「ドリフ」特番の演出に物議。ワイプ、字幕がないと「ドリフ」は成立しないのか。浮き彫りになるテレビの今 #エキスパートトピ
4日に放送されたTBSの特別番組「今夜復活!! 8時だョ! 全員集合」での演出をめぐり、あらゆる声が飛び交っています。全803回からコント20本を厳選。第1回公開収録が行われた東京・三鷹市公会堂に親子約300人を集め、厳選コントに対する観客の反応を見せる。さらに別スタジオでは放送中の同局ドラマ出演者が集い、コントに対する感想を語るなど単なる懐かし映像の再放送ではない設えが多々見受けられました。その一方、コントに入るワイプやテロップ、ナレーションについて「コントに集中できない」という声も多々見受けられます。
ココがポイント
『8時だョ!全員集合』傑作選でのワイプ、ナレーションに苦言続々…番組事情に滲む視聴者との“温度差”
出典:女性自身 2026/5/5(火)
『8時だョ! 全員集合』コント中に “ゲストの笑い声” 連発で不満続出…伝説番組の “番宣扱い” に募る疑問
出典:SmartFLASH 2026/5/5(火)
同局のドラマ「時すでにおスシ!?」(火曜、後10・00)に出演する永作博美、松山ケンイチもスタジオゲストとして出演。
出典:デイリースポーツ 2026/5/4(月)
ドリフの特番で思わぬ議論、コント内容を説明する「テロップ」やタレントの「ワイプ」は必要かどうか
出典:田辺ユウキ 2024/9/19(木)
エキスパートの補足・見解
名店の至高の親子丼。そこにチーズやチリソースを足しては味のバランスを損ないます。無論、そんなことを作り手のプロ、しかも「全員集合」を放送していた本家本元が分からないわけがない。
ただ、事実としてあらゆるトッピングが乗っていました。
エンタメの細分化が進む中、国民的番組は生まれにくい。ならば、レジェンド的人気番組を復活させる。40代、50代以降の視聴者には「懐かしさ」という“担保”があるが、若い世代がどれだけついてこられるかは未知数。だからこそ、現代の人気者をスタジオに配置し「ザ・ドリフターズ」の笑いの通訳的役割を果たしてもらう。狙いは明確です。
時代を超えて「ドリフ」が面白いと思うからこそ特番にする。リスペクトがあるからこそ数字で泥を塗るわけにはいかない。だからこそ味をプラスし、あらゆる“補助線”を入れて味を分かりやすくもする。親切であり、努力でもあるが、補助線は「ドリフ」への、視聴者への不安にも映りかねません。
テレビが食べやすいものを流すことがいかに定番化しているのか。そして、今の時代、テレビの前に「全員集合」させるがいかに難しいのか。「ドリフ」へのトッピングは、あらゆるテレビの今を浮き彫りにした気がします。