山林火災で休校の学校、9日ぶり再開 保育続けた園も 岩手・大槌

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加治隼人 手代木慶 田渕紫織
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 山林火災で休校を続けていた岩手県大槌町の小中高校が1日、通常通りの学校生活を9日ぶりに再開し、子どもたちは友人との再会を喜んだ。

 小中一貫校の町立大槌学園(在校生532人)では、朝から小雨が降る中、「おはよう。久しぶり」と友達に手を振ってかけ寄ったり、じゃれ合いながら肩を並べて歩いたりする姿があった。

 全校集会で安部(あんべ)広一学園長は「少しずつ日常を取り戻していきましょう。一歩ずつでいいです」と語った。スクールカウンセラーも、心が落ち着かないときは教員や友人に自分の気持ちを素直に伝えたり、相談したりするよう呼びかけた。

 中学3年生にあたる9年生の内金崎奏斗さんは、親戚2家族が家に避難してきたという。「火が連なって燃える様子や、見渡す限りの白い煙を見て不安でした。消防や自衛隊のおかげで落ち着いてよかった」

 休校中は、家の中でゲームをして過ごすしかなかった。「やっと友達に会えたのがうれしい。ゴールデンウィーク中に、釣りに行く約束をする」と目を輝かせた。月末の体育祭も楽しみだという。

保護者の「命綱」

 火災後、町内では保育施設も相次ぎ休園したが、大槌町小鎚の「おおつちこども園」は、一日も休まなかった。自宅に火の手が迫って避難する職員もいる中、発生翌日も登園希望を募って保育を続けた。

 八木沢弓美子園長は「保護者には、医療関係者や介護職員、役場職員など前線で働かなければいけない人も多い。開けないと、その人たちが家を出られない」と話す。

 実際、病院やコンビニ、役場などで働く親から、送迎の際に「本当に助かりました」「私が職場に行けたから何とかシフトを回せました」などと、「命綱」として感謝されたという。

 町内の小中学校、高校が全て…

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この記事を書いた人
加治隼人
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
人口減少、吹奏楽、安全保障、暴力団
田渕紫織
編集委員|週刊アップデート編集長
専門・関心分野
災害復興、子ども

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