2026年4月29日午後2時 

武蔵野市民文化会館 大ホール

ミヒャエル・バルケ(指揮)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
レーカ・クリストフ(ソプラノ)
ルチアン・クラズネツ(テノール)
マティヤ・メイッチ(バリトン)

バイエルン州立ゲルトナープラッツ劇場管弦楽団

◇感想

ゲルトナープラッツ劇場管の技巧はヴァイオリンは都内の有名オケと同等だがメロディ-の粒立ちが良く打楽器のリズム感が良い。
R.シュトラウス:《ばらの騎士》組曲では音楽の理解力、表現力、ワルツのリズム感は本場だけあって優れていた。
ギドン・クレ-メルのヴァイオリン演奏は音楽の理解力の水準は高いがシャ-プな切れ味が薄れ年齢を感じさせる。
かつてよりハスキ-な音の特徴は目立たず美音に感じた。
3名の歌手は共通して声質は声の通りが良く美声、メイッチ(バリトン)以外の2名は声量が小さ目、歌唱力は3名ではレーカ・クリストフ(ソプラノ)が上手かった。
 

〇管弦楽

■L.バーンスタイン:《キャンディ-ド》序曲

■R.シュトラウス:《ばらの騎士》組曲

《ばらの騎士》はさすがに歌劇場のオケで演奏慣れしているのか表現力が高い。

R.シュトラウスがバイエルン州ミュンヘン出身なのでなおのこと上手さを感じる好演。

2022年9月ルイ-ジ指揮N響の同曲演奏よりワルツでは特に上手さを感じさせる本場の演奏。

音の粒立ちが良く弦楽、木管のフレ-ズがはっきり聴こえる。

昨年のウィ-ン国立歌劇場の演奏に比べ優雅さは薄いがドイツ的な芯の強い説得力がある演奏。

 

ゲルトナープラッツ劇場管のヴァイオリンセクション、ホルンは日本のオケ相当の実力。

それ以外の弦楽ではヴィオラ、チェロ、コントラバスの響きは美音で豊かに響き粒立ちがよく聴こえた。

木管ではソロになると奏者ははっきり大きく美しい音で演奏。

ホルンは時々ミスしていたがトランペットとトロンボ-ンの響きは厚みがあり両者の合奏はきれいにハモって聴こえる。

打楽器のリズム感はノリがよく粒立ちが良い。

 

〇ヴァイオリン ギドン・クレ-メル

■L.バーンスタイン:セレナ-ド

ハスキ-な感じの音の演奏は改善され良くなった。

技巧はシャ-プではなくなり79歳の年齢を感じさせるがピンカス・ズーカ-マン77歳よりは上手い印象。

音楽的には往年の解釈の深さは維持されていた。

楽器の音は柔らかく艶のある美音、1641年製ニコラ・アマティの名器。

 

〇声楽

・ルチアン・クラズネツ(テノール)

■L.バーンスタイン:《ウエスト・サイド・スト-リ-》より「マリア」

■L.バーンスタイン:《ウエスト・サイド・スト-リ-》より「トゥナイト」

■R.ワーグナ-:《ワルキュ-レ》より「冬の嵐は過ぎ去り快い月となった」

経歴ではリリックテノ-ルの持ち役が多い。

オケに少し声は埋もれ気味で声量は小さいが声質は輝きがあり美声。

年始年末に来日するフォルクスオーパ-のテノ-ル歌手に雰囲気が似ている。

 

・レーカ・クリストフ(ソプラノ)

■L.バーンスタイン:《ウエスト・サイド・スト-リ-》より「トゥナイト」

■R.シュトラウス:《4つの最後の歌》より「夕映え」

■R.シュトラウス:《4つの歌》作品27-4より「明日」

明るく華やかでエレガントで清らかな声のソプラノ。

経歴ではリリコ・ソプラノの持ち役が多い。

ピットのオケの伴奏ではないので声が埋もれ気味。

声量は小さいが声質は輝きがあり美声。

 

・マティヤ・メイッチ(バリトン)

音程が時々不安定に揺れることがあった。

豊かに響く美声で声量はオケに埋もれない大きさ。

 

◇座席

2階最前列右。サントリ-ホ-ルの2階センタ-ブロックより音が大きく聴こえる。

残響音は明るいが木質の華やかな響きではない。

 

◇観客

チケットは完売。中高年男女が多い。

 

◇演奏曲目

■L.バーンスタイン:《キャンディ-ド》序曲

■L.バーンスタイン:《ウエスト・サイド・スト-リ-》より「マリア」

■L.バーンスタイン:《ウエスト・サイド・スト-リ-》より「トゥナイト」

■L.バーンスタイン:セレナ-ド

ヴァイオリン・アンコ-ル

■ヴァインベルク:24の前奏曲作品100より第5番

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■R.ワーグナ-:《さまよえるオランダ人》より「期限は切れた」

■R.ワーグナ-:《ワルキュ-レ》より「冬の嵐は過ぎ去り快い月となった」

■R.ワーグナ-:《タンホイザ-》より「おお、我が優しき夕星よ」

■R.シュトラウス:《4つの最後の歌》より「夕映え」

■R.シュトラウス:《ばらの騎士》組曲

ソプラノ・アンコ-ル

■R.シュトラウス:《4つの歌》作品27-4より「明日」

■菅野よう子:《花は咲く》


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 
 

 

 

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