今回は、√付きの割り算にチャレンジしてみましょう。
「√ってそもそもどんなときに付く記号だったっけ?」と思った人も大丈夫です。
記事を読めば、√の基本についての復習もできますよ。ぜひ、ご覧ください。
問題
次の計算をしなさい。ただし、答えの数の√は外してください。
√72÷√2
解答
正解は、「6」です。
√どうしの割り算でも、答えが整数になることがあるわけですね。
では、どうしてこの答えが正解なのかを、次の「ポイント」で確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは「√の意味と外し方」です。
まず、√という記号はどんなときに付くのかを復習しておきましょう。
√a(a>0)とは、二乗(二個掛け合わせること)するとaになる正の数のことです。例えば、√2の場合、√2×√2=2が成り立ちます。
√付き数どうしの割り算は、次のように計算します。
√a÷√b(a>0、b>0)
=√(a÷b)←√の中の数どうしを割り算する
よって、今回の問題は次のようにシンプルに計算できます。
√72÷√2
=√(72÷2)
=√36
ただし、今回の問題は√36と答えてはいけません。問題文の中で√を外すように指示されているからです。
ここで、√36はどんな数だったかを√の意味に立ち戻って考えてみましょう。そう、√36は「二乗すると36になる正の数」でした。
この説明は6にも当てはまりますね。よって√36=6になります。
√36×√36=36
6×6=36
√36=6
※−6も二乗すると36になりますが、正の数でないので√36とイコール関係ではありません。
この考え方を一般化すると、次のようになります。
√(b×b)
=b
※b>0
※bは整数でなくてもOKです(例:√0.01=√(0.1×0.1)=0.1)。
√36は√(6×6)だから、√36=6とできるのですね。
【おまけ】√72÷√2=√(72÷2)が成り立つ理由
余裕のある人は、√72÷√2=√(72÷2)が成り立つ理由についても見ておきましょう。
まず、√72÷√2は「二乗するとどんな数になるのか」を考えます。割り算のままだと考えづらいので、割り算をいったん分数にしましょう。
b≠0のとき、a÷bの割り算はa/bという分数にできますので、√72÷√2=√72/√2です。ここで、(√72/√2)×(√72/√2)を計算すると、次のようになります。
(√72÷√2)×(√72÷√2)←√72÷√2を二乗するとどんな数になるか考える
=(√72/√2)×(√72/√2)←√72÷√2を分数にした
=(√72×√72)/(√2×√2)←分数の掛け算では分子どうし、分母どうしを掛け合わせる
=72/2←√72×√72=72,√2×√2=2
=36
つまり、√72÷√2は二乗すると36になる正の数(※)なのですから、√72÷√2の答えは√36です。
※√72、√2は正の数なので、√72÷√2=√72/√2も正の数です。
この考え方を一般化したものが、(a>0、b>0のとき)√a÷√b=√(a÷b)という「√の中の数どうしを割り算する」計算方法なのです。
まとめ
今回は、√付き数の割り算と√の外し方について復習しました。
√付き数の割り算では、√の中の数どうしを割り算できます。また、√の中が正の数bの二乗になった場合、その√を外してbにできます。
なお、今回は問題文の中で答えの√を外すことが明記されていました。しかし、このような指示がなくても、√が取れる場合は√を取って答えとする習慣をつけておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。