メインコンテンツへスキップ
/ 1

日韓交流の原点「奈良」、高市早苗首相と李在明大統領が会談へ

詳しくはこちら
think!多様な観点からニュースを考える
木村幹さんの投稿木村幹

高市早苗首相と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は13日に奈良で会談する。多くの歴史的建造物を擁する奈良は、古くから大陸や朝鮮半島からの渡来人が文化を伝承するなど、日韓の「交流の原点」として深いゆかりがある。

奈良での首脳会談は李氏から提案した。2025年10月に韓国南東部・慶州(キョンジュ)で開いたアジア太平洋経済協力会議(APEC)にあわせて両首脳が会談した際、李氏が奈良を訪れたいと話したところ、高市氏が快諾したという。

首脳会談で地元・奈良の話題が出ると高市首相は「ナラという言葉はもともと韓国語で国を意味する言葉で、奈良県民はよく知っている」と返したという。奈良県内には「百済」という地名もあり、渡来人が多く居住したことが由来とされている。

APECの開催地だった慶州は紀元前57年から西暦935年までおよそ1000年ほど続いた新羅の首都だ。世界遺産が点在しており「屋根のない博物館」とも呼ばれる。古墳などの史跡も多く残っており、伝統的な街の雰囲気は奈良にも通ずる。

韓国の慶州市と奈良市は55年にわたり姉妹都市の関係でもある。奈良県によると8世紀ごろ、奈良と新羅の首都だった慶州は人の往来があった。当時の友好関係を現代によみがえらせたいとの思いで姉妹都市として連携したという。

奈良には当時の朝鮮半島との交流がうかがえるものが多く残る。

シルクロードを経て伝わったとされる多くの宝物を集めた奈良市の正倉院には韓国の伝統楽器、伽耶琴(カヤグム)によく似た「新羅琴」が保存されている。新羅や百済で使われていた墨も残されており、交易があったことがうかがえる。

世界遺産の東大寺の大仏もその1つだ。大仏造立の総指揮を執ったと考えられている国中公麻呂は百済からの渡来人がルーツにあるとされる。大仏殿の建築にも渡来人が技術者として携わったとみられている。

両首脳は今回の首脳会談のなかで法隆寺などを訪れる予定だ。1300年前から人が往来し、政治的・文化的にも活発な交流が続いてきた日韓の歴史を振り返りつつ「未来志向」の日韓関係に向け協力策を話し合う。

(小林恵理香)

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
  • 木村幹のアバター
    木村幹神戸大学大学院国際協力研究科 教授
    ひとこと解説

    李在明大統領にとっては、年明けの中国訪問に続いての日本訪問。緊張する日中両国の間でどちらにも偏らない事を示す格好の外交の機会になりました。訪れる事が予想されている法隆寺は周知の様に朝鮮半島からの渡来系の人々が作った仏像等が多数残されており、会談にむけた話題作りには格好ですし、「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録を目指す日本政府や奈良県にとっては、韓国側の支持を取り付ける事も重要です。国際情勢が緊迫する中、格段の進展が予想される首脳会談にはならないでしょうが、まずは何はともあれこうした「無難な首脳会談」を積み重ねていく事が両国関係にとっては重要だと思います。

    この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
日経電子版の記事を学習したAIが
ニュースの疑問を
その場で解消!
Ask Nikkeiを使用している画面例
Ask! NIKKEI
詳しくはこちら

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
エラー
操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_