老舗化粧品企業が都心で“AIアニメ”広告→「セーラームーンかと思った」勘違いが続出 発表では「類似性の確認を行っている」言及も
老舗化粧品メーカーの株式会社ウテナが展開するロングセラー商品「ウテナ モイスチャー」を取り扱った広告キャンペーンが、SNS上で大きな話題となっている。 【動画】全編AI活用で制作された「潤い戦士」アニメ広告ムービーとは(公式YouTubeから) この広告は「変身ヒロイン風アニメ」をコンセプトに、5月1日からJR山手線駅・Osaka Metroの交通広告で展開されているもので、クリエイティブに生成AIを活用している点が特徴となっている。 交通広告とあわせて、公式YouTubeには全編AI生成のアニメーション動画『潤い戦士 モイスチャー』も公開。動画では自社商品を強大な敵に立ち向かうための“必殺技アイテム”として登場させ、愛用者の声とともに訴求した。 しかし、掲出が始まると緑髪の眼鏡少女キャラをはじめとする登場人物のデザインやビジュアルの構図が人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』のを強く連想させるとして、ファンから「セーラームーン新作かと思った」「コラボじゃないの?」と勘違いする反応が続出。 また、コラボを期待したものの全編AI生成と判明し、失望するファンの投稿も広く拡散される形となった。 この広告について、メーカー側はキャンペーン発表リリースにおいて「本作は、特定の既存作品やキャラクターをAIに学習させたものではなく『変身ヒロイン』というジャンルをベースに、人の企画・演出とAIを活用して制作したPRアニメです」と紹介。 「制作後も人の監修のもと、類似性の確認を行いながら仕上げています」と、他社作品を想起して制作したものではないことに言及した。 それでも、AI生成であることが明らかになると「紛らわしい」「勘違いを誘発する」との指摘が相次いでいる。 ウテナ社はキャンペーンの背景として、自社商品を若年層向けに訴求したいと説明。「ロングセラーゆえにご愛用者の年齢層は60~70代の方が中心となっており、若い世代へのアプローチが課題でした」 同社はこれまでも昭和レトロを逆手に取った「違和感」広告で注目を集めていたが、今回もAIを活用することで制作時間を大幅に短縮しつつ「アニメ」のアプローチに転換することで、より広い世代へのリーチを狙っていた。