統合小28年度開校へ 改修予算案6度目採決、議長交代で一転可決/板柳町議会(青森県)
青森県板柳町の町議会は1日の臨時議会で、これまで4度否決されている統合小学校改修工事の関連経費など15億円超を計上した2026年度一般会計補正予算案を可決した。町政与党会派の今浩一議長が賛成討論を行うとして、野党会派の葛西幸男副議長と議長を交代。議長席に座ると採決に加わることができないため、同予算案に反対していた議員数を賛成議員が5対6で上回る状況となり、決着した。 町は当初予定通り、国と県から交付金約10億8300万円を受け、28年4月の開校に向け動き出すことになる。予算案の内容と金額はこれまでと同じ。補正後の一般会計予算総額は92億107万円。 同町議は全員で12人。「板柳南小校舎を長寿命化改修する」との24年の住民投票を受けた町方針を支持するのは、与党会派「新政会」4人と無所属2人。野党会派の「公正会」と「創和会」の各3人は新築を主張し、反対の立場を取ってきた。新政会の今議長を除くと、野党会派が6-5で上回る。このため、町は同経費を盛った予算案を定例会と4回の臨時議会に提出したが、可決されなかった。 閉会後の取材に対し、葛西健人町長は「28年4月の開校が間に合うことに、ほっとしている。子どもたちや町民のために一生懸命まっすぐ進む」と述べた。前回の臨時議会後に、佐藤聖也議員が新政会を脱会し、町側と反対議員の双方と打開策を協議したことについて「町民の気持ちを大事にする思いで進めており、一切譲歩しないと伝えた」と話した。 創和会の佐藤洋治議員は記者会見で「裏技のような形で成立し残念だ。町長は住民投票の結果を錦の御旗のように振りかざしていたが、結果は僅差であり、世論を二分するものだった」と述べた。町側が同じ内容の予算案を計5回提出したことについて「議会を形骸化させる、独裁的な政治への危惧を抱かせる結果にもなった」と話した。