「皇室巡る世論分断」櫻井よしこ氏、SNSで秋篠宮家おとしめる動画に危惧 発信元は香港

「今国会で皇室典範改正を!国民大会」に出席したジャーナリストの櫻井よしこ氏=4月20日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

ジャーナリストの櫻井よしこ氏は20日、安定的な皇位継承策を巡って東京都内で講演した。SNS上で秋篠宮家をおとしめる動画が散見されると問題視し、中国が関与している可能性を指摘した。「女系天皇」への道を開く狙いがあるとみて、「皇室を巡る世論を分断し、『女系天皇』にしていく構図の中、皇室の基盤、わが国自体を弱体化させる戦略があるのではないか」と語った。

「国柄を失うこと、あってはならない」

講演は「皇室の伝統を守る国民の会」(会長・山東昭子元参院議長)が主催した「国民集会」で行われた。

櫻井氏によれば、問題視される動画コンテンツは天皇ご一家を礼賛する一方、対比させる形で秋篠宮家をおとしめる内容だという。櫻井氏自身が秋篠宮家について罵詈雑言を浴びせる、AIで生成されたとみられるショート動画も確認されたという。

動画コンテンツの一部について民間シンクタンクの研究員に分析を依頼したところ、「動画の位置情報はすべて香港からだった」という。櫻井氏は「国家の戦いの波の中、皇室の土台をゆるがせにし、わが国の国柄を失うようなことがあってはならない」と強調した。

今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下へという皇位の正統の流れは確立している。皇位は例外なく男系(父系)で継承されており、もし、今上陛下の長女、愛子内親王殿下が皇位に就き、その子供が天皇陛下となれば、皇室の伝統の断絶で別王朝の誕生となる。

架空の地方紙サイトの狙いに危惧

櫻井氏は講演で、架空の地方紙サイトを使った情報工作が進行しているとの見方も示した。サイトの内容について「ほとんどが大手メディアの記事のコピーだが、5%ほどは南京事件など歴史に関するウソ偽りだ」と指摘した。「5年、10年たってAI(人工知能)が地方紙サイトの触れ込みで、読み取れば、例えば南京事件で何が起きたかといえば、かの国が用意した答えがAIから戻ってくる事態が起きかねない」と危惧した。

「AIの読み込みのためにつくられたのではないかというのが専門家の結論だ」と語った。(奥原慎平)

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