「Kangwon」が北朝鮮?…世界的学術誌のミスで韓国論文を一方的に撤回(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.07 13:56
◇ミスは認めたがシステム復旧は不可能
江原(カンウォン)大学所属のA教授は今年1月初め、抗炎症関連の論文を世界的に権威ある学術誌である『Scientific Reports』に投稿した。生物・物理・化学・医学など自然科学分野全般を扱う『Scientific Reports』は、医学・科学分野で世界最大の学術専門出版社である「シュプリンガー・ネイチャー(Springer Nature)」が刊行するジャーナルだ。
しかし、2月末、最終承認前の段階で論文が一方的に撤回されたという信じがたい通知を受けた。論文著者の中に「国連制裁リスト」と一致する著者がいるという理由だった。通常、学術誌に論文を投稿すると、初期検討、外部審査、修正、最終承認、制作、出版の順で進められる。
A教授は、『Scientific Reports』の刊行を担当するシュプリンガー・ネイチャーに対し、「すべての著者は大韓民国国籍であり、制裁対象国、機関、個人とは関係がない」という内容のメールを送った。続けて、「今回の決定は名前の類似性やデータベースの不一致による行政上のミスである可能性がある」とし、「どの著者が警告を引き起こしたのかなどの情報を提供してほしい」と求めた。
この事実を知った大学側も、シュプリンガー・ネイチャーに当該事案について正式に問い合わせた。シュプリンガー・ネイチャー側は独自調査を通じて、システムの自動フィルタリング過程で問題が発生していた事実を確認した。
「Kangwon(江原)」という表記が、北朝鮮の行政区域名である「Kangwon Province(江原道)」とシステム上で同一のものとして認識されたことで発生したミスだったと説明した。
被害を受けたのはA教授だけではなかった。昨年12月初め、シュプリンガー・ネイチャーが刊行するあるジャーナルに論文を投稿したB教授も、同じことを経験した。修正版の提出まで完了していた論文が、2月末、一方的に撤回された。
B教授は「これまで数多くの論文を投稿してきたが、このようなミスが起きたことは一度もなかった」とし、「学術誌に投稿する研究者たちは、就職や研究成果など切迫したスケジュールを抱えているだけに、このようなことが再び起きてはならない」と指摘した。
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