岐阜・海津市の旧小学校が物流拠点に 岐阜市出身の夫妻が新会社設立

松永佳伸
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 東京都でアパレルブランドや通信販売(EC)会社を経営する岐阜市出身の夫妻が岐阜県海津市で新会社「フレンズ」を設立し、市内の旧小学校舎にEC事業者向けに発送などを代行する拠点を開設した。地元の雇用促進のほか、イベントやワークショップを開催して地域に根ざした活動にも取り組みたいという。

 新会社を設立したのは、アパレルブランド「もりのがっこう」(東京都)を経営する後藤麻美さん(42)と、Tシャツの通販会社「Tshirt.st」(同)を経営する後藤鉄兵さん(48)。

 新会社の物流代行拠点「フレンズロジ」があるのは、2024年に閉校となった旧西江小学校の校舎。海津市が空き校舎を活用してくれる事業者を募集し、応募2社を審査した結果、もりのがっこうに校舎を貸すことになった。

 校舎内では、約20の教室など約3千平方メートルを利用し、EC事業者が販売する衣料品などの検品や保管、梱包(こんぽう)、出荷作業をしている。現在は、フレンズの社員4人とアルバイト6人が従事している。アルバイトには旧西江小の卒業生もいるという。今後は30人の地元雇用と年間20万件の配送を目標に掲げているという。

 物流拠点として校舎を選んだ理由は、小さく区切られた教室が保管場所として利用しやすいことや、学校の敷地が広く、出荷する際に大型車両が入りやすいためという。物流拠点には必要不可欠な冷暖房やエレベーターなどの設備がすでに整っていることも挙げられるという。

 鉄兵さんの会社はECサイト「Tshirt.st」を運営しており、独自に開発した在庫管理システムなどを生かして、物流コストを抑えたいという。麻美さんは「地域住民にとって小学校は特別な存在」と言い、今後はスポーツや音楽のイベント、手芸などのワークショップを開催して「地域と共生し、ともに成長していく拠点づくりを進めたい」と話した。

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