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八鹿高校事件の被害者は、八鹿高校の教職員57名です。
リンチを受けた教職員は57名(裁判での原告人数)、そのうち48名が負傷、さらに29名が重傷で入院し、1名は危篤となりました。入院した29名のうち13名は事件後も後遺症に悩む状態でした。
さらに、出産したばかりで下着一枚にされた女性教師は「人事不省におちいって入院している」とのことでしたから、身体的なダメージだけでなく、精神的なダメージも大きい状態でした。
八鹿高校事件の犯人の代表:丸尾良昭
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八鹿高校事件の犯人の代表格が丸尾良昭です。丸尾良昭は1941年8月1日に兵庫県朝来郡中川村の被差別部落に生まれます。
中学校の時、国語の教師が「どこそこの部落の言葉は違う」という発言があり、その発言を差別発言として激しく糾弾し、解雇に追い込んでいます。
中学卒業後は尼崎の自動車整備工場に就職して5年間働きましたが、職場の先輩と乱闘事件を腰、さらに腎臓を悪くして1年間入院していました。
家庭の事情で但馬に戻った後は、新日本運輸に修理工として12年間働きます。この頃は新人教育係もしていて、自堕落な生活を送る部落民のことを毛嫌いしていて、自ら差別発言をしたこともありました。
しかし、1965年に自転車屋に「無料で部品をくれ」とせびったところ、けんかになって警察に通報されるということがありました。普通に考えると、丸尾が悪いのに、丸尾は逆恨みして部落民の仲間を集め、その自転車屋に押し入り、部落解放同盟の名を使って警察と自転車屋を糾弾します。
それ以降、丸尾が部落民であることが職場にも知れ渡って独立し、部落解放運動にのめり込んでいくことになりました。そして、急進化していき、1973年に但馬地方に部落解放同盟支部が作られると、その中で丸尾派を作り、暴力を用いて解放運動を行っていったのです。
八鹿高校事件でレイプもしていた!?
被差別部落の人たちが差別を受けてきたのは事実であり、差別は実際に受けてきた人にしかその辛さはわからないので、暴力は絶対に良くないことですが、八鹿高校事件を起こした動機・経緯などを簡単に批判することはできません。暴力に訴えたのは、絶対に支持できませんが。
でも、犯人の丸尾良昭は「部落解放」という高い志を持って、八鹿高校事件を起こしたわけではないのかもしれません。
なぜなら、丸尾良昭は八鹿高校事件は女子高生をレイプしていた疑惑があるのです。
1976年4月21日の部落解放同盟兵庫県連大会では、執行部派が反執行部派の丸尾良昭(八鹿高校事件主犯)に対して「おまえ、ええかっこいうが、朝来事件や八鹿高校事件は暴力ではなかったのか。『解放研』の女子高校生を強姦までしている」と野次っており、八鹿高校事件における、強姦を含む暴力行為の存在が部落解放同盟の内部でも知られていたことが窺える。
レイプは親告罪ですし、八鹿高校事件の特殊性を考えると、もしレイプがあったとしても被害者は被害を訴えなかった可能性が高いです。しかも、そのヤジは被害者は『「解放研」の女子高校生』としています。解放研は丸尾側の組織ですから、味方だったはずの丸尾にレイプされたなんて・・・。
丸尾がレイプしたかどうかは確定していませんが、「火のないところに煙は立たない」と思ってしまいますね。
八鹿高校事件はマスコミは報じなかった
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八鹿高校事件はこれだけの大きな事件だったのに、マスコミはあまり報じませんでした。
現在だったら、こんな大きな事件をマスコミが取り扱わないなんてあり得ませんし、SNSで大炎上しますよね。
この事件は部落解放同盟中央本部や日教組本部、全共同、日本社会党が「暴力はなかった」と発表していました。部落解放同盟はタブー&アンタッチャブルな存在だったこともあり、あまり扱いませんでした。
この事件発生当時は兵庫県内の地方版に小さく掲載されただけでした。しかも、社会面ではなく、読者向けの欄でした。これだけで、マスコミの扱いの異常性がわかります。さらに、朝日新聞は11月29日になって初めてこの八鹿高校事件を報じました。これは、11月28日に警察庁が44人の負傷者がいたことを認めたためです。
テレビではNHKが事件から4日後に初めて報じました。
マスコミが報じないことで、この八鹿高校事件は世間にあまり知られることはありませんでしたが、共産党の機関紙「赤旗」だけが真実を報じたと言われています。また、八鹿高校の生徒たちは自分たちの力で文集や記録を出して、少しでもこの事件のことを世間に伝えようとしたそうです。
八鹿高校事件の裁判と判決
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八鹿高校事件では、数百名の部落同盟員たちがこの日の監禁・リンチに参加していました。八鹿警察署署長や八鹿高校校長なども逮捕されましたが、起訴・有罪になったのは13名のみで、不起訴者は177名にも上りました。
あまりにも事件が大きかったため、起訴されるのは3名以上の被害者から犯行が特定された人のみで、ほとんどの人が不起訴処分になったのです。
起訴された犯人たちは、次の事件も一緒に一括起訴されました。
・9月8日~9日:元津事件
・10月20日~10月26日:橋本哲朗宅・木下元二議員包囲事件
・10月25日:生野駅・南真弓公民館事件
・10月26日:新井駅事件・青倉駅前事件
・10月27日:大藪公会堂事件
有罪になった13名もこれだけの監禁・リンチという罪を犯したのに、ほかの事件も一括起訴されたのに、判決はかなり軽いものでした。
・丸尾良昭:懲役3年執行猶予4年
・尾﨑龍:懲役2年執行猶予3年
・安井千明:懲役2年執行猶予3年
・安井義隆:懲役2年執行猶予3年
・坂本逸雄:懲役2年執行猶予3年
・杉田邦夫:懲役1年6ヶ月執行猶予3年
・石田常夫:懲役1年執行猶予3年
・尾崎文雄:懲役1年執行猶予3年
・安井辰雄:懲役1年執行猶予3年
・植村勝美:懲役10ヶ月執行猶予2年
・木戸口英樹:懲役10ヶ月執行猶予2年
・大垣政次:懲役8ヶ月執行猶予2年
・坂本修一:懲役6ヶ月執行猶予2年
これらの判決は、1990年11月28日に上告棄却で刑が確定しています。みんな執行猶予付きの判決となっています。48名負傷(重傷29名、危篤1名)の監禁リンチ事件を起こしても、執行猶予付きの判決になるんですね。
民事裁判では、犯人が被害者に支払う損害賠償金は3000万円でした。また、球団に加担した兵庫県と兵庫県教育委員会は被害者全員に謝罪しています。
八鹿高校事件のその後:映画化された
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八鹿高校事件は記録がほとんど残っていません。アンタッチャブルな事件で、当時のマスコミは取材しなかったこともありますが、数少ない記録は警察が没収したからです。部落解放同盟が記録用に撮影した事件当日のビデオは、警察が没収しています。
そのため、八鹿高校事件を後世に伝えるという意味でも、1975年に『八鹿高校事件原告団「映画・八鹿高校事件』を兵庫県高等学校教職員組合但馬支部が作成しました。
この映画は2014年に兵庫人権問題研究所によってDVD化されています。ただ、一般流通しているわけではないので、DVDが欲しい方は兵庫人権問題研究所に問い合わせる必要があります。
八鹿高校事件の現在①:丸尾はNPO法人代表
八鹿高校事件の犯人である丸尾良昭は、懲役3年執行猶予4年の判決となりました。それから、部落解放同盟からは除名されているものの、部落解放の活動を続けていて、丸尾良昭は現在NPO法人の代表を務めています。
丸尾良昭が代表を務めるNPO法人は「特定非営利活動法人部落解放・人権ネット南但地協」です。
この「特定非営利活動法人部落解放・人権ネット南但地協」は2007年12月に設立・認証されています。現在も但馬地区で部落解放運動を続けていると思われます。
ただ、丸尾は1941年生まれですので、2022年で81歳になっています。それを考えると、現在はNPO法人代表を務めているものの、活動の第一線は退いている可能性はあります。
八鹿高校事件の現在②:八鹿高校側の正当性が認められているが・・・
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八鹿高校事件は部落解放同盟や日本社会党、日教組などは八鹿高校事件の正当性を主張しています。
その中でもいろいろと意見は分かれていて、
・暴力はあったけれど、被害者側が悪い
・暴力はあったかもしれないけれど、被害者のせい
・むしろ部落解放同盟が暴力の被害者
などがありました。
そもそも、この八鹿高校事件は部落解放同盟が「八鹿高校では同和教育・解放教育がきちんと行われていない」と難癖をつけてきたことが始まりです。
しかし、八鹿高校では適切な同和教育・解放教育が行われていたと認定されました。民事の最高裁で「少なくとも部落差別を助長するような差別教育ではなかったことは明らか」と判例が出ています。
このようなひどい事件が起こり、フラットな視点で見ても、部落解放同盟はこの事件では結構無茶苦茶な理論を振りかざしているように見えます。
そのような部落解放同盟ですが、現在でも部落解放運動を続けています。そして、犯罪も起こしていますし、アンタッチャブルな存在であることも変わっていません。
それだけ日本の被差別部落の問題は根深いということなのだと思いますが、差別を暴力で解決しようとするのは絶対に認めてはいけないことだと思います。
八鹿高校事件のまとめ
八鹿高校事件の詳細や被害者・犯人の丸尾良昭、裁判の判決やその後の映画化、現在をまとめました。八鹿高校事件は部落解放同盟が未成年の生徒たちを使って、自分たちの主張を正当化するために、八鹿高校を乗っ取ろうとした事件です。
現在では考えられないような事件ですが、日本の被差別部落問題の根深さを感じずにはいられません。
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