会話

ファウチのアドバイザーが起訴された件についての詳細記事をWSJが掲載した。長いんだけど、どういうことなのか把握したい人のために、翻訳しておいた。 要するに、ウイルスの起源の調査に関して、内部でやり取りしていた情報を削除した、公職者はそういった情報をすべて保存する義務があるから、違法行為だ、というのが起訴の背景。 そこから、なぜ削除する必要があったのか、研究所から漏洩したという事実を隠蔽したのではないか、という問いへとつながるわけね。 ****** 公衆衛生当局者が、パンデミックの最中に失墜させた信頼を取り戻すには、何年もかかることになるだろう。今週、司法省がアンソニー・ファウチ氏の元顧問に対し、ウイルスの起源に関する調査を妨害したとして公表した告発内容は、その理由を如実に物語っている。 報道機関は、元米国国立衛生研究所(NIH)職員であるデビッド・モレンズに対する起訴を、政治的な報復であるかのように描いている。しかし、起訴状に記された事実と照らし合わせると、その見解は到底成り立たない。起訴状によれば、モレンズは意図的に、非営利団体「エコヘルス・アライアンス」への資金提供におけるNIHの関与を隠蔽しようとしたとされる。この資金提供は、中国の研究所からウイルスが流出した可能性に関連しているものだ。 NIHは過去10年間で、エコヘルスに対し約800万ドルの助成金を提供した。その資金の一部は、武漢ウイルス研究所における「機能獲得(gain-of-function)」研究、すなわちウイルスの病原性や感染力を高める実験の資金として充てられていた。ファウチ博士は当初、ウイルスが武漢の研究所から流出したとする説を一蹴していた。しかし起訴状によると、モレンズ博士は、一般市民や議会がこの問題についてさらに深く追及してくることを懸念していたという。 彼は、NIH、ファウチ、そしてエコヘルスの元代表であるピーター・ダザックを守ろうとした。2020年2月から3月にかけて、モレンズとある共謀者(報道によればダザックとされる)は共著で論文を発表し、ウイルスは野生動物から自然発生した可能性が最も高いと主張した。さらにモレンズは、”ある著名な医学団体”のメンバーに電子メールを送り、ダザック氏を擁護する発言をするよう働きかけた。 研究所からのウイルス流出説への注目が高まっていた2020年4月25日、モレンズはダザックに対し、すべてのメールを自身の個人のGmailアカウント宛てに送るよう指示したと、起訴状は伝えている。「私には口外できないことがあるが、(NIAIDの)ある上級幹部職員はこの件を把握している。そしてNIH内部では、あなた(共謀者)、同僚たち、そしてNIHやNIAIDへの被害を最小限に抑えつつ、この難局を乗り切るための取り組みが進行中であることを知っている」と、モレンズによるダザック宛てのメールに記されている。報道によれば、このNIAID上級幹部職員とはファウチ博士のことであるとされる。 モレンズは、外部の人物に宛てたメールの中で、情報公開法(FOIA)に基づく開示請求の対象となるのを避けるため、必ず自身のGmailアカウントを使って連絡を取るよう繰り返し強調していた疑いが持たれている。公務員が業務に関するメールを公用のメールアカウントに転送・保存しないまま個人のメールアカウントでやり取りを行うことは、「連邦公文書法」に違反する行為にあたる。モレンズ博士は、そうしなかったとされる。 2021年2月24日、彼はダザックに対し、次のようなメールを送ったとされる。「我々のFOIA対策担当の女性から、FOIAによる請求を受けた後にメールを消去する方法を教わった。だから、我々は皆、安泰だと思う。それに、以前のメールの大部分は、Gmailに転送した後に削除済みだ」 2021年6月17日、起訴状によれば、彼はダザックや”その他の関係者”に対し、ウイルスの起源を調査している5人の上院議員から、文書提出の要請を受け取ったと警告したとされる。モレンズは、メールのやり取りをしていた相手に対し、これらの件に関する文書は”ごくわずかしか保存していない”と断言している。公職にある者は、連邦法により、また職務上の指示により、そうした文書をすべて保存することが義務付けられている。 2021年10月5日、モレンズはダザックに対し、自身が削除したと思い込んでいたメールが「FOIAの検索に引っかかってしまった」と書き送った。彼はその中で、「Gmail、携帯電話、テキストメッセージ……。今後は、それらに絞って細心の注意を払って利用しなければならない」と記したとされる。その数週間後、彼は再びメールを送り、自身の政府支給の携帯電話からGmailのデータが検出されないよう、「IT担当者と協力して対策を講じている」と報告した。 起訴状は、連邦政府による捜査に関連する記録の隠蔽および破棄を行った罪でモレンズを告発している。彼の弁護士は、コメントを差し控えている。モレンズ博士には法廷で自らの主張を述べる機会が与えられることになるが、彼は決して「法による攻撃」の犠牲者などではない。新型コロナウイルスに関する隠蔽工作の試みは、政府に対する国民の信頼に甚大な損害をもたらしたのである。
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