:且つ士農工商、諸行百戸、衣巾装束、皆等差有り。 | 職業・業種 | ||
| 代名詞 | 場所を表す。ここ、あそこ。 | ここ/あそこ | 周邦彦『風流子・芍薬』:最も苦しむは夢魂、今宵伊行に到らず。 | ||
| 助数詞 | 直線状に並んだものを数える際に用いる。 | 列 | 『呂氏春秋・行論』:燕王これを聞き、泣数行にして下る。 | 一行 | |
| 助詞 | 名詞または代名詞の後に用いて複数を表す。 | 董解元『西廂記諸宮調・巻八』:賢者信じずんば恐る、試みに普救寺の僧行に問え。 | |||
| hàng | 形容詞 | 強剛なこと。 | bold | 丁度等『集韻』:行、行行、剛強なる様。 | 行行 |
| 特殊用法 | 構成要素。 | 木立 | |||
| ヘン | 名詞 | 腕前、技量。 | 紀昀『閲微草堂筆記・漢陽続録』:然れども里の男女、三師父の道行清高と言わざるは無し。 | 道行 | |
| シン | 動詞 | 歩く。 | walk | 劉熙『釈名・釈姿容』:両足で進むことを行という。 | 歩く |
| 経験する。 | experience | 『国語・晋語四』:年齢が十五に達した。 | 年齢が経つ | ||
| 言う、話す。 | say | 『爾雅・釈詁下』:行は、言うことである。 | 行成 | ||
| 離れる。 | leave | 陳彭年、丘雍『広韻・庚韻』:行,去也。 | |||
| 返還。 | go back | 『呂氏春秋・貴因』:膠鬲行,天雨日夜不休。 | |||
| 出動。 | go out | 『左伝・僖公五年』:虞不臘矣,在此行也,晋不更挙矣。 | |||
| 出嫁。 | marry | 『国風・鄘風・蝃蝀』:女子有行,遠父母兄弟。 | 更に行く | ||
| 流動する。 | 走る | 『周易・乾卦』:雲が流れ雨が降る。 | 運行する | ||
| 流通する。 | 広まる | 『左伝・襄公二十五年』:言葉に文飾がなければ、遠くまで伝わらない。 | 流行する | ||
| 通じる。 | 知る | 『呂氏春秋』適音:民に好悪を平らかにし、礼義を行わせるために教える。 | |||
| 巡狩、巡視。 | パトロール | 『周礼』地官・州長:もし国が民を動員して師(軍隊)、田(狩猟)、行(行軍)、役(労役)の事を行うならば、率いてこれを至らせる。 | |||
| 行う、従事する。 | する | 『墨子』経上:行とは、為すことである。 | 善行を行う | ||
| 施行する。 | 用いる | 『周易』繋辞上:推し行うことを通という。 | 実施する、実行する。 | ||
| 褒美として与える、授ける。 | give | 班固『漢書』高帝紀下:且法以有功劳者行田宅。 | |||
| 降りる、降下する。 | fall alight | 『礼記』月令:大雨時行。 | |||
| 酒を注ぐ。 | pour the drinks | 蘇軾『勧金船・無情流水多情客』:杯行到手休辞却。 | |||
| 官職を兼任する。 | 兼務する | 范曄『後漢書・陳俊伝』:そこで俊を太山太守に任命し、大将軍の職務を代行させた。 | |||
| 昔、官吏が文案の紙末に「行」の字を記して、承認し実施することを表した。 | 実行する | 欧陽修、宋祁等『新唐書・百官志二』:(舎人六人)すべての詔旨・制勅・璽書・策命は、起草して上奏し、裁可された後、それに「行」と記した。 | 「行」と記す | ||
| 文書や命令を下に発行する。 | 署名して発行する | 余継登『典故紀聞・巻一』:各督撫官が自ら各城に赴き、実情に基づいて選抜するよう命ずるのが適当である。 | |||
| 成功する | 成し遂げる | 『鬼谷子』:行うことは、成すことである。 | |||
| 助動詞。よい、かまわない。 | よい、かまわない | だめ | |||
| 出かける、遊びに行く。 | 旅をする | 謝恵連『搗衣』:紈素すでに既に成り、君子行きて未だ帰らず。 | 旅行 | ||
| 名詞 | 物事の発展法則。 | 規則 | 『易経』復卦:その道を反復し、七日にして復す、天の行いなり。 | 天の行い | |
| 道のり。距離。 | distance | 『老子』:千里の行も足下に始まる。 | 行程 | ||
| 品性、振る舞い。 | behaviour | 『周礼』地官・師氏:敏徳を行の本と為す。 | 德行 | ||
| 古代、使者を務めた役人。「行人」とも称された。 | 『管子・小匡』:隰朋を行と為す。 | ||||
| 古詩の一種の体裁。 | 王灼『碧鶏漫志』:故に楽府の中には歌有り謡有り、吟有り引有り、行有り曲有り。 | 歌行 | |||
| 楽曲。 | 歌曲 | 司馬遷『史記・司馬相如列伝』:相如辞謝し、鼓を為して一再行す。 | |||
| 漢字の一種の書体、即ち「行書」。 | 行書体 | 張彦遠『法書要録・行書』:行書は、後漢の潁川の劉徳升の作る所なり。 | 行書 | ||
| 日月星辰が運行する軌道。 | 軌道 | 『詩経・小雅・十月之交』:日月告凶,不用其行。 | |||
| 「形」に通じ、形体を意味する。 | 形体 | 『老子』:余食贅行,物或悪之。 | |||
| 囲碁の術語。 | 劉安『淮南子・説林』:行一棋不足以見智,弾一弦不足以見悲。 | ||||
| 仏教術語として用いられる字。 | 白居易『贈別宣上人』:性真悟泡幻,行潔離塵滓。 | 戒行 | |||
| 路神名。 | 『礼記・月令』:その祀りは行(道の神)であり、まず腎臓を祭る。 | 行神(道の神) | |||
| 姓。 | 陳彭年、丘雍『広韻・庚韻』:行は、姓なり。 | ||||
| 形容詞 | 外出時に用いる。 | for travel | 班固『漢書・曹参伝』:蕭何薨ず、参これを聞き、舎人に告げて行装を急いで整えしむ。 | 旅装 | |
| 以前の。 | 前へ | 司馬遷『史記・陳渉世家』:乃ち行って卜す。 | |||
| 有能である。 | capable | 真行 | |||
| 副詞 | まもなく。 | soon | 曹丕『呉質への手紙』:歳月得易く、別来行くこと復た四年。 | 行将 | |
| ちょうど、まさに。 | ちょうど、まさに | 張籍『少年行』:遥かに聞く、虜が平陵の下に到るを、詔書を待たずして行きて馬に上る。 | 行くべきところ、やがて | ||
| また、~も、さらに。 | 再び | 曹丕『呉質への手紙』:近ごろ歴覧すること諸子の文、これに対し涙をぬぐい、すでに逝く者を痛む、行く行く自ら思い念うなり。 | |||
| すなわち。 | つまり | 陳寿『三国志・魏志・華佗伝』:病人が言う「すでに到れり」と、応じてすなわち針を抜く、病もまた行く行く癒ゆ | |||
| 助数詞 | 酒を酌んで飲むよう勧めることを一回分行うこと。 | 揚雄『法言・修身』:賓主百拝し、而して酒三行す。 | |||
| 連詞 | 「行……行……」の形式で対になって用いられ、「且……且……」に相当する。 | and | 王伯成『哨遍・項羽自刎』:行きては行き迎え、故に然り怒り激し剛強の性。 | ||
| xìng | 名詞 | 物事。 | thing | 『礼記・坊記』:民猶ほ禄を貴びて行を賤しむ。 | |
| 事跡、振る舞い。 | 物語 | 『礼記・楽記』:その諡を聞けばその行いを知る。 | 行跡 |
『説文解字』における「行」の字 | 『説文解字』における「行」の字 |
| 四庫全書本『説文解字』の書影 10 | |
『説文解字注』における「行」の字 | 『康熙字典』における「行」の字 |
| 『説文解字注』の書影 11 | 同文書局本『康熙字典』の書影 12 |
篆書 | 隷書 | 楷書 | |||
| 篆書 14 | 隷書 15 | 楷書 16 | |||
行書 | 草書 | ||||
| 行書 17 | 草書 18 | ||||
| 字頭 | 小韻 | 韻目・韻部 | 韻母 | 反切 | 声調 | 声母 | 声符 | |
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| 上古音系 | 行 | 航 | 陽 | 行 | ||||
| 行 | 吭 | 陽 | 行 | |||||
| 行 | 行 | 陽 | 行 | |||||
| 広韻 | 行 | 航 | 唐 | 唐開 | 胡郎 | 平声 | 匣 | |
| 行 | 行 | 庚 | 庚二開 | 反切:戸庚(ここう) | 平声 | 匣母 | ||
| 行 | 吭 | 宕韻 | 唐韻開口 | 反切:下浪(かろう) | 去声 | 匣母 | ||
| 行 | 行 | 映 | 庚二開 | 下更 | 去声 | 匣 | ||
| 中原音韻 | 行 | 杭 | 江陽 | 江陽開 | 陽平 | 曉 | ||
| 行 | 行 | 江陽 | 江陽開 | 去声 | 曉 | |||
| 行 | 行 | 庚青 | 庚青斉 | 陽平 | 暁 | |||
| 行 | 杏 | 庚青 | 庚青斉 | 去声 | 暁 | |||
| 洪武正韻 | 行 | 杭 | 十七陽 | 胡剛 | 平声 | |||
| 行 | 行 | 十八庚 | 何庚 | 平声 | ||||
| 行 | 幸 | 十八梗 | 下耿 | 上声 | ||||
| 行 | 吭 | 十七漾 | 下浪 | 去声 | ||||
| 行 | 行 | 十八敬 | 胡孟 | 去声 |
| 操行 | 外出 | 道行き | 徳行 | 発行 | 改行 |
| 実行 | 餞別 | 進行 | 開催 | 実行可能 | 流行 |
| 旅行 | 履行 | 玄人 | 順位 | 品行 | 前進 |
| 善行 | 商社 | 盛行 | 実行 | 見送り | 通行 |
| 同行 | 推進 | 五行 | 行程 | 航行 | 暗殺 |
| 行道 | 行動 | 賄賂を使う | 行跡 | まさに...しようとしている | 行経 |
| 行楽 | 行李 | 行嚢 | 行人 | 善行 | 行使 |
| 走行 | 事を行う | 行為 | 凶行 | 医業 | 業種 |
| 行者 | 行政 | 旅装 | 足取り | 歩行 | 性行 |
| 修行 | 言行 | 銀行 | デモ行進 | 運行 | 直行 |
| 執行 | 転業 | 自ら行う | 犯罪 | 並木道 | 歩道 |
| 倍道兼行 | 本職として優れている | 兵法は詭道なり | 危険な手を打つ | 並行して矛盾しない | この旅は無駄ではなかった |
| 順調に進み、障害がない | 一歩も進めない | 大いに流行する | 努力して前進する | 独断専行 | 一時期大いに流行する |
| 横暴を働く | 不幸は重なるもの | 機を見て行動する | 言行を慎む | 迅速果断 | 力に応じて行動する |
| 命令は必ず行い、禁止事項は必ず守る | 道理に逆らった行いをする | 天に逆らって行動する | 上が行えば下もそれにならう | 自ら手本を示す | 必ず実行しなければならない |
| 独自の道を歩む | 天の道に代わって行う | 天馬空を行く | 天行に常あり | 我は我が道を行く | 行くに径に由らず |
| 棺桶に片足を突っ込む | 何事もなかったかのように振る舞う | 生ける屍 | 行雲流水 | 言ったことは必ず実行する | 言行不一致 |
| 言動と立ち居振る舞い | 一目十行 | 一言一行 | 一意孤行 | 知行合一 | 行間 |
| 悪事を重ねれば必ず自滅する | 言葉は訥弁でも、行動は敏速である | 言うことは必ず信じられ、行うことは必ず果たされる | |||