嘘をつく時は余計なことを伏せた事実のみを話したほうが信憑性が増す
死ネタです。銀さんが処刑されます。高杉と桂もサラッと死んでます。しかしハッピーエンドです。キャラヘイト等もありません。カップリングはなしですが、銀さん愛されです。捏造満載。設定はバラガキ篇〜死神篇の間。
今日は銀さんの誕生日ですね。誕生祝いの小説書くはずだったのにコレ全然祝ってないし関係ないし0:00に投稿したかったのに間に合わないしで踏んだり蹴ったりです。
銀さんを思いっきり泣かせたい!と思って書いてたら銀さん殺しちゃったてへ
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【1】
幕府は倒れ、政権は天皇へ返上された。
討幕の立役者となったのはかつての攘夷志士たちである。幕府や一部の天人の目を掻い潜り、氷面下で燻っていた彼らの憂いは見事昇華された。
討幕といっても将軍はいまだ江戸に存在する。返上された政権も実質的に彼らが握っている。しかしその政では、いままで不平等だった天人との条約を改正するというものだ。これは元将軍の徳川茂々の意志を受け継いだものである。
なぜ幕府がいまだ存続しているかというと、それはターミナルの存在である。地球の入り口となる其処を遠方から治めるというのはなかなか難しいもので、それゆえにこれ幸いと幕府を復活させたのである。西に天皇、東に将軍。まさに言葉の通りである。
これにより、かつて過激派のテロリストと謳われていた高杉晋助や、穏健派の桂小太郎は英雄として持て囃されることとなる。しかしこの二人は討幕の際に命を散らしており、大勢の民から弔われいまや石碑が建てられている。
彼ら二人の功績は教科書に大きく乗るほどで、興味の手は彼らの過去にまで遡った。
ここで登場するのが、二人の師、吉田松陽である。萩で松下村塾という私塾を開き、高杉・桂をはじめとする数々の攘夷志士を輩出した知識人。彼がいたからこそ、この討幕へ至ったといっても過言ではない。
ならばその御仁は現在、と探れば出てきたのは「死亡」の文字。その原因は見当たらず、かろうじて出てきた前幕府の資料からは「殺害」という情報が出てきた。なんでも彼は愛する弟子二人の目の前で、何者かによって首を飛ばされたらしい。
ここで民は怒りをおぼえた。死ぬべきなのはこの下手人なのではないか、と。通常ならば十年以上も前の、しかも戦時中の殺人の犯人探しは難航を極めるが、目撃者がいた。目撃者とは、その殺害の様子を遠目に見ていた幕府軍の生き残りである。その元兵士が譫言のように呟いたのだ。
「下手人は白夜叉だ」と。