SNSでは、「買うのをやめた生鮮食品を元の売り場に戻さず、常温の別のコーナーなどに放置する行為」について、厳しい批判の声が相次いでいます。
「店側が再販できない可能性がある」「放置は売り物を勝手に廃棄している、万引きと同様の行為」といった怒りの声のほか、「良かれと思って売り場に戻すと食中毒の原因になる」といった実体験に基づく指摘もあり、大きな反響を呼んでいます。
一見すると些細にも思える「生鮮食品の放置」ですが、実は店舗にとっての損害(食品ロス)だけでなく、他のお客様の健康や命に関わる重大なリスク(食中毒)にもつながりかねません。
では、なぜ生鮮食品を常温放置してはいけないのでしょうか。SNSに寄せられた声とともに詳しくご紹介します。
生鮮食品の常温放置はNG
肉や魚などの要冷蔵の生鮮食品は、冷蔵ケースで適切に温度管理されることで安全性が保たれています。しかし、一度そこから取り出され、常温の棚などに放置されてしまうと、深刻な事態を引き起こす可能性があるのです。
消費者庁の注意喚起によれば、本来冷やしておくべき食品を常温で放置した場合、ボツリヌス菌が増殖し、場合によっては命に関わる食中毒を引き起こすおそれがあるとのことです。
何気ない行動のように思えても、その裏には大きなリスクが潜んでいることを理解しておく必要があるでしょう。
放置する行為への非難の声
生鮮食品を別の売り場に放置する行為について、多くの人が違和感や怒りを感じているようです。
- ひどいですね。
- 絶対に許されない行為です。
- 元の場所に戻すのが当たり前。
- 罪悪感はないのだろうか。
- この商品が売れなくなったら営業妨害では?
- 店員さんに渡すだけでいいのに…。
元の売り場に戻すことが基本的なマナーとして当然だと考える人が多く、厳しい言葉が数多く見られました。
店員側からの声
実際に店舗で働いた経験のある人からの声も寄せられています。現場では想像以上に頻繁に起きている問題のようです。
- いくつかの店舗に勤めたことがあるけど、よくある行為だった。
- 高価な鮮魚が洗剤コーナーに置かれていて、悪臭がしていたことがある。
- 缶詰コーナーに置かれていたお刺身を見つけたが、すでに期限が切れていた。
売り場とは関係のない場所で見つかるケースも少なくありません。気づいたときにはすでに商品として扱えない状態になっていることもあるようです。
- 常温で放置されていた時間が分からないので、再び販売できません。
- 放置されることで売り物が廃棄になれば、万引きと同じでは?
- 冷蔵や冷凍品でやられると廃棄せざるを得ない。
衛生面の問題だけでなく、店舗にとっては大きな損失にもつながります。そのため、放置しないでほしいという訴えも見られました。
- せめてレジまで持って行ってキャンセルして。
- 面倒なら、せめて別の場所でもいいから冷蔵ケースに入れてほしい。
- 常温の場所に放置するのだけはやめて。
店側の負担を減らすためにも、利用者側の配慮が求められるでしょう。
放置されている生鮮食品を見つけたら…
放置された商品を見つけたとき、「元の場所に戻してあげよう」と思う人もいるかもしれません。しかし、その行動がかえって危険を広げてしまう可能性があります。
- 良かれと思っても、勝手に元の場所に戻してはだめ。
- 放置されているのを見つけたら、店員さんに報告して。
- すでに悪くなっているかもしれないので、勝手に戻すのは危険。
善意であっても、すでに品質が変化している可能性があるといいます。
- 以前、消費期限内だったはずの肉でお腹壊した人がいるけど、放置が原因かも。
- 前に店員さんから、元の場所に戻さずに直接渡してほしいと言われた。
自己判断で元の場所に戻してしまうと、すでに品質が悪くなっていることに気づかず、他のお客様がそのまま購入してしまうおそれがあります。放置されている生鮮食品を見つけた場合は、無理に戻さず、速やかに店員へ伝えることが大切です。
安全を守るために
今回は、「スーパーで生鮮食品を別の売り場に放置する行為」について、世の中の人がどのように考えているのかを紹介しました。
生鮮食品を元の売り場に戻さず別の場所に放置することに対しては、多くの人が強い嫌悪感や危機感を抱いているようです。
一方で、店員側からは「よくある行為」との声もあり、問題が日常的に起きている現状もうかがえます。放置された商品は安全性が確認できないため、廃棄せざるを得なくなるケースも多く、店側の負担や損失につながっているようです。
消費者庁も注意喚起している通り、本来冷蔵すべき肉や魚などの食品を常温で放置すると、食中毒の原因となる菌が急速に増殖し、場合によっては命に関わる深刻な事態を引き起こすおそれがあります。
一人ひとりの意識と行動が、食品ロスの削減や食の安全につながります。安心して買い物ができる環境を守るためにも、改めて日々の行動を見直す必要があるのかもしれません。
参考:
容器包装詰低酸性食品でボツリヌス食中毒を発生させないために(消費者庁)