大阪環状線で一斉スタンディングデモ「高市政権ありえへん」Xで企画

宮崎亮
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 高市早苗首相が憲法改正に強い意欲を示す中、大阪市内で4日、改憲や戦争に反対する一斉デモ「大阪環状線一斉スタンディング」が始まった。ある20代の会社員がSNS上で呼びかけた企画だ。6日まで。

 「時間・駅・スタイル・規模感は呼びかける各位の自由で!」とうたい、大阪環状線の全19駅でのスタンディングデモを、X(旧ツイッター)などで呼びかけた(https://x.com/qrxxxu/status/2044042981116952603?s=46別ウインドウで開きます)。

 これに応じた大阪市東成区のHideさん(51)は午前11時半から鶴橋駅前に立った。HideさんのX上の告知を通じて集まった約20人とともに、「非戦」「憲法9条改正すな」などと書かれたプラカードを掲げた。通りすがりの若者たちから「戦争要らないっすね!」と声をかけられる場面もあった。

 Hideさんは2015年の安全保障法制の反対デモに加わって以降、反戦デモなどに参加したり、自ら企画したりしてきた。今年2月の衆院選自民党が圧勝し、米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、ペンライトを持ってデモに加わり始めた若者たちとX上でつながったという。

 「本当に頼もしい。今まで声を上げられなかった人が路上に出始め、参加のハードルが下がった」。この日は森ノ宮、玉造の両駅前にも立った。

 企画を呼びかけた会社員は昨秋、高市首相の台湾有事に関する国会答弁を知り、「日本が戦争に巻き込まれたり、他国の人を傷つけたりしないか」と不安を覚え、デモに参加した。

 今年2月からは梅田駅近くの路上に一人で立ち始めた。情報交換や互いを支えるためのネットワークが要ると考え、仲間たちと「近畿ペンライト勢」というLINEのオープンチャットを立ち上げた。

 そうした中、東京の女性が一人で「山手線一周ソロスタンディング」をしたというSNSの投稿を見て、今回の企画を思いついた。

 この日は仲間3人で弁天町、森ノ宮、天満の各駅前の路上に立ち、大阪環状線のイラストとともに「高市政権ありえへん!」と書いたプラカードや、選択的夫婦別姓を求めるプラカードなどを掲げた。「たった一人でも、大勢で集まっても、そこに立つことで自分たちの声が可視化される」

 森ノ宮駅前では東大阪市の女性(68)が足を止め、「高市政権の支持者には、物価高で生活が苦しいがゆえに不満をため、排外主義的になっている人が多いのでは」と嘆いた。別れ際には「市民が政治に声を届ける機会は選挙しかないと思っていたけど、こうやってがんばってくださっているのがうれしい」と3人をねぎらった。

 4日はこのほか、午後7時半現在で少なくとも大阪城公園、京橋、桜ノ宮、大阪、福島、寺田町、桃谷の各駅でスタンディングデモが行われたことが、X上の写真付き投稿で確認できた。

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この記事を書いた人
宮崎亮
ネットワーク報道本部(大阪)記者|平和・人権
専門・関心分野
子ども・若者・教育・人権・平和・核兵器
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    原武史
    政治学者
    視点

    JR大阪環状線の各駅でこうしたデモが行われることに、国会前でデモが行われる東京との違いを感じた。駅前の広場が政治空間になるわけだ。  大阪環状線内に当たる中心部では、地下鉄はもとより、JRや私鉄も多くが地下にもぐっていて、駅が見えない

    2026年5月6日 13:25

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