「岡本和真は“あの賞”を狙える」打撃だけでない凄みとは? NHK解説者がMLB日本人野手を採点「大谷翔平は今季“あること”を控えていますね」
今季の大谷は内野ゴロでダッシュをセーブしている
ただ、大谷選手といえども一人の人間ですので、使える時間はみんなと同じ24時間ですし、払える意識や集中力も無限ではないわけです。投手としての意識を増やせば、代わりに何かを多少は抑えないといけません。具体的に私が見ていて一番違う部分としては、今季のバッター・大谷選手は、内野ゴロを打ったときに全力で走らないようにしていますね。ある程度セーブしている場面が見られるといいますか。 本来は野球少年の気持ちで、常に全力でダッシュしたい選手ですから、本意ではないだろうと思いますが、少しでも投手に力を残しておくということでしょう。今季は今さらのように他チームから「大谷ルール」に疑問が呈されたりしています。エンゼルスのときは何も言われなかったじゃないか、という気がしますが、エンゼルスと3連覇を目指すドジャースではまあ失礼ながら存在感が違うわけでして(笑)。それだけ、大谷選手も投手として期するものがあるはずですから、期待して二刀流を見守りたいですね。 鈴木誠也選手(カブス)は、WBCでの負傷でどうなることかと思いましたが、無事に調子を上げてきてひと安心、といったところです。私もテレビ解説をしていましたが、4月26日(日本時間)のドジャース戦で佐々木朗希投手から打ったホームランなど、凄いのひと言です。98.5マイル(158.5km)の高めの速球ですから、打たれた佐々木投手もビックリしたんじゃないでしょうか。スイングスピード、パワーと、日本時代とは別人というくらいグレードアップしていますので、今季こそタイトル争いにからんできて欲しいですね。 吉田正尚選手(レッドソックス)は、とにかくまず出場機会を増やしたいところです。出れば一定以上の数字は残していて、それだけの技術はあるんですが、やはり選手は試合に出てナンボですから。たまたまの部分が大きいとは思いますが、打球が上がってこない(今季バレル率0%)のも、代打出場が多くてまずヒットが欲しいという気持ちが多少出てしまっているのかもしれません。WBCでは豪快なホームランも見せてくれていて、その技術があることはわかっているので、なんとか打席を増やしていきたいですね。
日本人メジャーリーガー、夢のタイトル争いは?
日本人打者の4月を、駆け足で見てきました。おっと、通信簿ですよね。まず岡本選手。うん、100点満点じゃないでしょうか。大谷選手、鈴木選手ももちろん100点です(笑)。吉田選手はちょっと苦しいですが、厳しいなかでできることはやっています。村上選手に360点と申し上げましたが、日本人打者全員、「満点」でいいんじゃないでしょうか。 私の夢のような期待を申し上げますと、村上選手ホームラン王、岡本選手ゴールドグラブ賞、鈴木選手打点王、大谷選手サイ・ヤング賞! これでいきましょう(笑)。 〈全2回の2回目/はじめから読む〉
(「メジャーリーグPRESS」小早川毅彦 = 文)
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