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【体験談あり】青年海外協力隊に参加するデメリット~厳選4つとその解決策


こんにちは。
青年海外協力隊(現、JICA海外協力隊)としてアフリカ南部のザンビア共和国(以下、「ザンビア」)で実際に活動し、国際協力の最前線を経験した「学ぶ猿」です。

前回は「青年海外協力隊に参加するメリット~厳選5つ」をお届けしました。

こちらでも説明の通り、「国際協力の登竜門」として、また様々な待遇面を踏まえて、青年海外協力隊は非常におすすめできる制度です。

一方、当然ながらこの制度は完ぺきではなく、いくつかのデメリットがあることも事実です。
(近年応募者も減少傾向しており、別の記事で解説しています)

本記事では、青年海外協力隊に参加するデメリットを4つに絞り、具体的な解決策を経験に基づいて解説します。

JICAの公式サイトだけでは得られない、この自由なNOTEの空間だから記載できる、現場経験者ならではの情報です。

結論~青年海外協力隊に参加しない方がよい人もいる

結論として、国際協力に興味があっても、青年海外協力隊への参加が向かない方は以下の通りです。

  • ご家族の事情やキャリア形成の観点から2年間の途上国生活を「長すぎる」と感じる方

  • 「帰国後、日本でキャリア形成をして年収を上げたい」と考えている方

  • 途上国の価値観や考え方を尊重する意思がない方

  • 病気や事件などに「絶対に」巻き込まれたくないと考える方

上記に当てはまる場合、デメリットがメリットを上回る可能性が高く、参加はおすすめできません。

ただし、「途上国での生活に不安はあるが、必ずしもこの4つにあてはまらない」という方は参加を検討する余地があります。

以下では4つのデメリットとその解決策を説明していきます。

デメリット①


途上国でのボランティア生活は原則単身で2年

JICAの公式サイトにもある通り、原則として単身で2年間の赴任になります。

重要なのは、その2年間を皆さんやそのご家族がどう捉えるかです。

ITの発達した時代とはいえ、猿のようにアフリカの田舎暮らしともなった場合、インターネットも日本のように早い保証はありません。

それどころか、ボランティア活動中にさらに田舎へ行くとスマートフォンが通じない、なんてことも多々ありました(笑)

つまり、赴任する場所によっては、会えないばかりか気軽に家族や恋人と連絡ができなくなるということです。

「任国外旅行制度」というものがあり、1年間に20日以内であれば日本を含む諸外国へ行き、家族や恋人に会うことも可能ですが、それ以外は当然赴任国での単身生活です。

  • 2年間なんてあっという間

  • 2年間使って、途上国に貢献していきたい

  • 2年間という時間を途上国で過ごし、その後の人生をゆっくり考えたい

など、ポジティブに考えられる場合、問題ないでしょう。
一方、

  • 家族や恋人を日本に残して2年間別々に生活するには長すぎる

  • 2年間あれば、企業や自治体で十分な経験を積むことができる

など、ネガティブに考える場合、やはり2年間という時間はデメリットになり得ます。

実際、私の同期に、日本に恋人を残して参加する方々が一定数いました。

日本へ帰国後、問題なくご結婚されている方もいれば「やはり別れたー(泣)」という方々も多くいます。

デメリット①の解決策~話し合いとキャリアの再定義

まず、2年間について家族や恋人などとよく話し合いましょう。

結局、「超遠距離恋愛」がうまくいっている方を見ると、周りの家族や恋人などと2年間についてよく話し合っている印象を受けます。

2年間の計画や2年後に自分たちがどうなっていたいか、大切な方々とよく話し合いましょう。

次に、自身のキャリアを再定義しましょう。

次のデメリット②でも後述しますが、日本へ帰国後、自治体や一般企業で働こうとした場合、「途上国でのボランティア経験」が直接評価されにくい場合もあります。

このあたりはJICAの公式サイトには当然記載ないですが、現実です。

実際、2020年の新型コロナ発生で一斉に世界中の青年海外協力隊員が日本に帰国した際、その後の途上国再赴任をあきらめ、日本で再就職活動を行った方々が多くいました。

当時の雇用情勢は勿論厳しかったですが、総じていわゆる医療や教育系などの専門性の薄い、文系の方々は総じて苦戦していました。

青年海外協力隊の経験そのものが日本で評価されにくい場合もある、ということです。

したがって、途上国の2年間について「自身のキャリアの中でどのような意味があるか」整理をしておきましょう。

デメリット②


帰国後の年収アップは難しい

私個人としては、

  • JICAはここ10年ほどで、国内での青年海外協力隊の認知度を上げた

  • 帰国後のサポートも以前に比べれば充実度を増している

などと考えています。

例えば、この公式サイトの記事です。

更に、「途上国でボランティアのできるタフで且つ語学力のある人材をとりたい」と考えている企業も一定数あると思います。

例えば、帰国隊員と企業や自治体を結びつけるパートナーというサイトもあります。

一方、帰国後の年収や雇用条件が必ずしも良好とは限りません。

JICAの公式サイトでは、帰国した元青年海外協力隊の年収については一切言及していませんし、このパートナーが掲載する求人の年収は決して高くありません。

このサイトの掲載の通り、日本人の平均年収に達している求人は少なく、非正規雇用の求人も目立ちます。

前述しましたが、医療や教育系などの専門性がない、文系の方々は特に注意が必要です。

就職できても、同世代と比べて低年収(非正規雇用含む)で我慢している人が何人もいます。

デメリット②の解決策~青年海外協力隊に参加する前から情報収集などの準備を徹底する

前述したような自身のキャリアの再定義に加えて、

  • 赴任前や赴任中に英語などの有用な資格を取得して市場価値を高める

  • 転職エージェントとのカジュアル面談など、帰国後のキャリアビジョンを明確にする

  • 赴任前や赴任中に人脈を作り情報収集する

といった準備は非常に重要だと考えます。

一方、途上国で2年間も生活していたら価値観が大いに変わるものです。

年収に固執しなければNPOやNGO含めて選択肢は一定程度あるので、皆さんの今後のキャリアやライフプラン次第です。

デメリット③


日本の常識が通用せず、精神的につらい場合もある

日本の常識は途上国の非常識でもあります。

例えば、午前8時開始と言っていたミーティングが結局午前11時開催、なんという話はアフリカの田舎では当たり前です。

結局午後開始、なんて時もありました(笑)

「アフリカンタイム」という言葉もあります。

また、アフリカ人から見たら、我々アジア人のように肌の薄い人種は皆お金持ちです。

逆差別のように、他のアフリカ人にはあまり要求しない反面、我々「外国人」にだけ「コイン!マネー!」などと要求してくることも日常茶飯事です。

「ボランティアとして途上国に赴任して、彼らの役に立ちたかったのにそんな気になれない」

このように、期待と現実のギャップで心が折れることもあります。

せっかく途上国に赴任したのに、自宅にほぼひきこもる隊員も少なくありません。

デメリット③の解決策~途上国の人々の立場に立つ

上記のような場合、楽しみながら「相手の立場に立つ」姿勢が非常に重要です。

彼らの生活をよく観察すればわかるように、アフリカ人から見れば、「肌の薄い」外国人は確かにお金を持っているように見えます。

そして、ザンビアのようにキリスト教の文化が根付く途上国の人々にとって、「お金持ちはそうではない人に分けるのが当たり前」という考えが一定存在します。

彼らは日本とは全く違う歴史や文化の中で生きてきたのです。

それらを意識して少しだけでも彼らの立場に立ち、

  • 「アフリカンタイム」に遭遇した場合、近くの子どもたちとおしゃべりしながら、ゆっくり待ってみる

  •  「マネー」と言われた場合、逆に何か冗談を言って笑わせる

など、その場を楽しもうとしてみてください。

価値観や考え方の違いを受け入れる柔軟性を少しでも持てば、精神的な負担はかなり軽減されます。

デメリット④

病気や事件などに巻き込まれる可能性がある

アフリカ南部では、マラリアや狂犬病など致死性のある病気が存在します。

また、前述したように我々「肌の薄い」アジア人はアフリカではほぼ例外なくお金持ち。

当然、空き巣など犯罪のターゲットになることがあります。

「病気にかかりたくない」、「事件に巻き込まれるのは絶対に嫌だ」、と思う場合、やはり青年海外協力隊への参加はあきらめましょう。

デメリット④の解決策~JICAからの指示を守り、現地での人間関係を良好にする

まず、病気について、各地域で必須と言われているワクチンを確実に打ち、各JICA事務所に滞在する看護師資格を持つ健康管理員の指示をしっかり守りましょう。

アフリカ南部で言えば、抗マラリア薬(当時)をしっかり服用する、などです。

基本的な指示を守らず、病気になる人は多々いますが、そうではない場合は、あまり病気になる例は多くないようです。
(とはいえ、環境や個人差はあります)

次に、事件の回避策として非常におすすめなのは、「周りの現地人と仲良くなること」です。

私のようにアフリカの田舎に住む場合、

  • その地方の現地語を積極的に覚える

  • 村人に現地語でのあいさつを欠かさない

  • 困っている人がいれば、話しかける or 誰かの助けを求める

といった当たり前のことを積み重ねて現地の人々との信頼関係を少しずつ構築していきましょう。

アフリカの田舎の場合、「外国人は金づる」と思っている反面、「現地語を話せばアフリカ人の仲間」と思っている面も多分にあると思っています。

実際、私の現地の同僚がよく言っていました。

「アフリカ人と同じ現地語を話し、同じように不便な生活し、何かしら仲良くしようとしている外国人」に対して、彼らはそう易々と襲いません。

残念ながら、アフリカでも都市圏に住む同期の中にはそれでも「空き巣」などの被害にあった人もいました。

一方、私のようにアフリカの田舎に住み、現地人と仲良く暮らした隊員の中で「襲われた」などという話は聞いたことないです。

夜は出歩かないなど、基本的な安全対策を徹底し、彼らと仲良く暮らしていきましょう。

まとめ

以上、青年海外協力隊に参加する4つのデメリットと猿からの解決策をご紹介しました。

4つのうち、どれか1つに当てはまる場合は、参加をおすすめしません。
(また、応募者の減少についてこちらの記事で解説しています)

一方、当てはまらない場合、参加を検討してみてください。

最後に一言。

青年海外協力隊に参加すると、人生観が変わるほど貴重な体験を得られる可能性があります。

お金に換えることのできない学びと出会いが待っていますよ。

記事を見て学びを得た、役に立った、なるほど!といった前向きなご感想等があった場合、一言のコメントと一緒に応援をいただければ幸いです。

記事を書く励みになります。


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