平成に流行った「アフィリエイト詐欺」に続いて、昔からあった内職・副業詐欺の例です。
編み物内職詐欺は、昭和期に全国で多発した「内職商法」の代表例です。
「私は編み物が得意」と思っている主婦にとって、自分の特技を生かして稼げる編み物内職は魅力的だったのでしょう。
詐欺の典型的な流れ
-
折込チラシや雑誌広告で勧誘
「初心者でも1日3時間で月収10万円」「自宅でできる簡単な編み物」などの甘い言葉で誘う。
ターゲットは、家計を助けたい専業主婦や子育て中の女性。 -
材料費・登録料の支払いを要求
「まずは毛糸セットを購入してください」「会員登録料が必要です」と言われ、
数万円〜十万円程度を支払う。 -
仕事を始めると
編んだ作品を業者に送ると数千円の報酬が入る。あくまでも支払った登録料の1割程度。
(※詐欺師はもらった分から出すので懐は痛まない) -
“正会員になればさらに高収入”と追加勧誘
「あなたは才能がある」「正会員になればもっと良い仕事がある」と持ちかけ、
さらに数十万円等高額の登録料を払わせる。
しかし仕事は来ず、残るのはローンだけ。
詐欺師の心理操作ポイント
- 「褒めて信用させる」
- 努力を認めるような言葉で気分を良くさせ、次の支払いを促す。
- 「少額から始めさせる」
最初は数万円程度の材料費で安心させ、実際に報酬を支払い信用させ、徐々に金額を上げる。 - 「特技を生かせる、人のためになる」
家庭にいる主婦の心理に寄り添う言葉で警戒心を解く。
現代とのつながり
昭和の編み物内職詐欺は、現在の「AI副業詐欺」「情報商材詐欺」と構造が同じです。
- 当時:毛糸や材料を買わせる
- 現在:AIソフトや高額講座を買わせる
どちらも「仕事を得るためにお金を払わせる」点が共通しています。
いかがでしたか?
この時代を知っている世代なら、「そんなのあったね」と思い出す人もいるでしょう。
残念ながら私はその時代を生きていませんが、
当時は編み物や洋裁で独立する女性が憧れの存在で、
夢を重ねた人は多かったはずです。
令和の現代でも詐欺の手法は全く変わっていません。