母のファンから見た岸谷蘭丸
最近ネットでよく騒がれる、岸谷蘭丸という男。
コメンテーターやら何やらでテレビに出演し、20代の若者としての意見を述べ、賞賛されたり反感を買ったりしている。
政治を斬ることも多く、将来は政治家になることも視野に入れているらしい。
彼に対する意見で、「親の育て方が悪いんじゃないか」みたいな意見がそこそこある。
私は彼のファンではない。彼の発言はよく知らない。
私は、彼の母親・岸谷香のファンだ。
彼女は時々、ライブで子どもの話をする。
でも、「うちの息子は最近テレビに出てて、コメンテーターやってて」とかそういうことは一切言わない。
テレビに出ている蘭丸としての話はせず、単に「息子」として話す。
もし蘭丸君のことを知らずに香ちゃんのライブを観たら、
まさかMC中に話に出た息子がテレビに出ているとは思わないだろう。
昨年の弾き語りコンサート「岸谷香 KAORI PARADISE 2025」でも、息子・娘と海外旅行に行った話をかなりの長尺で話していた。
話していた主な内容は以下の通り。
・海外で電車に乗ろうとしたが、ダウンロードした電子チケットがスマホのどこにあるかわからずあたふたして息子に怒られた
・そもそもダウンロードが何かわかっておらず息子に怒られた
・海外のフェスに行くことになり、息子にチケットの手配を頼んだところ「VIP席にしないと、真夏で日陰もないしお母さん倒れちゃうかもしれない!心配だ」と言われた。じゃあVIP席をと言うと、息子は香ちゃんのクレジットカードで自分のぶんのVIP席まで購入していて、そこでようやく息子の思惑が分かった。
これだけ聞いたら、どこにでもいる普通の息子だ。
テレビで暴れている様子は想像つかない。
なんで弾き語りコンサートのMCでこんな話をしたのかは謎だが、この弾き語りコンサートは、公演時間の半分がMCであり、家族ネタを含むトークをたっぷり聴ける。
2時間20分の公演で、歌唱は13曲。
「今日はしゃべりたい気分」などと言って2時間半で8曲しか歌わず炎上した山崎まさよしといい勝負である。
山崎が8曲しか歌わなかったのはおそらく1度きりだと思われるが、香ちゃんは毎年13曲しか歌っていない。
それでも特に苦情は来ていないと思われる。
なんだか山崎が可哀相だ。
それはさておき、香ちゃんの話だけ聞いていれば、子育ての仕方は間違っていたように思えない。
いっしょに旅行しているしフェスを観に行っているし、ひとまず家族仲は良好そうである。
去年、香ちゃんは母親・子育てをテーマにした新曲を出した。
曲名は「ボディガード」。
母親は、子どもが小さい時は、身を挺して守るボディガードだった。
子どもが歩く先に邪魔になりそうなおもちゃがあればどかしてあげて、転ばないかなといつも見張って。
ずっと子どもを守っている。
でも、いつの間にか立場が逆転していて、iPhoneの使い方もわからなくて怒られたり、ダウンロードがわからなくて教えてもらったり、守られる側になっている。
それでも、いつまで経っても子どもを守っているつもりでいる。
守っているつもりだけどへっぴり腰で腕っぷしの弱いボディガードになってしまったな、という想いが込められた歌詞。
歌詞やそこに込められた思いを聞くと、香ちゃんは本当に良いお母さんだな、素敵な母親だなと感じられる。
この歌詞は、香ちゃんの本当の、心の底からの思いであるに違いない。
その何よりの証拠に、この曲の仕上がりは、ここ数年香ちゃんが出した曲たちのなかでダントツ1番良い(完全私の主観であるが)。
歌詞に気持ちが乗っているから、良い曲に仕上がる。
香ちゃんがここまで良い歌を出したのは、ダイアモンドやMを作り上げたプリプリ時代以来だと思う。
彼女は歌詞を書くのが苦手だと公言していて、最近は「自分が恋愛をしていないから、恋の歌が書けない」「恋の歌を書いたら不倫の歌になってしまう」「許されるなら歌詞は全部ラララにしたい」などと言っており、近年リリースされる曲の詞をみると、その発言にも頷ける。
彼女は今でもそれなりに良いメロディはつくれるが、歌詞のこともあって、なんだかいまひとつ。
でも、「ボディガード」は違う。
音楽活動を休止してずっと全力で子育てに専念してきただけあって、母親としての思いが人一倍強い。
何年もずっと熱量を持って子育てをしてきた、その思いがぎゅっと詰まった1曲。
曲を、メロディをつくる天才が、歌詞に何年分もの思いを、熱量をのせてつくった。
そりゃ、名曲になる。
曲に込めた思いについてのお話と、生演奏・歌唱をライブで聴いたとき、
この人は本当に全力で母親をやってきたんだろうし、これからもずっと良い母親であり続けるんだろうなと思った。
私は、「蘭丸の母親の育て方が悪い」という意見は間違っていると思う。
こんな母親に育てられたら、人を大切にする良い子に育つはずだ。
育て方の細かい部分で、熱量はあっても少し方向が間違っているとか、そういうことはもしかするとあるのかもしれない。
私は岸谷家の子育てを見たわけではないので、それはわからない。
でも、「人を大切にしよう」とか、そういう根本的な、人間として大事なことは、この母親から絶対学べるはずである。
人間としての根本だったり、軸がしっかり学べれば、そうそう間違った方向には行かないと思う。
蘭丸君はもう大人だから、人間としての軸とか根本以外の点で何かあったら、それは母親の責任ではなく自分の責任だと思う。
私は香ちゃんの話を聞いて、曲を聴いて、ボディガードを聴いて、
息子の蘭丸君は絶対良い子に育ったはずだと思う。
政治は勉強中だろうし、いろんな人から反感を買うようなことを言うこともあるかもしれないが、根本は絶対いい人だと思う。
母・岸谷香のファンは、みんなきっとそう思っているだろう。
私は今後も、MCが長いコンサートで、母と息子の仲睦まじい親子エピソードを聞けることを楽しみにしている。
ちなみに、歌詞で
「かっ飛ばせ595 ライトグレーのポンコツカー」とあるが、
これは香ちゃんの愛車のことだそう。
香ちゃんがファンミーティングで
「ポンコツカーって、ポンコツにしたのは息子なんだけどね」と言っていた。
蘭丸君が運転してぶつけてしまったらしい。
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最高のオチ
本題と違い申し訳ないのですがライブで5曲というとちょっとしたフェスのステージと同じくらいなので、その差はでかいと思います。 香ちゃんが炎上しない理由はそこでしょうか
岸谷香ファンはどう見てるんだろうか、と質問したことはないですが実は少し気になっていたので読めてよかったです。