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/tachiha/ - たちは板κ

リレー小説用
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cfc7f4c5 No.3184[Reply]

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6aa96a35 No.3370

「あ、あの、舞さん。昨日のこと……俺、本当に、その……ごめん」
千田は両手で顔を覆い、シーツの端を握りしめながら、項垂れてそう言った。
完全に「賢者タイム」の真っ最中だ。
昨夜の飢えた獣のような面影はどこにもない。
真面目すぎる公務員が、一線を越えてしまったことへの罪悪感に苛まれている姿は、なんとも初々しくて笑える。
(おいおい、謝るなよ。こっちまで罪悪感感じちまうだろ。あれは俺も……いや、俺たちも求めてたんだからさ)
俺は心の中で毒づきつつも、ベッドから降りる。
バスタオルを身体に巻き付け、ぎこちない足取りで彼の隣に座った。身体の節々が軋む。
昨夜の運動量が、二十歳の身体にとってもかなりの負荷だったことがわかる。
「千田くん、謝らないで」
私は彼の背中にそっと手を伸ばし、優しく撫でた。
彼の肩が、熱に触れたようにびくりと跳ねる。
「あんなに、幸せな夜だったのに。謝られたら、私が悪いことをしたみたいじゃない」
「いや、違うんだ! 舞さんの身体、壊れちゃってないかと思って。俺、昨日は完全に頭に血が上ってて、自分が何を……」
(壊れてるか壊れてないかで言えば、完璧に蹂躙されたな。でも、悪い気はしなかった。むしろ、男として……いや、女としてか? どっちでもいいや、とにかく最高だったぜ)
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4690b21c No.3384

千田をベッドに残し、私は重い足取りでバスルームへと向かった。
扉を閉め、冷え切ったタイルの上に立つ。
鏡に映る自分の姿を見て、思わず苦笑いが漏れた。
首筋から鎖骨、肩にかけて、そこかしこに赤紫色の痕(キスマーク)が残っている。
昨夜の狂気がどれほど凄まじかったか、鏡の中の肌が雄弁に物語っていた。
(おいおい、これ、会社で見せたら一発アウトだな。タートルネックで隠せるか? いや、月曜までには消えてくれよ……)
シャワーの蛇口を捻り、熱い湯を浴びる。
水圧が筋肉痛の身体に心地よく突き刺さる。
身体を洗うスポンジを手に取り、丁寧に泡立てながら、私は自分の身体を撫で上げた。
昨夜、何度も千田に愛されたこの身体は、まだ微かに震えている。
30歳の男だった頃の俺なら、朝起きてシャワーを浴びればそれで全てはリセットされていた。だが、今のこの「20歳の女」の身体は、快楽の記憶を細胞のレベルで刻み込んでいるようで、どうにも収まりが悪い。
(さて、これからどうするかな……)
千田くん。
福祉課の、あの真面目でどこか抜けていた男。
彼が昨夜見せた獣のような一面は、間違いなく本物だった。
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e2945587 No.3426

シャワーを浴び終えて、湯気に包まれながらバスルームの扉を開ける。
(さて、千田の野郎、どんな顔して待ってるかな)
バスタオル一枚の姿で、わざと少ししどけなく部屋に戻ったのだが、期待していたような「舞さん、大丈夫?」なんて甘い言葉も、熱い視線も飛んでこなかった。
千田は俺と視線を合わせることすら避けるようにして、入れ違いで脱兎のごとくバスルームへ駆け込んでいった。
「……あ、俺も、シャワー浴びてくるから」
ボソッとそれだけ言い残して、バタンと扉が閉まる。
(なんだよ、あいつ。あんなに激しくしといて、朝になったらこれかよ。少しは余韻に浸らせろっつーの)
心の中に、ちくりとした小さなトゲが刺さる。
「お疲れさま」の一言くらいあってもいいだろう。あるいは、このキスマークだらけの肩を見て、また顔を赤らめるとかさ。
……そこで、自分自身の思考にハッとした。
(待て待て。俺、今何考えてんだ? なんであいつからのリアクションを『期待』してんだよ。男だった頃の俺なら、黙ってシャワー行くなんて『賢者モードの様式美』として理解してただろうが)
情事の後の、女特有の寂しさ。
そんなものを、30歳の男の魂が抱くはずがない。
それなのに、この二十歳の肉体は、ホルモンバランスのせいなのか、それとも昨夜の蹂躙の余韻のせいなのか、知らず知らずのうちに「愛された後の女」としての振る舞いを脳に強制してくる。
(やべぇな。身体が女になると、中身まで引っ張られちまうのかよ)
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e2945587 No.3427

シャワーの音が響くバスルームを背に、私はサイドテーブルに置いていたスマホを手に取った。
画面には、昨夜のコンパに参加していた同僚の女子たちからの通知が数件。
『舞ちゃん、あの後どうなったのー?(笑)』
『千田くんと二人で消えたの、みんな見てたよ! 舞ちゃんが意外と積極的でびっくり!』
『大丈夫? 飲みすぎて変なことされてない? 心配だから返信ちょうだいね』
文面はからかい半分、心配半分といったところだが、そのどれもが最後には決まったように同じ質問で締めくくられていた。
——『で、千田くんとどこまでいったの?』
(ったく、女ってのは本当にこういう話が好きだよな。……あ、俺も今、女なんだったっけ)
一通一通、スクロールしながら中身を確認する。
「どこまでいった?」か。
まさか、お前の想像してる「どこまで」の数倍は深く、それこそシーツを何枚もダメにするくらい蹂躙されたなんて、口が裂けても言えない。
(あいつが、まさかあんなデカいもん振り回す怪物だったなんて、誰が信じるよ)
男だった頃の経験上、こういうのは適当にはぐらかすのが正解だ。
「酔っ払って寝ちゃった」とか「タクシーで送ってもらっただけ」とか、いくらでも言い訳は思いつく。
だが、鏡に映る自分の、コンシーラーでも隠しきれないほどの首筋の痕(キスマーク)を見つめていると、妙な優越感に近い感情が込み上げてくるのも事実だった。
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e2945587 No.3433

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f8653f3f No.2970[Reply]

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4cae179f No.3343

熱海の夜風が、高台にある別荘のテラスを静かに通り抜けていく。
重厚な扉を開けると、そこにはテレビで見るのとは全く違う、剥き出しの欲望を瞳に宿したあの司会者が待っていた。
「待っていたよ、ミツキちゃん」
男はグラスを傾けながら、まるで上質なワインを愛でるような視線で俺を値踏みした。
部屋には、先ほど紙袋に入れて持ってきた「デモ版の新衣装」が広げられている。
そしてその横には、シルクとレースで構成された、下着というよりも紐に近い、卑猥なランジェリー一式が丁寧に並べられていた。
「準備はいいかな? ……ああ、別に慌てる必要はないよ。そこで着替えてくれ」
男は俺の目の前にある、大きなアンティークのソファを指差した。
鏡台すらそこにはない。
男の視線に全身を晒したまま、俺が「ミツキ」という皮を脱ぎ、その下に新しい玩具を纏う姿を、特等席で見物するつもりだ。
「ここ、で、ですかぁ……?」
俺は「ミツキ」の震える声を演じ、不安げに唇を噛んだ。
男はニタリと笑い、俺の動揺を愉しんでいる。
「そうだ。その衣装、本番のステージで君がどう動くのか、今のうちにチェックしておきたくてね。ああ、別に急かしたりはしない。ゆっくり着替えてもいいんだよ。君の綺麗な肌が、少しずつ布に隠れていく過程をじっくり見たいだけだからね」
その言葉は、選択肢などどこにもない命令だった。
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a375584d No.3344

男の視線が、皮膚に直接縫い付けられているかのように熱く、粘りつく。
俺はソファの前で立ち尽くし、意を決したように、私服であるベージュのニットの裾に指をかけた。
「んっ、見ないでって、言ったのに……っ」
「ミツキ」の声で小さく抗議しながら、ゆっくりとニットを持ち上げる。
リブニットがシリコンの肌を擦り、摩擦でわずかに生温かい音が立つ。
ニットが頭を通り抜けると、その下の、俺の肉体を締め付けていた黒のスポーツブラが無防備に晒された。
男の喉が鳴る。
(見ろ。この完璧な『聖女』の殻を)
俺は心の中で毒づきながら、次はスポーツブラのアンダーに指を滑り込ませた。
豊かな胸の重みを支えていたゴムが弾け、ブラを上へと引き上げる。
シリコンの重厚な双丘が、重力に従ってズルリと、しかし弾力を持って露わになった。
ニップレスを剥がされた跡が、男の視線を浴びて心なしか赤らんで見える(実際には皮の温度設定だ)。
俺は男に背を向け、用意されていた、紐同然のランジェリーを手に取った。
シルクのTバックに足を通し、腰まで引き上げる。食い込む布地の感触。
そして、フロントが極端に小さい、レースのブラジャーを胸に当てる。
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6fcc6d39 No.3351

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8d09e665 No.3376

激しいダンスの余韻が、スタジオの空気を微細に震わせている。
俺の肩は上下し、心臓はシリコンの皮の中で暴れ回るように拍動していた。
純白の巫女装束は汗を吸い込み、限界まで大きく開いた胸元は、さっきの踊りで完全に無防備になっている。
喉の奥から漏れる呼吸音さえも、「ミツキ」というキャラクターの可憐な喘ぎのように響いてしまうのが、今の俺にはたまらなく屈辱的だった。
男はゆっくりと椅子から立ち上がった。その所作には、獲物を追い詰めた猛獣のような余裕がある。
革靴の音が、硬質な床を叩くたびに、俺の鼓動が速まる。
俺は「ミツキ」の表情を崩さず、その大きな瞳を潤ませて、男を見上げた。
「はぁ、はぁ……。満足、してくれた……ですかぁ?」
震える声で尋ねると、男は俺の目の前まで歩み寄り、冷徹なまでの満足感をその瞳に浮かべた。
「この間はその胸で楽しんだから、今日はそのかわいい口で楽しみたいな」
男の指先が、俺の顎を強引に持ち上げる。その手は、テレビ画面越しに見る柔らかな印象とは裏腹に、驚くほど無骨で冷たい。
男はそのまま、ネクタイを緩め、ベルトに手をかけた。
俺は言葉を待つ必要はなかった。
これが「契約」だ。
この男の機嫌を損ねれば、次の出演も、借金完済の道も、すべてが泡と消える。
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95303898 No.3432

男の腰が大きく跳ね、喉の奥から獣のような咆哮が漏れた。
髪を掴んでいた指が、頭皮に食い込むほど強く握りしめられる。
熱い奔流が口内へと解き放たれ、俺はそれを一滴も逃さぬよう、従順な「聖女」として全てを受け止めた。
「んっ、んぐっ……。ふぅ……はぁ、はぁ……」
俺は唇の端を親指で拭い、意図的に少しだけ汚れを残したまま、上目遣いで男を見上げた。
潤んだ瞳に映る男の顔は、賢者特有の虚脱感と、支配を完了した傲慢な満足感に満ちている。
男はゆっくりと椅子に深く腰掛け直し、身なりを整えながら、値踏みするような鋭い視線を俺に向けた。
「ミツキちゃん、君は本当に『いい子』だ。これだけの尽くし方は、並のアイドルにはできない。……何か要望はないか? 今の私なら、大抵のことは聞いてあげられるよ」
男の声には、慈悲深い保護者のような響きがあった。
だが、その裏側にあるのは「俺を満足させた報酬をやる」という取引の合図だ。
俺は膝をついたまま、少しだけ首を傾け、困ったような、それでいて甘えるような微笑みを浮かべた。
「あの、私、わがまま言ってもいいですかぁ……?」
「ああ、言ってみなさい」
俺は脳内で高速に思考を巡らせる。
この過激な「獣の巫女服」を他のメンバーに着せるわけにはいかない。
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ea2686c6 No.3364[Reply]

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8ed23cf9 No.3409

 繁華街の喧騒を少し離れた、街灯の薄暗い公園。私は適当なベンチを見つけ、足を組んで腰を下ろした。
 タイトなジーパンが太ももを締め付け、組んだ脚のラインが強調される。私は意識的に、サキュバスの体内に眠る「フェロモン」を、吐息とともに薄く周囲に漂わせてみた。それは物理的な香水よりもずっと凶悪で、抗いがたい生存本能を直接揺さぶる。
 夜風に乗って、私の気配が公園内に広がっていく。
 最初に反応したのは、ジョギング中だったらしい男だ。彼は私の前を横切ろうとした瞬間、まるで見えない壁にぶつかったかのように足を止めた。
 男の視線は、私の顔から胸元、そしてジーパン越しでも主張を隠せない腰の曲線へと、ねっとりと吸い寄せられていく。喉が大きく上下し、彼の「生気」がわずかに揺らぐのを感じた。
(……これがサキュバスの力。男を狂わせる毒か)
 その時、前方から楽しげな笑い声が近づいてきた。
 仲睦まじそうに手を繋いだ若いカップルだ。幸せを絵に描いたような光景だが、私のフェロモンはその結界さえも容易く踏みにじる。
 すれ違いざま、彼氏の視線が、まるで磁石に引き寄せられる鉄屑のように私に固定された。
 彼の目は、ベンチに座る私の大きな胸と、組んだ脚の付け根あたりを、文字通り「凝視」してしまったのだ。歩幅が乱れ、繋いでいた彼女の手を引く力も疎かになる。完全に、魂を奪われたような呆けた顔だ。
「……ちょっと、健一? 何見てるのよ!」
 彼女の鋭い声が夜の公園に響いた。我に返った彼氏が「えっ、あ、いや、何も……」と狼狽するが、もう遅い。
「嘘よ! 今、あの子のこと、ものすごいエロい目で見てたじゃない! 信じらんない!」
「違うって、そんなんじゃないから!」
 彼女は顔を真っ赤にして怒り、彼の腕を振り払って足早に歩き出した。焦った彼氏は、未練がましく一度だけ私の方を振り返り、そのまま必死で彼女を追いかけていく。
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6a2eb860 No.3421

 男なら5点、女なら1点。
 効率を考えれば男だが、女を100回落としていく地道な作業も、この新しい体を楽しむには悪くないかもしれない。そんな風に思考を巡らせ、ベンチに深く背をもたれさせていた時だった。
「あの、すみません。……ちょっと、大丈夫ですか?」
 かけられた声は、驚くほど澄んでいた。
 顔を上げると、そこには一人の青年が立っていた。年齢は二十歳前後だろうか、私がいま擬態している「女子大生」と同じくらいの年格好だ。清潔感のあるネイビーのシャツに、整えられた短髪。夜の公園に漂う不純な気配を浄化してしまいそうな、絵に描いたような「爽やかな好青年」だった。
「あ……はい。何か?」
 私はあえて、少し心細そうな、寂しげなトーンで声を返した。サキュバスの直感が、この男が「善良な動機」で近づいてきたことを告げている。ナンパではなく、夜の公園で一人沈んでいる女性を放っておけなかったタイプ。……最高に喰い甲斐がありそうな獲物だ。
「いえ、こんな時間に一人で座っていたから。……何か、悩み事でもあったのかなって。あ、怪しい者じゃないですよ。すぐそこに住んでる大学生なんですけど」
 彼は困ったように笑いながら、数歩の距離を保って立ち止まった。その配慮さえも、私の内側にある魔族の本能を刺激する。私はベンチの端を少しだけ叩き、隣を勧める仕草を見せた。
「……少し、疲れちゃって。家にも帰りたくないし、かと言って行く当てもなくて。君、親切なんだね」
 彼が躊躇いがちに腰を下ろすと、私の体から立ち上るフェロモンが、目に見えない蜘蛛の糸のように彼を絡め取っていく。至近距離で見ると、男の喉仏が小さく動いたのが分かった。
「……そっか。まあ、たまにはそういう夜もあるよね。僕で良ければ、話、聞くよ? あ、僕は佐藤って言います」
「佐藤くん……。ねえ、佐藤くんは、運命って信じる?」
 私は彼の方に体をわずかに傾けた。大きな胸のラインが、オーバーサイズのニットを押し上げ、彼の視界に否応なしに飛び込む。ジーパンの太ももが、彼のズボンに触れそうで触れない距離。
「えっ……う、運命? どうかな。でも、今日こうして君に出会ったのは、何か意味があるのかもって……ちょっと思っちゃうかな」
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90a51202 No.3428

 佐藤くんの目は、もう完全にとろけていた。私の吐息とフェロモンが、彼の脳内の「警戒心」という回路を焼き切ってしまったらしい。
「あの……僕、すぐそこに一人暮らしのアパートがあるんです。こんな外じゃなくて、あっちで、ゆっくり話をしませんか?」
 彼は期待と緊張で声を震わせながら、誘い文句を口にした。
 私は彼の手を握ったまま、上目遣いで彼の顔を覗き込む。タイトなジーパンに包まれたお尻をベンチから浮かせ、わざと彼の体に密着するように立ち上がった。
「いいの? 会ったばかりの女の子を部屋に呼ぶなんて……佐藤くん、意外と大胆なんだね」
 私の胸が彼の腕に柔らかく押し当てられる。彼は「うっ」と言葉を詰まらせ、顔を真っ赤にしながら視線を泳がせた。
「あ、いや! 変な意味じゃなくて、本当に落ち着ける場所の方がいいかなって……」
「……ふふ、本当に『話だけ』?」
 私は彼の耳たぶに唇が触れそうな距離で、囁くように問いかけた。
 サキュバスとしての本能が、彼の中から溢れ出しそうな「エネルギー」を感知している。ただの会話で終わるはずがないことを、私以上に彼の体が理解している。
「それは……その……君が、嫌じゃなければ……」
「嫌なわけないじゃない。佐藤くんの部屋、行ってみたいな」
 私は彼の腕に自分の腕を絡め、大きな胸をこれでもかと押し付けた。ジーパン越しに伝わる私の体温に、彼はもう、抗うことなどできやしない。
「案内して? 私、君のこと……もっと深く知りたいな」
 神様、見てるか?
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90a51202 No.3429

「すぐそこ」という言葉から、勝手に安普請の木造アパートを想像していたのだが、案内されたのは驚くほど立派な分譲マンションだった。
エントランスは重厚な石造りで、オートロックを抜けた先のロビーには品の良いジャズが流れている。佐藤くんはどこか誇らしげに、それでいて落ち着かない手つきでカードキーをかざした。
エレベーターに乗り込むと、彼は「10」のボタンを押し、沈黙を埋めるように話し始めた。
「あ、僕の親が不動産関係で……。大学の間だけ、空いてる部屋を借りてるんだ。全然オシャレじゃないけど」
鏡張りのエレベーターの中で、彼の視線が、私のタイトなジーパンに包まれた腰の曲線と、そこから伸びるしなやかな脚のラインを何度も往復している。10階へ向かうわずかな上昇時間は、彼にとって、逃げ場のない甘美な拷問のようだった。
通された部屋は、驚くほど整然としていた。
無機質なモノトーンの家具に、必要最低限の家電。まるで主人の誠実さをそのまま形にしたような空間だ。
「えっと、今コーヒー淹れるから。座ってて。……砂糖とかミルク、入れる?」
キッチンに立った佐藤くんは、背中を向けて必死に豆を挽き始めた。ガリガリという音が部屋に響く。自分を落ち着かせるための儀式のようにも見えた。
私はソファに深く腰掛け、足を組んでその様子を眺めていた。
「ブラックでいいよ。ありがとう、佐藤くん」
「そっか。……あ、大学では何て呼ばれてるの? 学部とか、その……」
コーヒーが落ちるのを待つ間、彼は他愛もない、あまりにも健全な世間話を振ってきた。サークルがどうだの、最近の講義がどうだの……。
(……退屈だな。私はお喋りをしに来たわけじゃないんだ)
胃の腑の底で、サキュバスの「渇き」が苛立ちとともにうねりを上げた。
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90a51202 No.3431

「もう、我慢できない……!」
 絞り出すような佐藤くんの声と同時に、トレイがガシャンと乱暴にテーブルへ置かれた。コーヒーの黒い液体がカップから零れたが、今の彼にはそんなことは視界にすら入っていない。
 次の瞬間、視界がぐらりと揺れた。
 勢いよく肩を掴まれ、彼の熱を帯びた唇が、私の唇を力任せに塞いできた。
「……っ、ん、あ……っ」
 喉の奥から、自分でも驚くほど甘く、可憐な声が漏れ出た。
 つい先刻まで男だった頃の感覚なら、野郎に顔を近づけられるだけで吐き気がし、殴り飛ばして逃げ出すのが「普通」の反応だったはずだ。キスなんて、想像するだけで最悪の極致だと思っていた。
 だが、今の私は違った。
 
 唇が重なり合った瞬間、脳内に麻薬のような快楽物質がドバドバと溢れ出した。サキュバスの肉体にとって、男の欲望を受け入れることは、極上の食事を口にするのと同義なのだ。拒絶反応どころか、細胞の一つ一つが歓喜に震え、もっと深く、もっと強く相手を求めるように疼いている。
 私は抵抗するどころか、自分でも無意識のうちに、彼の首に細い腕を回していた。
 ニット越しに伝わる佐藤くんの荒い鼓動。彼の混乱した思考と、爆発寸前の生命エネルギーが、接触面から私の中へと流れ込んでくる。
(……ああ、これだ。これが『食事』なんだ……)
 彼が夢中で私の唇を貪り、舌を絡ませようとしてくるのを、私は慈しむような溜息とともにすべて受け入れた。
 彼の「生気」が、私の喉を通り、空っぽだった魔力の器をじわじわと満たしていく。空腹が癒やされる安堵感と、男を自分の虜にしているという征服感が混じり合い、背徳的な多幸感が全身を駆け抜けた。
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44d3a966 No.871[Reply]

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cfd891f9 No.3399

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c547150f No.3414

力也は、先ほどまでの獣じみた猛りとは一転して、まるで壊れ物を扱うかのような慎重さで俺の身体を支配していた。
正常位のまま、俺の両脚を彼の腰に深く絡みつかせ、一進一退を繰り返すような、重く、密度の高いピストン。
「っ、ん、あぁ……。力也、くん……、そんなに……ゆっくり……っ」
愛液はすでに十分すぎるほど溢れ、結合部が動くたびに「くちゅり」と、耳を塞ぎたくなるほど淫らな音を立てる。
抵抗など微塵もなく、彼の熱が俺の最奥まで滑らかに、けれど確実に、逃げ場を奪うように侵入してくる。
(冷静になったつもりか、力也。だがな、その『優しさ』こそが一番、双葉の身体を敏感にさせるんだよ。お前のその丁寧な蹂躙が、俺の中の『雌』をこれ以上ないほどに疼かせてるんだからな)
「あ、はぁっ、んんっ! あ、あぁぁぁ!!」
もはや声を抑えることなどできなかった。
ホテルの高い天井に、双葉の可憐な悲鳴が響き渡る。
快感が背骨を駆け上がり、脳を真っ白に塗りつぶしていく。
だが、どれほど思考が溶けそうになっても、俺の中の「本性」が表に出ることは許さない。荒々しい男の口調が漏れぬよう、俺はシーツに顔を埋め、歓喜に震える声をすべて「女」の形へと昇華させる。
「すご、いっ、力也くん、そこ……っ、すごく、いいの……っ! ああ、もっと……もっと、強く……叩きつけて、……っ!」
しばらくその甘美な拷問に身を委ねていたが、俺はさらに深い絶望的な快楽を求め、わざとらしく身体をよじって彼から離れた。
そして、シーツの上を這うようにして四つん這いになり、丸みを帯びたお尻を彼の方へと突き出した。
「ねえ、力也くん。……次は、後ろから……して?」
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07dd4e05 No.3424

「……っ、あ、あぁぁぁ……っ!!」
力也が俺の腰を両手でガッチリと掴み、背後から一気にその猛りを最奥へと叩き込んだ瞬間、脳裏が真っ白な閃光に焼き尽くされた。
正常位の時とは比較にならないほどの深度。
内臓を直接押し上げられるような、暴力的で、それでいて逃げ場のない快感の塊。
(ククク……そうだ、そこだ! 力也、お前が今、双葉の聖域を蹂躙しているその感触。それが、お前を地獄へ引きずり込む最高の快楽だ!)
自分で自分の胸を揉んでいた手は、あまりの衝撃に力を失い、シーツへと投げ出された。
俺は指先を、高級リネンのシーツに深く食い込ませ、爪が剥がれんばかりに強くそれを掴み取る。
「はぁ、っ、あ……っ! 力也くん、それ、……深い、深すぎるわ……っ! ああ、もう……私、壊れちゃう……っ!!」
短い、けれど喉を掻き切るような切実な喘ぎ声が、ホテルの静謐な空間を淫らに汚していく。
後ろから繰り出される無慈悲なピストン。
腰が打ち付けられるたびに、グチュッ、パンッ、という生々しい肉の音が響き、俺の意識は快楽の奔流に飲み込まれていく。
もはや、双葉という人格を維持することすら、本能の叫びに邪魔されるほどの絶頂。
「力也、くん……っ、お願い、後ろから、私の胸……っ、揉んで! 強く、もっと、……おかしくなるくらい……っ!」
俺の懇願に応えるように、力也の大きな掌が背後から回り込み、揺れる双葉の膨らみを鷲掴みにした。
彼の指先が、汗ばんだ肌の上を滑り、先ほどアイスで冷やされたはずの、今は熱を帯びて硬く尖った先を乱暴に、けれど執拗につまみ上げる。
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614b25ab No.3425

「あ、あああ……っ! 力也くん、……力也、くん……っ!!」
最高潮の快感が、堰を切ったように全身を駆け抜けた。
背後から突き上げられる衝撃が、まるで魂そのものを抉り出すような鋭さで俺の最奥を打つ。
力也の指先が乳首を限界まで引き絞り、同時に彼自身の熱い奔流が、双葉の聖域へと、濁流のように、そして執拗に叩きつけられた。
「は、っ、あ……っ! はぁぁぁぁぁ、んんんっ!!」
目の前が真っ白な閃光に焼き尽くされる。
身体中の神経が一本の糸のように張り詰め、次の瞬間、プツリと断線した。
力也の荒い呼吸、シーツが擦れる音、窓の外のスカイツリーの光……そのすべてが、遠ざかる波のように意識の彼方へと消えていく。心地よい絶望。
完全なる支配と、完膚なきまでの蹂躙。
俺は、双葉としての絶頂の悲鳴を上げたまま、深く、昏い意識の底へと真っ逆さまに落ちていった。


柔らかなカーテン越しに差し込む、朝の澄んだ光が瞼を焼いた。
重い瞼をゆっくりと持ち上げると、そこにはホテルの高い天井と、昨夜の情事の痕跡を残したままの、乱れた寝室が広がっていた。
首を動かすと、すぐ隣に、穏やかな寝息を立てる力也の横顔があった。
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07dd4e05 No.3430

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bfe4d6e9 No.2260[Reply]

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68095953 No.2972

教室の喧騒が、まるで濁流のように俺の鼓動を追い詰めてくる。
机を囲む女子たちの「次はこれが似合う」「このリップはどう?」という無邪気な品評会と、遠巻きにこちらを盗み見る男子たちの、あの粘つくような視線。
俺は、まるで全裸でステージに立たされているような居心地の悪さに耐えきれず、チャイムが鳴ると同時に、カバンを掴んで教室を飛び出した。
​「あ、清美! どこ行くの?」という双葉の呼び声を背中で振り切り、俺は階段を駆け上がる。
幸い、追手は来なかった。
今の俺の「美少女」としてのオーラが強すぎて、逆に誰も安易に踏み込めないのかもしれない。
との、身勝手な解釈をしながら、ただ走った。

​屋上の重い鉄の扉を開けると、そこには柔らかい風と、フェンス際で悠然と待つ敏美の姿があった。
「あら、案外早かったわね。脱走は成功?」
「……うるさい。あそこにいたら、自分が誰だか本当に分からなくなりそうなんだよ」
​俺は、敏美の隣に腰を下ろし、母さんが持たせてくれたランチボックスを開けた。
中身は、色とりどりの具材が詰まったパステルカラーのサンドイッチだ。
「母さんのやつ、『可愛い子にはサンドイッチが似合うから』だってさ。もう、家の中も外も、俺を女の子として扱う包囲網ができあがってる」
俺は、悔しさを噛みしめるように、ハムとレタスのサンドイッチを乱暴に口に放り込んだ。
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9557ab8e No.3133

放課後、終礼のチャイムが鳴り響くと同時に、俺は敏美との約束を果たすべく席を立った。
だが、教室のドアに手をかけるよりも早く、背後から「ひたひた」と、獲物を狙う肉食獣のような気配が迫ってきた。
​「ねえ、清美。どこに行くの?」
​鼓膜に直接流し込まれるような、甘ったるくて粘り気のある声。
双葉だ。
彼女は俺のセーラー服の袖を、指先でぎゅっと、だが決して解けない強さで掴んでいた。
その瞳は笑っているようでいて、奥底には冷ややかな「女の勘」が渦巻いている。
​「……ちょっと、生徒会室に用があってさ。敏美に呼ばれてるんだ」
「生徒会室? 敏美さんと二人きりで?」
​双葉の笑顔が、ぴりりとひび割れた。
「ダメだよ、清美。あそこは密室だもん。敏美さんはね、清美のことを『研究対象』としてしか見てないんだよ? 昨日のスタバだってそう。清美を追い詰めて楽しんでたじゃない。……あんな怖い人のところに行っちゃ、メッ、だよ?」
​「いや、でも約束だし……」
「約束なら、私ともしてるよね? 放課後は一緒にクレープ食べて帰るって、昨日話したじゃない」
「そんな話、してねーよ!」
​俺が声を荒らげても、双葉は動じない。
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9557ab8e No.3134

教室の入り口。
双葉の腕が俺の肘に絡みつき、その独占欲という名の湿った熱気が、セーラー服の生地越しにじわじわと伝わってくる。
周囲の男子たちは、この「美少女二人の密着」という光景に、もはや思考を停止させていた。
​「ねえ、清美……。私の言うこと、聞いてくれるよね?」
双葉の瞳が、至近距離で俺を覗き込む。拒絶を許さない、底なしの愛という名の圧迫。
​その時だった。
​「随分と熱烈な引き止めね、双葉さん」
​低く、けれど教室の喧騒をナイフで切り裂くような凛とした声。
ドアの向こう側に、腕を組んで佇む敏美の姿があった。
彼女は今日も、乱れ一つない完璧な制服姿で、その場を支配する「元・生徒会副会長」の威厳を放っていた。
​「あ、敏美さん……。生徒会室にいるんじゃなかったんですか?」
双葉の声が、わずかに強張る。
絡めた腕の力が、無意識のうちに強まったのが分かった。
​「待っていたのだけれど。私の『客人』が、いつまで経っても来ないから……迎えに来たの」
敏美は迷いのない足取りで俺たちに近づくと、双葉の視線を真っ向から受け止めた。
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73365cd5 No.3422

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清彦;清美

73365cd5 No.3423

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敏明;敏美



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cfab3778 No.3394[Reply]

b738f5d8 No.3415

「いや、マジで意味がわからん。隆史、お前、さっきから何を言ってるんだ?」
アパートの、西日が差し込む薄暗い六畳間。
俺――佐藤和也は、目の前に座る大学入学以来の親友、隆史をまじまじと見つめた。
「だからさ、和也。日給十万の短期バイトだって。内容はサーキットでの広報活動。つまり、レースクイーンだよ」
「だからそれがわかんねえっつってんだろ! 俺もお前も、どこをどうひっくり返しても男だろうが。性別の壁を無視するな、物理法則を」
隆史はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、ポケットから小さなプラスチックのケースを取り出した。
中には、不気味なほど鮮やかなエメラルドグリーンのカプセルが二つ。
「今の時代、物理法則なんて書き換えられるんだよ。最先端のバイオテクノロジー。これを飲むだけで、二十四時間限定で『完璧な女』になれる。副作用なし、後腐れなし。……ほら、一気にいっちゃえよ」
「おい、待て、冗談だろ……っ」
俺の制止も聞かず、隆史は自分の分のカプセルを迷わず口に放り込み、水で流し込んだ。
「……んぐ。よし、お前の番だ。お前、今月の家賃、滞納してんだろ? 十万だぞ、十万。このカプセル一つで全て解決だ」
金。
その単語に、俺の喉が鳴った。
確かに、督促状の赤い封筒が机の上に積んである。
「……毒じゃないんだろうな?」
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5e08ecea No.3420

「なあ、和也。改めて鏡見て思うんだけどさ……」
隆史が、自分の長い黒髪を指でくるくると弄びながら、ベッドの上に広げられた荷物を見やった。
「俺ら、マジでとんでもない美少女になってんな。これ、街歩いたらナンパ止まらないだろ」
「他人事みたいに言うなよ。俺はまだこの、胸のあたりのスースーする感じに慣れないんだよ……」
俺は鏡の前で、自分の体のラインを確かめるように抱きしめた。
指先に触れる肌は驚くほど柔らかく、さっきまで生えていたはずの脛毛一本すら残っていない。
「ま、そう言うな。集合は明日の昼に都内のオフィスだ。そこでレクチャーを受けてから、前乗りでサーキット近くのホテルに移動。……つまりだ、和也。今夜はフリーだ。この姿で好き放題できるってわけ」
隆史がニヤリと笑って、買ってきたばかりの紙袋をひっくり返した。
中から出てきたのは、数種類のレディースの服と、それから――。
「おい、隆史。この、布面積が極端に少ないひらひらしたやつは何だ?」
「下着だよ。フリーサイズの服はいいとして、下着はサイズが分からなかったからな。いくつか違うサイズを用意しておいた。……ほら、和也の今の体なら、このDカップくらいがちょうどいいんじゃないか?」
「デカすぎんだろ! いや、でも、確かにこの張り具合だとそれくらいあるのか……?」
俺はおそる恐る、レースのついたブラジャーを手に取った。人生で一度も触れたことのない繊細な生地が、指先にまとわりつく。
「そもそもさ、なんでこんな怪しい薬を隆史が持ってるんだよ。出所はどこなんだ?」
「ああ、これ? 実は俺の兄貴だよ。あいつ、製薬会社で最先端の臨床研究やっててさ。今回はその『効果確認』のモニターが必要だったんだ。副作用がないのは確認済みだし、二十四時間で元に戻る。兄貴に言わせれば、最高の臨床実験になるってさ」
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8fd8987f No.2219[Reply]

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5b05b472 No.3413

(続き) ⑥ 莉緒奈マシマシのエピソードのみ、濃密にし、誠一さんと香苗さんの裏事情はあまり生々しく展開させない方向で今後ともどうか作ってくれるように強く願います。

莉緒奈ちゃんの記憶って、ステータスは前に簡単に挙げていましたが、もっと他にはないですかね ? 事故直前までの記憶とか引き出せるなら、その描写もあってほしいです。

あと、莉緒奈ちゃんとして口からついて出る言葉や表現は優しく年相応に、以前の 「あんたたち」だときつい感じがするので、「あなたたち」などなるべくおしとやかに、お嬢様っぽいイメージがつけるように、説明や一人称の置き方に配慮して下さい。宜しくお願いします。

aa441465 No.3416

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1f764b1b No.3418

② の所、有難うございます。

aa441465 No.3419

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e62303d5 No.1774[Reply]

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40b92bb2 No.3039

「あら、ずいぶん早起きなのね? 昨夜の『報告』、直接聞きに来てあげたわよ」
​カチリ、と無機質な音を立てて玄関の鍵が開いた。
朝食の香りに満ちたダイニングに、場違いなほど完璧な装いの望が、悪びれもせず入り込んできた。
その後ろには、昨夜の屈辱から立ち直れず、目の下に隈を作った光が、呪わしいものを見るような視線で立ち尽くしている。
​「姉さん!? どうして合鍵を……」
河野が慌てて立ち上がるが、望は優雅な動作で椅子を引き、陽葵が作ったオムレツを一瞥した。
​「お父様から言われたのよ。『朝の様子を見てこい』ってね。でも、心配いらなかったみたい。この空気、この香り……。陽葵さん、あなた、想像以上に『仕事』が早いのね」
​望の言葉には、弟の恋人を冷やかす姉のそれとは違う、組織の幹部が有能な部下を評価するような、冷徹な響きがあった。
彼女は陽葵の目を真っ直ぐに見据え、河野に聞こえないほどの低音で囁いた。
​「いいわ、合格よ。あなたなら、この家の『格』を落とさずに済む。河野家の繁栄という大きな目的のために、私とあなたは『同志』になれる……そうでしょう?」
​(……なるほどな。この女、家系を守るためなら、弟の純愛すら『駒』として利用する気か。面白い、俺と同じ人種の匂いがするぜ)
​内なる老人がニヤリと笑う。
陽葵は、どこまでも殊勝に、そして力強く望の手を握り返した。
「望様……。お言葉、身に余る光栄です。私はまだ未熟ですが、この家の一員として、お姉様のお力添えをいただければ、これほど心強いことはございません」
​「ふん。話が早くて助かるわ」
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bb5c57f2 No.3196

河野家での地位が盤石なものとなり、正式な婚約発表を控えたある日の夜。
大学近くのマンション、月明かりだけが差し込む静謐な寝室で、陽葵は再び河野の腕の中にいた。
昼間、政財界の重鎮たちの前で見せる「完璧な才女」の仮面を脱ぎ捨て、薄い絹の寝具に沈み込む。
河野の指先が、慈しむように、しかし抗いがたい執着を持って彼女の肌をなぞっていく。
「陽葵……。君を抱いている時だけ、僕は自分が自分であることを許される気がするんだ」
河野の低い、情熱を孕んだ声が耳元を打つ。
彼は陽葵の首筋に深く顔を埋め、その柔らかな肢体を壊れ物を扱うように、それでいて激しく求めてきた。
(ああ。求められている)
陽葵は、河野の背中に回した指先に力を込めた。
再構成されたこの肉体は、彼が与える刺激の一つひとつに、甘く、鋭い反応を返す。
ナノマシンで整えられた神経系が、かつての自分が決して知り得なかった純度の高い快楽を脳へと送り込んでくる。
男に、世界で一番価値のあるものとして扱われる快感。
誰にも見向きもされず、路地裏の塵のように消えるはずだった存在が、今や一国の未来を担うエリートを跪かせ、その魂を支配している。
この圧倒的な「全能感」こそが、陽葵にとっての最高の媚薬だった。
「あっ、河野、さん。もっと、私を……。私がいなくなっちゃうくらい、強く……っ」
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bb5c57f2 No.3197

卒業式の喧騒から2年。
S市の名門ホテルで執り行われた河野家と佐伯家の結婚式は、政財界の重鎮が顔を揃える、まさに「世紀の披露宴」となった。
純白のウェディングドレスに身を包んだ陽葵は、もはやどこから見ても、名家に相応しい気品と知性を兼ね備えた「完璧な若夫人」だった。
かつての門倉の記憶は、今や古い図書館の奥底に封印された禁書のように、意識の表層に現れることはほとんどない。
披露宴の最中、河野は誇らしげに、そして陶酔しきった瞳で隣の陽葵を見つめていた。
「陽葵、世界で一番綺麗だよ。君と出会えたことが、僕の人生最大の幸運だ」
「私も……河野さんの妻になれて、これ以上の幸せはありません」
(ああ、そうだな。俺はこの『役』を、死ぬまで演じきってやるさ)
内なる声は、もはや門倉のものではなく、完全に「河野陽葵」としての冷徹な意志へと昇華されていた。


結婚からさらに2年。
河野家の本邸は、新たな生命の誕生という歓喜に包まれていた。
最新の設備を整えた産院の特室で、陽葵は激しい陣痛の波を乗り越え、ついにその時を迎えた。セ
ンターによる「肉体再構成」の極致――それは、かつて70歳の孤独な老人だった男が、自らの胎内から「未来」を産み落とすという、生物学的パラドックスの完成だった。
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27cb74b1 No.3209

40代半ば、髪はボサボサで肌はくすみ、何年も日光を浴びていない。
小泉は、唯一の繋がりであった両親を亡くし、残された実家の畳の上で「緩やかな死」を待つだけだった。
「このまま孤独死して、誰にも見つからず腐っていくのか……」
そんな絶望の果てに、彼はかつてネットの広告で見かけた「S市再開発センター」の窓口を叩いた。
それが、彼にとっての最後の「救い」であり、異世界への招待状だった。


センターの地下、冷徹な照明の下で、プロジェクトリーダーは小泉のデータを眺めていた。
「小泉。社会経験なし、執着心も薄い。……いいじゃないか、まっさらな『器』に最適だ」
「彼の再構成プランは?」
「今の日本が求めているのは、少子化を食い止める圧倒的な『母性』だ。それも、大人しいだけじゃない。血気盛んな、やんちゃな男たちを何人も手なずけ、次々と子を産み落とす『女王蜂』のような素質を持たせる」
小泉の肉体は解体され、再構築された。
数ヶ月後、調整槽から現れたのは、かつての面影など微塵もない、眩いばかりの美女だった。
名前は「リナ」。
彫りの深い目鼻立ちに、男の本能をダイレクトに刺激するような、しなやかで肉感的なボディ。
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cf5351ae No.3411

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538e16fe No.23[Reply][Last 50 Posts]

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cb4be683 No.3382

組紐が解け落ちた瞬間、空気に触れた隆明の手首が、怒涛のような力強さを取り戻す。
俺が先ほどまで支配していたはずの主導権は、一瞬にして彼の両手に奪い取られた。
「あ、っ! 隆明、くん……?」
彼の手が俺の細い手首を掴み、ベッドへと強引に叩きつける。
先ほどまでの「甘やかしてくれる夫」の影は消え失せ、目の前には、飢えた獣のように光る瞳をした男がいるだけだった。
「ひ、あぁっ!!」
彼は何も言わず、俺の上へと覆い被さる。
その重みが、シーツの白さを掻き消すように俺を圧倒する。
逃げ場なんて、どこにもない。
「だ、だめっ、そんなに、強くっ! ……怖いよ、隆明くん、そんな顔で見ないで……」
俺はわざとか弱く、震える声で懇願する。
彼は俺の腰を片手でねじ伏せ、もう片方の手で黒いレースの縁を、乱暴に、指先で引き裂くように広げた。
「あ、あんっ!! そこ、ダメぇ!! ……壊れちゃう、っ、そんなに激しく、突いたら……っ!!」
「ごめん、海魅……。もう、我慢できない。君が僕を、こんなに狂わせたんだ」
彼の低い声が、耳元で震える。
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e4ea6bd4 No.3396

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cfb049b0 No.3403

隆明の突き上げは、もはや理性を完全に焼き切っていた。
ベッドが軋む大きな音が、深夜の離れに暴力的なほど響き渡る。
俺が身につけている黒いガーターベルトの金具が、彼と俺の身体が激しくぶつかるたびに、チャリ、チャリと金属的な悲鳴を上げる。
「あ、ぁぁぁぁーーっ!! 隆明くんっ!! だ、ダメっ、壊れるっ……っ!!」
俺は枕に爪を立て、シーツが涙でぐしゃぐしゃになるのも構わず、喉が張り裂けんばかりに絶叫した。
か弱い海魅として、彼の強すぎる愛欲を全て受け止める。
「はぁっ、っ!、んぐっ!! 海魅っ! 可愛い、もっと鳴いてくれ……っ! お前のその声、全部俺のものだっ!」
隆明の雄叫びにも似た低い声と、俺の震える嬌声が混ざり合い、静かな温泉街の夜を支配していく。
彼は俺の腰を片手で強引に引き寄せ、逃げ場を塞ぐように、容赦なく最奥を突き上げた。
「あ、ぁああっ!! っ、た、隆明くんっ!!、っ、あ、あぁぁ!! そこ、……だ、ダメぇっ!! そんなに、……奥までっ!!」
「っっ、!! あぁ、海魅っ!! っ、……ッ!!」
彼の身体が、激しい愛撫の中で大きく跳ねた。
俺の視界は、彼に蹂躙される快感で真っ白に塗りつぶされていく。
部屋中を満たす、肌と肌が弾ける生々しい音。
俺たちはまるで、互いの魂をぶつけ合うように、息も絶え絶えに叫び続けた。
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96cb57d9 No.3408

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37af91bc No.3410

窓の外からは、黒川温泉の清々しい朝を告げる鳥のさえずりが聞こえてくる。
「……う、……ん……っ」
重い瞼をゆっくりと開けると、網膜に飛び込んできたのは、昨夜の狂乱を物語る無残に散らばった黒いレースの残骸と、シーツの汚れだった。
身体中が重い。
特に、何度も執拗に貫かれた股間には、ズキリとした鋭い痛みが走る。
(ククッ。流石にやりすぎたか。清彦としての理性まで吹き飛ぶような夜だったぜ)
隣を見ると、隆明が大きな、幸せそうないびきをかいて泥のように眠っている。
あんなに獣のように俺を貪っていた男が、今は無防備な子供のような顔だ。
その時、枕元でスマートフォンの着信音がけたたましく鳴り響いた。
画面を見ると、本館のフロントからだ。
「は、はい。もしもし……」
俺はわざと、寝起きの、そして情事の余韻が残る掠れた「海魅」の声で電話に出た。
「あ、海魅様! おはようございます。……あの、朝食のお時間がだいぶ過ぎておりますが、何かございましたでしょうか? 」
仲居さんの心配そうな声。
お客様が朝食に現れないとなれば、騒ぎになりかねない。
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4e8541f5 No.3319[Reply]

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09d261b2 No.3362

洗面所の鏡には、火照った身体を抱きしめる銀髪の美女が映っている。
胸への刺激から始まった快楽の波は、止まることを知らず、さらに深い場所へと伝わっていった。
「あぁっ、うそだろ……」
自分の身体の反応に、思わず声が漏れる。
布地越しに触れた指先が、妙に熱い。先ほどまでの胸の興奮とはまた違う、ドロリとした熱気が下腹部に溜まっているのがわかる。
恐る恐る、シスターの質素なスカートの下、秘められた場所へと手を滑らせた。
指先が触れると、そこはすでに熱く濡れていた。
「あぁっ、あ、んっ……!」
自分でも驚くような、か弱くて愛らしい吐息が、洗面所に響く。
中身はしがない中年のおじさんだ。それなのに、指先で優しくなぞるだけで、全身の毛穴が開くようなゾクゾクとした震えが突き抜けていく。
「こんなの、ダメだ。男がこんな……あぁっ!」
指先でその柔らかな場所をそっとなぞると、身体がビクンと大きく跳ねた。
鏡の中のシスターは、恍惚とした表情で自分自身を見つめている。
聖職者の装いをしているのに、その手つきは淫らで、瞳は熱っぽく潤んでいた。
「んっ、あ、ぁ……っ。あぁん、そこ……っ!」
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fef188a7 No.3371

洗面所の蛍光灯の明かりが、私の視界で小刻みに揺れていた。
「あぁっ、ダメ、もう……限界……っ!」
自分の指先が、シスターの純白の衣の下で、熱を帯びた蜜で濡れそぼっているのがわかる。
中身はただのしがない中年のおじさん。
本来なら、こんなに簡単に高揚するはずなんてない。
なのに、この身体はまるで「快楽」を享受するためだけに最適化されたかのように、過剰なほど敏感だ。
鏡の中の銀髪の美女は、恥じらいを通り越して、恍惚の表情で自分自身を見つめている。
指先が最後の一押しをしようと、一番敏感な場所を優しく、けれど執拗になぞった。
「っ、あぁあああっ!?」
全身の神経が、一本の弦のように張り詰め、次の瞬間、頭の芯まで痺れるような快感が弾け飛んだ。
脳裏に白い光が走り、喉の奥から自分でも聞いたことのないような、甘くて淫らな喘ぎ声が漏れる。
「あ、あぁっ、ぁああ……っ!」
脚の力が抜け、洗面台に両手をついて崩れ落ちそうになる。
鏡に映るシスターは、長い銀髪を乱し、肩で息をしながら、濡れた瞳で鏡の中の自分を――いや、中身である「俺」を――見つめていた。
しばらくして、荒い呼吸が少しずつ静まっていく。
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9568b035 No.3387

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# Grok Ai に描いてもらったイメージ画像

a73f6cab No.3388

オフィスビルの照明が消え、静まり返ったフロアを後にする。
時計の針はとうに深夜を回っている。四月が終わろうとしているのに、仕事はまるで減る気配を見せない。
「また残業か。いい加減にしてほしいよ」
溜息をつきながら駅へと向かう道すがら、俺はいつもの公園に立ち寄った。
昨夜のことが、まるで夢のように、それでいて鮮烈に記憶に焼き付いている。
あのアパートで過ごした背徳の数時間が、今の俺にとっては唯一の精神的な支柱になりつつあった。
公園の公衆トイレ。
古びたタイルの壁に囲まれた、誰もいない空間。
ここなら誰にも邪魔されない。
「……やるか」
重い鞄を足元に置き、俺は目を閉じた。
呼吸を整え、脳内にあの姿を鮮明に描く。
透き通るような白銀の髪。
慈愛と妖艶さが同居する、理不尽なまでに美しいシスターの顔立ち。
そして、重力を無視するかのような豊かな胸元。
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1e1f73a1 No.3406

深夜の公園には、昨夜と同じ冷たい空気が漂っていた。
街灯の光がブランコを照らし、そこに座り込んでいた若い男性が、私の足音に気づいて顔を上げる。
昨夜、胸を揉ませてあげた彼だ。
彼は私を見ると、弾かれたように立ち上がった。
「あ……シスター。また、会えるなんて」
「こんばんは、迷える子羊さん」
私は昨夜と同じように、優雅に微笑んでみせた。
銀髪が夜風になびく。
彼はどこか縋るような目で私を見つめ、少し震える声で言った。
「あの……昨日はありがとうございました。でも、どうしても、今日のうちに誰かに話さないと苦しくて……懺悔をしたいんです」
「ええ、いいですよ」
私はブランコの横のベンチに腰を下ろした。
彼もまた、恐る恐るその隣に座る。
シスターの服がかすかに擦れる音が、深夜の静寂に響く。
「聞きましょう。あなたの罪を、あなたの悩みを。神はいつも見ていますわ……私も見ています」
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