米国で核や宇宙関連の機密研究に関わる科学者10人以上が死亡・行方不明、FBIが調査開始
科学者の死も相次ぐ
一連の失踪に加え、ここ数カ月のうちに著名な科学者が相次いで死亡したことも臆測を呼んでいる。
昨年12月、MIT教授のヌノ・ロウレイロさん(47)がボストン近郊の自宅前で撃たれ、死亡した。銃撃犯は、ブラウン大学構内で学生2人が死亡した銃撃事件の犯人だった。ロウレイロさんは物理学と核融合の研究者で、MITのプラズマ科学・核融合センター所長を務めていた。
また今年2月に、カリフォルニア工科大学の天体物理学者でNASAと協力関係にあったカール・グリルマイヤーさん(67)がロサンゼルスの自宅前で撃たれ死亡。地元局は、本人とは面識がなかったとみられる容疑者が逮捕されたと報じた。
24年には、米空軍の元情報将校マシュー・ジェームズ・サリバンさん(39)が亡くなっていた。バーリソン下院議員(共和党)は、サリバンさんが死亡したのは未確認飛行物体(UFO)について議会で証言する直前だったと指摘。「不審な自殺」だとしてFBIに捜査を求めた。サリバンさんの死亡記事に、死因は記されていない。
22年にエイミー・エスクリッジさん(34)が亡くなった事情も、最近あらためて注目されている。死亡記事によれば、エスクリッジさんはアラバマ州ハンツビルにあるエキゾチック・サイエンス(特異科学)研究所の共同設立者だった。
だが遺族はCNNへの声明で、エスクリッジさんが「慢性的な苦痛」を抱えていたと述べ、「騒ぎ立てないでほしい」と呼びかけた。
連邦当局が調査中
トランプ大統領は16日の記者会見で、「単なる偶然であることを願うが、あと1週間半ほどで判明するだろう」と語った。
ホワイトハウスのレビット報道官は17日、Xに投稿した声明で、「全関係機関やFBIと協力してすべての件を総体的に見直し、共通点を見極める」と表明した。
FBIのパテル長官は19日、FOXニュースとのインタビューで「機密情報へのアクセスや外国勢力との関連があるかどうかを調べる」と語り、犯罪や共謀につながる関連性が見つかった場合は容疑に応じて逮捕に踏み切る方針を示した。