- 1126/04/30 13:54:44
- 2126/04/30 14:03:43
宿儺「動くなと言っているだろう」
虎杖「ごめんってば」
目の前をちょこまかと動いているコイツは、
俺の片割れ、虎杖悠仁という小僧だ。
虎杖「宿儺、遅刻すんでー?」
宿儺「今更行っても意味などないだろう」
虎杖「伏黒達がいるかもしれないじゃん!」
小僧がずっと聞き飽きた声で喚いているものだから、
頭を叩いてやった。
虎杖「痛った…!!」
宿儺「フン、黙って座っていろ」
虎杖「髪ぐらいとかすよ?」
宿儺「いい。座っていろ」
愚兄を持つと大変である。 - 3126/04/30 14:09:09
一人分の朝食を食べる。食事をしている時は
愚兄は黙ってこちらを見ている。
それが羨ましさから来る行動なのかはわからないが、
居心地が悪いためいつも早食いになってしまう。
虎杖「ゆっくりでいいのに」
宿儺「ならばこちらを見つめてくるな」
虎杖「それはそうなんだけどさ…」
食事とは生きている物にのみ許された活動である。
呪いとなった小僧はたとえ口にパンを運んだとしても、
咀嚼をし飲み込み、栄養に変えることはできない。
食品サンプルを前にした子供のように眺める他ないのだ。 - 4二次元好きの匿名さん26/04/30 14:21:06
不穏系かなと思ったら割とほのぼの?してそう
楽しみ - 5126/04/30 14:22:06
いつもと変わらない通学路を見て、嫌気が差す。
フードを少し持ち上げ、被り、顔を見せないようにする。
そもそも伏黒恵がいたとして何だというのだ。
今の俺達には関係ないはずだ。
何より、俺のことを覚えていたら間違いなく
俺のことを殺しに来るだろう。
宿儺「…何故俺達は記憶があるのだろうな」
歩みを止め、独り言のような声の大きさで話す。
虎杖「…ん?」
宿儺「いや…何でもない」
案の定、返事は返ってこなかった。 - 6126/04/30 14:31:47
授業は楽だ。教えられたことを利用し、
勉学に励めばいい。
ただ、問題なのは昼休みなどの空白の時間だ。
虎杖「なあ宿儺、今度は校庭に行ってみねえ?」
宿儺「………」
目線で嫌だと伝える。
虎杖「でもさー…」
視界に信じがたい物が入ってくる。
咄嗟に立ち上がり、教室から出て下駄箱へ向かう。
虎杖「ちょ、どうしたんだよ宿儺…」
宿儺「(……まずい)」
息が乱れ、喉からカヒューカヒューと
空気を吸おうとする音が鳴る。
宿儺「……五条悟がいた」
白髪に青い眼を持った、奴が。 - 7126/04/30 14:44:13
虎杖「…え、マジで?」
小僧の第一声はそれだった。
宿儺「危機管理能力がないのか、お前は」
虎杖「え?」
この愚兄が……
宿儺「あの五条悟だぞ。俺のことをいきなり殺そうと
図ってくることもあり得ない話ではない」
虎杖「いやいや、記憶あるかまだ確認してないじゃん…」
宿儺「いや、目が合った。恐らくすぐにここに来る…」
周りを見渡し、一先ず
職員玄関の掃除用具入れに目を向ける。
あのロッカーに中学生の体は恐らく入らないだろう。
ならば、体育館へと足を進め、どこか隠れる場所を
探すしかないだろう。