トレバー・バウアーの新天地は独立リーグ 再起を懸けたアメリカ挑戦は
2020年ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞右腕にして、球界屈指の話題性を持つ存在、トレバー・バウアーが、新たな一歩を踏み出す。 ドジャースも未達成 ブレーブスが続ける快進撃とは? 投打かみ合い首位快走 2021年を最後にMLBのマウンドから遠ざかっている右腕が次に選んだ舞台は、アメリカだった。 しかし、それはMLBの球団ではない。独立リーグのロングアイランド・ダックスだ。現地時間2日に契約は結ばれており、現地時間21日(日本時間では明日)のシーズン開幕戦での登板が予定されている。 バウアーは2011年ドラフト全体3位でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団。その後はクリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)で先発ローテーションの一角として台頭し、2019年途中まで先発ローテーションの軸として活躍した。 転機となったのはシンシナティ・レッズ時代の2020年。短縮シーズンながら11試合に先発し、防御率1.73、100奪三振と圧巻の成績を残し、サイ・ヤング賞を獲得。オフにはロサンゼルス・ドジャースと3年1億200万ドルの大型契約を結び、さらなる飛躍が期待された。 しかし直後の2021年、私生活に関する問題をきっかけにMLBから出場停止処分を受け、以降メジャーでの登板は途絶えている。 法的手続きは進展を見せ、結果的にバウアーの無罪は確定したものの、球団側にとってのリスクや過去の言動なども含め、復帰へのハードルは依然として高い状況が続いている。 その後は活動の場を海外に移し、2023年と2025年には横浜DeNAベイスターズでプレー。マウンド上では気迫あふれる投球を見せる一方で、SNSやYouTubeを通じた発信でも注目を集め、良くも悪くも話題の中心であり続けた。 35歳となった今も、その野球への情熱は衰えていない。今回の独立リーグ挑戦は、再びアメリカで評価を築き直す機会とも言えるだろう。 キャリアの歩みが順風満帆でなかったことは事実だ。それでもなお、マウンドに立ち続けようとする姿勢は、ひとりのプロ野球選手としての執念を感じさせる。 バウアーの新たな挑戦は、再起への一歩となるのか。それともまた別の物語を紡ぐのか。少なくとも、その動向が再び注目を集めていることは間違いない。
ペリー丈勇