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中国は本当に戦争を仕掛けて来るのか?という質問に対する回答はこう!


東アジア危機


ウクライナが大変です。

中国は中国で日本や台湾への恫喝を繰り返してます。

各国の政府関係者は数年以内に中国が戦争を始める可能性が高いといった内容の発言をオブラートに包まずやっていますし、一方で親中リベラルの方々は日本が軍事力を増強すれば中国を刺激すると主張する一方で中国と戦えば負けるに決まってるのだから軍事力の増強は無駄であると言ってます。

…負けるに決まってる?本当にそうでしょうか?

シミュやってる方なら、戦争・紛争には「勝利条件」なる物があって、戦う物達はそれを目指して争う事を知っています。
さて、中国が日本に侵攻を始めた場合、その勝利条件とは如何なる物でしょうか?

細かい条件抜きで考えた場合、「一定の領土の制圧」「日本の組織的抵抗力の排除」でしょうか。
「一定の領土」とは、当面は全部制圧する必要はないのですが、その後に繋げられる橋頭堡として機能させられるだけの土地は必要なのでこういう書き方になります。
…具体的に書くと「沖縄本島」ですね。
与那国や石垣では規模が小さ過ぎる、尖閣なんて遭難しに行く様な物で論外。

ただまぁ、今の中国軍にならこの勝利条件クリアするのは可能に思えます。


ロシア軍も開戦前は強そうでした…


ところが、ネットの識者による分析はこうです。

「中国は日本に対して戦争を仕掛けられない」

え?何言ってんの?馬鹿じゃない?という答えなのですが、その理由が更に馬鹿みたいなのです。
何故ならば、「中国軍は十分な陸上部隊を着上陸させるのに必要な上陸用装備を持っていないから」

中国軍は日本の自衛隊と比較すると装備によっては2桁多い数を揃えてて、日本が中国と地続きだとしたら短い期間で蹂躙されてしまうでしょう。
しかし、大抵の人は知っているのですが、日本と中国の間には海があってそこを渡って来る必要があります。
なのに中国軍はそれに必要な上陸戦用装備を用意してないんです。
アレだけ煽り倒してる台湾に対しても全然足らなくて、必要に応じて民間船を徴用するとか言ってるんですよ。
上陸戦に、民間のカーフェリーとか使うつもりなんですよ、あの人達。
岸壁に横付けしてタラップで戦闘車両降ろして、ボーディングブリッジから兵隊歩かせて上陸させるつもりなんですよ。

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民間船徴用なんて言い出した奴には、クリストファー・ノーランの「ダンケルク」を100回観る事を義務付けるべきです。


通常戦がダメなら戦略兵器だ!


で、親中派の皆さんの決まり文句に「日本は中国にミサイル撃たれたら終わりだ」ってのがあります。
中国は多数の弾道ミサイルを保有してまして、当然ですが核弾頭を搭載しています。
それを撃たれたら日本は壊滅する、という事みたいです。
彼ら、コンビニで買って来た花火みたいにミサイルも好きな時に好きなだけ撃てるし、撃ったミサイルは全部当たると思ってるんですね。

まぁ稼働率の話すると面倒なのでここではやめるとして、それより説明すべきは日本のミサイル防衛システムです。

「弾道ミサイルは撃墜不可能」と言われてたのは40年くらい前迄で、第一次湾岸戦争ではイラクからイスラエルに撃たれたスカッドを米国製のパトリオットが迎撃しています。
この時の撃墜率はイスラエル側で50%程度で、配備前に米国が「撃墜率100%だ!」なんてぶち上げたもんだから現地では「役立たず」呼ばわりされたのですけど、それ以前は「撃墜不可能」と言われていたのでそれを思うと中々の結果ですし、この時に設計上の不具合が発見されてそれ以降は飛躍的に迎撃率向上させています。

以前、中国からミサイル攻撃受けたらどうなるのか?が気になったので自分でシミュレーションした事があります。
直近の演習結果と中国のミサイル保有量から計算した結果、日本に落ちるミサイルの数は2~3本、という数字になりました。

ちゃんと資料保存していなかったんであやふやなのですが、確か日本に向けて撃つミサイルの数を100本として計算したと記憶してます。
現在の日本にミサイルが1本でも落ちればそりゃもう大騒ぎでしょうし、それが核なら半狂乱ですが、中国側からすると3桁撃って命中3本とか勝ち負けで言えば明確な負けですし、あちらさんミサイルで日本を地図から消せると思ってるんでこの結果は受け入れられないでしょう。

ただ、元々ミサイル防衛システムは『完封』狙って作られてる物ですし、演習の撃墜漏れはシステムの問題ではなく人為的な物だそうなので努力次第で改善出来るのですね。


中国軍は不思議な軍隊


この様な感じで中国軍は装備のバランスに欠けていて、数においては既に米軍に迫る勢いだというのにその装備においてはおおよそ外敵と戦おうという意思を感じない稀有な軍隊なのです。
特にそれを強く感じるのは防衛装備と指揮・情報系統の欠如です。

防衛装備についてはこんな事がありました。

漁船の体当たり画像流出とかで尖閣諸島が荒れ荒れだった頃、突然中国が尖閣諸島上空を自国の防空識別圏に設定しました。
設定発表当日に中国軍の偵察機が飛行したそうです。

防空識別圏は領空の周囲に設定する物で、そこに入っても領空侵犯にはなりませんが飛行計画を当該国に提出せずに侵入すると警告されますし、スクランブル発進して来た戦闘機に捕捉されたりします。

逆に言えば、その空域は当該国の管理下に入る事になる訳で、飛行計画と航空機を管理せねばなりませんし、未届機が侵入して来た場合には警告や排除を行わなければなりません。

中国が防空識別圏を宣言した3日後には米軍の爆撃機がこの空域を未届で通過し、その2日後に自衛隊機が同様に未届で通過して、更に数日経って双方の広報からその事実が発表されてニュースになりました。

このニュース中国国内でも報道されてもちろん問題になり、政府の報道官に対して地元メディアが「この事を知っていたのか」と質問したされたのですが、報道官は「ニュースで知った」と答えました。
自分達が設定した防空識別圏を管理しきれていないのですね。

桶狭間と三方ヶ原とモガディシュ


私が指揮情報系統の話をする時、例に出すのはこの3つの戦いです。
まず皆さんお馴染み桶狭間。
織田信長が今川義元を破り戦国時代の転機になった戦で、古今東西数に劣る軍勢が大軍を打ち破った話の日本における代表的な物です。

諸説ある様ですがこの時の今川2万5千に対して織田は5千、5分の1です。
普通ならひと捻りされる戦力差です。
信長はこれを「夜間、雨、地の利」を生かして勝利しました。
私の頃の教科書には「今川が大軍で狭い谷間を通過する際に軍勢が細く伸び切った所を信長に強襲されて負けた」と書いてあったと記憶していますが、実際にはそんな簡単な話ではなく、狭い地域を各軍団が個別に行動していた所を狙われた、というのが正しいみたいです。

三方ヶ原は桶狭間ほど有名ではありませんが、武田信玄と徳川家康の合戦で、戦上手と言われた家康の生涯唯一の負け戦としても知られてます。
武田2万7千に対して徳川1万1千、3分の1までは行かない程度の差でまぁ普通にやったら勝てません。
そんな状況で家康は桶狭間をやろうとします。

家康は信玄の軍勢が三方ヶ原に向かっている事を知り、それを追撃します。
家康は信玄の軍勢が三方ヶ原を横断して反対側から降りる際を狙おうとしました。
三方ヶ原の降り口は狭い降り坂で大軍が通ると必然的に細長く伸びます。
降りてる人数が多い程降り口の手前に残ってる人数は減りますし、降りた軍勢を呼び戻して加勢して貰うにしても連絡も上手く行きません。
戦術としては理に適った物で、戦上手と言われた家康らしい作戦です。

家康は信玄の軍勢が降り始めたのを見計らって自身の軍勢を三方ヶ原にあげます。
そしてウクライナ紛争でも話題になった『鶴翼の陣』を取ります。

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『鶴翼の陣』は、数で勝る軍勢が相手を包囲・殲滅する際に取る陣形です。
一方で陣形の厚みが薄くなるので、数で押されると弱いですし機動力・突破力に長ける相手だと陣を抜かれる可能性が高いです。
家康は降り待ちの残ってる軍勢を包囲殲滅して加勢に戻って来た軍勢を叩き、そのまま追撃して本陣を追い大将首を取る算段だったのだと思います。

で、信玄勢はどうだったのかと言うと、三方ヶ原を降りませんでした。
もしくは降りると見せて戻ったのかも知れません。
信玄の軍勢は「魚鱗の陣」と呼ばれる陣形を敷いて家康の軍勢に対峙しました。
魚鱗の陣とは、図では矢印みたいになってますが、横に広めに取った軍勢を数重に重ねて配置して陣形に厚みを持たせた陣形です。
攻めても守っても融通が効く柔軟性の高い陣形で、数に強みがある側の余裕を感じます。
そして、武田と言えば機動力・突破力の権化とも言える騎馬隊です。
結果は書くまでもないでしょう。

モガディシュは映画「ブラックホーク・ダウン」の舞台となったソマリアの首都で、映画ではいつもなら30分で終わる簡単な作戦だった筈が翌日まで戦闘が続いた上に甚大な被害を出してしまった様子が描かれています。

映画では何度か同様の作戦をこなしてる感じですっかり油断してる状況で作戦は始まり目標を確保する迄はスムーズに事が運ぶのですが、民兵に退路を断たれて撤収が困難になると状況は一変して大混乱になり、状況を打破する為に投入された援軍が更に被害を受けて泥沼化して行きます。


3つの戦の共通点


さて、皆さんそろそろ「何の話だったっけ?」と思われてる頃かも知れません(笑)
この3つの戦いには共通点があります。
どれも「数で圧倒してる相手に対して少数で強襲している」点です。
その点では3つとも無理をしていて、一旦体制が瓦解すると大被害を受ける可能性が高い大バクチです。

ではなぜ信長は勝利して家康と米軍は負けたのでしょう。

ザックリとした言い方をすれば、状況の変化に対応しきれなかったから、と言えばいいでしょうか。

少数による奇襲・強襲はイキバタ出たとこ勝負的な部分があって、前途の様にバクチ的要素は多分にあります。
相手側に襲撃を認知された上でそれに備えられると何せ数が少ないので容易に対処・撃退されますし、被害も大きくなります。
家康の場合がそうですね。

じゃあ家康はどうすれば勝てたのでしょうか?という話になるのですが、これは信玄側に作戦を読まれていた可能性が高いのでまず無理でしょう。
むしろこの場合は「策を読まれてるので無理」だと判断して如何に早い段階で撤退命令を出せるか?だと思います。

実際、数的・布陣的不利という状況の割には家康側の被害は少な目で、家康自身も討ち取られる事なく無事に戦域離脱しています。
かなり早い段階で撤退命令を出していたのではないでしょうか。

戦争に限った話ではありませんが物事が予定通りに進むのは稀で、往々にして状況は変化しその度に適切な判断・対応を必要とします。

おそらく家康は信玄が手を読んでるなんて想像だにせずに三方ヶ原に登ったと思いますが、例えば偵察を出しておいて信玄勢が降り始めた事や降りるのを辞めて布陣を始めた事を逐一本陣に報告出来たら、家康はもっと早く撤退命令を出して被害を抑える事が出来たかも知れません。

これが『指揮情報系統』の基本的な考え方です。


現代の指揮情報系統


「えーそんなの無線で出来るから現代なら余裕じゃん」と思われるかも知れませんが、無線でやり取りした結果がブラックホーク・ダウンの「モガディシュの戦い」です。
無線でのやり取りでは間に合わない様な早さで戦況が変化する事がありますし、部隊の規模が大きくなり過ぎるととんでもない量の通信が飛び交って処理しきれなくなります。
また、全部音声通信でやり取りしてると複雑な情報を伝えるのに時間がかかりますし音質のあまりよろしくない通信環境では聞き間違いも発生します。

じゃあどうしてるのかと言うと、インターネット使ってます。

まぁ軍用のネットは「インターネット」なんて言い方はしないのですけど(笑)原理としては同じと言いますか、むしろ軍用ネットワークが先にあってそれを民間向けにしたのが現在のインターネットです。

例えば、敵の飛行機が飛んで来てレーダーがそれを捉えたとします。
音声通信ならレーダー要員がモニター見ながら敵の位置などの情報を音声で伝え、それを聞いたミサイル要員や戦闘機隊が対応します。
誰がどの目標を担当するといった事も音声でやり取りする事になりますんで、相手がミサイル数百発を同時に撃って来るような事になったら確実に無線は飽和して撃ち漏らしが多発します。

軍用ネットワークを使用する場合、レーダーの端末はネットに直接繋がっていて、レーダーが相手を捉えるとその位置情報はミサイル基地や戦闘機のモニターで確認する事が出来ます。
目標の振り分けもネット内で確認する事が出来ますし、臨戦体制の場合はどのミサイルがどの目標に対応するかをシステム側で振り分けて発射まで自動で行われます。


ただ陸の方はまだまだで…


空と海はこういったネットワーク化が進んでいて、特に海の場合は衛星やセンサーなどで潜水艦も含めた相手側の艦艇の位置を常に監視していて有事の際には30分以内に攻撃出来る様になっているそうで、現在更にそれを短縮して10分程度にする事を目標にシステム更新していると聞いてます。

陸の場合は兵士ひとりひとりをネットワークに繋げられるするには通信機器と操作端末、それらの電源を持ち歩ける様にせねばなりません。
なので陸の場合は車両等はネットワーク化されていますが、兵士に対する情報は「指揮通信車両」を部隊単位で用意してそこでネットワークからの情報を得て兵士に対しては無線でやり取りする、という方法が主流でした。

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これは自衛隊の物ですが、こんな感じで走行車両に通信機器をミッチミチに載せて運用します。
なので武装は貧弱で自衛用の機関銃と個々の乗員が所持してる銃くらいです。

…というのが数年前位までの陸の通信事情だったのですが、ここ最近になって兵士ひとりひとりが情報やり取り出来る通信端末が軍用としてではなく民間の間で普及したのでそれを流用する様になってます。

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…スマートフォンですね。
銃を持った状態でも操作出来るケースや固定具も出て来てて、一般兵士への正式支給迄は行っていませんが特殊部隊を中心に使用されているのが確認されてます。
ウクライナでも序盤で携帯電話回線に関わる攻防がありましたし、ミサイル迎撃の為の専用アプリを自前で開発して警戒網を構築してたりします。

もうこの辺りの環境は凄い勢いで変化してますんで、現状では市販のスマホを使用してますが(米軍の主流はサムソン)一般回線ではなく軍用回線を使用する軍用スマホが登場するのは時間の問題でしょうね。


…そろそろ中国軍の話に戻りましょうか


指揮情報系統の話はそのまんま近代的なデータ通信の話なので中国の得意技の様に思えます。
ところが、中国軍には指揮情報系統の装備が圧倒的に少ない。
例えば前途の指揮通信車、他国の軍と比較すると1桁少ないって言っていいくらいの配備状況で、中国国内でさえ疑問の声があるくらい。
今の中国ならとっくに軍用スマホ作って一般の兵士ひとりひとりに支給して末端の兵士までネットワークに接続して情報共有出来る様になってても不思議ではない。
しかし実際には軍全体で情報共有出来るネットワークの存在さえ怪しい。

上で長々と書いた通り、軍隊において指揮情報系統の重要度はすこぶる高い。
どんな大軍でも自分達が置かれてる状況が把握出来ずにいたら今川の軍勢みたいに少数の軍勢に出し抜かれる事になります。
この辺を整備しようという動きはあるのですが、少なくとも積極的ではありませぬ。

私はそれを「中国軍は抜けている」と思っていたのですが、ウクライナの情勢見ていてふと思い当たる点に気が付いて考えを改めている所ですと言うか、このダラダラ長文を書くキッカケに気が付きました。


中国軍は実戦経験に欠けている?


…中国軍に付いて否定的に語る人の定番の指摘で、まぁ実際中国軍は中越戦争(1979)以降他国と戦争をしていません。
なので中国軍は近代戦の経験が乏しく実力は低い、というのがネトウヨ界隈の結論です。
「え〜じゃあ自衛隊はどうなん?」と思うのはごく自然な話なのですが、実は中国軍、実戦経験に関しては少なくとも自衛隊よりは豊富なのですよ。

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通常、軍隊はその国の政府の管轄にあって、政府の決定によって運営されます。
中国軍(中華人民解放軍)は政府の下ではなく実質的に共産党の直轄で、普通軍隊を出動させるとなるとその国の政府の決定で動く事になるので民主国家であれば議会の承認が必要です。
しかし、中国軍は中国共産党の直轄ですんで議会による承認は必要なく、その辺の法整備も曖昧な様で実質共産党の権力者の独断によって動かす事が出来ます。

実は似た様な境遇の軍隊が米国にもあります、米海兵隊です。

米海兵隊以外の3軍は政府の軍隊で動かすには議会の承認が必要で、国外派兵する場合1週間程度の時間がかかります。
ところが米海兵隊は大統領直轄の組織なのでその運用に付いて議会の承認を得る必要が無く、即日現地に派遣する事が出来ます。
「世界中何処にでも3日で展開出来る」というのがかつての米海兵隊の売り文句でした。
今は装備が良くなっているので、場所によっては大幅に短縮出来ています。
例えば、台湾ならば20年前ならば台湾本島に展開するのは3日程度必要でしたが、現在は沖縄本島から航空機で直接展開出来ますので数時間で可能です。

はいまた話が脱線しましたが、中国人民解放軍も米海兵隊同様にトップの判断に面倒な手続き無しで迅速に行動出来る柔軟さがあるのです。
なので普通の軍隊の様に議会を通したら絶対通らない「民主活動デモ」に対して治安出動出来ますし、自国民に対して銃を向ける事も可能なのです。

日本では治安出動なんてまずありませんしよっぽどでなければ警察が対応しますし、他国でも軍属の治安部隊は存在しますが規模はかなり小さいです。
前途の米海兵隊も他の3軍に比べると数分の1程度の規模です。
ところが、中国人民解放軍は米軍全軍に匹敵する規模を持ちながら共産党の独断で動かせるんですね。


ひとつの中国



ここ最近、台湾に対して挑発的な行動を取ってる中国さんが盛んに主張してるこのスローガン、我々の様に「ひとつの日本」なんてわざわざ言う必要が無い側からすると「大変だな」って思うのです。
だいたい、分かれてるのは大陸と台湾だけではありませんからね。

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中国は欧州と同程度の面積に欧州の2倍近い人口を抱えてて、ひとつの国家として統治するには規模がデカ過ぎますし統一感も欠けています。

以前、ネットでこんな話を読みました。

歴代の中国の国家の内、その多くが首都を北部に据えていたそうです。
何故ならば、北部の民族が戦争が強かったからです。
北部は主に農産物は畑作で、農家は比較的農業に手が掛からないので軍事訓練に時間をかける事が出来ました。
また、更に北部に住む遊牧民族とのトラブルも絶えなかったので実戦経験も豊富でした。

一方、南部は水田による米作が中心で経済的には豊かだったのですが手間のかかる水田にかかりきりになるので軍事訓練を繁茂に行うのは難しく、米作によって経済的には豊かだったのですが戦争には弱く、強い北部が豊かな南部を支配して搾取する、という構図が続いたのだそうです。

…こんな話を読んで、中国人は「ひとつの国家」の国民として仲良くやっている、と思うでしょうか?


軍の出番


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中国共産党の源流は戦間期の軍閥のひとつで、この当時は共産党そのものが軍隊でしたから現在の中国軍が共産党直轄なのもその名残りなのだと思います。
で、何やかんやで全土を平定して現在の中華人民共和国になります。
そして全土平定した後にも各地で揉め事は発生して、規模の小さい物なら地元の警察が片付けますが、ある程度以上の規模の集団が武装蜂起したらそれはもう軍の仕事です。

本当か嘘か分かりませんが、現在の中国では全土で1日に約300件の内紛が起きてるのだと聞きました。
ちょっと信じ難い数ですが、あの人口とこの国家形態なら普通にありえるのではと思います。


中国人の「戦争観」


私の想像の域を出ないのですが、中国人にとって「戦争」とは、この様な内戦の事を意味するのではないか?と思ったのです。
今でこそ国共内戦の頃の様な大規模な軍事力の衝突はありませんが、共産党内の派閥抗争は言わずもがな、主席である習近平氏の暗殺未遂の話は何度も耳にします。
「今そこにある危機」が他国による侵略行為ではなく政敵による謀略だったり近隣民族の暴動なのだとしたら、軍の装備もそれに特化した物になるのは道理です。

相手は暴徒だったりどうかしたら武装さえしていない民間人です。
銃くらい持ってるかも知れませんが暴徒なんて訓練された兵士じゃないのですから組織的な戦術行動は出来ません。
怪我人出さない様に鎮圧しようとすると難儀ですが、「敵」として武力排除して良いのなら(モラルは別にして)多少数が多くても比較的容易です。
指揮命令系統なんかも単純でいい。
当初の配置だけ決めておいて後は「行け」「止め」だけでいい。
指揮通信車なんてただのお荷物。
そんなもん用意するくらいなら戦闘車両に替えた方がいい。

前途の「弾道ミサイル 」の話をした時、中国のミサイル 配備状況を確認したのですが、その時に各国の核弾頭配備状況も見る事が出来ました。
通常、核ミサイルは一度撃ち合いが始まったらその後は無いのでいつでも撃てる状態の物を待機させています。
この「核弾頭を搭載した状態ですぐ撃てる状態で待機させておく」のは物凄く人手とお金がかかり、冷戦期にはこれが米露の経済的負担になっていたのですが、レーガン-ゴルバチョフの会談でミサイルの大幅削減に成功して両国の経済状況を救済しています。

では、中国の核ミサイル配置状況は如何なものでしょう。
資料によると、弾道ミサイルに搭載された状態になっている核弾頭は「ゼロ」です。
中国人は、他国からの核攻撃に対する報復を考えていないし、どうかすると撃つつもりも当面は無い。
普段からどれだけ他国からの脅威を意識していないか、が見て取れます。

…というかですね、どうも中国さんは近隣諸国をも自国の暴徒と同一視してるのではないか?と思える節があるんですね。
例えば尖閣が一番揉めてた頃、当時の中国政府の態度は明らかに「日本人さん君らなんてひと捻りに出来ちゃうんだよ?」という態度でした。
ところが実際には当時の中国空海軍は指揮情報系統に関する部分を筆頭に近代化が遅れていて、実際に戦闘が始まったとしたら30分以内で自衛隊側が完封出来ると予想されてましたし、中国海軍側のシミュレーションでも中国に有利な条件でシミュやってもほぼ全滅だったそうで。
尖閣の騒ぎが一旦落ち着いてその後に気が触れた様な艦艇増強を始めたのは、このシミュレーションの結果が共産党の幹部達の目に触れたからだ、と言った話も聞いてます。


…そろそろまとめましょうかね


今回のタイトルは『〜に対する回答はこう!』ですんで、「こうです」って形でまとめさせて頂きます。

Q:中国は戦争を仕掛けて来るのか?

A:現状はその能力を持たない
・しかし、中国側はいつでも出来るつもりでいる様子なので、自国側に甚大な被害が出る事を進言する人物が出て来ないと本当に始める可能性はある
・台湾の研究者によると、中国が台湾への着上陸能力を得るのは2035年以降
・日本には、となると更に10年くらい?
・但し、それらは中国の軍拡がこのまま計画通りに進んだ場合の話なので、米国の経済制裁が効いてる現状では計画通りに行かない可能性は高い
・中国が、日本や台湾に対して楽勝だと考えている事が戦争を仕掛けたいと思わせる要因になっているので、中国が台湾や日本に手を出しても撃退されるし軍拡も無意味、と思わせる事が現状最高の抑止力になる

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中国は本当に戦争を仕掛けて来るのか?という質問に対する回答はこう!|うぃっちわっち(丁稚)
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