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【AI連想投資実験ファンド振り返り #1】ホルムズ封鎖は続いた。AIが連想した6銘柄はどう動いたか

こんにちは、かぶてぃーです。

4月にChainvestでAI連想した実験ファンドで仕込んだ全6銘柄について、4週間後の答え合わせをしました。


日本株4銘柄は今日売却、米国株2銘柄(OII・VZ)は中長期テーマとしてホールド継続します。売却分の損益合計は-357円。ホルムズ海峡封鎖という史上級の地政学イベントを材料に張った6銘柄2シナリオの中間検証として、4週間で出てきた学びの密度のほうが金額より価値がありました。

このnoteは投資助言ではありません。AIを使った連想チェーンの実験記録として、結果を正直に振り返ります。


実験ファンドの設計(再掲)

実験ファンド #1#2#3で仕込んだ6銘柄、3つのテーマ、2シナリオずつの対称構成です。

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合計投資額22,569円。1株ずつの自腹検証です。


結果サマリー

5/2時点での損益はこうなりました。

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※米株は売却時為替で円換算

OIIとVZは「設備投資型・通信インフラ型」のニュースから連想した銘柄で、AIデータセンター投資加速・海底ケーブル増設・5G/光ファイバー統合といった数年スパンの構造変化がテーマです。4週間では結論を出すのが早すぎる、と判断しました。検証は3ヶ月後・6ヶ月後の中間観測に切り替えます。

売却分は3勝1敗、合計マイナス。でもこの記事の本題は損益ではありません。「シナリオは当たったのに株価は下がった」「連想チェーンと真逆の方向に動いた」という、答え合わせをしないと見えてこない構造にあります。

ひとつずつ振り返ります。


#1 ホルムズ封鎖:シナリオAが現実になったのに、A銘柄は負けた

仕込み時の仮説はこうでした。

  • 大和ハウス(1925):封鎖継続 → 海上輸送不安 → 在庫分散需要 → 国内物流施設に追い風

  • 太平洋セメント(5233):緩和・再開 → エネルギー価格緩和 → 燃料コスト改善 → 利益率回復

そして4月のあいだに何が起きたか。封鎖は解消しませんでした。428日時点でホルムズ海峡の通航は戦前比約95%減という水準が続き、イランが提示した和平案をルビオ米国務長官が拒否したことで、短期的な正常化への道筋は見通せない状況になっています。

つまりシナリオAが現実になった。しかしA銘柄である大和ハウスは-4.83%の損失でした。

理由を分解するとこうなります。封鎖継続は確かに「在庫分散→物流施設追い風」という連想を生むのですが、それ以上に「建設資材高(ナフサ・鋼材)」「資金調達コスト上昇(金利警戒)」という逆方向の連想チェーンの方が強く効いた。Chainvestが当初出していた反証「リスクオフで不動産株が売られる」が、4週間スパンでは支配的だったということです。

一方、太平洋セメントは+0.42%。1日後+5.5%・1週後+4%まで急騰したものの、4週後には収れん。停戦観測が出ては消えるたびに上下し、最終的にほぼ約定価格に戻りました。

この2銘柄から得た学びは2つ。

  1. 「シナリオが当たる ≠ 株価が当たる」。連想チェーンは複数同時に走り、その合計で株価が決まる。プラス連想とマイナス連想が同じ材料から出るとき、どちらが支配的になるかは事前にはわからない。

  2. 地政学型の銘柄は1日〜1週間で動きの大半が出る。太平洋セメントの株価カーブが象徴的でした。1日後+5.5% → 1週後+4% → 4週後+0.4%。地政学型は短期で観測を切るべきで、4週間張るのはむしろノイズが入る。


#2 ナフサ供給不足:連想チェーンが真逆に動いた銘柄と、ジャンル違いだった銘柄

これが今回いちばんの学びです。

  • 中越パルプ(3877):ナフサ供給不足継続 → 石油系フィルム代替需要 → 竹パルプに追い風

  • 千代田化工建設(6366):ナフサ供給正常化 → 凍結プラント案件解凍 → 受注集中

結果はこう動きました。

中越パルプ:+0.46%(連想と真逆の方向に上昇)

ナフサ不足継続のシナリオAで選んだ銘柄ですが、本来この企業は「ナフサ高 → パルプ製造コスト増 → 逆風」を受ける立場でもあります。Chainvestの連想は「石油系フィルム代替としての竹パルプ」という側面を捉えていましたが、4週間スパンで見るとそんな代替需要シフトは全然起きていなかった。じゃあなぜ株価がプラスだったかというと、紙パセクター全体に連れ高しただけ。連想チェーンと無関係に、市場全体の地合いに乗っただけです。

「連想が当たって儲かった」のではなく「連想は外れたが地合いで助かった」というパターンです。

千代田化工建設:-11.96%(最大の損失)

これは銘柄選定の連想チェーンそのものに無理があった、と認めるしかありません。

千代田化工建設の主力はLNGプラントです。ナフサ・石油化学プラントは事業の中心ではない。「プラントエンジニアリング = ナフサ波及銘柄」と短絡的にくくってしまったのが原因です。実際、4月のあいだLNG需要見通しはむしろ悪化(イランLNG輸出停止の代替で米国LNG需要が上振れする一方、世界景気減速懸念で長期需要は下方修正)し、千代田の業績期待は下方圧力を受けました。

連想チェーンの第一候補銘柄が、本当にその波及の主受益者なのか。そこを事前にチェックする手順がファンド設計から抜けていました。これは次回への明確な改善ポイントです。


#3 SpaceX IPO:設備投資型は4週間では判断できないので、ホールド継続

#3で仕込んだ米国株2銘柄は、4月13日エントリーなので観測期間は実質3週間ちょっと。

  • OII(オーシャニアリング・インターナショナル):SpaceX上場 → 衛星拡大 → 海底ケーブル増強 → ROV需要 → -0.27%

  • VZ(ベライゾン):上場延期 → 衛星代替期待後退 → 地上通信網再評価 → +2.99%

シナリオA・Bが対立していたはずなのに、両方ともプラスかトントンで着地しました。これも示唆に富みます。

理由を考えると、両者とも設備投資型・通信インフラ型で、「数年スパンの構造変化」が共通テーマだった。SpaceX上場が早まろうが遅れようが、AIデータセンター → データ伝送容量増 → 通信インフラ全体への投資加速、という底流は変わらない。短期4週間では「対立シナリオ」として張った両銘柄が、より大きなマクロテーマで連動した、と読めます。

OIIに関してはQ1決算(4月22日)でEPS$0.36がコンセンサス$0.32を上回り、売上$692Mも予想超え。海底ロボティクス事業の長期テーマは生きています。VZも光ファイバー網の統合効果がこれから出てくる局面です。

この2銘柄は、4週間で答え合わせするには時間軸が短すぎると判断し、ホールドを継続します。 検証は3ヶ月後(7月末)と6ヶ月後(10月末)に切り替えます。設備投資型のニュースから連想した銘柄は、決算を最低1〜2回挟まないと連想チェーンの妥当性は判定できない、というのが今回の学びです。


反省と、次回への改善

正直に書きます。

  • シナリオAが当たったのに損した(大和ハウス):これは連想チェーンの設計が片側だけだった。同じシナリオから出る逆方向の連想(建設コスト高)も同時に評価する必要があった。

  • 連想と無関係に動いた(中越パルプ):竹パルプ代替需要は4週間では発現しない長期テーマだった。観測期間と連想の時間軸が合っていなかった。

  • 銘柄選定そのものがミスマッチ(千代田化工):「LNG主力」という基本ファクトを連想チェーン選定の前段で見落としていた。

逆に、Chainvestの連想チェーン自体がワークしたケースもあります。

  • VZ(+2.99%):地上通信網への再評価という連想は、実際にQ1決算後の株価に表れた。

  • OII(決算で上振れ):海底インフラ需要の長期トレンドは、Q1決算のEPS上振れで裏付けられた。

  • 太平洋セメント(短期+5.5%):停戦合意報道当日に連想通りの動き。短期の織り込みは早かった。


次回(5月)の実験ファンドについて

5月も実験は続けます。当てることより、どこまで深く連想できるか。外したときに、なぜ外したかを構造的に説明できるか。その精度を上げていきます。


おわりに

「投資の正解は、結果論でしか語れない」とよく言われますが、実験ファンドはその逆を試みています。事前に仮説を宣言し、根拠と反証を全部書き残す。後日に答え合わせをする。 当たっても外れても、その構造を残す。

今回の売却分は-357円の小さな損失でしたが、データとしては大豊作でした。シナリオが当たっても株価は下がる。連想と真逆に動く。同じシナリオから別の連想が走る。机上では見えないことが、実際にお金を張ると見えてきます。OIIとVZのホールド分は、3ヶ月後・6ヶ月後に再度答え合わせします。

5月分も同じスタイルで続けます。X(@kabuteer)で速報も流しますので、よかったらフォローしてください。

そして、今回使ったAI連想ツール「Chainvest」は誰でも無料で試せます。気になるニュースを入れて、ご自身のウォッチリスト銘柄への波及を可視化してみてください。

Chainvest | そのニュース、あなたの銘柄に関係あるかも。

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本記事はAIによる連想分析に基づく情報提供を目的としており、投資助言ではありません。掲載している企業・銘柄への投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には元本割れを含むリスクがあります。過去の連想チェーンは将来の株価を保証するものではありません。

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