なわしろスピノ|文学フリマ東京42【J-01】

2,055 posts
Opens profile photo
なわしろスピノ|文学フリマ東京42【J-01】
@spino9saurus
作家・たまに保育士|『心に効く薬局』|心の救急箱みたいな小説を書いて生きたい|note.com/spino9saurus|日常

なわしろスピノ|文学フリマ東京42【J-01】’s posts

森下典子『日日是好日』 #読了 言葉で語らぬ先生の「余白」から気付きを得る。五感の奥深くから湧き上がる小さな感動にこそ、幸せがある。突然訪れる「無」の瞬間の心地良さを味わう。 お茶を通して作者が得ることができた幸せを、存分に分けてもらえる作品だった。この体験を文章にするのはすごい。
Image
恒川光太郎『夜市』読了。 ものすごく好きな空気感の作品。 ホラー小説の賞を取っているけど、眠れなくなるような怖さではなく、ぞくっとする怖さ。子供の頃怖いと思っていた、迷い込んだら出られない異世界の怖さ。人のノスタルジーの中から「怖い」を取り出すのが上手いなあと思いました。
Image
柚木麻子『BUTTER』読了。 ビリビリした。全ての女性がどこかしらでビリビリ感じるだろう。 抱える寂しさや欲望。みんな何かが上手くいかなくて、上手くいってるように見える他人が羨ましくて。そんな中で「食べたいものを作って食べる」という行為のエネルギーと温かさに、人々は救われるんだろう。
Image
かがみの孤城、原作読んだ時は喜多嶋先生のことをこころが「綺麗な人」って言ったとき、嬉野くんが「綺麗…?」って腑に落ちない様子だったシーンで時代がずれてるって気付いたんだけど、同じ人いるかな?(嬉野の見てる喜多嶋先生はおばあちゃんなのでは?と思った)
読書は点滴のようなもので。 その日の調子に合わせて丁度良い本を選べば、それは薬か栄養みたいに心身に沁み込む。 小説でもいいし、物語の摂取がしんどければ、詩集や写真集だっていい。もちろん漫画も。 その時の自分に一番しっくりくる形で楽しむ。読みたくなければ無理しない。 私の読書スタイル。
筒井康隆『残像に口紅を』読了。 すごい…書き切ったな、という感じ。実験的であり、読者自身も試されている感覚になる。人の興味というものは、このような奇妙で面白いものを生み出し、読ませる力があるのだなと。作者に感服。文章のおかしさにツッコミながら読むのも楽しかった。
Image