ゼロ手数料だったReady Card。今日から変わる。
暗号資産カードを使い比べている私にとって、Ready Cardは数少ない「ちゃんとしてるな」と思えたサービスでした。セルフカストディ。Mastercard。FX手数料ゼロ。 そして物理カードが、注文から7日で届いた。
でも、それも今日まで。
2026年4月1日から、無料プラン(Lite)に手数料が追加されます。
FX手数料 0% → 1%。ATM引き出しにも2%。 「無料で最強」だった時代が、静かに終わります。
改悪前に実際に使った記録を残しておきます。 これから始める方が、今のReady Cardを正しく判断できるように。
Ready Cardとは
Ready(旧Argent)は、2017年から運営されているセルフカストディ型ウォレットが発行するMastercardデビットカードです。
9 years of innovation: 0 hacks
新興サービスが乱立するCrypto Card業界で、「9年間ハッキングゼロ」という実績はシンプルに信頼材料になります。Starknet上に構築されており、KrakenやBinance、OKXも同社のスマートコントラクト技術を採用しています。
スペック(2026年4月1日〜)
Lite(無料)
年会費:無料
カード:プラスチック(送料 $6.99)
ブランド:Mastercard
FX手数料:1% ⚠️
ATM引き出し:月$200まで無料、超過分2%
キャッシュバック:0.5%(STRK、毎月15日自動配布)
CB上限:月$150 / 年$1,800
CB原資:Starknet Foundation(四半期ごとに見直し)
決済通貨:USDCのみ
Apple Pay:❌(Coming Soon)/ Google Pay:✅
カストディ:セルフカストディ
利用上限:1回$5,000 / 1日$10,000 / 月$30,000
Metal($120/年、USDC払い)
カード:メタル(16g、ゴールド/シルバー)
FX手数料:0%
ATM引き出し:月$800まで無料、超過分2%
キャッシュバック:3%(月$5,000利用まで)
※その他はLiteと同じ
※ 対応通貨はUSDCのみ。Triaの1,000種類以上とは対照的。
※ CBの原資はStarknet Foundationで、四半期ごとに見直しあり。
🚨 4月1日の改悪内容
Ready運営から届いたメールは、短くてシンプルでした。
「いつかは来る」と思っていた変更ではあります。 無料プランでFX手数料ゼロが長続きするはずもない。
とはいえ、改悪後もLite自体は無料のままです。年会費なしでFX 1%というのは、Crypto Cardの中ではまだ良心的な水準です。
ただ、FX 1%が加わるとLiteの実質還元はマイナス(CB 0.5% − FX 1% = −0.5%)。還元率で選ぶなら、同じFX 1%でもCB 4.5%のTria Cardが圧倒的に有利です。
Lite の価値は「コスパ」ではなく、「無料で始められる安心感」にシフトした。そう理解しておくのが正直なところだと思います。
💳 物理カードが「ちゃんと届く」ということ
Tria Cardのレビューを読んでくださった方は、私が物理カードの未着に悩んでいたことをご存知かもしれません。
Ready Cardは違いました。
Ready Card
注文日:2025年1月26日
到着日:2025年2月2日(7日)
配送業者:DHL
配送料:$6.99
注文日:2026年1月18日
到着日:❌ 未着(70日超)
配送料:Signatureティアに含む
たった7日。DHLの追跡で進捗も見えて、ずっと安心できました。
「カードが届く」
それだけのことが、Crypto Card業界ではまだ当たり前ではない。改めて実感しました。
✅ 実用性は「文句なし」
Ready Cardはまだ日本では使っていません。ただ、ユーロ圏で問題なく通ったので、Mastercardが使える国内の店舗でも基本的には機能するはずです。
🏛️ PARQUE CIENCIAS GRANADA(2026年3月19日)
決済額:€5.20
請求額:$6.01
為替レート:$1 = €0.8652
FX手数料:No fees
キャッシュバック:+$0.03(STRK)
どちらも「No fees」。公式FAQによればMastercardの公式レートがそのまま適用され、隠れたマークアップはないとのこと。実際の明細も、その通りでした。
決済はUSDCで即日精算。対応通貨がUSDCのみというシンプルさは、Triaの1,000種類以上と比べれば物足りなく見えますが、「USDCを入れておけば迷わない」という潔さでもあります。
⚠️ これは改悪前(3月)の記録です。4月1日以降のLiteでは、同じ決済にFX 1%が上乗せされます。
💡 Tria Cardと並べてみると
Ready Card(Lite)
年会費:無料
FX手数料:1%(4/1〜)
キャッシュバック:0.5%(STRK)→ 実質還元 −0.5%
物理カード:7日で届いた
運営実績:9年(旧Argent)
対応通貨:USDCのみ
Apple Pay:❌ / CB配布:毎月15日自動
Tria Card(Signature)
年会費:$109
FX手数料:1%(Visa FX)
キャッシュバック:4.5%($TRIA)→ 実質還元 +3.5%
物理カード:70日超、未着
運営実績:新興
対応通貨:1,000種類以上
Apple Pay:✅ / CB配布:3ヶ月に1回(要クレーム)
還元率だけで判断するなら、Triaが圧倒的です。同じFX 1%でCBが4.5%あれば、日常使いの軍配はTriaに上がります。
ただ、Readyにはキャッシュバックが毎月自動で届くという地味な強みがあります。Triaの3ヶ月に1回+手動クレーム方式と比べると、受け取りのストレスは段違いに少ないです。
⚠️ 気になるポイント
正直に書いておきます。
Apple Pay未対応(Coming Soon表記)
日本でタッチ決済するならApple Payは外せません。Google Payには対応していますが、iPhoneユーザーには痛いマイナスです。
対応通貨がUSDCのみ
ETHやSOLをそのまま使いたい人には向きません。
キャッシュバックがSTRK
毎月15日に自動配布される点はTriaより親切ですが、トークン価格の変動リスクは同様。原資がStarknet Foundationで四半期ごとに見直しが入るため、永続的な保証はありません。
利用上限がやや低め
1回$5,000、1日$10,000、月$30,000。日常使いには十分ですが、高額決済には制約があります(事前連絡で一時引き上げは可能)。
対応地域は公式に「UK and EEA」
FAQには「for now」の記載あり。ただし、日本からのサインアップとスペインでの利用はどちらも問題ありませんでした。
まとめ
Ready Cardは、「無料で、ちゃんとしたCrypto Card」でした。
物理カードは7日で届く。明細は透明。9年間ハッキングゼロ。 派手さはないけれど、「当たり前のことを当たり前にやる」——それがReadyの強みです。
4月1日の改悪で、Liteの実質還元はマイナスになりました。 同じFX 1%ならCB 4.5%のTriaをメインに据えて、Readyは「無料で持てるサブカード」として維持する予定です。
それでは、また。
※ 当記事は筆者の実体験に基づく情報提供であり、投資助言ではありません。暗号資産の利用は自己責任でご判断ください。


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