侍J入りの北山から「太く短く」散った伝説の剛腕まで──竹丸&毛利はどうなる? 新人開幕投手の「その後」
前年のドラフトで4球団が競合した即戦力右腕は、4月6日の大洋戦で開幕投手としてプロデビューを果たした。だが、プロの水は甘くはなく、4回3失点で黒星デビュー。「これからの肥やしにします」と誓った高野は、同年は10勝2セーブ、86年には自己最多の12勝を挙げるなど、万年Bクラス時代のヤクルトで奮闘した。 WBC出場のエースの代役で開幕投手に抜擢されたのが、2013年の楽天・則本昂大だ。 オープン戦で防御率1点台と好投したドラフト2位ルーキーは、WBC疲れの残るエース・田中将大に代わって3月29日の開幕戦、ソフトバンク戦に先発した。結果は7回途中4失点で無念の黒星デビューも、この悔しさをバネに、同年は15勝で新人王を獲得するとともに、球団創設9年目の日本一にも貢献した。 異例のオープナーとして開幕投手を務めたのが、2022年の日本ハム・北山亘基だ。 ドラフト8位入団ながら2軍キャンプ中に新庄剛志監督に見いだされ、開幕投手に抜擢された右腕は、3月25日のソフトバンク戦で2回を無失点に抑え、“新庄マジック”と話題になった。その後はクローザーを務め、翌23年から先発転向。昨年は自己最多の9勝を挙げ、WBCの日本代表メンバーに選ばれたのは、ご存じのとおりだ。 新人開幕勝利を挙げた7人の中には球史に残る名投手になった者もいる。竹丸、毛利もあとに続きたいところだ。 (文:久保田龍雄) 久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新著作は『死闘!激突!東都大学野球』(ビジネス社)。
久保田龍雄