モサドの日常は外交官やビジネスマン
――モサドのメンバーはどのように選ばれているのでしょうか。?
山田「イスラエルの徴兵制を通じて、18歳以上の全国民がスクリーニングされます。能力などを調べ、軍に一旦入れます。その後、愛国心を育て、優秀な人物がスカウトされます。モサドの諜報員は、基本的には国家公務員にあたります。そのため、イスラエル国籍保有者しかなれません。とはいえ、諜報員はアセット、エージェントと呼ばれる協力者なしでは動けません。協力者は政府の職員である必要はないので、さまざまな職種・人物と接触して協力関係を結びます」
――普段はどんな生活をしているのでしょうか。
山田「外交官として大使館勤務をしている人もいますし、ビジネスマンやジャーナリストもいます。表の顔は普通の公務員や会社員。普通の生活を送っていますよ。あなたの隣にいてもおかしくはないです」
――モサドの諜報員は何人いるのでしょうか。
山田「モサドには作戦部隊や情報収集部門、分析部門など5つの部門があります。正確な数字はわかりませんが、6000~7000人ほどといった情報はあります」
――モサドは今後も諜報活動を行っていくのでしょうか。。
山田「アラブ諸国に囲まれているイスラエルは常に背水の陣です。だからこそ、モサドの『自分たちが存続するためだったら何でもする』という哲学は変わらないと思います。モサドはすでにさまざまな国に入り込んでおり、新たな交渉を続けているかもしれません。
中東情勢はしばらく落ち着かないでしょう。アメリカが『地域を不安定化させない条件をのんでくれるリーダーが出てくれば協力をする』とも言っています。アメリカの意向に沿った指導者が出てくるまで混乱は続くかもしれません」
アメリカのメディアは3月4日、「アメリカ軍がイランを攻撃した翌日、CIAに対してイラン当局者が停戦条件に関する協議を打診していた」と報じた。米当局者は実現には懐疑的だとしており、むしろ攻撃は長期化する恐れもある。
モサドによる次なる「見えない作戦」はすでに始まっているのかもしれない。
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