湾岸諸国とイスラエルの思惑
両国が核協議で何とか合意できたとしても、イランのミサイル開発プログラムと中東に展開する代理勢力の問題は手つかずのまま残る。
トランプがこれら2つの目標を交渉の枠組みから外したように見えることは、中東の域外では評価されていない。
湾岸諸国にとっては、イランにミサイルの製造をやめさせることは濃縮ウランの引き渡しと同じくらい重要だ。
在留外国人を基盤とする湾岸諸国の経済モデルの命運は、イランのミサイルやドローンの脅威を終わらせることにかかっている。それが達成されなければ、ビジネス活動に大きな支障が出かねない。
片やイスラエルにとっては、イランによる民兵組織への支援を終わらせることが、核開発プログラムを断念させることとほとんど同じくらい重要な意味を持つ。
イスラエルは、トランプとイランのディール(取引)をいつでも台無しにすることができる。
ヒズボラとの戦闘を全面的に再開すればイランが報復に動き、すべてが振り出しに戻る。
トランプとベンヤミン・ネタニヤフは、バラク・オバマが2015年にまとめたイラン核合意について、イランのミサイルと代理勢力への対応が抜け落ちているとの批判を展開していた。
トランプは今、オバマと同じことをする構えでいる。