最高裁長官、保釈に「不断の検討が必要」 生成AIは「猛獣」と表現
3日の憲法記念日を前に、最高裁の今崎幸彦長官が記者会見を開いた。機械メーカー「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件で、裁判所が批判された保釈のあり方について「適切な運用を確保するには、裁判官の間で議論が重ねられることが重要だ」と述べた。 【写真】大川原冤罪遺族が提訴、裁判官37人の責任問う 「保釈却下は違法」 最高裁は今年1月、全国の裁判官らが保釈の課題などを議論する研究会を開くなど、改善に向けた動きを進めている。裁判官が保釈の可否を決める際のポイントになる「証拠隠滅のおそれ」などについて、今崎長官は「未来予測の要素を多く含み難しい。判断のあり方を不断に検討する必要がある」と語った。 最高裁も証拠の整理などで活用を検討する生成AIについては「猛獣」と表現。今崎長官は、もっともらしく見えるが誤った回答をするハルシネーション(幻覚)や、プライバシー侵害のリスクなどに触れ「うまく使いこなす力量が求められる。スキルを磨く必要があるだろう」と述べた。 今月21日には民事裁判の全面IT化が始まる。今崎長官は「国民の皆様に、司法をより身近で利用しやすいものにする点で大きな意義を持つ。審理や事務のあり方を変革する契機としたい」と語った。(米田優人)
朝日新聞社