いやほんとたまたまなんだって!!
新八と神楽に怒られる言い訳をする銀時。
紅桜篇の後かな多分知らんけど。何となくで書いてみたら過去一長くなった。
基本あまり原作で絡みなくても絡ませるのが好きですはい。
万斉さんまじカッケーよな。顔面も声も好きです。
いつも通り駄文駄作です。
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その現場を見つけたのは本当にたまたまだった。
「…ということで旦那も気ぃつけてくだせェ」
「健全な一般市民にそんな話していいのかよ総一郎くん」
「総悟でさァ。旦那はよく面倒事に巻き込まれるんで知ってても損はないでしょ」
それじゃあまたそう言うと代金だけ置いてスタスタと人混みに消えていった。
いつも通りぶらぶらと散歩をしているとサボり中の沖田と偶然会い団子を奢ってくれると言うのでついて行った。
そこで聞かされたのは最近攘夷派で活動をしている奴らの死体がよく見つかるとの話だった。死因は切り傷や弾丸傷などの外傷によるもの。
そして狙われている派閥がある訳ではなく無差別に攘夷派を襲っているらしい。
真選組も動き犯人を探してはいるがなかなか手こずっているようだった。やっとこさ数人捕まえ尋問したところどうやら結構な人数の集まりで幕府過激派の人間達が天人と手を組み動いているらしく銃なんかの武器はそこからの横流しらしい。
最近では活動をしていない攘夷派寄りの思考を持っている一般人にも被害が出ており早急に捕まえたいとの事だった。
一応元攘夷派でありかつて白夜叉の2つ名をもち有名だった銀時に気をつけるようにと話してくれたらしい。
団子を食べ終わり冷めた茶を一気に飲み店を後にした。
それが数日前の話だ。
自分にはあまり関係ない事だと頭の隅に追いやりいつも通りの日常を過ごしていた。
今日は神楽が昼からお妙とスイーツを食べに行きそのままお泊まりをすると張り切って出ていったので俺も外で酒でも飲もうと夕方から馴染みの店に行った。
金欠なこともあり珍しくあまり飲まずぼちぼち帰ろうかと店を出たとき視界の端に何やら金色が写った気がした。目を凝らして見るとその後を追うように怪しげな男たちが走っていくのをバッチリと見てしまった。
「……」
数秒悩んだ後店にいた馴染みの飲み仲間に少し頼み事をし後を追うことにした。
「ん~こっちの方に行った気がしたんだけどなぁ…」
身を隠しながらキョロキョロと辺りを見渡す。大分人気のない場所まで来てしまった。この辺りは確か物流拠点になっておりそのためコンテナなどが密集している。
何やら物騒な感じがした気がしたのだが気のせいだったか。それとも行き過ぎたか?
そう思い踵を返そうとした時…
《パンッパンッパンッ》
辺りに銃声が響き渡った。
音が聞こえた方へなるべく静かに行く。近くのコンテナに隠れながらそっとそちらを伺う。
そこにはやはり見覚えのある金髪の銃を構えた女と三味線を手に持ちヘッドフォンをした男の姿。2人が庇うように4.5人の既にボロボロの縛られた男達。
そしてその周りを囲むように刀や拳銃や何やら物騒な武器を持つ者たち。どこからどう見ても多勢に無勢だった。
"ありゃあやっぱり高杉んとこの河上万斉と…たしかまた子ちゃんだっけか?それにあの縛られてる男たちは多分状況から見て鬼兵隊。そんでもって敵はおそらくこの間沖田くんが言っていた幕府過激派の奴らか。…しかしあの武器、どこかで見覚えがあるような…"
幕府過激派は人数的にも武器的にも勝ちを確信しており余裕の笑みを浮かべている。
対して鬼兵隊の面々は2人以外戦える状況でもなくその2人も明らかに疲弊しているように見えた。
「いくら武装集団の鬼兵隊と言えどこうなっては袋のネズミと言うやつだな大したこともないわ」
「ごちゃごちゃうるさいっす。さっさとかかってきたらどうっすか」
「落ち着くでござる。安い挑発に乗るでない」
「フン余裕ぶりおって…皆一斉にかかぶふぇっ!!」
《カランカランッ》
指揮を取っていたであろう男が突然飛んできた木の棒に直撃しその場に倒れる。
《コツンッコツンッ》
飛んできた方角を唖然と見上げる。
コンテナの上に月を背負いながら木刀を肩に乗せたその男。
「ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ。発情期ですかコノヤロー」
「な、何者だ貴様!!」
「何者って…」
キョトンとした顔をしたその男は次の瞬間ニヤリと悪どく笑う。
「ただの…曲者だぁ!!」
そして勢いよく敵の中心に飛び降りると一瞬で十数人をのしてしまった。
そのまま次々にかかってくる敵を切りつける。
突然謎の男の襲撃により崩れた陣形にまた子や万斉も今だと畳み掛ける。
《パンッパンッパンッ》
「ちょっと!!俺に当たりそうなんですけど!?」
「あたりたくなかったから勝手に避けてくださいっす!!」
「はぁ!?せっかく助けてやってんのにそんなこと言う!?お宅のとこの教育どうなってんの!!」
「うちは基本放任主義でござる」
「不良少女じゃねーかよ!!」
軽口を叩きながらも既に1人で3分の1近くの敵を倒す銀時はやはり白夜叉と呼ばれただけはある。
木刀と敵から奪った刀の二刀流で敵を倒しながら捕まっていた鬼兵隊の男たちの縄を切ってやる。
戦えるほど元気はないが隙を見て逃げるくらいはできるだろう。
最初から疲弊しているように見えた2人は男たちを庇いながら戦っているため思ったように動けていない。
それにあまり長居すれば騒ぎを聞きつけた警察に捕まるかもしれない。
「お前たち今の隙に逃げるでござる」
「し、しかし万斉様」
「早くしないと死ぬっすよ!私たちもすぐに後を追うからさっさと逃げるっす!」
「はっはい!」
逃げる男たちを追いかけようとする奴らを潰す。
これで戦いやすくなった2人を横目に残りの敵をたたっ斬った。
「はぁ疲れた、無駄に数だけは多かったな」
近くに敵の気配は感じずやっと一息つく。
人数が人数なだけ多少のかすり傷はあるがほぼ無傷である。しかし真選組にどう説明するかなぁ、そう考えているとまた子が話しかけてきた。
「白夜叉はなんでこんなところにいたんすか」
「あ?たまたまだよ」
別に助けようなんて思った訳じゃなくほんとたまたま気になって追ってきただけだ。確かにワンチャン高杉んとこのやつじゃね?とは思ったし沖田から話も聞いていたからってのもあるがわざわざそれを言う必要もない。
若干疑ったように見てくるが無視だ。
「しっかし思ったより呆気なかったな、人数の多さや武器の種類なんかは凄かったけど戦い方も使い方も慣れてねぇほとんどが素人の集まりって感じだな」
「確かにそうでござるな…あまりにも呆気ないような…」
沖田の言っていたように人数は多いようだし、武器も天人のものということですごいものばかりだったが陣形もめちゃくちゃだったしせっかくの武器も使いこなせている様子ではなかった。
真選組が結構警戒してたようだったから身構えてたが案外見せかけだったのか?
もう一度辺りを見渡し倒れている男たちを見る。気を失っているようだし起きる気配もない。
「…万斉先輩、確かに気になるっすけど私たちも引き上げましょう」
「あぁ、とりあえず部下たちと合流する方がいいであろうな」
2人は部下たちと合流するためおそらく予め決めている場所へと向かおうとする。
銀時はやはりどこから腑に落ちずもう一度よく考えてみる。
"沖田くんの話では幕府過激派の人間が天人と手を組んで攘夷派の人間を襲っていた…と。いくら過激派とはいえ戦い方をろくに知らない人間たちが武装集団でプロのテロリストの鬼兵隊を襲おうとするだろうか。
それに河上万斉も来島また子も強いことで有名だ。人質を使い多勢でかかれば勝てると思っていたのだろうか。
…いや待てよ、そもそも発案者は人間か?もしかして今回の騒動、裏で操作していたのは天人なんじゃないのか?最初に弱い攘夷派の奴を殺させ自信を付けさせる。そうして自分たちでも勝てると錯覚させ鬼兵隊の下っ端を使い上層部の奴を誘き寄せるのが作戦だったら…"
もしかしたら考えすぎかもしれない。しかしもしこの考えが当たっていた場合この2人がここにいるのは不味い。
そのことを伝えようと顔を上げた時、落ちている天人製の武器が触れてもいないのにカタリと揺れた気がした。
『いやしかし参ったぜよー!!危うく丸焦げになるところだったき!!』
『笑い事じゃねェ!!テメェ俺まで危なかったじゃねェか!!』
『全く貴様ら最近のあやつらの武器は仕込みがしてあるから気をつけろと言っていたのに。あれはな…』
それは攘夷戦争の際の古い記憶。
そうだ、確かあの時ヅラは……
「ッ逃げろ!!」
2人は俺の声に驚き振り返ろうとする。しかしそんなのお構い無しに思いっきり万斉を遠くに蹴り飛ばしまた子を万斉に向かってぶん投げた。
蹴り飛ばれた万斉が何とかまた子をキャッチした次の瞬間…
《ドォォォォォォン!!》
凄まじい衝撃に何とか身を守ろうとする。薄れゆく意識の中ヅラの言葉が頭をよぎった。
『あれは予め所有者を登録しておきそのものが倒れたり死んだりすると自動的に爆発するように設定してあるのだ。まぁ簡単に言えば自動式自爆機だ。死ねばもろともということなんだろう』
ここであっさり頭潰れて死んだら、 ってのを想像しただけで怖い。