「沖縄独立論」を唱える中華マフィアのドンが明かす 沖縄の指定暴力団・旭琉会と交流、「琉球国の復活を援助することが中国人の責任」と主張
沖縄の指定暴力団・旭琉会との交流
彼は中華マフィアの最高幹部でありながら、内外で複数の学位を取得したインテリだ(米国の学位は現地の獄中で取得)。中国大陸で出生した外省人でもあり、中国に強い帰属意識を抱いて、過去20年以上、統促党の政治活動をおこなってきた。 しかし問題は、彼の活動のターゲットに、沖縄と日本本土の分離が含まれていることである。 「琉球は日本の鉄蹄に踏み躙られている。琉球国の復活を援助することが中国人の道義的責任だ」 「琉球の米軍基地は、中国の喉元に突きつけられたナイフに等しい。琉球国を復活させて基地を追い出せば(中略)中国の安全は守られる」 昨年11月23日、中国の愛国者団体が主催した「琉球問題研討会」で、オンライン出席した張安楽はそう述べている。 彼と沖縄の最大の接点が、沖縄県内に拠点を置く指定暴力団・旭琉会(きょくりゅうかい)だ。台湾メディアの報道では、数年に1回程度の割合で、竹聯幇(≒統促党)と旭琉会が互いを台湾と沖縄に招待し合っていることが確認できる。 「最初の縁は、私が中国大陸で会社を経営していた2010年前後。訪中した旭琉会の幹部たちと会ったことだ。以来、親しくしている」(張) 言葉を裏付けるように、取材中の彼のかたわらには旭琉会の初代会長・富永清(故人)が寄贈した白いオオカミの像が鎮座していた。 張安楽のアウトロー世界での通り名「白狼(バイラン)」にちなむ贈り物である。 (第2回に続く) 【プロフィール】安田峰俊(やすだ・みねとし)/1982年、滋賀県生まれ。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『戦狼中国の対日工作』(文春新書)など著書多数。近著に『民族がわかれば中国がわかる』(中公新書ラクレ)がある。 ※週刊ポスト2026年5月8・15日号
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