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P「にちかってさ、なんで俺にこんな当たり強いの?」/Novel by ルカ姉

P「にちかってさ、なんで俺にこんな当たり強いの?」

4,785 character(s)9 mins

10作目となります
皆様の暇つぶしとなれば、幸いです

※追記
多くの読者様にご覧いただいた結果、この作品は100人以上の方にブックマークしていただきました
誠に感謝申し上げます

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にちか「えぇ〜! 結構、普通だと思いますけどー」

P「いや、普通じゃないよ。他のアイドルと比べたら明らかに強いし」

にちか「それは、他の皆さんが優しすぎるだけですって。最初見た時、皆さんのプロデューサーさんとの距離感にびっくりしましたもん!」

P「まぁ、確かにそれはあるけど...」

にちか「それに、そういうこと本人に言うのってどうなんですかねー?」

P「うっ...」

にちか「デリカシーに欠けてるなー、とか思ったりしないんですか?」

P「ぐっ...! クッソー......」

にちか「なんですか、文句あるんですか? でも、意見してこないってことは認めてるってことですよねー?」

P「......」

にちか「ついに、何も言わなくなりましたね......あーあ......」


にちか「なんで私こんなふうに言っちゃうんですかねー......」

P「後悔してんのかよ...」


にちか「当たり前じゃないですか! 誰が好きでこんなこと言いたいと思うんですかー!」

P「だったら、直せばいいだけの話だろ!」

にちか「直らないから困ってるんじゃないですか! 本当、プロデューサーさんは分かってませんねー」

P「おい、そういうとこだぞ!? 相手を怒らせてるの!」

にちか「......プロデューサーさんもやっぱり怒ってるんですか...?」

P「え? いやまぁ...俺は別に怒ってないけど......」

にちか「なら、問題ないですね!」ニコッ

P「今初めて、担当アイドルを殴りたいと思ったかもしれない...!」

にちか「うわ、すぐそうやって腕力に訴えてくる! 最低ですね!」

P「あたかも俺が常日頃にちかに暴力を振るってるみたいな言い方やめてっ!? プロデューサー続けられなくなっちゃう!」

にちか「それは私としても困りますので、心の中にしまっておきます」

P「最初っからやってないんだから、しまうも何もないだろ」

にちか「それもそうでした」

P「......」

にちか「......」

P「会話のテンポはいいんだけどな」

にちか「お気遣いどーもー」


にちか「で、実際のところどうなんですか?」

P「何が?」

にちか「怒ってないかどうかってことです」

P「なんだ、本当に気にしてるのか?」

にちか「それはまぁ...」

P「別に怒ってないよ。たまにイラッとするけどな」

にちか「うわっ! 一言余計ですー」

P「にちかにだけは言われたくない言葉ベスト3に入るぞ、その言葉!」

にちか「でも、怒らせたくないっていうのは本音なんですよ」

P「だったら、その相手に喧嘩売るスタイルとか余計な一言いれなければいいじゃないか」

にちか「でも私、この生意気な妹って感じで芸能界に入っちゃってますし、今更変えたり出来ませんよ」

P「それは確かに...」

にちか「何かいい方法ないですかねー?」

P「難しいなー......」

にちか「とりあえず、皆さんの真似でもしてみます?」

P「真似......」

にちか「例えばー、愛依さんとか!」

P「なんでよりによって愛依なんだよ......真逆のキャラじゃん...」

にちか「だからこそじゃないですかー! 似てる人の真似しても意味ないですし」

P「にちかに似てるアイドルとか、うちにいるか?」

にちか「樋ぐ」

P「それ以上口にするな!?」クチオサエ

にちか「ムグッ!」

P「......ファンを敵に回すような発言は慎むんだ! 分かったか?」

にちか「モガモガ......」コクッ

P「ならよし」パッ

にちか「...ちょっとプロデューサーさん! いきなり乙女の口を抑えるのはどうかと思うんですけどー!」

P「それはごめん。だけど、にちかが不用意な発言をしようとするからだぞ。止めたことを感謝してほしいくらいだ」

にちか「えぇ〜? そんなに似てないですかね?」

P「あぁ。にちかの罵倒は精神的にくるんだけど、円香の罵倒は可愛らしく聞こえる」

にちか「うわキモッ!!」

P「そういうとこが精神的にくるんだぞ...」

にちか「いや、今のはプロデューサーさんが悪いですよ! 本当に気持ち悪かったですもん!」

P「分かったから、そんな気持ち悪いって言わないで......俺の心の器にも許容量はあるんだから」グスッ

にちか「20代のおじさんが泣いてる姿とか見たくないんですけど」

P「いや鬼かお前」


にちか「ってそんなことよりも!」

P「そんなことよりって...」

にちか「愛依さんの真似ですよ、真似! 一回やってみるんで、どんな感じか教えてください」

P「絶対似合わないと思うけど」

にちか「そんなの、やってみなきゃ分からないじゃないですかー!」

P「どこから来るんだ、その自信...」

にちか「じゃあ、やってみますねー......コホン! 『プロデューサー、どしたん? 元気ない感じ〜?』」

P「おぉ〜!」

にちか「お、いい反応ですね......どうでした?」

P「見事にマッチしてねぇな!」

にちか「ガクッ!?」

P「不協和音聞かされてるみたいだったわ」

にちか「それってつまり、気持ち悪いってことですよね!?」

P「そうとも言うな」

にちか「そうとしか言わないと思うんですけど......はぁ〜...」

P「まぁそうしょげるな。俺は最初っから期待してなかったぞ」

にちか「......プロデューサーさんも大概私に対して当たり強いですよね...」

P「そう?」

にちか「受け入れようとしないでくださいよ......皮肉のつもりで言ったんですから」

P「にちかをプロデュースするならこの程度、なんてことない」

にちか「......さっきちょっと涙目だったくせに」ボソッ

P「なんか言った?」

にちか「別に〜。何でもありませーん」


にちか「う〜ん......」

P「他のアイドルもやってみたはいいものの......」

にちか「どれもしっくりきませんでしたねー」

P「まぁ、アイドルのモノマネするアイドルとか、二番煎じ以外の何物でもないからな」

にちか「それもそうですね...これはやめて、別の案を考えましょう」

P「えぇ〜...まだやるの?」

にちか「疲れるほどやってないですよ。それに、担当アイドルの悩みを聞くのもプロデューサーさんのお仕事じゃないんですか?」

P「...それを言われると辛いな」

にちか「ほらほら! プロデューサーさんも一緒に考えてくださいよ!」

P「というか...」

にちか「?」

P「別に、にちかはそのままでいいんじゃないか?」

にちか「はぁ?」

P「コイツ、何言ってんだって顔しないで」

にちか「プロデューサーさんが変なこと言うからですよ! 生意気な態度を抑えるために考えてるのに、それを放棄するなんて!」

P「でもさ、にちか。芸能界のオモテでは生意気なキャラでやってるかもしれないけど、ウラで番組の人達にちゃんと挨拶や感謝とかしてるだろ?」

にちか「そんなの当たり前じゃないですかー!」

P「だったら、変える必要なくないか?」

にちか「でも......もし、私の態度が気に入らない人が出てきたりとかしたら...」

P「そういう人もきっといる」

にちか「だったら...!」

P「でも、今のにちかを好きな人はもっとたくさんいるぞ」

にちか「...!」

P「アイドルになる前ならそういう試行錯誤もいいかもしれない。でも、にちかはもう既にアイドルなんだ。それも、新人アイドルの頂点に立ったこともある」

にちか「......」

P「にちかを好きなファンの人達は今のにちかが好きだからファンになったんだ。それを忘れちゃいけないぞ」

にちか「......」

P「まっ、こう言ってるけど、ただ単に俺が考えるのがめんどくさくなっただけなんだけどな」フッ...

にちか「ぷっ......なんですか、それ。最低じゃないですか」

P「最低は言いすぎだろ...」

にちか「でも、ありがとうございます」ペコリ

P「...!」

にちか「何驚いてるんですか? 生意気な私でも、ちゃんと感謝するって言ったのプロデューサーさんじゃないですか?」

P「それはそうだけど...」

にちか「プロデューサーさんの言う通りです。こんな私でも見てくれる...好きになってくれる人がいることを忘れてました。それなのに、嫌われることを恐れてあんなことを言い出して...」

P「にちか......」

にちか「ここに宣言します! 七草にちかはこれからもこの生意気なスタイルを貫くと!」

P「にちか...!」

にちか「もちろん、ちゃんと節度は守りますよ......プロデューサーさん以外は」

P「おい」

にちか「それに、プロデューサーさんになら嫌われても痛くも痒くもありませんしね!」

P「あ、今ちょっとイラっときたわ」

にちか「きゃー! 暴力反対!」


美琴「お疲れ様です...」ガチャ...


にちか「あっ! 美琴さん!」

P「お疲れ、美琴」

美琴「? 何だか賑やかだね?」

にちか「美琴さん、聞いてくださいよ! プロデューサーさんが私に暴力を振るおうとしてきたんですよ!」

美琴「......そうなの?」

P「違う違う。ちょっとじゃれあってただけだ」

にちか「いーや! あれは間違いなく暴力を振るおうとしてましたね...! そんなプロデューサーさんは、ほっといてあっちいきましょう、美琴さん!」グイッ!

美琴「...今日のにちかちゃん、何かいいことあった?」

にちか「えっ!?」

美琴「いつもより強引に感じたから......」クスッ

にちか「いつも強引でした私!? それは本当にすみませんでした!」

ベツニアヤマッテホシイワケジャナカッタンダケド...
シャザイダケデハダメデシタカ⁉︎ ナラ、コチラニタベモノガ...
ソウイウワケデモナインダケド...

P「......ふぅー」

P「......」

P「(危ねー! 何とかにちかの悩みを解決できたー!)」

P「(前に智代子の時もこんな悩みを相談してくれたからそれっぽいこと言えたけど、智代子とにちかじゃ扱う問題のレベルが違いすぎる!)」

P「(...初めて智代子に感謝する時が来たかもしれん。今度、何か買ってあげよ...)」

智代子(幻)『今まで私に感謝したことなかったんですか!?』

P「(...なんか幻聴が聞こえた気がするな)」

にちか「プロデューサーさーん!」

P「うおっ!? どうしたにちか!」

にちか「美琴さんにお詫びの品を献上したいんですけど、冷蔵庫の中にお気に召すものがなくて!」

P「ゼリーとかか? 冷蔵庫の中にないなら、買ってくるしかないだろ」

にちか「じゃあ、買いに行ってきてください! 今すぐに!」

P「なんで俺が買ってこなくちゃいけないんだよ!」

にちか「可愛い担当アイドルのお願いなんですよ! 聞いて当たり前じゃないですか!」

P「ただのパシリだろ、それ! さっきよりも生意気になってないか!?」

にちか「あれ、聞いてませんでしたか? ちゃんと言ったつもりだったんですけど」

P「?」

にちか「もう一度言ってあげますから、ちゃんと聞いといてくださいね」


にちか「こんなに生意気な態度とるの、プロデューサーさんだけなんですからね!」ニカッ

Comments

  • 清月

    そうそう、にちかは生意気な妹的なポジションで永遠にPといちゃついてるべきなんですよ!

    December 12, 2023
  • purogoru0513

    これは、是です。間違いない

    May 2, 2022
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