住信SBIネット銀、優遇制度改定で「改悪」の声多数 ライト層に厳しい反面「改善」される層も
住信SBIネット銀行(d NEOBANK)は5月から優遇制度である「スマートプログラム」の変更を実施した。これまでアプリ登録だけで容易に維持できていた無料回数などの特典が見直され、ライト層を中心に「改悪」との声が上がっている。
今回の改定の最大のポイントは、ランク判定基準の厳格化。従来は指紋認証でログインする「スマート認証NEO」の登録だけで「ランク2」相当の優遇を受けられ、ATM利用や他行振込が月5回無料となるなどのメリットがあった。
しかし新制度(※)では、シルバーランク以上を維持するためには、普通預金とSBIハイブリッド預金の合計残高50万円以上という取引実績が必要になる。
また、プラチナデビットカード保有者に対する優遇も大幅に縮小された。カードを保有するだけで最上位ランクの特典を得られていた仕組みが廃止・縮小されており、特にATM・振込無料回数は従来の20回から「ゴールド」ランクの10回となる。
一方で新たな判定基準では「給与・賞与・年金受取(月内に入金あり)」と「口座振替(1件以上引落し)」が用意。いずれかを利用すると「シルバー」両方利用すると「ゴールド」判定となり、上記の残高下限は不問となる。
この変更により、恩恵を受ける層と不利益を被る層が明確に分かれる。同行を給与振込に指定している方や高い残高を維持するメインバンク利用者は、無料回数の拡大などで改善を感じる可能性が高く、特に「ゴールド」の条件は緩和される。
一方、サブバンクとして利用していたようなライトユーザー層、学生などの残高が少ない層、プラチナデビットカードを主力にしていた層は無料回数が大幅に減少し、実質的な負担増となる。
※対象口座…イチゴ支店(101)、ブドウ支店(102)、ミカン支店(103)、レモン支店(104)、リンゴ支店(105)、バナナ支店(107)、メロン支店(108)、キウイ支店(109)、イルカ支店(207)、クジラ支店(403)
まもなくドコモ買収による商号変更迫る
ネット上では「改悪」「長年使ってきたのに」「解約を検討する」といったネガティブな声と「メインバンクとして使いやすい」といったポジティブな声が相次いでいる。
なお、この改定の背景について同社は「サービスの拡充に伴い、多様化するお客さまのニーズにお応えするため判定基準を見直しました」と紹介しており、ドコモによる買収後の戦略変更が背景にあるとの見方がある。
特に今年8月から現「住信SBIネット銀行」の商号を2026年8月3日付で「株式会社ドコモSMTBネット銀行」に変更する大きな動きが控えている。
2025年10月1日に住信SBIネット銀行がドコモの連結子会社となり、ドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制へ移行したことを受けたもので、商号の「SMTB」とはSumitomo Mitsui Trust Bankの頭文字から取っているという。
今後はドコモの会員基盤や店舗網と、三井住友信託銀行の銀行経営や高度な金融サービスのノウハウを組み合わせ、企業価値の向上を図るとしている。