元巨人・重信慎之介氏がカーラッピング会社設立 プロ野球選手から経営者に転身 職人に弟子入り→木更津に工場設置
昨季まで巨人で俊足の外野手としてプレーし、現役を引退した重信慎之介氏(33)が会社を立ち上げた。愛してやまない自動車の関連事業で成功するという夢に向かい、新たなスタートを切った。 【写真】イチローが「化け物」と評価した巨人の選手 巨人での現役10年間を取材していた記者は、近況が気になったので連絡を取り、久しぶりの再会を果たした。礼儀正しく、飾らず分かりやすい言葉遣いも現役時代のままだった。「シゲちゃん」の愛称で親しまれていた〝重信社長〟が設立したのは「43(よんさん)株式会社」。プロテクション&カーラッピングというサービスを専門とするそうだ。 プロテクションは飛び石などによる小さな傷、紫外線から塗装を保護するフィルムを貼る。一方、カーラッピングは外見をカスタマイズするフィルムを貼る。自動車全体の色やデザイン、質感を自由に変えられるというもの。 きっかけは現役時代、本業の野球と並行して活動していたYouTubeチャンネル「しげガレージ」(登録者5.5万人)での企画。中古車をカスタムして視聴者にプレゼントした際、その工程でカーラッピングの凄みを味わった。 「業者の方に貼り替えてもらったら、新車みたいに傷一つない見た目になっていて、めっちゃ感動したんですよ。あのときの気持ちをいろんな人に共有したいと思いました」 引退後、クルマの世界の水に慣れるべく、鈴鹿サーキットを始め、様々な自動車イベントの会場へ足を運んだ。その裏では、プロテクションなどを行うアクティブガレージ社の阿部雄一社長に頼み、工場で職人に弟子入り。重信社長は主に経営面を担うのだが、これには理由がある。 「経営では現場の意見とぶつかることもあると思います。実際に現場を経験しないと経営側に偏ったやり方になってしまうのではないか。職人さんに寄り添えるようになるため、自分がやっています」 プロの世界が甘くないのは、野球で十分すぎるほど経験してきた。やはり一朝一夕では習得できない難しさがあったという。しばらく工場に泊まり込んでフィルムを貼る作業を学んだ。夜中は1人で作業に没頭。3時間ほど仮眠し、午前7時にはまた貼り始め、師匠が出勤する前から〝朝練〟した。レーシングカーのラッピングも手掛けるG-MEISTER(ジーマイスター)社の〝達人〟山口孝二さんが講師として来たくれたこともあった。 今夏には千葉・木更津市に工場を構える計画で、これから社員を募集する。企業が展開するブランド名「YOROI」の公式サイト(https://www.yoroi43.com/)を立ち上げ、「しげガレージ」での最新動画では、会社の詳細やビジョンを語った。いよいよ本格的にスタートだ。