昨秋登板なしの大型右腕が「最速158キロ」で評価急浮上! 春の大学野球で躍動する“ドラ1候補”たち
仲井はエースとして多くの試合に登板することを想定してか、走者がいないときは145~147キロくらいのボールが多いが、ピンチになるとギアが上がり、大半のボールが150キロを超える。スライダー、フォークも一級品で、投げる以外のプレーもレベルが高い。順調にいけば1位候補となる可能性は高いだろう。 関西では宮原廉(近畿大・投手・崇徳)と有馬伽久(立命館大・投手・愛工大名電)の2人の注目度が高い。 しかし直接対決となった4月12日の試合で有馬は立ち上がりから8球連続ボールと制球に苦しみ、1回を4失点で降板と不安の残る投球となった。中1日で迎えた14日の試合では8回を2失点完投し、試合を作ったことは一安心だが、もともと調子の波が大きいことが課題なだけに、悪いなりの投球ができるようになるかが重要になるだろう。 一方の宮原も12日の試合では最終回に逆転を許し、8回1/3を投げて6失点(自責点4)でリーグ戦初黒星を喫している。ただボールそのものは度々150キロを超え、内容自体は決して悪くなかった。少し外角一辺倒になって打者に踏み込まれるシーンも目立っただけに、もう少し内角を攻められるようになれば、さらに評価も高くなるだろう。 ここまで挙げた5人は秋の時点でも高い評価を得ていたが、この春に一気に浮上してきた選手もいる。その代表格が川尻啓人(亜細亜大・投手・高岡商)と米沢友翔(関西大・投手・金沢)の2人だ。 川尻は189センチ、93キロの大型右腕。リリーフで150キロを超えるスピードをマークしていたが、安定感を欠く印象でこれまでリーグ戦11試合は全てリリーフ登板で0勝に終わっている。さらに昨年秋は故障で登板がなかった。 しかし今年はオープン戦から好調を維持し、投手陣の一角に定着。4月8日の青山学院大戦ではリリーフで1イニングのみの登板ながら筆者のスピードガンで最速158キロをマークし、14日の東洋大戦でも最速156キロを計測するなど圧倒的な出力の高さを見せているのだ。 ただスピードがあるだけでなく、フォームにも目立った欠点はなく、制球力も安定している。今後、先発として結果を残せば一気に目玉となる可能性もありそうだ。