発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
承諾殺人はなぜ続いたのか
薬の効き目を待つ間、被告人はロープの代わりを探した。トレンチコートのベルトを見つけたので、それをトイレのドアに引っ掛け、輪っか状にする。
1時間ほど経ったあと、眠るBさんの反応がないことを確認し、斎藤被告は自らの手で首を絞めた。これもBさんからの依頼の通りだという。しかし、ここでBさんがうめき声を上げ、斎藤被告は怯んだ。
自身の手で首を絞めることは諦め、可動式のイスに乗せて、トイレのドアノブまで連れて行き、ロープに首をかけて、椅子を引いた。短くうめいた後、Bさんは静かになった。
その後、姿見にBさんが書いた遺書を貼り、緊張を落ち着かせるため外の空気を吸いに行った。
部屋に戻った後、Bさんの様子を確認するとまぶたが痙攣しており、死亡しているか判断できなかった。そのまま部屋に残るという選択肢も浮かんだが、終電がなくなるなどといった理由で帰ることにしたという。
翌日、再度Bさんの様子を見ようと家に行って玄関を開けると、Bさんの身体はそこになく、すでに知らせを受けておもむいていた父親と目が合った。斎藤被告はすぐに逃走。その後自殺と断定されたBさんの死亡は、ニュースになるなどせず、被告人はずっとBさんの死亡に確証を得られなかったという。
弁護人「Bさんの事件で、終わらせるつもりはなかったんですか」
斎藤被告「終わらせる気はなかったです」
弁護人「なぜ?」
斎藤被告「目的が殺人で、したかしてないかわからずだったので」
その後、掲示板やSNSでやりとりを続けながら、次の被害者であるAさんに出会うまで、約2年の月日を要した。