2018年12月26日 (水)

HOKUETSU Spirits 2018 ~ 自分を超える ~

選抜予選、2年ぶり優勝!

個人は大原・加藤が秋冬連覇!

 

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【新潟県高校選抜ソフトテニス大会】 12月23日 五泉市総合会館

1位  北越高校

2位  新潟産大附属高校

3位  長岡商業高校

4位  中越高校

 

【新潟県インドア選抜ソフトテニス大会】 12月22日 五泉市総合会館

1位  大原・加藤ペア

2位  八木澤・石塚ペア

3位  佐藤・小林ペア、岡崎・五十嵐ペア

 

 

12月22日、23日と五泉市総合会館にて、県のインドア大会が行われました。初日の個人戦、北越は1年生コンビの佐藤・小林ペアが快挙を達成しました。10月の新人戦では力の差を見せつけられ、完敗した新産大附属のエースペアに食らいついてファイナルで勝利!さらに準々決勝でも柏崎高校に勝利しベスト4進出を果たしました。

この大会の組合せが発表になってから、2人はベスト8進出を懸けて、徹底的に対策をしてきました。『打倒、新産大附属!』を掲げて入念に準備をしてきました。それが結果として表れたことは、大変嬉しく思っています。ただし、ここはあくまで通過点。この結果に驕ることなく、精進してほしいと願っています。

もうひとつの1年生コンビ、山崎・久保田ペアも善戦しました。残念ながら2回戦で負けはしましたが、中越高校のエースペアに対して一歩の引かず、しっかり攻めのテニスを貫きました。このリベンジは春に必ず!!

残念だったのは松尾・安中ペア。新人戦ではベスト4に入り、第4シードでのエントリーでしたが、3回戦で柏崎高校にまさかの敗戦。松尾にとっては地元、五泉での大会で、いつも以上に気持ちが入っていたのではないかと思いますが、それが空回りしてしまったのか。新人戦で勝っているペアとの対戦でしたので、気持ちに緩みがでてしまったのか。同じ高校生です。そんなに大きな実力差があるわけではありません。ちょっとしたボタンを掛け違いで結果は簡単に変わってしまいます。この敗戦を成長の糧にできるかが、彼らが飛躍するための糸口となるでしょう。

決勝戦は新人戦と同じく大原・加藤ペアと八木澤・石塚ペアとの対戦でした。この試合は終始、八木澤・石塚がリードし、大原・加藤が追いかけるという形で進みました。お互いの意地と意地がぶつかり合うような試合でしたが、最後は大原・加藤のチャレンジが成功して優勝。新人戦に続いて県の個人戦を連覇しました。

 

そして翌日の団体戦。我々はこの団体で優勝するために、8月のチーム発足後から徹底した練習をしてきました。「必ず勝つ」その思いだけで日々を過ごしてきました。しかし、その思いは重圧となり、彼らから笑顔を奪ってしまいました。

初戦は巻高校との対戦。かろうじて勝利しましたが、2試合がファイナルまでもつれてしまいました。不安や焦りを目に見えて感じました。

迎えた決勝リーグ。中越高校、長岡商業、新産大附属とのリーグ戦でした。

初戦の中越高校戦は、明らかに普段と違っていました。不安に押し潰されそうな戦いで、八木澤・石塚と岡崎・五十嵐がまさかの敗戦。優勝を目指していた我々にとって、絶望でいっぱいになるようなリーグ初戦となってしまいました。

2戦目の相手は長岡商業。この試合では八木澤・石塚は復活して勝利しましたが、岡崎・五十嵐はまたしても負けてしまいました。序盤は競った試合をしていましたが、ミスから崩れて後半に突き放されてしまいました。

この時点で新産大附属が2勝、北越と中越が1勝1敗、長岡商業が2敗となりました。最終戦は北越-新産大附属、長岡商業-中越です。自力で優勝を決めるには、新産大附属に3-0で勝たなければなりませんでした。

団体戦において、3-0で勝つことを考えるのは非常に難しいことです。しかも相手は全勝の新産大附属。悩んだ末に、内容の悪かった五十嵐から安中に変更しました。安中にとって、この試合が初戦であり、しかもその試合によって優勝が決まる大一番。緊張するな、というほうが無理だと思います。それでも、私はこの試合を安中に託しました。

 

五十嵐はどんな思いで最終戦を迎えたでしょう。チームに貢献することができずに、最後にメンバーから外されてしまうなど、悔しさ、苦しさでいっぱいだったはずなのです。だけど彼は、最高の笑顔で安中をはじめ、チームのメンバーたちを励ましていました。試合中も誰よりも声を出し、仲間の背中を押しました。

2面展開で始まった最終戦は、大原・加藤が相手チームのエースに当たるオーダーでした。この試合は一進一退の攻防でファイナルまでもつれました。隣のコートでは八木澤・石塚が4-0で完勝し、岡崎・安中の試合が行われています。このとき大原は、「隣で安中が頑張ってリードしていて、俺も負けられないと思った。」と語っています。結果大原・加藤はファイナルの激戦を制し、岡崎・安中も4-1で勝利。最後の最後をしっかりと締めくくってくれました。まさにチームが一体となった瞬間だったと感じています。

 

今日は団体戦だった。結果は優勝。ギリギリだった。

つらいプレーもあった。苦しい試合ばかりだった。決勝リーグの1回戦、中越戦で自分達のせいで負けてしまって、いきなり崖っぷちに立たされてしまった。すごく不安だった。

全員不安になったと思う。苦しかったと思う。あと2試合本当に勝てるのか、勝っても1位をとれるのか、ここで終わってしまうんじゃないか。

でも中村コーチが自分の不安なところだったり、うまくいっていない部分の話をして取り除いてくれたり、調整してくれたり、伊比コーチは自分のテニスにアドバイスをしてくれたし、女子テニス部のみんなにも「がんばれ」って声をかけてくれて、3年生の先輩も声をかけにきてくれた。いっぱい力をくれた。

1人になる時間をつくって自分の現状を整理して、次の試合からはとにかく目の前の1本を全員で取ることを意識しようと決めた。

プレー自体は良いわけではなかったと思う。1つ1つのプレーの選択もあまり良くなかったと思う。でも全員で1点にすることができた。1勝をすることができた。新産大附属戦、大原・加藤はかなり苦しい試合をしたと思う。加藤も大原さんも折れるか折れないか、ギリギリの状態だったと思う。でも全員で声をかけて、応援をして2人とも乗り越えて、それに応えてくれた。チームで壁を乗り越えたのを感じた。

最後はすごく楽しかった。プレーをしていてすごく気持ちがよかった。崖っぷちなはずなのに。全部みんなのおかげだと思う。

声を枯らして応援してくれた仲間、女子テニス部のみんな、保護者、サポートしてくれた中村コーチ、伊比コーチ、3年生、信じて送り出してくれた寺尾先生、相沢先生、他にもたくさんの人が自分達をバックアップしてくれた。本当に自分たちは恩を受けてばかり。

これから北信越がすぐにくる。そこで全国選抜を決められるように、少しでも受けた恩に報いれるように努力する。北信越で自分を超える。(八木澤爽空のノートより)

 

今日は団体戦があった。

まず、この2日間のことを一言で言うなら本当に嬉しい。

団体戦では個人戦とは違う緊張の中での戦いだったけど、加藤と自分の気持ちの中で自分たちだけは絶対に負けてはいけないとお互いにプレッシャーをかけて戦えていたと思う。そのプレッシャーに打ち勝てたのは良かったし前より少し成長できたのかなと思えた。

中越戦で負けてしまい正直終わったと思った。試合後の全員の顔は死んでいたけど残りの長商と産附戦は思いっきりやりきろうと全員が思えたからその2戦を戦い切れたんだと思う。そこで全員の気持ちがこうなっていなかったら悪い流れのまま試合に入って負けていたと思う。気持ちというのがとても大事なものだということに改めて気づけた。

この結果を成し遂げることができたのは応援してくれたチームメイト、保護者の方々、3年生、女子テニス部のみんな、そしてピンチのときに自分たちを落ち着かせてくれた先生があっての結果だと思う。その方々への感謝を、結果で表すことができて良かった。

まだ全国への第一のステップを上がっただけなので、北信越も絶対に勝って全国選抜に行く。(大原琉誠のノートより)

 

 

このままでは全国に行くことはできないでしょう。北信越で上位3校に入ることは並大抵のことではありません。残りわずかな時間ではありますが、全国選抜出場を懸けて、全力で戦っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。

2018年10月22日 (月)

HOKUETSU Spirits ~2018 始動~

高みを目指して



 新チームが発足しておよそ3ヶ月。1年の4分の1を過ごしたことになります。この間に秋季地区大会、県新人選抜大会が行われました。

【秋季地区大会ダブルス】 9月12日 新潟市碇球場
1位 岡崎・五十嵐ペア
2位 大原・加藤ペア
3位 八木澤・石塚ペア、松尾・安中ペア
【秋季地区大会シングルス】 9月13日 新潟市碇球場
1位 石塚 舜
2位 大原 琉誠
3位 八木澤 爽空
【県新人選抜大会ダブルス】 10月20日 上越総合運動公園
1位 大原・加藤ペア
2位 八木澤・石塚ペア
3位 岡崎・五十嵐ペア、松尾・安中ペア
【県新人選抜大会シングルス】 10月21日 上越総合運動公園
2位 大原 琉誠
3位 石塚 舜、岡崎 丈竜



 このチームは、とても不器用な選手が多いチームです。1つ1つ細部にこだわっていかなければ技術がモノになりません。それなのに「もうできる」と簡単に勘違いをしてしまう。成長に時間のかかるチームだと思います。
 9月に行われた地区大会は力で押し切っただけの、非常に精度の低いテニスでした。相手に対して腕相撲をしているような、内容の薄い戦いが目立ちました。それでもベスト8に6ペアが進出し、県新人、県インドアへの切符を手にすることが出来、次につなげることができたのはよかったと思っています。
 県新人は、戦いの精度にこだわって戦いました。打球力だけにこだわるような行き当たりばったりなテニスではなく、ゲームをプランニングし、得点パターンを作っていくことを目標としてきました。
 結果は上記の通りですが、内容は地区大会のときと大きく変わったように思います。こだわってやってきたことが、わずかではありますが、結果になったなと感じています。
 しかし、それなりに収穫はありましたが、課題は浮き彫りになりました。彼らは準決勝に進出するまでに、いくつかの困難に遭遇しています。それらの困難は相手の実力によってもたらされたというより、自分自身の未熟さゆえの困難だったように感じます。八木澤・石塚や松尾・安中は8決めでファイナルゲームの接戦をしています。これらは序盤にリードできなかったことから自らペースを崩したのが原因です。大原・加藤、岡崎・五十嵐も同様に自分たちのミスから崩れ、相手の雰囲気に飲まれてしまう場面が見受けられました。まだまだ本物ではないなと感じたシーンです。
 6ペアの出場でしたが、穂苅・佐藤ペアは初戦敗退と、非常に苦しい結果となりました。新発田中央との対戦でしたが、以前 練習試合をしたときは、圧勝できた相手にまさかの敗戦となりました。サーブミス、レシーブミスを重ね、ペースをつかむことなく敗退してしまいました。自分たちからチャレンジするのではなく、受け身になってしまったことが、敗因と言えるかもしれません。インドアに向けて立て直しをしていかなければなりません。また、佐藤・小林ペアはベスト16に進出を決めました。長岡商業、佐渡の選手に苦しみながらも戦いきりました。残念ながら8決めで産大附属のエースペアに敗退してしまいましたが、成長を感じさせてくれる戦いぶりでした。
 シングルスはベスト8に5人が進出しました。しかし、戦いぶりが非常に稚拙で、残念な戦いをしている選手がほとんどでした。その結果、巻高校の新保選手にことごとく敗退し、優勝を逃してしまいました。新保君の戦いは非常に素晴らしかったと思います。ファーストサーブの成功率は非常に高く、相手の一次攻撃を止めていましたし、レシーブは徹底して広いスペースに打ち切っていました。
 前日からの連戦で、体力的にきつかったのはわかりますが、県内大会程度で2日目を戦いきることができなければ、夏のインターハイの最終日を戦い抜くことなど到底できません。技術だけでなく、フィジカル面にも大きな課題を残してしまいました。

 ダブルスの決勝戦が終わったあと、決勝で負けた八木澤・石塚が私のところへやってきました。今にも泣き出しそうな石塚、呆然と立ち尽くす八木澤は、地区大会の準決勝で岡崎・五十嵐に負けたあと、テニスへの向き合い方が変わりました。ただ闇雲に技術を伸ばすのではなく、「どういう場面で」「どのようなプレーをすれば」勝利に近づくかを考えてきました。彼らの考えがチーム全体に浸透していきました。そしてそれを表現するために徹底した練習を行ってきたのです。チームの中心として、彼らはチームに存在しています。彼らにもその自負はあったと思います。だからこそ、負けてはいけないという思いは人一倍強かったのだと思います。


 今日で県新人が終わった。
 この2日間で自分の未熟さを痛感した。
 昨日の個人戦、決勝で負けた後、また舜さんの涙を見てしまった。「悔しいか。」そう相沢先生に聞かれ、うなずいたあと、自分も涙がでてしまった。
 相沢先生は「自分達2人が誰よりもテニスに向き合って誰よりも努力をしてきたから泣けるんだ。」そう言ったけど、自分は違った。
 自分は努力してきたことが結果に出なくて悔しかったんではなくて、努力ができていないことが悔しかった。
 舜さんはいつもチームの誰よりも練習して、誰よりもテニスと向き合って、自分と向き合って、誰よりもチームのことを考えて「勝つ」ために誰よりも努力して、行動しているのに、自分はそれを見ているだけだった。この大会だって、舜さんは足に負担がかかって、自分では大丈夫と言っていたけど、プレーを見たら明らかにわかった。明らかにパフォーマンスがいつもより大きく落ちていた。ミズノカップのとき、逆のことが起きたとき、舜さんは自分をカバーして勝たせてくれた。でも自分は何もできなかった。
 こんなにも無力な自分が本当に悔しい。
 でも自分は舜さんとテニスがしたい、舜さんと勝ちたい。舜さんを勝たせてあげたい。だから決めた。「絶対に来年のインターハイで最後に舜さんを笑顔にする。」
 そのために自分を変える、これから全力でテニスと向き合って努力する。そして視野を広くもって自分からチームに発信していけるように行動する。そして自分と全力で向き合ってこの弱い自分を超える。
 自分がスタートを遅らせたせいで目標まで時間がない。今すぐ実行する。
 舜さんを最後に笑顔にする。(10月22日 八木澤爽空のノートから)



 地区大会、県新人と多くの保護者様に応援していただきました。「報恩謝徳」の精神で戦っているにも関わらず、恩を受けてばっかりです。本当に申し訳ありません。いつの日か必ず受けた恩に報いることができるチームにしたいと思います。これからもお力添えをよろしくお願いいたします。


2018年6月11日 (月)

HOKUETSU Spirits ~ 2018 戦う心 ~

チーム北越惜敗
V2逃す



第71回新潟県総合体育大会ソフトテニス競技


【男子団体】
1位 長岡商業高校
2位 北越高校
3位 巻高校、新発田中央高校

6月3日、長岡市希望が丘テニス場。この日を優勝するために取り組んできたチームは残念ながら決勝で長岡商業に敗退してしまいました。
第1対戦は大原・安中ペア。前日の個人戦でブレイクし準優勝したこのペアは、この団体決勝でも堂々とした戦いをみせました。大原の深くコントロールされたボールで相手の攻撃をとめ、安中の積極的なポジショニングで相手のミスを誘いました。常に主導権を握り続けたこの試合は、終盤には相手が堪えられなくなりG4-1で勝利しました。
第2対戦は山本・石塚ペア。県総体を通して調子の悪かった山本。県総体という壁に苦しみ続けた3日間でした。どうしても先にミスが出てしまう。2人が取り組んできた高速テニスは影を潜め、単発なミスを重ねてしまいました。最後までペースをつかむことができずにG1-4で敗退。勝負の行方は最終戦に委ねられました。
第3対戦は阿部・高橋ペア。相手後衛の打球がとても鋭く、なかなかこちらのペースにもっていけません。競りながらもG1-3となってしまい後がなくなります。しかし、ここから2人はサーブレシーブでチャレンジを続けてペースをつかみG3-3のファイナルゲームへ。素晴らしい追い上げをみせました。
しかし、ファイナルゲームは余力が残っていませんでした。相手後衛の打球は更に鋭さが増し、なかなかこちらのテニスができません。P2-6と相手にマッチポイントを取られてしまいました。なんとか高橋が相手の攻撃を2回とめてP4-6まで追い上げましたが、ここが限界でした。阿部のバックハンドは無常にもベースラインを割りゲームセット。あと2点、届きませんでした。


【男子個人】
1位 吉村・服部ペア(長岡商業高校)
2位 大原・安中ペア(北越高校)
3位 阿部・丸山ペア(長岡商業高校)、星・山崎ペア(中越高校)
5位 山本・石塚ペア(北越高校)
6位 堀・近藤ペア(新発田中央高校) 
7位 玉木・五十嵐ペア(北越高校)
8位 佐藤・吉川ペア(新潟工業高校)


 6月1、2日は個人戦が行われました。北越高校は9ペアが出場しました。まず初戦はすべてのペアが勝ち上がりました。1年生ペアの佐藤・久保田ペアは非常に緊張しながらの初戦でしたが、最後まで気持ちを切らさず戦い続けてくれました。残念ながら2回戦のシード選手との試合では力の差を痛感する試合でしたが、これからの成長がとても楽しみです。もうひとつの1年生ペアは八木澤・加藤ペア。攻撃的なペアで積極的に攻めていきました。ベスト32で3位に入賞した中越高校のペアに対しても互角の戦いを見せてくれました。2、1年生ペアである松尾・山崎ペアはファイナルゲーム2試合を勝ちきりベスト32。松尾のフットワーク、ストロークの安定感は非常に頼もしかったですし、山崎の積極的なチャレンジも、堂々としていました。2年生ペアの岡崎・佐藤ペアも悔しい敗戦ではありましたがベスト32に入り、次につながる戦いであったと思います。
 阿部・高橋ペアは長岡商業の阿部・丸山ペアとベスト16で対戦しました。非常に競った試合ではありましたが、相手に要所を締められてしまいG2-4で敗戦。インターハイへの権利を得ることはできませんでした。
 玉木・五十嵐ペアはベスト16で長岡商業の大崎・桜井ペアと対戦しました。この2ペアは4月のHJS予選でも戦っており、そのときは大崎・桜井ペアがG4-1で勝利しています。玉木・五十嵐ペアにとっては絶対に負けられない相手であり、組み合わせが決まったときから徹底的に対策をしてきました。その成果もありG4-3で勝利。ベスト8へ進出しました。そしてベスト4を懸けて同校の大原・安中ペアと対戦。競った試合でしたが、要所を締めたのは大原・安中ペアでした。G4-1でベスト4進出。逆に玉木・五十嵐は次の日の決定リーグに入ることになりました。
 そして山本・石塚ペア。この日に懸けていた思いが強すぎたのでしょうか。初戦から調子が上がりません。簡単なミスを連発し、大きな実力差がある相手に競ってしまいます。ベスト16決めで対戦した産大附属の岡庭・岡庭ペアにはあわや敗戦というところまで追い詰められてしまいました。なんとか勝ちきりましたが、ベスト8で対戦した阿部・丸山ペアには完全な自滅で敗戦。玉木・五十嵐に続いて決定リーグに入ることになりました。
 2日は個人戦準決勝からと決定リーグが行われました。大原・安中は中越高校のエース、星・山崎ペアに対して、終始主導権を握り勝ち切りました。残念ながら決勝戦は長岡商業の吉村・服部ペアにG2-4で負けてしまいましたが、今まで誠実に取り組んできたことが形になり準優勝という結果に結びついたことは、本当に素晴らしいと思います。次の1年もきっとチームを引っ張ってくれるでしょう。
 決定リーグでは最終戦まで、どのペアにもインターハイ出場の可能性を残していました。必死の勝負になることが予想されました。最終戦は山本・石塚ペア対堀・近藤ペア。玉木・五十嵐ペア対佐藤・吉川ペア。この2試合は玉木・五十嵐ペアが先に勝利し、もう1試合の結果次第となりました。序盤はリードしていた山本・石塚ペアでしたが、次第に流れが悪くなりファイナルゲームへ。ここでも相手に先に攻められてしまい、敗戦。リーグ内では2勝1敗で3ペアが並ぶという結果になってしまいました。結果、得失ゲーム差で山本・石塚ペアと堀・近藤ペアがインターハイ出場を決め、玉木・五十嵐ペアは残念ながら出場を逃すという結果になってしまいました。

山本のノートから

6月2日
 今日は地獄リーグだった。インハイが決まったものの、玉木・五十嵐をインハイに連れて行けなかった。罪悪感と申し訳なさでいっぱい。玉木が後悔するたび、申し訳なさでつぶれそうになる。この思いは団体で勝って俺以外の3年生をインハイに連れていって晴らす。絶対に勝たなきゃ。俺らがやってきたものはこんな所で負けるようなことではないと信じている。まだまだ琉唯、翔也、阿部、風雅と一緒にテニスがしたい。明日が最後なんて絶対にしない。大好きな仲間とテニスをするために明日を全力で勝ちにいく。絶対勝つ!心に誓う!もう負ける姿を見せない。先生のために、チームのために、両親のために。すべての人のために全力で勝ちにいく。もうやるしかないんだから、明日どんなミスがでても、それは仕方のないことと割り切って自分のプレーに集中する。自分らがやり切れれば勝てるのだから、不安と戦ってそれで勝つ。『心懸笑武』絶対に勝つ。

6月3日
 この辛い3日間が終わった。最後の最後まで負けてしまう、弱いキャプテンで本当に申し訳ない。こんな自分が許せない。
 北越として、北越のキャプテンとして戦えたことを誇りに思う。だけど、それを力に変えることができず、ひたすらビビッて何もできなかった。自分で作ったチームをインハイに連れていけなくて本当に悔しい。最後まで笑顔で戦ってくれた仲間、最後まで笑顔で声をかけ続けてくれた仲間。自分は本当にこのチームが大好きで、このチームのキャプテンをしていて本当によかったなって思えた。みんな「心懸笑武」をしてくれていて嬉しかった。
 寺尾先生を連れて行くことは叶わなかったけど、今まで先生と過ごした日々を大きな糧として北信越を全力で勝ちに行く。また、個人戦もあるので、その分も含め、ここからまだまだ強くなる。
 3年生には本当に感謝している。もう自分がいなくても大丈夫なくらい強くなった。自分よりもはるかに強くなった。最初は自分がいなきゃだめだったこのチームは、自主的な心を学び、考え、チームのために自分にできることを最大限に考え行動してくれた。自分も最初は、何が正解か全く分からずにやっていたけど、自分なりに考えて、時には助言をもらったりしてやり続けてきた。みんなには、かなり迷惑をかけたと思うし、不満もかなりあったと思うけど、それでもずっと信じてついてきてくれた。この最高のチームは決して自分だけで作ったチームではなくてみんなで作りあげたものなんだ。入って間もない1年生も声を枯らして応援してくれた。1年間、共に過ごした2年生は1人1人常に声をかけてくれた。また遠くからわざわざ応援に来てくださった先輩方や保護者の方々。こういった人たちのおかげであんなにも楽しむことができた。他にも北越を応援してくれた人たちがたくさんいた。自分たちが目指してきた、『周りを魅了するチーム』になっていた。本当によかったと思えた。
 来年は必ず優勝して北越がまた、インターハイの地へ行って欲しい。そのためにまだまだ後輩の育成を含め、3年生としてできることに今までと同様に全力を尽くしたい。
 ありがとう。



 キャプテンの山本は本当に優れたリーダーでした。自分を犠牲にして、チームを第一に考えて行動してきました。だからこそ仲間からは絶大な信頼を得ていたのだと思います。本来の性格は非常に優しく、争うことよりも調和を好む男だと思います。もしかしたらアスリート向きの性格ではないのかもしれません。ですが、テニスが大好きで、誰よりも誠実にテニスと向き合ってきました。県総体では3日間絶不調でしたが、その誠実さゆえの不調だったのかもしれません。それを見抜くことができず、防ぐことができなかったことを、本当に申し訳なく思います。
 3年生を代表して、チームを代表して、インターハイの個人戦に臨みます。ここまでの道のりは本当に険しく、苦しいものでしたが、鈴鹿の地で大暴れする山本を、楽しみにしています。
 また、2年生3人が初めてのインターハイに臨みます。まだまだ技術的にも精神的にも未熟な2年生たちですが、3年生たちからのバトンを受け取り、北越を背負って鈴鹿に向かいます。
 まだまだチーム北越の戦いは終わりません。鈴鹿で満開の笑顔を咲かせるために、これから先も困難から逃げず、正面から向かっていこうと思います。
チーム北越を応援してくれています多くの皆様、これからもどうぞよろしくお願い致します。

2018年4月 5日 (木)

HOKUETSU Spirits ~ 2018 風 ~

収穫と課題


 春の訪れとともに、我々チーム北越にも新たな風が吹いてきました。
 去る3月22日、23日に行われた全日本私学大会に山本・石塚ペア、阿部・高橋ペアが出場いたしました。
 大会初日は3ペアによる予選リーグが行われました。山本・石塚ペアは長崎の精道三川台と東京の日大豊山と同じリーグで順当に2勝し、決勝トーナメントに進出いたしました。また、阿部・高橋ペアは三重の三重高校と神奈川の横浜創英と同じリーグで、善戦しましたが三重高校に破れ1勝1敗。残念ながら決勝トーナメントへの進出を逃しました。
 2日目の決勝トーナメントでは山本・石塚ペアは岐阜の中京高校と対戦し、非常に競りましたがファイナルで敗退し、上位進出を逃しました。
 この大会には、直後に行われる全国選抜大会に出場するチームが多数出場しており、2ペアとも全国の上位校と対戦することができました。相手の攻撃には十分対応することができ、我々のやりたいテニスを実現できた場面も多く、収穫の多い大会だったと感じています。
 この大会のあとはチーム全員が合流して千葉遠征で出かけました。選抜に出場する昭和学院のほか、市立柏や埼玉の武蔵越生、長野の上田千曲といった全国を狙うチームと一緒に練習することができ、これからの課題を多く発見することができました。
 また、4月1日からは奈良県で行われている奈良明日香研修大会に参加しました。この大会は西日本を中心に全国から多くのチームが参加しており、チーム北越も4年前から参加しています。全国大会常連の高田商業や岡崎城西、上宮、尽誠学園などと多く試合をすることができました。
 この3日間、多くのチームと対戦して、全国常連校と我々の差を明確に感じました。どんな学校と対戦しても、ボロ負けすることはありません。十分に競ることができます。しかし勝ち切れない。3日間でファイナル負けが何度あっただろうと振り返ります。この差を埋めることが我々の目指すチーム像のゴールになるのでしょう。非常に悔しさの残る3日間でしたが、これからやるべきことがハッキリしました。
 この「課題」という風。感じることができて本当によかったと感じます。この遠征を通して、チームの目の色が変わってきました。3年生には自覚とプライドが、2年生には責任感が、そして1年生には明確な目標が芽生えました。この芽を枯らすことなく、風に倒されることなく、夏に大きな花を咲かせたいと思います。



 春休みに校内合宿を行いました。保護者の皆様に食事の準備をしていただき、チーム全員で美味しくいただきました。多くの皆様に支えられ、大好きなテニスを思い切りさせてもらえていることに感謝をし、そしてその思いに応えられるような努力をしていきたいと思います。これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。

2018年1月31日 (水)

HOKUETSU Spirits ~ 2018 本物 ~

チーム北越、無念
全国選抜出場ならず



 1月13日、前日未明からの大雪で氷点下の気温の中、こまつドームで2年連続の花を咲かせることはできませんでした。
 2017年12月24日、新潟県選抜大会が行われ、チーム北越は長岡商業に為す術なく敗れ、準優勝。なんとか北信越選抜への切符は得ることができましたが、大きな不安を抱えて、北信越に臨むことになりました。
 短い冬休みでできる限りの建て直しは行いましたが、不安が解消されることはありませんでした。それでも、なんとかチャレンジャーになりきり、北信越を戦い抜くんだ、2位リーグで全勝して代表決定戦に臨むんだと、気持ちだけは強くもって北信越の日を迎えました。
 初戦の相手は石川県代表の金沢学院高校。非常に打球力の強いチームで、北越は前衛陣が非常に苦しみました。しかも経験値のない選手が多く、勝負所でミスを重ねてしまいました。山本・石塚ペアは勝利したものの、他の2ペアは負けてしまい、リーグ内1位を目指す我々にとって苦しい立ち上がりとなりました。
 第2戦、第3戦はなんとか勝利し、最終戦の富山工業戦。ここで勝てばリーグ内1位の可能性がある大一番でしたが、阿部・高橋は相手に圧倒され、玉木・安中も大事なところでミスを犯してしまい敗戦。リーグ内を2勝2敗の3位で終えることになりました。

 この大会は悪天候にも関わらず多くの保護者の方々に応援に来ていただきました。そんな中で結果を出すことができなかったことは、とても残念ですし悔しい気持ちでいっぱいです。この悔しさを乗り越えて、春に大きな花を咲かせることができるか。
 大会後、2年の高橋のノートにはこんなことが書かれていました。
 今日の練習では、「ああ、もう」や「ほんとに…」などマイナスな言葉を発していた。こういうことが試合にもつながってくるのだと思うから、今後禁止するようにする。
 高橋は県選抜、北信越選抜の初戦をまったく戦うことができませんでした。過緊張でミスを連発し、まったく戦う心になりませんでした。これを乗り越えなければいけないことを本人は痛感しているのでしょう。少しずつですが、練習の姿勢に変化が見られます。まだまだ本物になるには時間がかかるかもしれません。春までに間に合うかはわかりません。しかし、それを信じて、彼らの成長を見守りたいと思います。


 

年の瀬に、ビッグニュースが飛び込んできました!


 チーム北越の卒業生で、現在日本体育大学2年生の星野雄慈がU-20日本代表に選ばれました。
 星野が2年生のときに私は赴任しました。当時から非常に能力が高く、しかも向上心に溢れていた彼は小千谷からの通学というハンデをもろともせずに全力でテニスに打ち込みました。当時の私は、指導者として右も左もわからないような状態で、彼の可能性を伸ばすことが十分にできませんでしたが、そんな環境の中でも3年次には県総体個人戦優勝、新潟県勢15年ぶりの北信越大会優勝、インターハイベスト32、新潟代表として7年ぶりの本国体出場に大きく貢献するなど、新潟県のソフトテニスの歴史を大きく塗り替えました。そして、もっと強くなりたいという一心で日本体育大学の門を叩きました。
 入学した1年目は、なかなか環境に馴染めず苦労したように聞いていますが、2年目に大躍進を遂げました。団体メンバーとしてリーグ戦や大学王座決定戦に出場を果たしました。そして8月に行われた全日本学生選手権大会(通称インカレ)のシングルスでは全国の並居る強豪がいる中、シングルスで準優勝!全国にその名を轟かせました。代表選出には、この結果が大きく関わっているものと思います。
 また11月に行われた競技者育成プログラムSTEP4でも全国の有名選手の中で飛び抜けたフィジカルで相手を圧倒したようです。
 彼の努力には感服します。もちろん在学当時から能力は高かったですが、誰よりも努力する姿勢、一切の妥協を許さない強い意思は他を圧倒します。日本体育大学という全国屈指の強豪校へ進学しても、その姿勢に変わりはなかったのでしょう。高校時代よりも更に努力を重ねたに違いありません。彼の活躍はチーム北越に勇気と希望を与えてくれます。「やればできる。」「限界なんてない。」
 このビッグニュースを受けて、チーム北越の現役選手たちもパワーをもらいました。高みを目指して、今日も一歩を踏み出します。








和歌浦信雄副会長を悼む



 去る1月9日、長らく新潟県連の理事長を務めておられた和歌浦信雄さんが逝去されました。私自身、国体のスタッフを務めるようになってからお付き合いするようになりましたが、厳しく、厚いご指導を多くの場で頂戴いたしました。心よりお悔やみ申し上げます。

2017年12月 6日 (水)

HOKUETSU Spirits~2017 襷をつなぐ~

新チーム始動!新たな旅路へ。

 インターハイが終わり、新しいチームとしての歩みが始まりました。新しい世界への扉をこじ開けた3年生から襷が繋がれました。キャプテンに2年の山本、副キャプテンに1年の石塚を指名しました。この2人ならばチームに新しい風を吹かせてくれる、さらに襷を繋いでくれるという期待がありました。

 夏の練習ではチームとして一体感をもち、基礎技術の定着に努めました。こういうとき、心が育っていないチームだと、モチベーションが下がってしまい、練習の質が低下します。技術の定着どころか問題点ばかりが浮き彫りになってしまうことになりかねません。この点は指導する者として、いつも葛藤するところではありますが、このチームは自分自身を育てていこうとする地盤がすでに整備されていました。これは引退した3年生たちが耕してくれた素晴らしい財産でした。キャプテンの山本が国体チームの帯同選手として不在となることが多いなか、玉木、高橋を中心として2年生がしっかりと運営してくれたおかげで、練習に主体性が生まれ、整備された地盤に太く強い根を張っていきました。

【秋季地区大会】
ダブルス
優勝  山本・石塚組
3位  阿部・安中組、玉木・高橋組
5位  松尾・穂苅組
(大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組も決定戦に勝利し、県新人選抜、県選抜インドアの権利を獲得)
シングルス
2位  山本 涼翔
3位  阿部 竜大、石塚 舜
5位  玉木 琉唯、大原 琉誠

 迎えた秋季地区大会。7ペアで挑んだ新生チーム北越は6ペアが上位大会への権利を獲得しました。唯一獲得出来なかったのは小林・渡部組。このペアは技術の不足というよりも心が未熟であったと感じます。とくに2年の小林はハングリー精神に欠け、チャレンジャーになりきれていなかったように感じます。また渡部も大事なところで凡ミスを繰り返してしまい、心の弱さを露呈してしまいました。この2人には、まず心を成長させて、しっかりとした土台の上を踏みしめていかなければなりません。この敗戦から目を背けなければ、必ず春には大きな花を咲かせるはずです。

 この大会では、とくに2年生に大きなプレッシャーがあったように思います。大きな成果を上げた先輩からチームを託された2年生。「負けてはならない」という重圧との戦いだったのではないかと思います。その中で上記の結果を残すことができたのは、己を成長させていこうという夏の取り組みの成果に他なりません。また、1年生の松尾・穂苅組は積極的にチャレンジしていき、準々決勝でも同校対決となった玉木・高橋組に対しファイナルにまでもつれる試合をするなど、大きく成長したように感じます。対して大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組にとっては悔いの残る結果だったのではないかと感じます。勝ちたいという思いが、気負いとなり、冷静さを失ってしまったように思います。
 ソフトテニスという競技は、つくづく心に左右されるのだなと感じました。そして、心を鍛えていくことから逃げてはいけないのだなと、改めて思うことが出来ました。

 シングルスでも上位に多くの選手が入ることができました。正直言いましてシングルスの強化はほとんど行っていません。チームの地盤を整備することで手一杯で、そこまで時間を費やすことはできませんでした。しかしその中で、各選手がすべきことを考えてプレーしていったことで、このような結果を残すことができました。

【県新人選抜大会】
ダブルス
3位  山本・石塚組、阿部・安中組
5位  大原・五十嵐組、岡崎・高橋組
(シングルスは雨天により中止)

 10月には県の新人戦が行われました。この大会では1位となった燕中等の小林・関根組、2位の長岡商業の吉村・服部組に完膚なきまでに叩きのめされました。この世代は中学時代からこの4人が上位を独占しており、未だにその壁を破ることができません。地区大会での決勝の再現となった準決勝の山本・石塚と小林・関根の試合は山本が冷静に試合を運ぶことができず完敗し、もうひとつの準決勝でも阿部・安中が吉村・服部を相手にほとんど競ることができずに敗戦しました。この2ペアを超えることができなければ目標を達成することはできません。まだまだ見直せる部分、現在の課題に真正面からぶつかっていく必要があると痛感しました。しかし、この大会では地区大会で失敗してしまった大原・五十嵐組が混戦の中を戦い抜き、ベスト8に進出。準々決勝では同校対決となり山本・石塚組に敗れましたが、地区大会からの反省を生かして冷静に試合を運ぶ姿は、成長を感じさせました。

 チームとしての成長は、山本の存在によると思っています。新チームのリーダーとして、自分が何をすべきか、ということを彼は真剣に考えました。時に嫌われ役となりチームに厳しく接しました。

 リーダーには「蟻の目」と「鷹の目」という2つの視点が必要となります。選手1人1人に寄り添う「蟻の目」と全体を俯瞰していく「鷹の目」。この2つを臨機応変に使い分け、チームを整えていきます。この能力が山本には十分に備わっており、集団を率いる者としては申し分ないと感じます。しかしながら、その能力が高いがゆえに自分よりも全体を優先してしまうということが起きてしまいます。自分の技術向上よりもチームの成長、練習の運営に対するウエイトが高くなりすぎました。そして、他の部員が山本に頼りきりになるという状態に陥ってしまいました。人に頼るというのは簡単です。間違うことも少ないでしょう。傍から見ればうまく機能しているチームに見えます。しかし、これは上辺だけを取り繕っているに過ぎません。このままではチームは停滞してしまいます。間違いなく成長が途中で止まります。

 現在のチームは山本に火をつけてもらわなければ走り出すことができません。自分自身に火をつけることができる選手が他にいません。この自分自身に火をつける『自然性(じねんせい)』の選手が出てくることが必要です。強い「思い」をもち、それが「信念」として自らの芯になっていくということ、そしてその「信念」がチームの起爆剤になること、それが個々の能力を超えてチームとして成長していくためには大切なのです。

 確かに山本は優れたリーダーですが、そのリーダーに先導されるばかりでなく、自分自身の足で突き進んでいくような集団に育ってもらいたいと思います。
 これからいよいよ全国選抜に向けた戦いが始まります。すべてはチームの成長、「信念」をもつ選手の誕生に懸かっています。

 選手も指導者も未熟で頼りない集団ではありますが、一歩一歩、地面を踏みしめて進んでいきたいと思います。我々を応援してくださる皆様に、笑顔を届けられるようなチームを目指していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

HOKUETSU Spirits~2017 未開の旅路―受け継がれる挑戦―~

ついにインターハイ出場!
しかしその先にみえたものは・・・


 お久しぶりでございます、男子ソフトテニス部です。県総体以来の更新となります。遅くなりましてまことに申し訳ありません。今回は、3年生の引退ならびに新チームの現状についてご報告させていただきます。といいましても、6月の北信越大会、8月のインターハイ、9月の秋季地区大会、10月の県新人選抜大会…とドラマティックなイベントは盛りだくさんでありましたので、大変ボリューミーかつ濃い味付けの内容となるかもしれません。忘年会のシーズンも控えております。胃もたれしないよう、よく噛みしめて、ゆっくりと味わってください。

 まずは6月の北信越大会から。「会津インターハイベスト8」という目標を掲げ、県総体を勝ち抜き、感涙しながらみんなで抱き合った5月28日から、私たちにとって未知のチャレンジが始まりました。現チームの中に、県総体優勝からインターハイ団体戦までの期間を過ごした経験のある人物が誰もいなかったのです。選手も、顧問も、スタッフも、誰もいませんでした。恥ずかしながら、どうやってチーム力を高めてよいのかわからない。選手たちも、何が課題で、どうすればインターハイベスト8まで進めるのかわからない、という状態でした。暗闇の中、地図も持たずに食物を求めて荒地をひた歩く旅人のようでした。

 県総体を勝ち、目標を失ってしまったまま茫然と歩みを進めている中で、なんとかこの状況を打開するべく、「インターハイベスト8を目指すならば、北信越大会は狙って優勝できる実力がなければならない」とチームに言い聞かせることにしました。中間目標を策定したのです。最終目標はあくまでも会津インターハイベスト8。そのためにも、北信越でチームの力を試そうじゃないか、と再度チームに火が点きました。旅人は安住の地を求めようとしたのです。

 しかし、チームの状態に、なんとも形容のしがたい違和感があったのです。一生懸命声を出し、きびきびと練習はしているのですが、なにかおかしい。選手たちに傲慢さが現れ、チームメートに対して攻撃的な言動を繰り返す部員が出てくるようになりました。時間が経った今になって思い返してみると、この変化は、県総体を勝ち抜いたことによって生じた副作用だったのだと思います。そもそも、北越高校男子ソフトテニス部は、けっして中学時代に優秀な成績を残したものだけが入部できるようなエリート集団ではありません。団体メンバーの中にも、「え?この選手はどこの中学校の人?」と他校の方から聞かれるような選手も多くおります。中学校時代の積み重ねが少なく、むしろ悔いの残るテニス人生を送ってきた部員が多いのです。そのため、人一倍勝利に飢えているのです。だからこそ、県総体で勝てたのです。使い古された言葉ですが、「雑草集団」であったことが、勝利の秘訣でした。可憐な花ではなく、いびつな形状の雑草でしたが、アスファルトからでも芽を出す強さがありました。しかし、一度勝利を味わってしまうと、ハングリー精神がなくなる。「自分は弱いのだから頑張る」から「俺様は県トップレベルの選手だ」という意識に変わってしまったのかもしれません。ペアのおかげで勝てたはずなのに。チームに支えられているからこそ勝てたはずなのに。謙虚さを失ったチームに、勝利の女神は微笑みませんでした。

 北信越大会当日、個人戦では山本・秋葉ペアはベスト8まで進出しましたが、飯島・田辺、阿部・中野ペアは結果を残せませんでした。2ペア共に、ペアに対する苛立ち、不信感をあらわにするような仕草が見られました。このままでは団体戦は勝てない。去年の結果である準優勝を越えるためには、優勝するしかない、と言い聞かせ、チームに再度奮起を促しました。迎えた団体戦、準決勝までは順調に勝ち抜きました。準決勝の相手は昨年決勝戦で対峙した能登高校です。能登高校は全国レベルの強豪です。全国で戦う力があるかどうかの試金石となる試合のはずでした。しかし、結果は惨敗。昨年よりも能登高校との差は開いていることをまざまざと見せつけられました。全員が全員、「このままではまずい」という認識は持ちました。ただ、どうすれば勝てるようになれるのか。部員たちは明確な答えを出せぬまま、インターハイまでの期間を過ごすこととなりました。荒地を行く旅人は、ようやく眼前の景色が暗闇で、荒地であることを認識しました。しかし、そこからどうやって食物を手にするか、どうやって安住の地を見つけ出すのか。未だ答えを得られなかったのです。

 北信越大会が終わり、チームとしての活動が残り一月ほどとなった3年生が行動を始めました。それは、チームとしての規範を厳しくすることでした。以前紹介した田中・杉戸を中心に、声の出ない部員や周囲に対して意識が向かない部員は容赦なくコートから出す。徹底して指導する。まさに「心を鬼」にして指導していました。田中も杉戸も情報の伝達が得意な部員ではありません。伝え方にまずさもあったでしょう。後輩たちに不満がたまることもありました。それでも、田中や杉戸を中心とする3年生は指導を続けました。彼らは常々私に話をしてきました。
「僕らが注意できるのもあと1ヶ月しかないんですよね。どんなに嫌われたって言うしかないですよ。このまま新チームにさせることなんてできませんよ。」
 彼らはチームの未来、北越の将来のことを考え、行動していたのです。

 豪雨に見舞われた会津の地では、飯島・田辺が個人戦2日目まで残りました。阿部・中野は全国でひとつ勝ちました。そして迎えた団体戦、一時試合を中断せざるを得ないほどの荒天でした。会場の方々が懸命にコートを整備してくださり、なんとか試合が出来ました。対戦相手は熊本県代表、熊本工業高校です。一本目から相手の技術力に面食らいました。ソフトテニスという競技は、とても天候に左右されやすい競技です。風が吹いても雨が降ってもミスが大量に出ます。基本的に荒天時は「ミス待ち」のテニス、持久戦になることが多くなります。しかし、熊本工業の選手たちは、まったくミスを恐れず、強打してきました。練習量に裏づけされた技術への自信がうかがえました。「ここまでやって、やっと全国レベルなのか」と思わずにはいられませんでした。ミスを恐れ、深いボールが打てなくなる選手。気負いすぎて、空回りする選手。そんな中でもキャプテン田辺は気迫を見せました。このチームが発動した当初から、田辺は背中でチームを牽引し続けてきました。はっきり言って、田辺は言葉によるコミュニケーション能力は低いです。口下手な男です。それでも、このチームが邁進できたのは、田辺という男の存在感、言外からにじみ出る人間性による部分が大いにありました。怪我に苦しみながらも、弱音を吐かず戦ってきました。しかし、田辺を中心とするメンバーの奮闘もむなしく、チームは初戦敗退となりました。

 会津インターハイベスト8。昨冬の県選抜を勝利したときから、呪文のように唱え続けてきたチームの最終目標です。目標は達成できませんでした。どこにあるかわからない安住の地を求めて旅を続けてきた旅人は、目標までたどりつくことなく、志半ばで倒れてしまいました。それでも、彼らの残した功績は限りなく大きなものでした。北越高校男子ソフトテニス部史上初の全国選抜大会出場、団体戦でのインターハイ出場。きっと、県を勝ってからの日々は苦しかったと思います。ベスト8という目標は立てた。しかし、そこに至る最短ルートがわからない。ただひたすらにもがき続けてくれました。彼らの一年間は、「全国で戦う」ということの意味をひたすら突きつけられているような一年間でした。「全国に行く」から、「全国で戦う」へ。チームの意識レベルをひとつ上げてくれました。きっと後輩たちが「全国で戦う」チームになるでしょう。旅人は荒地に鍬を入れたのです。鍬を入れた先に実りが生じるかはわからないけれど、今いる場所を耕し、安住の地にしようとチャレンジしてくれました。そこに種をまき、実らせるという大仕事は、後輩たちに受け継がれました。北越高校男子ソフトテニス部の歴史に大きな一ページを刻んでくれた3年生、本当にありがとう。保護者の皆様、いつもご迷惑ばかりおかけして申し訳ありませんでした。日々の活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。部員たちを成長させることができたかどうかはわかりません。それでも、インターハイまでチーム一丸となって戦うことができたのも保護者様のおかげです。急な遠征、インドア練習でのご送迎などなど…。振り回してばかりの3年間であったと思います。本当に、ありがとうございました。後輩たちは、そんな彼らのチームを超えることが使命です。全国の舞台を味わわせてくれた3年生に恩返しをするには、全国の舞台で勝つしかないですよ。その覚悟を胸に、荒地に実りをもたらそうではありませんか。

 最後に、部長としてチームを牽引した田辺から。
 1年生のころは先輩についていくばかりで、2年生になってから副部長を務めたけれど、何をどうしていけばいいのか分かりませんでした。結局、自分たちの代になるまで先輩に引っ張ってもらっていました。自分たちの代になってから、ダメダメながらも部長としてインターハイ団体出場を達成することができました。部長になって本当によかったなと思った瞬間でした。しかし、1つだけ心残りがあります。それは、チームの最終目標であるインターハイベスト8を達成できなかったことです。この目標は、涼翔(現キャプテン山本)を中心に、達成してほしいと思います。今まで以上に厳しい練習をやっていくことになると思いますが、来春に悔いの残らないよう、今を過ごしてください。応援しています。最後に、「北越魂」を持って、がんばれ!!

2017年5月31日 (水)

HOKUETSU Spirits~2017 会津に行くのは俺達だ!!~

チーム北越、悲願の団体優勝!!
個人は3ペアがインターハイへ!


平成29年度 新潟県総合体育大会(5月26日~28日、新潟市庭球場)
【団体戦結果】
優 勝  北越高校
準優勝  長岡商業高校
3 位  新潟産業大学附属高校、新発田中央高校
【個人戦結果】
優 勝  吉村・服部ペア(長岡商業高校)
準優勝  飯島・田辺ペア(北越高校)
3 位  山本・秋葉ペア、阿部・中野ペア(ともに北越高校)

 ついにこじ開けました。昨年まで3年連続で跳ね返されてきた団体決勝の壁、ようやく越えました。
 大会初日に行われた個人戦には10ペアが出場しました。団体メンバーである飯島・田辺ペア、山本・秋葉ペア、阿部・中野ペアは順当に勝ち進みました。とくに阿部・中野ペアは下越地区のチャンピオンでもある村上高校の網代・遠山ペアに4-0で勝利しベスト4進出。中野にとって昨年叶えられなかった個人戦ベスト4を見事に達成しました。飯島・田辺ペアもインターハイのかかる緊迫した戦いを制してベスト4進出。田辺は3年連続でインターハイを決めました。山本・秋葉ペアは日没によりベスト4決めは翌日に持ち越しとなりました。
 その3ペア以外は残念ながら県の壁に跳ね返されてしまいました。3年生ペアである田中・杉戸ペアは素晴らしい戦いぶりでしたが3回戦で敗れ、上位大会進出を逃しました。また、1、2年生たちも果敢にチャレンジしましたがあと一歩及びませんでした。悔しい敗戦が多かったですが、この悔しさがチーム北越をさらに成長させていくことになります。
 2日目は、個人戦の残りの試合が行われました。まずは山本・秋葉ペアのベスト4決め。相手は新潟工業のエース、梅田・佐藤ペア。身体が硬く、本来のプレーとは程遠いプレーではありましたが、なんとか勝利しインターハイを決めました。

【個人戦準決勝】
飯島・田辺 ④-0 阿部・中野
山本・秋葉 0-④ 吉村・服部(長岡商業)
【個人戦決勝】
飯島・田辺 1-④ 吉村・服部

 準決勝、決勝では長岡商業の吉村・服部ペアの素晴らしい戦いぶりに北越は成す術なく敗れてしまいました。この日の彼らは本当に強かった。敵ながら見事という他ありませんでした。しかし、この敗戦もチーム北越に新たなパワーを注入しました。

 迎えた最終日、団体戦です。準々決勝、準決勝は徹底的に攻め続け、相手に主導権を握らせず②-0で勝利。ついに決勝戦です。相手はもちろん長岡商業高校でした。
 第一対戦は飯島・田辺ペアと吉村・服部ペアとの戦い。個人戦決勝の再戦となりました。お互いエースの意地と意地がぶつかり合ったような試合でした。前日に負けている相手であり、「今日こそは。」という思いが強かったのでしょう。本当にギリギリの勝負でしたが、なんとか勝利し第二対戦へ。山本・秋葉ペアと菊池・青柳ペアとの戦いです。この試合も互いのいいところが随所に見られ、緊迫した戦いになりました。一時リードしましたが逆転され、ついに第三対戦に回りました。阿部・中野ペアと安達・樺澤ペアとの最終戦は、強風の中でも攻め続けた阿部と、それに応えるように中野のネットプレーが炸裂して完勝。ついに、ついに団体でインターハイを決めました。

【団体戦決勝】
北   越 ②-1 長岡商業
飯島・田辺 ④-3 吉村・服部
山本・秋葉 3-④ 菊池・青柳
阿部・中野 ④-1 安達・樺澤


 北越高校に赴任して4回目の県総体でした。過去3回は決勝で敗れていて、団体で優勝することは本当に難しいことだと感じています。ただ、技術があるだけでは優勝はできないでしょう。
 今年のチームには『核』となる選手が2人いました。田中と杉戸の2名です。この2人は団体メンバーではありません。しかし、この2人は常にチャレンジしていました。一生懸命に練習しました。練習中は誰よりも声を出しました。誰からも信頼される選手に育ちました。
 大会の初日、田中・杉戸ペアは目標達成には及ばずに負けてしまいます。しかし彼らは、その悔しさを乗り越えて仲間の応援に全力を注ぎました。誰よりも大きな声で仲間を励ましました。その思いに応えるように仲間たちは全力で戦いました。迎えた最終日、チームの思いはひとつでした。「田中・杉戸を引退させてはいけない。」チーム北越は『チーム田中・杉戸』として会津インターハイを懸けた戦いに挑みました。
 今回の優勝は、この2人の力が本当に大きかったと感じています。チームメイトを支え続けた2人が、このチームをインターハイに導きました。

田辺達也のノートから
5月27日(2日目)終了後
 今日は個人戦準決勝から試合をしました。結果は2位でした。とても悔しかったです。ボールに触れてはいるけど最後の決定力がなく、ミスをしてしまってゲームを落とし負けてしまいました。個人も団体も1位になるという目標を達成することはできなかった。でもまだ、団体が残っているので、いつまでも落ち込んでいる暇はないし、田中・杉戸と一緒にインターハイにいくためには絶対に勝たないといけない。団体でも長商と当たるかもしれないから、そこでリベンジをする。次は絶対に負けない。このチームがちょっとでも長くいられるように明日は勝つ。今までやってきたことを信じてプレーするだけ。絶対に受け身にならないで、常に挑戦する。田中・杉戸を引退させない。


5月28日(3日目)終了後
 県1位。やっと団体で県1位をとることができた。2年間団体メンバーとして試合にでていて、あと一歩というところで負けていて、本当に悔しい思いをした。だから、今回の県総体はなんとしてでも勝ちたいと思ったし、田中・杉戸をここで終わらせたくなかったので、勝ってインターハイにいくという思いをもって挑みました。このチームは田中・杉戸がいないとチームとはいえないし、3年生全員でインターハイで戦いたかったから今までよりも思いは強かった。
 優勝が決まったとき、なにかから解放された感じで楽になり、その後、嬉しさがこみ上げてきました。本当に嬉しかった。今まで頑張ってきて良かった。これで3年生全員でインターハイにいけるし、まだこのチームが続いて良かったと思った。団体でいけるんだと思ったら涙がでてしまうほど嬉しかった。
 自分たちはこれからインターハイという舞台で戦う。出られない人たちの思いもある。満足しないで、これからも練習していって最終目標であるインターハイベスト8を達成できるようにする。


中野健弥のノートから
5月27日終了後
 個人戦準決勝、飯島・田辺に0-4と完敗した。決して内容が悪かっただけではなく、技術で差が出ていたと思う。ゲームカウント0-3になっても折れずに声を出し、攻め続けてくれた阿部には、とても感謝する。
 決勝に進んだ飯島・田辺が勝つことができなかった2年生ペア、他にも団体にすべてをかけてくる菊池・青柳、中越地区2位の安達・樺澤と長商は3ペアがそろっている。かなり苦しい戦いになると思う。ただ自分たちも田中・杉戸をインハイにつれていくという新たな目標ができたので、長商に気持ちで負けない。明日が最後、すべてをかけて戦う。
 「会津に行くのは俺達だ!」

5月28日終了後
 やっと壁を越えることができた。自分が入学してから勝つことができなかった夏の県大会を勝つことができた。今までどんなに怒られても、やめることなく努力してきてよかった。
 田中・杉戸をインハイに連れて行くために、その一心で、ひたすら応援した。1番手として出た飯島・田辺、ずっとおされていたが、最終的には勝ってきた。応援の力があったのは確かだけど、それに応えた飯島・田辺の「3年としての意地」を見た。勝ちたいという思いが体に伝わった。山本・秋葉が負けて自分にまわってきた。秋葉は熱くなりすぎて、ミスが出てしまっていた。だから自分は船水さんの「勝ちたい気持ちを極力捨てる」ことに挑戦した。点を決めて、まずは喜ぶ。そしてすぐに冷静になり、次のことを考える。ということを繰り返した。結果、自分たちがゲームを支配して、うまくゲームを運べた。自分の長いテニス人生の中でベストなゲームだったと思う。
 「会津インターハイで勝つのは絶対俺達だ!」


 今まで北越高校は、個人戦では強いのに団体戦になると弱くなると言われてきました。個々の能力はとても高いものがあります。そして、それを伸ばしていくために努力を惜しむことはありません。しかし、今までのチームには『団結力』が欠けていたのかもしれません。
 今年のチームは徹底してチーム力の向上を目指してきました。全員で戦うという意識を持ち続けました。それが、田辺や中野の言葉からも表れています。

 この県総体、多くの選手の涙を見ました。その涙を見て、気が引き締まります。その涙の分まで戦うのが勝者の努めであると感じています。
 3月に出場した全国選抜では、『戦う準備』ができずに情けない試合をしてしまいました。同じ失敗は繰り返さない、次は絶対に戦ってやる。強く胸に刻んで、インターハイまでの日々を過ごしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願い致します。

2017年4月20日 (木)

HOKUETSU Spirits ~2017 壁~

全国選抜初出場!
そこから見えてきたものは・・・




 はじめてガイシホールの舞台に立ちました。
 3月28日、名古屋市日本ガイシホールにて行われた全国選抜大会に出場しました。まさに未知の世界でした。いつもと違うサーフェス、いつもと違う景色、360度全方向から見られているような感覚、そのすべてが選手たちを浮き足立たせました。テーマパークにいるような感覚といえばいいでしょうか。残念ながら選手たちの心は戦う準備をすることができませんでした。
 相手は東京代表の豊南高校。実力では大きな差がある相手ではありませんでしたが、豊南高校はとてもたくましく戦っていました。それが勝敗を分けました。私の未熟さを痛感しました。

 30日まで選抜大会を観戦しました。多くのことを学びました。全国大会の常連校は会場での立ち振る舞いが違います。非常に堂々としています。自分たちが観客になろうとは思っていません。あくまで舞台に立つために会場にいるんだという心が伝わってきました。そういう点でも、北越の選手たちは未熟でした。

 選抜大会が終わり、そのまま奈良県で行われている奈良明日香研修大会に参加しました。全国各地から多くの学校が参加している研修大会です。ここでも全国大会の常連校と多くの試合をすることができ、たくさんの課題を持ち帰ってくることができました。ここで痛感したのが身体の差です。研修大会は3日間の日程で行われるのですが、北越の選手たちは日に日に動きが悪くなっていきます。凡ミスの数もどんどん増えていきます。トレーニングは相当積んでいるつもりでいたのですが、自分の甘さを思い知らされました。

 奈良から帰るとすぐに入学式。今年はとても多くの新入生を迎えることができました。男子ソフトテニス部にも10名の新入部員が加入しました。まだまだ未熟な彼らですが、きっと大きく成長してくれるはず。私も全力で彼らと向き合おうと思います。

 皆様、今年度も応援のほど宜しくお願いいたします。

2017年1月24日 (火)

HOKUETSU Spirits ~2016 課題~

 

第42回全日本高校選抜大会北信越予選会



 【各県1位リーグ】
 北越 ③-0 金津(福井)
 北越 0-③ 能登(石川)
 北越 1-② 上田千曲(長野)
 北越 ②-1 滑川(富山)
 【代表決定戦】
 北越 ②-0 長岡商業

 北越高校男子ソフトテニス部の歴史に新たな1ページを刻みました。

 3年ぶりに県選抜を優勝して臨んだ北信越選抜。この大会で悲願の全国選抜出場を達成しました。
 大会前日の監督会議での抽選会で対戦順が決まり、その日の夜のミーティングで対戦順を発表しました。なんとしても初戦を取りたいと思っていた我々にとって、初戦が金津高校というのは、運がよかったのかもしれません。
 金津高校は非常に強いチームです。監督とは仲良くさせてもらっており、何度も練習試合をさせてもらっています。データも十分に揃っており、一晩かけて徹底的に準備をしました。迎えた当日、オーダーが的中します。しかも阿部・秋葉が金津高校のエースを破る金星をあげ、この上ないスタートを切ることができました。
続く相手は石川県の能登高校。優勝候補との対戦は惜しい場面もありましたが、0-3で敗退し、対戦成績1勝1敗。次は長野県の上田千曲高校。能登高校の敗戦を引きずってしまったような戦いぶりで、2番に出た飯島・田辺が本調子とはかけ離れたプレーを連続し敗退。1勝2敗となり、後がなくなります。
 リーグ最終戦は富山県の滑川高校。とても能力の高い選手が揃うチームでした。滑川高校戦まで少し時間があり、選手全員を集めてミーティングを行いました。もう一度、気持ちを奮い立たせました。チーム北越は全員がチャレンジャーになりきり、なんとか勝利。2勝2敗でリーグ順位3位となりました。
 各県1位が揃うAリーグは上位2校が選抜出場を決めます。3位のチーム北越は各県2位が揃うBリーグの1位と決定戦を行うことになりました。このBリーグで1位になったのは、長岡商業高校でした。県予選のリベンジを賭けて勢いになってくるだろうということは十分に予想できました。さらに一度勝ったことがあるということは、自信になることもあれば、油断につながることもあり得ます。
 決定戦が始まる前には、選手たちを集めてミーティングを行いました。どのようなメンタルで臨むのか、どんな場面でも勝ちたいと心から思えるか、チャレンジャーになりきれるか…。
 第1対戦は飯島・田辺 対 吉村・青柳。2ゲームをリードしますが、そこから追いつかれ嫌なムードになりました。しかし、飯島・田辺はここから攻撃的なテニスを展開し、4-2で勝利。あと1つというところまできます。2面同時展開で行われた第2対戦は山本・中野 対 菊池・服部。一進一退の攻防でファイナルゲームに入ります。この1ポイント目で、中野が相手のセンターへのレシーブを止め得点。また、山本のボールがベースラインにどんどん突き刺さり、相手に攻撃させません。順調に得点を重ね、4-3で勝利。この瞬間、全国選抜への出場が決定しました。

 リーグ戦は全敗でもおかしくありませんでした。決定戦もどちらに転んでもおかしくない展開でした。その中で選抜出場を勝ち取れたのは、多くの皆さんに支えがあってこそです。保護者の皆様には、いつも本当にご迷惑をおかけしております。また、私のわがままを聞いてくださり、相手をしていただける多くの学校の先生方。いつも応援ありがとうございます。

 チーム北越の最大の目標は、『全員でインターハイ』です。この選抜予選では、夏までに克服していきたい課題が多く見つかりました。まだまだ弱いチームだということを改めて感じました。インターハイで輝くために、決しておごらず、一歩一歩着実に歩いていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。