- 1◆2ksToZRy4E26/04/29 21:02:20
- 2◆2ksToZRy4E26/04/29 21:04:14
七海「……今、転がり落ちましたよね?」
灰原「漫画みたいな転び方してたね!」
夏油「どうやら、この飛行機……悟はお呼びでないみたいだね」
七海「全く……何がどうなってるんだか」
灰原「忘れ物でもしたのかな?」
夏油「忘れ物……ね。ところで何で死んでるのに術式使えると思ったんだろうね」
七海「生前フルオートでしたから、あって当然のものだったんでしょう」
灰原「それにしても、落ちてそのままどこに行ったんだろうね?」 - 3◆2ksToZRy4E26/04/29 21:05:47
───────────────
【以下許せない人はブラウザバック】
※めちゃくちゃご都合
※生産元は3L食える雑食CP厨
※ここのメインは五条×伏黒
※見方によっては傑硝と虎伏が香る
※なお最強コンビの左右は問わない
※伏黒姉弟が兄妹になってたり戻ったり
※津美紀ちゃんの性格は捏造しかない
※伏黒の記憶で一瞬ゆたまき描写は出る
※伏黒親子が禪院姓かもしれない時期で出るけど便宜上伏黒姓
※かっこいい五条と伏黒は休暇中です
※五条は年下に振り回されてナンボだと思う
※伏黒の自己肯定感はそこになければない
※お互いを振り回す師弟からしか得られない栄養素補充スレ
─────────────── - 4二次元好きの匿名さん26/04/29 21:06:28
五伏だー!
- 5二次元好きの匿名さん26/04/29 21:07:00
楽しみ!
- 6二次元好きの匿名さん26/04/29 21:07:36
雑多CP厨の方の書く(描く)ものからしか得られない栄養がある
- 7◆2ksToZRy4E26/04/29 21:08:31
夏油「君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」
(は???何で…ここ新宿?しかも)
夏油「もし私が君になれるなら、この馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないか?」
(今、ここで、傑を……!!!)
夏油「生き方は決めた、後は自分にできることを精一杯やるさ」
(百鬼夜行も、渋谷も、………新宿も、)
夏油「殺したければ殺せ、それには意味がある」
(…………………………クソッ) - 8◆2ksToZRy4E26/04/29 21:10:47
何がどうなってんだよ
傑達と会って、飛行機乗ろうとして
足滑らせて、転げ落ちたと思えば
あの時に戻ってるし
……………これ、逆行ってやつ?
それとも頭でも打って夢でも見てんの?
でも夢にしては意識も感覚も………
何かの術式で飛ばされた?
うっすら呪力も感じ……なくはねぇな……
とにかく今は情報が少ない
下手に動くよりかは、色々調べつつ
変に歴史改変しない方が得策か - 9◆2ksToZRy4E26/04/29 21:13:08
一通り調べたけど、俺の記憶以外は
あの頃と何も変わんねえな
となると考えられるのは、逆行か
パラレルワールドとかいうやつか
……………何の為に?
まあ死んではいるだけ、元の現世の事は
一旦置いといてもいいのか
強いて言うなら、ここでの歴史改変が
どう及ぼすのかは気になるところだけど
それにせっかく未来が分かってんだし、
使わない手は……ねぇよなあ?
つってもやり過ぎたら違う未来が来るし
いや……………それもそれでアリ、か?
まあ贅沢言うんなら、あそこじゃなくて
高専入学くらいにして欲しかったけど
とりあえず、やれることだけやってけば
少しくらいはマシな地獄に出来るか - 10◆2ksToZRy4E26/04/29 21:14:56
とりあえず僕の可愛い生徒達の現状か
あの子達は小学校入学前後くらいだよね
恵のとこいったのは1年の時だから
まだ先……いや生活費の事考えるなら
津美紀の母親の失踪後は早い方がいいか
憂太が里香を呪うのは事故だしな
事故らせないって手もあるけど
今後の事を考えると戦力として欲しいな
まあ二人のことを考えると心苦しいけど
せめて憂太が家族と疎遠になる前に……
となると直近の動きは特に変わらないか
任務がてらに下準備だけしとくくらい?
(あ、そーだ)
五条「硝子」
家入「何」
五条「硝子は長生きしてね」
家入「何だいきなり」
五条「………禁煙のススメ?」
(下準備出来てたって、強制力かなんかであの年で負けるハメになるかもしんないしね) - 11◆2ksToZRy4E26/04/29 21:21:09
(ここらでしばらく待ち伏せしとけば通るはず…)
伏黒「………何してんすか」
五条「」
伏黒「?」
五条「伏黒恵君…だよ、ネ?」
伏黒「遅かったですね」
五条「え、」
伏黒「……なんだ、記憶ねえのか。アンタ誰」
五条「待ってある!!恵の方こそあんの?!」
伏黒「まぁ、はい」
五条「……………まさか」
伏黒「そこは安心してください、虎杖が迎えに来たんで……アンタの手紙も読みました」
五条「そ、そう………えっと、」
伏黒「いいんですよ、面白かったんで」
五条「おも…え???僕の自画像が???」 - 12◆2ksToZRy4E26/04/29 21:22:44
伏黒「俺が聞かなかったせいで9年間も言えずに結局手紙に書くしかなかったアンタが」
五条「もーーホント、聞いてくれれば良かったのに」
伏黒「別に。顔も覚えてねえ父親なんかより、アンタのが……なんでもないです」
五条「?」
伏黒「津美紀も待ってるんで、早く帰りましょう」
五条「えまさか津美紀も記憶あんの?!」
伏黒「はい」
五条「それは……」
伏黒「とっくに全部話し合ってるんで、気にしないで下さい」
五条「そ、そっか…ならいいんだけど。」
伏黒「……夏油さんには会えましたか」
五条「え?あぁうん会えたよ、それよりも恵ごめん……僕、」
津美紀「あ、恵帰ってきた!……五条さんもいる!?」
五条「」
伏黒「?ほらさっさと帰りますよ」 - 13◆2ksToZRy4E26/04/29 21:26:17
(えーー……これ聞いていいやつ?でもこうなってるってことは、多分逆行じゃなくてパラレルワールド的なやつか?余計何でって感じなんだけど、これどういう原理???)
伏黒「……あの」
五条「!なあに、恵」
伏黒「うるさいです」
五条「僕今ずっと黙ってたよね!?」
伏黒「視線が」
五条「あーーーね?」
伏黒「言いたいことあんなら言えばいいじゃないですか、津美紀は友達ん家泊まりに行ったし」
五条「そういう恵も、僕になんか言うことあるんじゃないの」
伏黒「……………すみませんでした」土下座
五条「ぅえ?!何?!何で!?!?!?」
伏黒「俺が……………虎杖の言うことにちゃんと耳を傾けて、別行動するなり、調整するなりしてれば……もっと抵抗出来ていたら、もしかしたら………」 - 14◆2ksToZRy4E26/04/29 21:29:14
五条「そういうことね、別に恵が悪いんじゃないよ。それに僕だって宿儺が相手だってのに油断してたのもあるしね、だからほら、顔上げて!」
伏黒「っ………、」
五条「?!待っな、んで泣い……?!」
伏黒「……こんどは、おれより…先いかないでくださいっ」
五条「無茶言うじゃん…そもそもお互い老衰だったとして、年齢的に」
伏黒「💢」ドスッ
五条「んな猫パンチ当たんないって」パッ
五条「………でも、」グイッ
伏黒「な、」
五条「今回は記憶フル活用で備えられるだけ備えるつもりだし、安心して」ナデナデ
伏黒「………はい」
五条「とは言っても今のところ記憶あるの僕と恵達だけっぽいからさ、恵もちょっと手伝ってよ」 - 15◆2ksToZRy4E26/04/29 21:33:31
伏黒「……?家入さん達は」
五条「なーい!むしろ恵達があった方がびっくり、なんか規則性でもあんのかね」
伏黒「……五条せ…さ、んはどこで気付いたんですか」
五条「決別の瞬間だったねー恵達は?」
伏黒「津美紀の母親を最後に見送った時」
五条「へー……」
(って事は……気付くとした場合、憂太は里香の事故?悠仁はお祖父さんの死?真希とパンダは大分後か?棘と野薔薇はなんかそういうのあったりしたかな、僕が知らないだけで)
伏黒「多分ですけど……虎杖もどっかのタイミングで気付くんじゃないっすかね」
五条「その心は?」
伏黒「前に身体を乗っ取られた事がある人物」
五条「え、僕は?????」
伏黒「羂索の術式をコピーした乙骨先輩」
五条「あ、結局使ったんだ僕の身体」
(となると、もしかして傑もか……?) - 16◆2ksToZRy4E26/04/29 21:37:38
伏黒「で、アンタが気になってんのは逆行してんのかパラレルワールド的な何かかってとこでしょうけど」
五条「パラレルワールドみたいなやつでしょ、ここ」
伏黒「気づいてたんすね」
五条「まあ………さっきね」
伏黒「じゃあ、どうします?」
五条「へ?」
伏黒「このまま、やれることはやりつつ似たような人生を送るか」
伏黒「……………俺らと一緒に、どっか遠くに逃げるか」
五条「え………っと、恵達と?三人で?」
伏黒「あっちの世界じゃ曲がりなりにも最強も教師も当主もしてたんですから、こっちの世界でくらい好きに生きたってバチは当たりませんよ」
五条「あっは、それも楽しそうだねえ」
(微塵も考えなかったかっていうと嘘になるけど、アレがいる状態で僕が離れるとまあ罪無き死体が増えるだけだよなぁ) - 17◆2ksToZRy4E26/04/29 21:39:42
五条「……君はどうしたい?僕や呪術界とは、もう関わりたくない?」
伏黒「津美紀とアンタがいれば、それでいいです」
(あの聞き方にそんな答え方したら、どうやったって君は逃げられやしないのに)
五条「そっか、じゃあ後の事は僕に任せて。その代わり強くなってね、僕に置いていかれないくらい」
伏黒「……善処します」
五条「記憶あるなら大丈夫でしょ、何か不安?」
伏黒「いえ、別に」
五条「ならいいけど………ところでさぁ」
伏黒「?」
五条「何で二人とも性別変わってんの?」 - 18◆2ksToZRy4E26/04/29 21:43:38
伏黒「さあ。アンタは変わってないみたいですし、呪物に乗っ取られたか、術式で乗っ取られたかで変わるんじゃないっすか?」
五条「だとすると……悠仁も女になってんのかね、フィジカルは据え置きだと助かるんだけど」
伏黒「……男の方が、都合良かったですか」
五条「え?別にどっちでもいいけど、まあ今は女の子なんだから男には気を付けろよってくらい?」
伏黒「アンタも?」
五条「ん?」
伏黒「アンタも男?」
五条「ご覧の通りのGLGだけど???」
伏黒「………そろそろ寝ますか」
五条「早くない?あ、そーだ恵」
伏黒「?」
五条「どーせ禪院家には1回は行くだろうから言っとくけど、そん時は絶対に僕から離れないでね。むしろなんとかして無下限入ってて」
伏黒「はぁ?なんでわざわざ……」
五条「……それは知らなくていいよ」ナデナデ - 19◆2ksToZRy4E26/04/29 21:48:32
五条「この部屋で一緒に寝るの、何年ぶり?」
伏黒「さあ……」
五条「昔さあよく三人で川の字になって寝てたよねえ、恵の寝相悪すぎて確かサングラス何個か壊れたんだよねー懐かしー」
伏黒「は……聞いてないんすけど」
五条「言ってないからね」
伏黒「言えばよかったじゃないすか」
五条「小学生のガキ相手にそんな細かいこといちいち言わないって」
伏黒「……」ダキッ
五条「っと……どしたの、恵」
伏黒「壊したら悪いんで」
五条「別にいいのに」
伏黒「……夜は冷えるんで」
五条「え、そんな寒い?毛布なかったっけ」
伏黒「いらない」 - 20◆2ksToZRy4E26/04/29 21:50:29
五条「寒いんじゃないの」
伏黒「これでちょうどなんで」
五条「そう?ならいいけど」
…………………………………………
津美紀「ただいま〜あれ、五条さんは?」
伏黒「任務」
津美紀「そっか、ゆっくりお話できた?」
伏黒「………まぁ」
津美紀「今度は私も話したいな、次いつ来るって?」
伏黒「さぁ、そのうち来るだろ」
津美紀「恵……そんな調子だと、今回も素直になれないんじゃない?」
伏黒「あの人は今回も対象外だろ」
津美紀「そんなことないと思うよ?恵可愛いし」
伏黒「……………余計なお世話」ダッ
津美紀「ちょっと恵!?どこ行くの、」
伏黒「図書館」 - 21◆2ksToZRy4E26/04/29 21:56:23
夏油「や」
伏黒「……………」スッ
夏油「防犯ブザーから手を離してくれると助かるんだけど」
伏黒「何の用ですか」
夏油「君は、今回も悟と一緒?」
伏黒「……それがなにか」
夏油「いや、安心しただけだよ」
伏黒「……アンタは、多分もっと前からだろ」
夏油「まあね」
伏黒「そうならない、選択肢もあっただろ」
夏油「そうだね」
伏黒「っじゃあ、何で……」
夏油「むしろ、こっちの方が君には都合が良いように思えるけれど……違ったかな?」
伏黒「俺、は……そもそも俺とアンタは何の関係もないだろ」 - 22◆2ksToZRy4E26/04/29 21:58:35
夏油「そうだね……でも、悟の存在で人生が変わったっていう点では似た者同士じゃないかな?」
伏黒「アンタと一緒にいた頃と、俺が知ってるあの人は違うだろ」
夏油「いや、地続きだよ。どっちも悟であることに変わりはないからね」
伏黒「……何が言いたい」
夏油「もし、私と君の立場が逆だったら……どうなっていたと思う?」
伏黒「興味ないですね」
夏油「ここはノッてよ、君本当に悟の弟子?」
伏黒「逆だったとしたら、俺は禪院に買われて、高専には来てないでしょう。来てたとしても、あの人と親友になることはない。」
夏油「その心は?」
伏黒「……俺はアンタと違って、最初から対等になれることはない。」
夏油「そうかな、君の術式……才能も立派なものだと思うけれど。」
伏黒「術式だけで、あの人と対等になれるなら苦労はしませんよ。」
夏油「……なるほど、そういうこと。」 - 23◆2ksToZRy4E26/04/29 22:03:55
伏黒「俺からしたら、対等だったはずのアンタの方が理解出来ない。」
夏油「私は呪術師としては狂いきれなかったんだ、あの時からずっと」
伏黒「………」
夏油「だから私はまた百鬼夜行を起こすし、乙骨に敗れて悟にトドメを刺されるだろうね」
夏油「呪霊操術の最期は君も聞いたことがあるんじゃないかな。君みたいに式神だったら良かったんだけど、生憎そんな都合の良いものでもなくてね。一か八かで違う決断をするよりかは、あの最期の方がマシなんじゃないかと思って。悟に伝えておいて、今度は骨すら残すなって」
伏黒「わざわざ俺が言うまでもないかと」
夏油「それはどうかな、実際あの場で殺されなかったからね」
伏黒「……殺されたいんですか?」
夏油「私を殺せるのは悟だけだからね」ニコー
伏黒「今、喚びましょうか」イラァ
夏油「もしかして嫉妬してる?」ニヤー
伏黒「しませんよ、そんなこと」スン
夏油「それは残念、まあせいぜい頑張ってね」
伏黒「変な死に方だけはしないで下さいよ」
夏油「……どうかな、呪詛師だからね」 - 24◆2ksToZRy4E26/04/29 22:06:18
伏黒「その袈裟着るくらいなら、高専側の負担減らしてくれても良いと思いますけどね」
夏油「………話し過ぎたかな、そろそろお暇させてもらうよ」
伏黒(もし、今……摩虚羅の調伏の儀に巻き込んでいれば。いや、手持ちは削れても逃げられて終いか?それに多分、あの人は俺……都合の良い駒が夏油傑を相手に命を差し出すのを良しとはしないか。虎杖の事もある……きっと、これで良かったんだ)
伏黒「百鬼夜行……」
“恵は待機ね”
“は?大規模テロなんですよね”
“だからだよ”
“……はぁ?人手は、”
“恵はまだ高専所属じゃないでしょ”
“2級くらいなら祓えますよ”
“相手の等級は特級、1級以上のゴロゴロ持ってるかもしんないし”
“そんなの、いつもアンタが”
“恵”
“!?”
“言うこと聞いて、ここで待ってて” - 25◆2ksToZRy4E26/04/29 22:09:56
伏黒「………記録だと確かあの外国人に構ってたはず、そこに近寄らなければバレねぇか」
………………………………………
五条「乙骨憂太君」
乙骨「……えっと」
五条「僕は五条悟、知ってる?」
乙骨「知らない……です……すみません……?」
五条(憂太は現時点では記憶無し、と……この後に気付くとしたら里香の成仏とかかな。まあ憂太は乗っ取った側だし、気付かないままかもしれないけど)
五条「いや、気にしないでいいよ。少し君と話してみたくて」
乙骨「は、はぁ……」
五条「そんなに身構えなくてもいい、取って食ったりはしないから」
五条(流石に怪しすぎるか……やっぱ恵連れてくるべきだったかなあ)
五条「君さ、少し前から今まで見えてなかったものが見え始めたんじゃない?」
乙骨「!?なんで、知って……」
五条「家族も、友達も、今までは仲良くしてくれていたのに、」
五条「それでも誰も信じてくれなかったのに、って?」
乙骨「……はい…………あの、どうして、」 - 26◆2ksToZRy4E26/04/29 22:11:26
五条「君、僕の遠い親戚なの」
乙骨「はい?????」
五条「君が持った力は、使い方次第で人を助けることもできる……その彼女と一緒に、そしてその彼女も」
乙骨「!?何で、知って……」
五条「まあこんな事いきなり言われても困るよねえ」
乙骨「まぁ………はい」
五条「もし君にその気があるのなら、その力の正しい使い方を教えることができる」
乙骨「僕の……力……?」
五条「だから全てを投げ出す前に、その力の使い方を学んでみない?」 - 27◆2ksToZRy4E26/04/29 22:15:20
伏黒「…………」
五条「ごめん、これだけはアレを見つけない限りは防げなかった」
伏黒「……取り込まれた呪物って、そのまま体内にあるんすか」
五条「死後の解剖時にはね、その前には何とも言えない」
伏黒「まあ……あの時の虎杖と宿儺の場合だと、虎杖の手に口を出した宿儺でも食えてましたし」
五条「とりあえず前と同様の待遇にはするよよ、プラス結界も貼ってはおくけど」
伏黒「……五条さん」
五条「ん?」
伏黒「もしまた繰り返されたら、その時は……俺ごと宿儺を祓ってくださいね」
五条「それはどうかな」
伏黒「俺一人で済んだ方が良い、違いますか」
五条「僕の言ったこと、覚えてないの」
伏黒「?」
五条「……何があっても、恵は助けるよ」
伏黒「っだから、それが!!!」 - 28◆2ksToZRy4E26/04/29 22:17:59
伏黒「っだから、それが!!!」
五条「恵」
伏黒「なんすか」
五条「僕は─────」
………………………………………
五条「最期に聞きたいことがある」
夏油「…………何かな」
五条「っ…どっから…!気付いてた……!!」
夏油「理子ちゃんが撃たれた瞬間から」
五条「なら………!!!」
夏油「どーせなら高専入学か、いっそのことそれよりもっと前とかにして欲しかったね」
五条「っだとしても!!!」
夏油「悟」
五条「あ?」
夏油「なぜ、あの時に私を殺さなかった?その時に気付いたんじゃないのかい」
五条「………」 - 29◆2ksToZRy4E26/04/29 22:20:17
夏油「さすればこうなることもなかったはずだよ……まあ一応、術師の被害は調整したつもりだけれども」
五条「両親、村民、」
夏油「高専に捕らえられれば、どうなるか悟でも分かるだろう。村民は……第二第三のあの子達が生まれるかもしれないだろう?一般家庭の非術師夫婦からでも術師は生まれる。」
五条「じゃあ、」
夏油「悟」
夏油「……もういいよ」
五条「っ………なにが、」
夏油「私は術式を用いて両親を含む大量の非術師を殺.害し、大規模な呪術テロを起こした最悪の呪詛師……それ以上でもそれ以下でもないんだよ」
五条「……………傑」
五条「──────────」
夏油「最期くらい、呪いの言葉を吐けよ」
バシュ
ボッ
パチ…パチ…
五条「灰原によろしくな、傑」 - 30◆2ksToZRy4E26/04/29 22:23:47
伏黒(これで一区切り……か、無事に夏油傑の遺体を処理出来てればいいが。)
──『僕は─────』
伏黒(あの時、あの人がなんて言ってたか……未だに思い出せない。津美紀の事で気が滅入ってたせいもあるのか?でも前の時に似たようなことも言われた記憶もないしな、そんな大した内容じゃねえな。)
??「いやいや、残念だなぁ」
伏黒「!」
??「せっかく、最後のピースが揃うと思ったのに」
伏黒「……お前、まさか」
??「手荒な真似はよしてくれよ、君には“まだ”生きていてほしいからね」
伏黒(羂索……か、夏油傑のガワを使う前の)
??「でもさ、いつからか君達二人の動きが私の想定から大幅に外れてるんだよね」ウキウキ
伏黒(今ここで先制を……いや、呪霊操術がない以上の情報が無い。重力に絡む術式は持ってるだろうが、他にいくつストックがあるか……)
??「だからそれに合わせて、私も違うチャートを用意したんだ」
伏黒「!」
??「そこで君には、私の──ッ」 - 31◆2ksToZRy4E26/04/29 22:27:20
ドゴーン
伏黒「……は」
五条「恵!!!!!」
伏黒「五条さん!そいつです!!」
五条「……うん、恵は下がってて」
伏黒「でも、」
五条「コイツは、僕が殺る、絶対に」
伏黒「……ちゃんと、帰って来て下さいよ」
五条「大丈夫、僕最強だから」
………………………………………
ガチャ
伏黒「っ五条さん!」
五条「ん……ただいま、恵」
伏黒「……おかえりなさい」
五条「なんだ、まだ起きてたの」
伏黒「まあ……一応……」 - 32◆2ksToZRy4E26/04/29 22:30:16
五条「事後処理もぜーんぶ終わった……津美紀も全国の他の被呪者達も、処置が済めばそのうち目覚める」
伏黒「お疲れさまです」
五条「うん…………疲れた」トン
伏黒「今はゆっくり休んで下さい」ナデナデ
五条「……恵」ギュー
伏黒「はい」
五条「ありがとう……、」ズルッ
伏黒「はっちょ、重……重いんすけど」
五条「スーーー……スーーー……スーーー……」
伏黒(寝やがった!!玄関で!!)
伏黒「……俺は、アンタの支えになれますか」
伏黒(まぁ、無理か……俺は夏油傑にはなれないし、乙骨先輩ほど強くもなければ、虎杖ほどノリがいいわけでもないしな)
……………………………………
五条「んー……?あれ、もうこんな時間……ここ……あー恵達のい、ヱ?」
伏黒「スーーーーー………スーーーーー………」スヤァ
五条(恵の布団に一緒に入ってるのまでは分かる、多分二つ敷くの面倒くさかったんだろうね、うん………何で僕パンイチなの???) - 33◆2ksToZRy4E26/04/29 22:37:06
五条(恵は?流石に着てるよね、前はともかく今は女のk………キャーーーーー!?)
五条(え、えっまさか、いやいや待ってないないない流石にないでしょ、は?いくら今は女の子つったって僕の年からしたらガキだし、生意気なのも変わんないし、むしろまだ男の恵との時間のが長いはずなのに)サーーー
五条(に、逃げる?起きた津美紀に刺されるの覚悟で?いや待てよお互いに下着だけだからってそうって決まったわけじゃないだろ落ち着け僕、ウン年前を思い出せよ夏に暑くてほぼ下着みたいなカッコで三人で雑魚寝とか普通にしてたじゃん、もちろん僕の僕は寝てたし傑の傑……は知らないし知りたくもないけど硝子も何もって感じだったし、まあよくよく考えれば前も今もよく川の字なって寝てたからそれと一緒か今ここに津美紀がいないだけで、そして何故か下着なだけで……うん多分布団二つ敷くの面倒くさかった上に着替えるのも面倒くさかったんだろうね、でもそのまま寝るのもなんかアレだから脱ぐだけ脱いだってオチね、あーはい完全に理解した、そもそも僕と恵がどうこうなるわけもないか、恵の好きなタイプはまあ津美紀とか悠仁とか憂太とかだ………よ、ネ?)
伏黒「んぅ……」
五条(……………)
伏黒「んー………」
五条「………」
伏黒「………」
五条(寝起きだからね!!!僕も!!!僕の僕も!!!生理現象!!!偶々!!!タイミングが重なっただけ!!!さーてと寝起きのトイレ行ってこよーっと!!!!!)
伏黒「ぁ……ごじょ、さん……」
五条「おはよ恵、ごめん起こした?」
伏黒「おはっよ、ござ…ハァ…いま……いえ……どこ…いくんすか」
五条「え、トイレだけど……」
伏黒「なにしに……?」
五条「トイレしにだけど?!」
伏黒「……なら、いい……で、スーーーーー…」スヤァ - 34◆2ksToZRy4E26/04/29 22:44:12
五条(え、寝た?え???なになになに、逃げようとか1ミリ思ったから?!逃げない逃げないだって逃げる理由がないからね!!だけどいくらなんでもその無防備さで男と同衾はちょっといただけないからね保護者として!!駄目だよ僕以外と!!!ねえそこんとこ分かってる?!男なんてみんな狼なんだからね?!)
伏黒「スーーーーー………スーーーーー………」
五条「……まあ、これも信頼の証かぁ」ナデナデ
………………………………………
津美紀「それでそれで?!どこまで?!A?まさかB!?!?」
伏黒「……………いや、ナニも……………」
津美紀「恵?お姉ちゃんにまた隠し事?」ニッコリ
伏黒「今は姉じゃねえだろ………」
津美紀「話逸らさないで、じゃあほっぺにチューくらい?」
伏黒「……頭、撫でられた……だけ………」
津美紀「五条さんって………まさかE」
伏黒「それはナイ、その後のトイレはやけに長かったし、戻ってきた時はやけによそよそしかった」
津美紀「じゃあどうして?!?!?!」
伏黒「だから前も今も対象外だっつってんだろ」
津美紀「こんなに可愛いのに?!?!?!」
伏黒「こんなガキに興味ねーだろ」
津美紀「えー……」 - 35◆2ksToZRy4E26/04/29 22:47:40
五条「どうしよう」
家入「なんだ突然」
五条「恵でヌいた」
家入「学長、警察、実家、好きなの選んでいいぞ」
五条「やめてよ、カラオケでヤッたガキンチョじゃあるまいし」
家入「今の時点で切り落とされてないだけマシだと思うが」
五条「待って硝子、勘違いしないで?断じて恵に触れてない……タブン!」
家入「キモ(多分ってなんだよ)」スパー
五条「出てる!!!本音の方が出てる!!!」
家入「EDになる薬やろうか」
五条「………っま、僕はそれでもいいけどね〜」
家入「ハァ……ったく、これやる」
五条「ナニコレ、緩やかに死.ねる薬?」
家入「即効性の性欲減退剤、まあ応急処置だな。常用すると不能になりかねないが」
五条「法の外のお薬だったりする?」 - 36◆2ksToZRy4E26/04/29 22:50:24
家入「今すぐ切り落としてやってもいいが」
五条「貰ってくね〜ありがと、硝子」
家入「全く……同期二人とも犯罪者は勘弁してくれ」
五条「だから!!まだ手出してないっつの!!じゃ僕行くから!!」
家入「“まだ”って言ってんじゃねーか」
………………………………………
津美紀「五条さん、最近家来ないね」
伏黒「任務だろ」
津美紀「恵も会ってないんだ」
伏黒「そもそも、あの人が前にアレだけ時間作れてた方がおかしいんだよ……」
津美紀「そっか、なんか寂しいね」
伏黒「………別に」
───────────────
『あの人、最後に出て行く時に何か言ってた?』
伏黒『…………なにも』
『そう………』 - 37◆2ksToZRy4E26/04/29 22:54:43
津美紀『めぐみのパパ、いつかえってくるんだろう』
伏黒『さぁ』
津美紀『めぐみは、さびしくないの?』
伏黒『べつに、もうかおもおぼえてない』
津美紀『………そっか。ねえ、つぎこれであそぼ!』
……………………………………………………
津美紀『お母さん、まだかなぁ……』
伏黒『津美紀……これ、』
津美紀『あ、お金払わないとのやつ!えーっと…………うん、まだ足りそう。行ってくるね』
伏黒『俺が、』
津美紀『ううん、大丈夫!恵は待ってて、もしかしたら恵のお父さんが帰ってくるかもしれないし!』
……………………………………………………
津美紀『もう、二人とも帰ってこないのかな』
伏黒『…………』
津美紀『なんてね、五条さんはずっといてくれるのかな』
伏黒『…………多分』
津美紀『!!五条さん、何か好きなご飯とかあるかな〜』 - 38◆2ksToZRy4E26/04/29 22:59:06
伏黒『食うだろ、何でも』
津美紀『もう、恵ってば!今度二人の時にでもいいから聞いてみてよ!』
……………………………………………………
津美紀『……五条さんは、私達の事……』
伏黒『多分、大丈夫だ…………まだ』
津美紀『そっか、恵がそう言うなら安心かな』
……………………………………………………
五条『たっだいま〜〜〜!!!ごめんね〜ちょっと間が、』
津美紀『っ!!五条、さん……』ブワッ
五条『ぅえ?!津美紀!?何?!恵と喧嘩でもした?!』
伏黒『……』ゲシゲシ
五条『ちょっと恵、脛はヤメテ痛いって……なになにどうしたの二人とも……』ヨシヨシ
津美紀『っ、五条さん…まで、私達のっこと、わすれ…ちゃった、ら……て』ズビズビ
五条『えーー僕に会えなくて寂しかったの?もーー可愛いなあ…………大丈夫だよ、僕はぜぇったい二人のこと忘れないから!!』
伏黒『出来ない約束はしない方が良いですよ』
津美紀『恵!!!』
五条『信じてないな?じゃあ指切りしよっか』 - 39◆2ksToZRy4E26/04/29 23:01:47
伏黒『は、アンタ……それ』
五条『はーい二人で片手ずつねー!!』
津美紀『うん!』
五条『ほら、恵もはやく!』
伏黒『でも、それ……』
津美紀『?』
五条『大丈夫、信じていいよ』
伏黒『……はい』
……………………………………………………
七海『お邪魔してすみません、五条さんに急ぎの任務が入り……代理で来ました。これ、こないだのお土産とのことです。』
津美紀『わあ〜!ありがとうございます!』
伏黒『……元気ですか、あの人』
七海『はい、そこはご心配なく……お二人は?』
津美紀『元気です、五条さんにもよろしくお伝えください!』 - 40◆2ksToZRy4E26/04/29 23:02:53
五条『ごめんね〜!!!こないだ糞爺のせいで来れなくって!お詫びにこれ持ってきた!』
伏黒『いえ、お気になさらず』
津美紀『あっこれ有名なとこのやつ!いいんですか?!』
五条『もちろん!いっぱい買ってきたし、また欲しかったら言ってね!あ、ほらこれ!恵も食べれそうな甘すぎないやつもあるよ!』
伏黒『……五条さん』
五条『ん?』
伏黒『買い過ぎです、どうやって食うんですかこの量』
五条『そう?まあ僕も食べるし』
……………………………………………………
伊地知『お久しぶりです、五条さんの代わりに来ました……これをお二人に、とのことです。』
津美紀『わざわざありがとうございます!』
伏黒『……あの人は、』
伊地知『もちろん元気ですよ、先程までは自分で行きたいと駄々を……いえ文句を言っていらしたので、余程お二人に会いたかったんだと思いますよ』
伏黒『そう、ですか……』 - 41◆2ksToZRy4E26/04/29 23:06:55
家入『うん、ただの風邪だね。疲れでも溜まってたんだろう、薬飲んで寝てれば治るよ』
津美紀『スーーーーー……スーーーーー……』
伏黒『すみません、わざわざ……』
家入『いいよ、ちょうどそろそろ二人の顔見たかったし……ところでなんだが』
伏黒『?』
家入『あのバカから、お土産だ』
伏黒『どうも…ありがとうございます…………あの、』
家入『安心しろ、バカは風邪ひかない』
……………………………………………………
五条『津美紀〜!硝子から聞いたよ!もう元気?大丈夫そう?』
津美紀『うん、もう大丈夫だよ!ありがとう五条さん』
五条『そう?なら良かった……ってあれ、恵は?』
津美紀『なんかずっと眠いって言ってて……明日も学校だし早めに寝といたらって』
五条『……………へーーーー』スタスタ
津美紀『五条さん?恵もう寝てると思うから……起こさないであげ、』
五条『恵』 - 42◆2ksToZRy4E26/04/29 23:10:44
五条『起きてんだろ』
津美紀『え?』
五条『恵、無理しないの。ほら診せ、ってウワアッッツ!!!津美紀、保険証持ってきて!』
津美紀『分かった!!』
伏黒『ッはぁ…ゲホッはぁ…はぁ……』
五条『もーー何で言わないの、全くこの子は……』
伏黒『せ…わ、が……かかっる……?』
五条『??恵?』
伏黒『め…んど、う……でっすか……』
五条『なーに言ってんの、ガキなんて世話されて面倒かけまくってナンボでしょ』
伏黒『…………でっも、』
津美紀『五条さん、保険証あった!』
五条『はい病院行くよ!!ガキはガキらしくしてろってこと!』
伏黒『……ガキ、じゃっねえ……』
五条『今から行くとこどこだと思う?小児科!つまりガキ!!ほら運ぶよー!』 - 43◆2ksToZRy4E26/04/29 23:13:34
───────────────
津美紀「恵は、寂しくないの?」
伏黒「あの人の事だ、そのうち来るだろ」
津美紀「…………そう?」
……………………………………………………
伏黒「…………いた」
五条「あれ、恵?どしたの、何か急用?電話壊れた?」
伏黒「最近来ませんね」
五条「えっ?あーほら僕今回も忙しいし?」
伏黒「それだけじゃないだろ」
五条「えぇ……だって本当の事だし」
伏黒「………女、出来ました?」
五条「ブフッゲホッ、ゴホッ……違うよ……別にそういうんじゃない」
伏黒「………うそつき」
五条「えっちょ、恵待って」
伏黒「何すか、それとも2週目で流石に飽きたとかですか?」
五条「違うよ……むしろ二人の性別変わってんだからちょっと違うしオモロイじゃん……」 - 44◆2ksToZRy4E26/04/29 23:16:32
伏黒「って言うわりには何もしませんよね」
五条「??男装したい?いいよ買い行く?」
伏黒「…………じゃあ女、だからですか。俺が」
五条「…………………………そうともいう」
伏黒「女でも活躍してる術師はいるでしょ。確かに男だった時よりは筋力は劣るかもしれませんが、柔軟性なら勝るし……今に合わせた身体作りだって、」
五条「ごめん恵、そういうんじゃない」
伏黒「っじゃあ!何だって言うんすか?!俺が女になったせいじゃねえなら……まさか津美紀が男になったからだとか」
五条「違う違う!!それだけはマジで違うから!」
伏黒「なら…………棄てるなら、さっさとして下さい」
五条「は?」
伏黒「俺は……津美紀が元気で、幸せならそれでいいんで……入学はまだ先でしょうけど、フリーの術師としてなら高専の任務受けられませんか?それならアンタの手もかけないし、アンタとの縁が切れても任務さえ熟せば援助は受けられますよね?まだ年齢的に表立ったバイトは出来ないし」
五条「待って、恵落ち着いて?どうしたの急に……女視点の僕がクソすぎて嫌いになった、とか?いいよ、全然それでも。僕の女に対しての誠実性云々は知ってるだろうしさ、でも僕が二人を嫌いになることはないし、見捨てるとか忘れるとかもないよ?だから今まで通りの生活で大丈夫だし、あぁでも嫌いってんなら僕あんま行かない方がいいか……そうだせっかくだし冥さんとかにも見てもらう?フィジカルゴリゴリだし、操術系だから恵とはちょっと戦い方変わるだろうけど、それでも得られるものはあると思うし……」
伏黒「……………ちがう……」
五条「恵?」
伏黒「……全部、忘れてください。じゃあ」 - 45◆2ksToZRy4E26/04/29 23:20:26
五条「?!恵、待っ」
📞プルルルルルル プルルルルルル
五条「チッ」
伏黒「……失礼しました」
……………………………………………………
五条「はぁ゛〜〜〜………」
家入「健康優良児は帰れ」
五条「前……昔は、恵の考えてる事なんて手に取るように分かってたのにさ〜〜〜」
五条「何か最近分かんないんだよね、男親と娘ってこんな感じ?」
家入「親子してるわけじゃないだろ」
五条「そりゃあね、なんてったって殺したの僕だし」
家入「ならなんだ、罪滅ぼしのつもりか?」
五条「ククッ……僕がそんなタチじゃないって、硝子が一番分かってるでしょ」
家入「……どうだかな、アイツに聞いてみるか」
五条「…………これ」ペラッ
家入「何だ、これ」 - 46◆2ksToZRy4E26/04/29 23:23:45
五条「傑の居所、誕生日くらいは結界緩めとくから」
……………………………………………………
家入「居所………か」
分かってはいたが、術師関係の墓地だな。
術師は死後、骨になってからも利用される可能性がゼロではない。
もちろん相応の処置は施すが、多種多様な術式や呪具から完全に守り切るのは難しい。
特級となれば尚更、利用価値は高いだろう。
夏油の遺体は、私に渡すでもなく即火葬したのちに骨すら残さず抹消したという。
……ずっと、違和感はあった。
あの護衛任務の後の夏油も、夏油と決別した後の五条も。
反転術式で治せるのは肉体だけ、精神的ダメージにはどうする事も出来ない。
けれどあの違和感は……本当にそれだけだろうか。
「……どいつもこいつも」
一般的な呪術師の区画でもなければ、これまでに処刑された呪詛師の区画でもない。
おそらく、一定以上のみの術師だけが埋葬される区画なのだろう。
(五条、禪院、加茂………)
御三家そのものの墓は先程も見かけた。この区画では、主に御三家の中でもより上位の強さを誇った術師や桁違いの強さを持った術師が埋葬されているのだろう。 - 47◆2ksToZRy4E26/04/29 23:26:49
骨すら遺させなかったくせに、よくもまあご立派なものを建ててもらったな。
「なあ、夏油」
お前がいなくなったあの日から、五条は変わったぞ
一人称も、言葉遣いも……考え方も
「満足したか?」
第二、第三のお前を生まないためにも、そしてこれからの未来のためにも、アイツは教職を選んだぞ
お前も、ヘンテコな教祖よりも教職に就けば良かっただろうに
……きっとアイツよりは向いてるよ
──“硝子”
「もっと、私らに頼ってくれても良かったんじゃないか」
あぁアホらしい、この中に本人の亡骸は何一つ入ってないというのに - 48◆2ksToZRy4E26/04/29 23:28:35
『これ、硝子にも』
『何だこれは』
『傑のピアス』
『はぁ?……家族だか娘だかに渡してやれ』
『両耳だし、あの双子に渡そうかなとも思ったんだけど、とっくに逃げた後でね』
『……ずっと身に着けていた物だろう、呪具にでもなったらどうするつもりだ』
『え?その時はその時、責任持って僕がちゃんと跡形も残さずに消すよ』
「人は、2回死ぬっていうよな。死んだ時と、忘れられた時。」
「当分死.ねると思うなよ、覚悟しろクズ」 - 49◆2ksToZRy4E26/04/29 23:34:33
ガチャ
「ん…………?」
ドア……玄関、誰だ?鍵の解錠音、だけ……?足音は?気配は……………?津美紀は消せないし消す必要もない、そもそも部活の遠征中………金目のものがある見た目はしてない、まさかあの人を誘き寄せたい呪詛師……それか禪院家……か……?
“おい、起きろ”
“ん……ぱぱ?”
“ここも潮時だ、もう出るぞ”
“……うん………”
(………まさかな、今現れたところで認識できねえし。でも、じゃあ………誰だ?)
ススススス、サーーー
伏黒「!」
五条「!?恵?!ごめん起こした?」
伏黒「……いや、音………」
五条「音?なるべく立てないようにしたんだけどなあー……」
伏黒「何すか、こんな時間に」
五条「んー買い出しと差し入れ、顔も見れたらラッキーだなーて感じ。津美紀は?」 - 50二次元好きの匿名さん26/04/29 23:37:12
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- 51◆2ksToZRy4E26/04/29 23:39:27
伏黒「部活の遠征中で……すみません」
五条「?謝る必要ないでしょ、まっ用も済んだしそろそろお暇するよ」
伏黒「……?泊まってかないんですか?」
五条「あのねぇ〜……女子中学生が一人の家に泊まるアラサー男性はヤバイでしょ」
伏黒「何を今更」
五条「恵もさあ……今は僕相手だからいいけど、今回は女の子なんだからそんなホイホイ男誘っちゃダメだよ?それこそ悠仁とか、このまま行くと無意識に思わせぶりとかやるよ」
伏黒「虎杖はそんなヤツじゃ、」
五条「悠仁も男だからね、憂太と棘も」
伏黒「………ならアンタもだろ」
五条「え?あー13個下に手出すほど困ってるように見える?僕」
伏黒「クソが」
五条「それとも誰かに何か言われた?」
伏黒「……………別に」
五条「言われたんだ?どこの誰だか知らないけど気にしなくていいよ、そんな素性も怪しい奴より目の前の僕の言う事信じてよ」
伏黒「とにかく、さっさと風呂でも済ませて下さい」 - 52◆2ksToZRy4E26/04/29 23:41:20
五条「ん?だから僕、帰」
伏黒「いいから」グイグイ
五条「え、え?ちょ、恵??」
伏黒「タオルと着替えは置いとくんで」
五条「恵!」ガシッ
伏黒「っ、なんすか」
五条「寂しいなら寂しいって、一緒にいて欲しいんならそう言って!この前のもだけど、何でも言わなきゃ伝わんないよ?」
五条(って、あの時の傑にも言えてたら違った……の、か?それとも俺が言葉足らずだった?)
五条「僕は最強だけど全知全能じゃないんだからさ、恵の気持ちは恵が言ってくんないと分かんないよ?」
伏黒「また…………今度は、って」
五条「うん?」
伏黒「……………たまには、顔見せに来てください。津美紀が心配する」
五条(素直じゃないなあ……というか、この感じだと僕の事を嫌いになったってわけじゃなさそうだよなあ。なるべく会いたくないかと思ってこの時間に来たけど、津美紀が理由なら今引き止める必要もないし。なんなら来訪者が僕なの確認した時点で寝に戻れば良いし………じゃあなんで?) - 53◆2ksToZRy4E26/04/29 23:44:29
伏黒「五条さん?」
五条「恵ってさ、今好きな人いんの?それかいた?あの後」
伏黒「なっ……アンタに関係ないだろ!!」
五条「いたんだ?その子も男になってるといいね?」
伏黒「……………」
五条「恵?」
伏黒「さっさと入って来てください」
五条「恵が素直になったらね?」
伏黒「は」
五条「津美紀が帰ってくるより先に僕が出るほうが早いと思うし?」
伏黒「………あの、」
五条「うん?」
伏黒「お………ア、〜〜〜すっ」
五条「???」
伏黒「れ、ンタ……………kカーでどっか連れてって下さい…………………………」 - 54◆2ksToZRy4E26/04/29 23:47:12
五条「え?今から?」
伏黒「……………今度で………」
五条「いいけど………何でレンタル?」
伏黒「別に何でもいいです………」
五条「??分かった、津美紀の予定も確認しといて」
伏黒「あの、二人……で」
五条「?分かった、行きたいとこ考えといてね。じゃ入ってくるね〜」
伏黒「はい」
伏黒「……………ッッッッッシャ」
……………………………………………………
五条「上がっ、た……ヨ〜……?」
伏黒「おかえりなさい」
五条「僕の分の布団は?」
伏黒「今から出すの面倒臭いんで」
五条「えー床で寝ろって?」
伏黒「?一緒に寝ればいいだろ」 - 55◆2ksToZRy4E26/04/29 23:49:40
五条「……………正気?」
伏黒「別に、今までもあっただろ」
五条「だからさぁ〜……」
伏黒「……今の時期寒いんですよ」
五条「恵、僕の事湯たんぽか何かだと思ってる?」
伏黒「その為の筋肉でしょ」
五条「違うけど?!」
伏黒「……アンタ昔、俺のこと湯たんぽ代わりにしてただろ」
五条「え……あー、したかも?」
伏黒「ハァ眠いんで、さっさと寝ますよ」ゴロン
五条「んあ〜〜〜も〜〜〜!!!」
伏黒「うるさいです、近所迷惑」
五条「もーいーもんねーー!!恵には僕の湯たんぽなってもらうもんねーー!!」ゴロン
伏黒「はぁ……どうぞ」スッ
五条「ゑ?」 - 56◆2ksToZRy4E26/04/29 23:53:03
伏黒「するんでしょ、湯たんぽ」ギュッ
五条「うん……?」ギュー
伏黒「おやすみなさい」
五条「ん、おやすみ」
……………………………………………………
津美紀「恵ただいま〜〜!って、あれ五条さんもいる……」スタスタ
津美紀「恵?五条さん?もう昼、」ガラッ
伏黒「スーーーーー…スーーーーー…スーーーーー…」
五条「………………あ、津美紀おかえりー……」
津美紀「五条さん?」
五条「ん〜〜〜???」
津美紀「そういうこと、ですか?」ニコリ
五条「どうもこうもないよ……津美紀助けて」
津美紀「ふふ、恵ぐっすり寝てますね」
五条「ウデ……シビレタ………タスケテ」
津美紀「恵、最近あんまり眠れてなかったみたいだから……よっぽど五条さんが良かったんだね」 - 57◆2ksToZRy4E26/04/29 23:55:35
五条「なんかすごい語弊が生まれそうな言い回しやめて?」
津美紀「あっそーだ、五条さんはお仕事は大丈夫なんですか?」
五条「ぜんっぜん!大丈夫じゃないヨ?」
津美紀「なら起こせば良かったのに」
五条「いや……なんか、その、ね?ここまで心地良さそうに寝られてると、」
津美紀「恵、寝てる時は昔と変わらず可愛いですもんね?もちろん今も可愛いですけど」
五条「……なに、たくらんでるの」
津美紀「何も!私はただ、恵には幸せになってもらいたいだけなので」ニッコー
五条「ほーんと……そっくり……」
津美紀「恵と恵のお父さんが、ですか?」
五条「!…………なるほど。違うよ、恵と津美紀の話」
津美紀「??」
五条「とりあえず恵の幸せのためにも、僕の人権って大事だと思うから一旦助けてくれる?」
津美紀「人権……?」
五条「トイレ!行きたいの!!ずっと我慢してたんだから!!!」 - 58◆2ksToZRy4E26/04/30 00:01:07
津美紀「トイレってその……トイレですか?」
五条「トイレはトイレだよね?!」
津美紀「どっちかな……て」
五条「どっちとか今それ関係あるかな?!まさか昨日ちょうどペーパー切らした?!買ってきて?!」
伏黒「ん……うるさい……」
津美紀「恵おはよう、もう昼だよ?顔洗っておいで」
伏黒「ぅん………」スタスタ
津美紀「……………五条さん」
五条「なあに?」
津美紀「もし、その時が来たら……ちゃんと避妊はしてくださいね」
五条「ぅえ?!なに?!そんな時来ないよ!これでも僕一応は真っ当な大人だからね!!」
津美紀「………ソレ」
五条「寝起きだから!!!津美紀だって今は分かるでしょ?!」
津美紀「まあ、でも……何があっても恵のこと泣かせたら、いくら五条さんでも許さないですよ」ニッコリ
五条「善処……は、します……」 - 59◆2ksToZRy4E26/04/30 00:03:51
伏黒「……………あ?」
津美紀「おはよう恵、五条さんならお仕事向かったよ」
伏黒「そうか………」
津美紀「いい夢見れた?」
伏黒「一瞬だけな」
津美紀「恵は………どうしたい?」
伏黒「?」
津美紀「私としては、もちろん恵には幸せになってもらいたいし、そのためにはまあ多少の犠牲は厭わないんだけどさ。」
伏黒「は??」
津美紀「恵自身は、五条さんとどうなりたいの?一緒になりたくないの?」
伏黒「俺は………別に………」
津美紀「今まで通り、数居る生徒の中でちょっとだけ目をかけられてる……それで十分?」
伏黒「………あの人は、教師である前に現代最強で御三家当主。俺が望んでいい相手じゃねえんだよ」
津美紀「でも恵も……ゼンイン、だっけ?五条さんのお家と同じ括りの、そのお家のお嬢様しててもおかしくなかったんでしょ?」
伏黒「俺はもう禪院家との関わりはねえ」 - 60◆2ksToZRy4E26/04/30 00:06:08
津美紀「……でも、いつそのお家の人が約束を破って恵の事を攫いに来るとも限らない」
伏黒「は?????」
津美紀「五条さんから聞いたの、ごめんね。本来だったら不自由ない生活できてたかもしれないのに、もし……私のせいで……」
伏黒「違えよ、俺が選んだ、津美紀は悪くない」
津美紀「そっか……それならいいんだけど、あともう一つ聞いたんだった」
伏黒「?」
津美紀「今、恵の事を守れるのは私と五条さんだけって」
伏黒「………??」
津美紀「だからね、私もなんか鍛えようと思って色々頑張ってたんだけど」ムキッ
伏黒「???」
津美紀「なんかこの前無から生成しちゃった」
伏黒「????」
津美紀「寝たきりになった時ね、夢の中?で女性が襲い掛かってきたんだけど、つい返り討ちにしちゃって。」
伏黒「?????」
津美紀「その時に何かをカツア…頂いてね、その後目覚めた時から何かがある気だけはしてたんだけど……その何かを表現?するのはずっと出来なくて……頑張ってたんだけど……」 - 61◆2ksToZRy4E26/04/30 00:07:20
伏黒「??????」
津美紀「そしたら!!この前これが作れて!!」🗡ペカー
伏黒「???????」
津美紀「恵が言ってた、前にジュブツ?に乗っ取られた?時のジュブツのジュツシキ?か何かを頂いちゃったのかなって!」
伏黒「……………………玉犬」
白黒「「ワン!!」」
津美紀「?!かわいいワンちゃん2匹も出てきた?!どこから?!もしかしてこれが恵のジュツシキ?!」ワンワンナデナデ
伏黒「……………津美紀」
津美紀「ん?」
伏黒「ソレ、一生俺以外に隠して生きるか……それとも、」
津美紀「もちろん、恵達と頑張るよ」
伏黒「っでも、」
津美紀「大丈夫だから。恵が背負ってるもの、私にも背負わせてほしいな」
伏黒「…………」
津美紀「だめかな」 - 62◆2ksToZRy4E26/04/30 00:10:56
伏黒「……分かった、ただ条件がある」
津美紀「条件?」
……………………………………………………
五条「いっえーーい!!二人とも入学おめでとーーう!!」
津美紀「ありがとうこざいます!」
伏黒「……釘崎は」
五条「前と一緒、そのうち来るよ」
津美紀「釘崎さん?も恵のお友達?」
五条「そ!女の子だから、津美紀も仲良くなれると思うよ」
津美紀「えぇ…私今男の子だし……」
伏黒「平気だろ」
五条「大丈夫だって」
…………………………………………………
五条「てことで、恵はさっそく仙台で調査ね」
伏黒「調査、ですか」
五条「とりあえず指の所在と悠仁の近況確認ね」
伏黒「回収した方がいいでしょ」 - 63◆2ksToZRy4E26/04/30 00:12:08
五条「まあそれはそうだけど、悠仁本人の意志もあると思うしさ」
伏黒(乙骨先輩のも防いでないあたり、この人戦力として欲しいだけだな)
五条「お祖父さんもこの時期は健在だと思うし」
伏黒「…………指の確認と、虎杖の祖父への聞き取り、ですか」
五条「接触は出来たらでいい、悠仁の出自に関しては僕の方でも調査しておくし」
伏黒「分かりました」
五条「その間、津美紀は2年にシゴいといてもらうから」
伏黒「え」
五条「補助監督志望つったって、最低限自分の身は自分で守れるようにしないとね。結果津美紀のためにもなると思うし」
伏黒「…………はい」
五条「てことで、早速行ってきて。なんかあったら電話して、すぐ行けるようにはしておくからさ」
伏黒「土産、後回しにして下さいよ」
五条「それは恵の頑張り次第かな〜」
伏黒「💢」 - 64◆2ksToZRy4E26/04/30 00:16:56
伏黒(……………?)
前に来た時、呪霊がいたはず……発現前か?
そんな幼体には見えなかったが。
それとも虎杖の目印代わりに、羂索が配置していた呪霊だったのか?
まあいない分にはいいか。とりあえずは虎杖がいるかどうか、宿儺を食う前か……そして記憶があるかどうか、だな
モブ「え、ウチの学校にあんな娘いたっけ?」
モブ「制服違えし、転入生じゃねえの?」
モブ「今?もう学期始まったばっかだぞ」
モブ「訳ありとか?」
伏黒「…………」
モブ「あっなんか、ソレっぽく見えてきた……」
モブ「大丈夫か?お前」
モブ「話しかけてみようぜ!」
モブ「やめとけって、お前この前も……」
伏黒「……すみません」ニコッ
モブ「ど、どどっどうしたんすか?!?!」 - 65◆2ksToZRy4E26/04/30 00:19:23
伏黒「その、探してる人がいて……」イジイジ
モブ「!!お、俺らで良ければ手伝いますよ!なあ?!」
モブ「え?あ、あぁ…まあ……」
伏黒「ありがとうこざいます!」パァッ
伏黒「実は…………」
手当たりなし、か。なわけあるか?普通目立つだろ、あの髪にあの身体能力……来るのが早すぎたか?
さっきの奴らは3年って言ってたな、1年の方が見てる可能性あるか。同じクラスのやつに当たればいいが……とりあえず報告だけ済まして、病院の方に向かうか。
…………………………………………………
伏黒「虎杖倭助さん、ですか」
倭助「…………誰だ」
伏黒「伏黒です」
倭助「何の用だ」
伏黒「俺の事、ご存知なんですか」
倭助「俺は知らない」
伏黒「!もしかして、」
倭助「フシグロ、クギサキ……あぁあとゴジョウなどと言っていたか」 - 66◆2ksToZRy4E26/04/30 00:21:21
伏黒「お孫さんが?」
倭助「物心がつくずっと前に、な。ここ最近は聞いておらん」
伏黒「そのお孫さんは今どちらに?」
倭助「さっきまでいたんだがな」
伏黒「……そうですか」
倭助「嬢ちゃんが何用かは知らないが、下手に近づかない方がいい」
伏黒「理由を聞いても?」
倭助「…………アイツは、」
伏黒「?………?」
倭助「いや、いい……もう寝る」
伏黒「え」
虎杖「ん?あーー……五条先生?いや……伏黒かな」 - 67◆2ksToZRy4E26/04/30 00:23:50
伏黒「おかしい…………」
あの後家にも行ったが人の気配はなかった
買い物かとも思ったが、そもそも人が暮らしている雰囲気も感じられなかった
花瓶にあった花は新しいもの、虎杖が通っているのは間違いではないだろう
とにかくそろそろ部活動も終わる時間帯のはずだ、学校に戻って百葉箱の中身を確認するか
伏黒「………は?」
百葉箱だったもの、か?微かに宿儺の指の残穢は残ってはいる……が。何者かに破壊されている?
破壊……いや、切り刻まれたの方が正しいか。それにこの切り口……非術師が工具を使ったにしては綺麗過ぎる。
封印が解けて呪霊に取り込まれたなら、その呪霊の残穢が残ってるはずだ。それにここの校舎をとっくに破壊し尽くしててもおかしくはない。
つまり、考えられるのは…………
虎杖「久しぶり、伏黒」
虎杖……………か?
伏黒「虎杖……お前、」
虎杖「元気そうでよかった、五条先生……は心配ねえか。釘崎はもうちょい後だよな」
伏黒「…………何してんだ」 - 68◆2ksToZRy4E26/04/30 00:26:58
虎杖「伏黒も記憶あんだな。でも悪ぃ、もう食っちまった!」
伏黒「はぁ゛?」
虎杖「爺ちゃんの諸々が済んだら高専行くからさ、五条先生によろしく伝えといてよ」
伏黒「いや、なんでそもそも食ってんだよ」
虎杖「前のままにしておけばまた先輩が拾っちまうし、回収するだけだと寄ってくるし。なら食った方が早くね?」
伏黒「持って来たら良かっただろ、高専に」
虎杖「いやー伏黒達に記憶があるか分かんなかったし、ない状態で持ってきてたら不審者じゃん?」
伏黒「…………」
虎杖「ま、何でか知んねーけど、宿儺は魂がナントカカントカでまだ出れねーっつーし、出てきてもまた抑え込むから」
伏黒「……虎杖」
虎杖「ん?」
伏黒「お前……今、どうなってる?」
虎杖「……伏黒には、どう見えてる?」
伏黒「俺が知ってる、最後のお前」
目の下の傷がなく、戦いの勲章ともいえる痕だけが残る、不老になった後の姿 - 69◆2ksToZRy4E26/04/30 00:28:50
虎杖「そっか……伏黒は、なんかちっさくなった?」
伏黒「💢」ドスッ
虎杖「ぃって!!てか、え、なんで??」
伏黒「何でか聞きたいのはこっちだバカ、まだ高専来る前のはずだろ。時系列おかしいだろ」
虎杖「あーー……えっと、それはデスネ……」
伏黒「……………」
虎杖「多分……俺、死んではない……から……」
伏黒「……は?」
虎杖「話すと長くなるんだけど……その……」
伏黒「ったく……分かった」
虎杖「!じゃー、」
伏黒「全部詳しく聞く、ついでにあの人も呼ぶ」
虎杖「ヱ?」
伏黒「文句あんのか」
虎杖「ナイデス……」 - 70◆2ksToZRy4E26/04/30 00:32:38
伏黒「とりあえず場所か、どっか…」
虎杖「あー俺ん家でいいよ、その方が先生も楽でしょ」
伏黒「分かった、伝えとく」
……………………………………………………
五条「で、どういう状況?これ」
虎杖「いや、あのこれ事故!事故だから!」
伏黒「俺が躓いたのを庇おうとした虎杖がバランス崩しただけです、見てないで助けてくださいよ」
五条「へー、はい悠仁」パッ
虎杖「悪ぃ、先生」ギュッ
五条「ナニが?」グイッ
虎杖「え?お手数おかけして………?」スタッ
五条「はい、恵」スッ
伏黒「………すみません」ソッ
五条「はーい」キュッ
五条「で、本題。悠仁今いくつ?」
虎杖「え、15」 - 71◆2ksToZRy4E26/04/30 00:36:05
五条「全部合算して」
虎杖「3桁…は余裕でいってんなあ……」
五条「何で?」
虎杖「あの後……かくかくしかじかで、あれこれあって…………呪物になったから」
伏黒「あ゛?」
五条「恵落ち着いて。じゃあ現世?の悠仁は呪物となって封印されてるわけか」
虎杖「そゆこと!」
五条「どのタイミングでこっちに意識になった?」
虎杖「生得領域で……寝てたら……??」
五条「悠仁、相変わらず嘘ヘタね」
虎杖「ヴッ」
伏黒「正直に言え、ここについてはまだ俺らも完全には把握しきれてない」
虎杖「!……色々考えてたら、呼ぶ声がして」
五条「声?」
虎杖「そう。でも生得領域だし、誰もいるわけねえって分かってたんだけど……気付いたら赤ん坊の頃に戻ってた」 - 72◆2ksToZRy4E26/04/30 00:39:01
五条「誰の声?」
虎杖「えーっと……」
伏黒「虎杖」
虎杖「先生と伏黒。釘崎はあっちでまだ生きてるからだと思う」
五条「ふーん……恵は?」
伏黒「は?」
五条「そういや聞いたことなかったなって」
伏黒「俺は……空港で津美紀と会って、しばらく話してからタラップ登ってたら誰かに……誰だ……?」
五条「……誰かに?」
伏黒「何か言われて突き落とされました」
虎杖「えぇ……」
五条「ソイツの顔とかなんか、覚えてないの」
伏黒「……顔はよく見えませんでした。ただ落下時に微かに見えたのは、縦にも横にも津美紀の倍くらいありそうでした。」
五条「ふーん……多分それ、」
伏黒「アンタは?」 - 73◆2ksToZRy4E26/04/30 00:41:30
五条「へ」
伏黒「俺らには聞いといて自分はナシっすか」
五条「え、あー……………」
虎杖「先生?」
五条「タラップでコケ、た」
伏黒「………誰かに何かされたわけでもなく」
五条「うん、一人でコケた……いやもしかしたら傑が足引っ掛けてきてたかも、多分そう、絶対!」
虎杖「先生?今更タラップでコケたくらいで失うような尊厳とっくに残ってないよ?」
五条「悠仁も言うようになったね〜…」
伏黒「夏油さんは何て?」
五条「タイミングしか聞いてないね、もしかしたら僕の後に落ちたかもだけど。津美紀は?」
伏黒「突き落とされた俺に駆け寄ったら、て感じだったみたいです。」
虎杖「じゃあ、その……夏油って人も……」
五条「恵ぃ、僕がコケたのを心配して駆け寄ると思う?傑が」
伏黒「さぁ……アホほど笑いながらも最終的にはやれやれ全く悟は云々で手くらいは出してくれるんじゃないんすか、知りませんけど。」 - 74◆2ksToZRy4E26/04/30 00:44:06
虎杖「伏黒は本人と面識あんだ」
伏黒「いやないに等しいな、こっちでお互い記憶がある状態で一回会っただけだ」
五条「待ってそれ僕聞いてないんだけど」
伏黒「聞かれてないんで、それにそれらしき情報もないですよ。つかじゃあ何で俺に聞いたんで……あ」
五条「恵のその時の話は後で聞くとして」
伏黒「チッ」
虎杖「?」
五条「現世で一回呪物か術式で乗っ取られた上で、タラップから何らかの理由で落下した人間の魂がここで彷徨ってるって感じかな。悠仁は狭間にいたせいで、ここにいる僕らに引き寄せられたのかも。」
虎杖「あの…………1個だけいい?」
五条「なに?」
虎杖「伏黒…は、なんで女の子になってんの?」
伏黒「さあな、どうでもいいだろ」
五条「津美紀も男の子になってたから、呪物に乗っ取られたら変わるもんなのかと思ってたけど……悠仁はまんまだもんね?死んでないから?」
虎杖「えーーっと……先生、ちょっとだけ席外せる?」
五条「?何で?」 - 75◆2ksToZRy4E26/04/30 00:46:10
虎杖「伏黒にだけ、確認?したいことあって」
伏黒「?」
五条「…………いいけど、耳も塞いでおいた方がいい?」
虎杖「あ、うん!終わったら呼ぶから!」
五条「ん、手短にね」
虎杖「分かった!」
伏黒「……で、何だよ」
虎杖「その……まず、引き寄せたのは二人じゃなくて俺だと思う。」
伏黒「理由は」
虎杖「思っちゃったんだ。また、伏黒と釘崎、先生とでバカしてーなって」
伏黒「……それだけか?」
虎杖「もっかい……一瞬だけでも、二人と先生を会わせたかった。特に伏黒は」
伏黒「……?」
虎杖「昔からの仲だったって聞いたし……二人の最期は、本当にアレで良かったんかなって。多分、俺は二人で一緒に幸せになって欲しかったんだと思う。俺のお節介なだけで、二人はアレで良かったのかもしんねーのに。」
伏黒「あの人、夏油さんの事以外は満足してたと思うぞ」 - 76◆2ksToZRy4E26/04/30 00:48:06
虎杖「……そうかな」
伏黒「あぁ、多分な」
虎杖「でも伏黒は……先生の事、好きだったろ」
伏黒「……………は?」
虎杖「違った?」
伏黒「………」
虎杖「知ってたよ、ずっと見てたから。でも、だからって付き合ったらいいのにとか、そういうんじゃなくて……ほら、先生は何考えてんのかよく分かんなかったしさ」
伏黒「……あの人は、」
虎杖「でも……どんな形であれ、多分二人で一緒にはいて欲しかったんだと思う。そんでまた四人で、バカ出来たらなって。その俺の我儘が、伏黒の性別を歪ませたのかもしれん。ごめん、伏黒が望んだわけじゃねーってのに。」
伏黒「だとしても、津美紀が変わる意味はないだろ。」
虎杖「それは、多分……伏黒が変わったから……その調整というか……多分……」
伏黒「?まあ一説としては考えてはおく」
五条「──ちょっと長くなーい?」バァン
虎杖「!?!?!ちょ、先生!呼ぶまで待ってって言ったじゃん!?」
五条「長いんだもん。悠仁、話が長い男はモテないよ」 - 77◆2ksToZRy4E26/04/30 00:49:54
伏黒「はぁ………ところで、五条先生には虎杖はどう見えてんすか」
五条「?僕の可愛い生徒だけど」
伏黒「見た目の話です」
五条「ん〜……?あぁ、前で最後にあった時の悠仁だね。それがどうかしたの?」
伏黒「……俺にはそのまた何十年後かの虎杖に見えてます」
虎杖「爺ちゃんには傷も何もない、元々の俺で見えてるっぽいんだよなあ……」
五条「へ〜……写真で撮るとどうなるの?」
伏黒「はい」スッ
五条「これが宿儺を食べる前の悠仁?」
伏黒「はい」
虎杖「なんかハズいなこれ」
五条「記憶がある僕達には記憶の最後にある悠仁、ない人は時系列に沿った悠仁……か」
伏黒「今のところ……ただ術師か非術師かでも変わる可能性があるので、断定するには他の人の結果も必要だと思います。」
五条「そうだね。とりあえず今日はもう遅いし解散ね、帰るよ恵」
伏黒「はい」 - 78◆2ksToZRy4E26/04/30 00:52:41
虎杖「えっと、俺は……?」
五条「とりあえず今まで通りで暮らしてな。予期せぬ事態だったり、宿儺が出てくるようになったら連絡して。指持ってくるから」
虎杖「分かった!」
伏黒「……虎杖」
虎杖「?」
伏黒「またな」
虎杖「!……応!!」
……………………………………………………
伏黒「……で」
五条「なに?」
伏黒「なんでダブルなんすか、最低ツインだろ」
五条「元から恵がとってたシングルかダブルかしかなかったんだもーん、しょうがなくない?
伏黒「だったらアンタがダブルで俺がシングルで良かっただろ」
五条「あら恵チャン、経費だからって無駄遣いしちゃ駄目ヨ?」
伏黒「💢自腹切れよ💢」
五条「え?やだ」 - 79◆2ksToZRy4E26/04/30 00:55:25
伏黒「💢ソファで寝ます」
五条「ちょっとーそれじゃ休まんないでしょ」
伏黒「………💢」
五条「なんでそんなキレてんの?布団もベッドも変わんないでしょ」
伏黒「………さっさと風呂入って寝て下さい」
五条「僕やることあるし、恵先入ってきな」
伏黒「……はい」
伏黒(考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け考えたら負け)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
五条(あれ……………なんかやらかした気がする………!!そうだ恵今一応女の子なんだった!!……まあいいか……僕疲れてんのかな)
伏黒「……次どうぞ」
五条「ん、先寝てていーよ……ア゛」
伏黒「?」
五条「タオル被るだけじゃだめでしょちゃんと拭いて乾かして💢」ボサボサボサボサボサ
伏黒「自分でやります💢」
五条「ホントに?僕が出てくる時に濡れてたら怒るからね💢」 - 80◆2ksToZRy4E26/04/30 00:56:47
伏黒「何でだよいいだろ別に」
五条「返事は💢」
伏黒「ハァ………はい」
五条(アレ…………もしかして今はアイツに似てた方が………安全……だっ、た………??いやいやいや、僕真っ当な大人だしね、そんなまさか、大丈夫大丈夫……豆粒くらいの時から知ってんだし、まずそういう趣味ないし、いやーー僕好みに育たなくて良かっ……………まあ事故防止ってね、大事だよね、うん)
五条(…………………………あれ、恵の方から来たらヤバイんなら僕の方から行けばいいのか)
伏黒(…………あぁ、多分父親に似てんのか。前もやたらと……………)
五条「上がったよー………」
五条「あれ、もう寝た?」スタスタ
五条「ちょっと…そんな端っこいたら落ちるでしょ、布団じゃないんだから」グイッ
五条「ほらお腹もしまって、風邪ひいたら僕が津美紀に怒られるんだから」シマイシマイ
五条「はい、寝るよーおやすみー」ダキマクラ
パチン
伏黒(寝れるわけねーだろ💢) - 81◆2ksToZRy4E26/04/30 00:59:16
伏黒(誰だよ、数ヶ月前まで男女がどうの言ってたやつ💢)
伏黒(高専入ったからか?あ?💢)
伏黒(クッソ、デリカシー死んだり生えたりどっちかにしろよ)
五条「ん………めぐみ、……?」
伏黒(……………)
伏黒(前と今で違うかように意識させてきたの、そもそもこの人だよな)
伏黒(いっその事、その分の代償は払ってもらうか……振り回されるだけなのも癪だしな)
伏黒「ん、…………」
伏黒(腕をこうして……クソこの人重いんだった、じゃあこうか……足はこうして、こう……………よし、寝るか)
……………………………………………………
五条「んー……あれ、今何時」ボケー
五条「時計……スマホ……」ガサゴソ
五条「あった………えっと………」
五条「大分寝てたな」カッ
五条「恵〜?」チラッ
伏黒「ん…………、」 - 82◆2ksToZRy4E26/04/30 01:02:27
五条「起きて、朝だよ」ポンポン
伏黒「んーー………」
五条「ほら朝ビュッフェ行くんでしょ」トントン
伏黒「ご……じょ、さ………」
五条「はーい恵のだーいすきな五条さんですよー」ユサユサ
伏黒「ぅ、ん………」
五条(………今、うんっつった?????)
五条「め、恵?起きなって……」
伏黒「……………」
五条「起きないと擽るよー?5、4、3、2、1、」
伏黒「……………」
五条「はーい起きてー」コチョコチョコチョ
伏黒「ふ、ぁ……は、ゃあ……」
五条(…………………………)
五条「……………恵、」 - 83◆2ksToZRy4E26/04/30 01:05:03
伏黒「……………」
五条(こうなったら津美紀の最終奥義かな……)
五条「いい加減起きないとちゅーするよ」
伏黒「……………」
五条(嘘でしょ……ギリギリまで近付けないとだめなのこれ)
伏黒「……………」
五条(起きて、マジで起きて……あーーこれ水ぶっかけた方が早いか?洗面所連れてくか……ってこれどうなってんの???恵の寝相???んな事ある???とりあえず仰向けにして………足!!!あーーもーー!!)
伏黒「…………」パチッ
五条「あっ恵おはよ、朝ご飯食べよ」
伏黒「しないんすか」
五条「?何を?」
伏黒「………チッ」
五条「舌打ち!?朝から治安悪いなあ…とりあえず起きて…てか顔近。恵一回腕離し─」
伏黒「ッ」グイッ
五条「!?」 - 84◆2ksToZRy4E26/04/30 01:07:02
伏黒「……いい気味ですね」パッ
五条「え、ちょ恵?!?!?!」
伏黒「着替えるんで、こっち見ないでくださいよ」スタスタ
五条「あーはいはい…………ねえ、」
伏黒「何すか」
五条「僕こういうの良くないと思うなー???」
伏黒「何が」
五条「だめでしょ、大人を揶揄っちゃ」
伏黒「何を今更」
五条「今更も何もないでしょー僕達そういうんじゃないし、こういう悪戯は好き同士でやるからいいんであって……」
伏黒「アンタ、俺の事嫌いなんすか」
五条「嫌い……ではないけど、」
伏黒「じゃあ問題ないでしょ」
五条「いや大アリだけど?!何考えてんの?!好き嫌いだけじゃないし、好きの種類もあるの流石に2週目で分かんないことないでしょ?!」
伏黒「俺は好きですよ」 - 85◆2ksToZRy4E26/04/30 01:09:06
五条「っだから、それは……」
伏黒「津美紀も、虎杖も……先輩達も好きです」
五条「うん知ってるよ?だからね、」
伏黒「でもアンタだけです」
五条「へぁ?」
伏黒「……これで満足ですか、さっさと着替えて行きますよ。時間なくなる」
五条「ンーーーーー?????」
……………………………………………………
五条「……硝子………」
家入「薬足りなくなったか?」
五条「手出してないのに出されたら処されるのって僕?」
家入「そこに寝ろ、切ってやる」
五条「いや、グッてされてチュッ………されただけだから!!!」
家入「アラサーがそこで吃るな、気持ち悪い」
五条「気持ち悪いって!!どっちかっていうと僕が被害者だけど?!」
家入「自分がそうなるように仕組んだの間違いだろ」 - 86◆2ksToZRy4E26/04/30 01:10:24
五条「……………」
家入「オイ」
五条「もーーー僕お嫁にいけない……」
家入「ってお前が思わせてきた女の数、数えた事あるか?」
五条「?ないけど」
家入「クズだな、知ってたが」
五条「それとこれとは違うじゃん……」
家入「たかがキス1つでこうなるとはな、先輩に見せてやりたい」
五条「いや経験豊富なアラサーの僕の唇はどうだっていいんだよ、問題は恵の方だって。多分ファーストキスじゃないの?あれ」
家入「……………」
五条「しかもその後は何もありませんでしたよね俺達、みたいな顔していつも通り接してくるしさあ……何かあったでしょ僕達」
家入「続くのか」
五条「何?好きもキスもそんなもんなの?今時の若い子って………そんな子に育てた記憶は………血は争えないってこと???」
家入「お前が育てたにしてはミラクルに健全だと思うが……まあ津美紀くんの影響だろ」
五条「もしかして恵、僕の知らないうちにとっくに…………あっ吐きそう」 - 87◆2ksToZRy4E26/04/30 01:13:15
家入「💢妄想も大概にしろ、そもそも伏黒はお前にキスして好きだっつっただけで、それ以上はないだろ」
五条「え告白じゃねえの?!?!?!?!?!」
家入「伏黒はお前へのキスの意味を肯定しただけで、お前に返事を貰おうとは思ってないぞ、多分。分かったらさっさと出て行け」
五条「………はぁ?!?!?!」
……………………………………………………
五条「〜〜〜であるから、〜〜〜で」
五条「〜〜〜は、〜〜〜〜だから」
五条「〜〜〜の場合は、〜〜〜ね」
五条「〜〜〜については、〜〜〜の応用で」
五条「〜〜〜になるから、〜〜〜ってこと」
五条「ここまででなんか質問ある?」
伏黒「ないです」
津美紀(ジュが……ジュが多い………!!)
五条「津美紀は?大丈夫?」
津美紀「あっうん、大丈夫!」
伏黒「……」 - 88◆2ksToZRy4E26/04/30 01:17:48
五条「じゃ、続けるよ〜」
津美紀(大丈夫ではないけど、もうどこからわかってないのかが分かんないし……そうなると五条さんも説明するの大変だよね。それに恵は多分もう何回も聞かされてる内容なんだろうし……どうしよう……)
五条「はい今日はここまで!予習復習しっかりねーー」
津美紀「はいぃ……」
伏黒「……」
津美紀「……?」
五条「この後休憩したら恵は2年と体術、津美紀は職員室ね」
伏黒「分かりました」
津美紀「え、はい…?」
津美紀「えっと……五条さん?」
五条「あっきたきた、これあげる」ペラッ
津美紀「これは……?」
五条「呪術初心者向けの単語帳、みたいな!」
津美紀「!ありがとうこざいます!!……でも、どうしてこんな……」
五条「僕も教えるの上手くはないしねー、恵にはなんとなく聞きづらいんでしょ?」 - 89◆2ksToZRy4E26/04/30 01:19:27
津美紀「あっはは……何でもお見通しなんですね」
五条「そんなことないよ?人の気持ちはよく分かんないしねーまあ、恵は津美紀に頼られたら喜ぶと思うけど」
津美紀「……ねえ、五条さん」
五条「ん?」
津美紀「恵となんか、ありました?」ニコー
五条「んっえ…な、ないよ?なにも」
津美紀「五条さん?」ニッコリ
五条「もー急に何言い出すのかと思ったら……仙台向かったのは例のやつだし、」
津美紀「五条さん」ニンマリ
五条「っ……………恵に、聞いて………」
津美紀「ふーーーん??」ポチポチ
五条「ちょっと津美紀?スマホで何して、」
津美紀「あ、もしもし恵?」
五条「!?!?!?!?!?」 - 90◆2ksToZRy4E26/04/30 01:20:49
津美紀「五条さんと何かあった?」
五条「つ、つみ…き………???」
津美紀「ううん、私がどうこうじゃなくて、恵の話をしてるの」
五条「……………」
津美紀「……………そっか、分かった。」
五条「…………恵、なんて………??」
津美紀「五条さんが言ってる通りって」
五条「ナールホド?????」
津美紀「あと伝言で、忘れて下さいって」
五条「えっあ、そう……?」
津美紀「何があったんですか?」
五条「……津美紀が心配してるようなことはないよ」
津美紀「やっぱり、何かはあったんですね」
五条「……………まぁ、うん」
津美紀「さっきの電話、繋がってなかったんですけどね」 - 91◆2ksToZRy4E26/04/30 01:22:06
五条「………は、はぁ?!?!?!」
津美紀「ふふ…すみません、つい」ニッコー
五条「ついってなに……ついって……もうオンナノココワイ……」
津美紀「やだなあ、五条さん。私は今は男の子ですよ?」
五条「中身の話ね!!!!!」
津美紀「それを言うなら、恵は男の子だと思いますけど」
五条「そう、だね……でも恵は割と身体の性別に引っ張られて……ない?」
津美紀「そうですか?私目線はずっと可愛い恵のまんまですよ」
五条「義姉フィルター…………………………いやなんでもない」
津美紀「で、結局のところ……五条さんは恵のことどう思ってるんですか?」
五条「……………それは、」
プルルルル プルルルル
津美紀「あら」
五条「なに、あーうん分かった。すぐ出るから車つけといて、うん。」📱
五条「ってことだから!津美紀も恵と2年にシゴいてもらってね!じゃ!」 - 92◆2ksToZRy4E26/04/30 01:25:06
津美紀「お気をつけて」
津美紀「……もうちょっと、かなあ…」
……………………………………………………
五条「や」
虎杖「うぉ?!先生!」
五条「一段落ついた?」
虎杖「応!」
五条「……落ち着いた?」
虎杖「まあ、分かってたことだし……前もなんか結局バタバタしてたしな」
五条「そっか、宿儺は?」
虎杖「爺ちゃんが死んだ後にちょうど出てきた、主導権は一瞬足りともやらずに中でボコっといたから大丈夫だと思う。」
五条「ふーーーん……なるほど、ちょっと代われる?」
虎杖「えぇ……多分出来っけど……」キョロキョロ
五条「?あぁ、恵は連れて来てないよ」
虎杖「なら、いい……か……?いやでも……」
五条「何か不安?」 - 93◆2ksToZRy4E26/04/30 01:27:10
虎杖「うーーーん……ちょっと呼んでみるわ」
五条「うん?」
虎杖「あーー駄目だ、ふて寝してるわ」
五条「呪いの王が?wwふて寝?wwwwww」
虎杖「宿儺にはここの15年分の記憶しか読み取れねえみたいだし、指もまだ1本だしで俺のが若干有利だっただけだよ」
五条「そう?ま、とりあえずもう1本食べてみよー!」
虎杖「うん、ちょうだい」パッ
五条「はい」スッ
虎杖「んっグ……ゴクッぉ、あ……はぁ〜〜」
五条(……さて、ふて寝の王は出てくるかな)
虎杖「…………………………」
五条(……………)
虎杖「っと!うん、大丈夫」
五条「そう、じゃあ荷物まとめて行こっか」
虎杖「応!…………って、あれ」 - 94◆2ksToZRy4E26/04/30 01:30:26
五条「どしたの?」
虎杖「学長の面談って……また、やる……?」
五条「やるよ〜記憶ないからね」
虎杖「マジか、どうっすかな」
五条「今もそのまま言えばいいと思うよ?」
五条「……あぁ、あとそうだ」
虎杖「ん?」
五条「僕と恵は記憶があったとこから、火種のいくつかは既に消してはいる。けど僕達が持ってるのはあくまで記憶だけ、悠仁と違って経験は持ち越せてない」
虎杖「うん」
五条「2,3年達に記憶はないし、多分野薔薇にもない。だから僕が消してるのは、僕が消しておかないと後々取り返しが厳しいやつと腐ったみかんのアレコレだけ」
虎杖「………羂索、とか?」
五条「そう!だから少年院と八十八橋……あと交流戦とかは前と同様にするよ。君達をぬるま湯に浸からす気はないからね」
虎杖「分かった」
五条「悠仁」
虎杖「?」 - 95◆2ksToZRy4E26/04/30 01:33:12
五条「少年院、今度は死なないでね?」
虎杖「任せてよ」
五条「ん、頼もしいねー」
虎杖「……ところで、先生さ」
五条「ん?」
虎杖「伏黒と、何かあった?」
五条「何かって?」
虎杖「……なんでもない!」
五条「そう?ならいいけど」
……………………………………………………
伏黒「何すか、こんな時間に急に呼び出して」
五条「だってしょーがないじゃん、行く直前にリスケなってようやく空いた時間なんだから」
伏黒「??なんか急ぎの話ですか」
五条「え?恵が言ったんじゃん、五条さんと二人っきりで夜の街でドライブデートしたいです♡って」
伏黒「そこまで言ってねえ……つかいつの話ですか、それ」
五条「なかなかまとまった時間取れなくってね、ごめんね」 - 96◆2ksToZRy4E26/04/30 01:36:26
伏黒「別に……」
五条「別にってことないでしょー、どこ行きたい?」
伏黒「特に……」
五条「??どっか連れてってほしいんじゃなかったの」
伏黒「じゃあとにかく休めるところで、アンタの部屋でもいい」
五条「キャー恵のえっち♡」
伏黒「今何時だと思ってんすか💢」
五条「2時前」
伏黒「ド深夜💢」
五条「ん、寝てていいよ」
伏黒「はぁ?」
五条「着いたら起こすから」
五条「恵ー着いたよー」ユサユサ
五条「っま、流石に起きないか」
しょーがない運ぶか……って軽、普段ちゃんと食べてんの?すぐ折れそうだけど - 97◆2ksToZRy4E26/04/30 01:37:43
昔はよく折ってたなあ……主に僕のせいだったけど、最近は折るまではいってないか
手足も伸びて、痩けてた身体も肉付きが良くなって、そこから程良く筋肉で引き締まって
原型はアイツでもちっこくなってるだけまだミリ可愛げが残ってた顔も、目鼻立ちがスッキリして凛々しく綺麗になって
五条「大きくなったね、恵」
でも僕からしたらまだまだ子ども、だからもう少しだけ……………どうかこのままで
きっとこれから先、何年何十年もずっと君のそばにはいられないだろうから
いつ終わるか分からないこの時間でだけは、僕は君を…………………………
「っ、」
はは、寝てる相手になんて、どこの映画だよ
僕らは童話の王子と姫だとか、そんな生温いもんじゃないのに
あってロミオとジュリエット?
── 『……………俺らと一緒に、どっか遠くに逃げるか』
それも悪くないとは思ったけど、もうそうするには遅かった
── 『どーせなら高専入学か、いっそのことそれよりもっと前とかにして欲しかったね』
ほんと、その通りだよ - 98◆2ksToZRy4E26/04/30 01:39:21
でも傑を知らない僕を、恵は前や今みたいに慕ってくれるのかな
悠仁達ならまだしも恵はなあ……それこそ僕より傑とのが相性良さそう
もし、僕よりも禪院よりも早く、傑が恵に会ってたら?………いや、津美紀のことがあるか
じゃあこの後……今度は同年代として生まれ変わって出会ったとしたら?
……………また記憶ないと無理だろうな
術師なら狭い世界だし、きっかけさえあればなんかしら関係性築けるかもだけど
一般人はな、同じクラスだったとしても恵が話しかけてくるとは思えないし
なんなら知らぬ間に傑と仲良くなってる事にキレそー、んで傑と悠仁に宥められるんだな
やっぱり、恵の僕になるには俺の傑が必要ってこと?絶対いい顔されないやつじゃんそれ
まあ恵が俺でもいいって言うんなら話は別だけど……って僕一人で勝手に何考えてんの?
五条「ほら、ベッド入る前に着替えるよー」
パジャマは置いてたのが……よしあった、下着は?いや風呂入ったばっかっぽいしいいか
ブラ……は流石に取ったほうがいいか……でも見るのなんか悪いしなあ……グラサンするか
五条「おやすみ、恵」 - 99◆2ksToZRy4E26/04/30 01:42:12
──“悟、”
──“五条ー”
──“こら悟!”
──“五条さん…”
──“五条さん!”
──“五条さんっ”
──“…五条さん”
──“五条先生”
──『……俺は、────────────』
五条「……は、久しぶりに見たな」
昨日アレコレ考えてたせいかな
あれ……最後の恵、なんて言ってたっけ
……………………………………………………
伏黒「んっ…………?」
伏黒(味噌汁の匂い………朝か……そろそろ津美紀が……………いや確か昨日寝てたら拉致られ……………ここどこだ?)ウトウト
伏黒「……………ぁ」
五条「恵おはよーもうそろ出来るよ」
伏黒「………おはよう…ございます……」 - 100◆2ksToZRy4E26/04/30 01:44:13
五条「顔洗ってきな、ついでに着替え」
伏黒「ん……………」
五条「ちょっとー?僕を抱き枕に立ちながら二度寝しないでくれる?」
伏黒「……………ん」
五条「もーー火使ってんだから危ないでしょ、ほら洗面所行くよ」
伏黒「……いただきます」
五条「めしあがれー」
伏黒「……………?」パクパク
五条「?どしたの恵」
伏黒「卵焼き……甘く、ない………?」
五条「だって恵は出汁のが好きでしょ」
伏黒「いつも甘いじゃないすか」
五条「そりゃ僕と津美紀は甘い方が好きだもん、多数決で甘い方じゃん」
伏黒「なら引き分け……じゃ?」
五条「今は恵が美味しく食べてくれた方が良いじゃん」 - 101◆2ksToZRy4E26/04/30 01:46:54
伏黒「……………」
五条「ん??」
伏黒「いえ、ありがとうございます」モグモグ
……………………………………………………
伏黒(クッソ、調子狂うな……)
五条「恵、買い物行こ!」
伏黒「いいですけど……アンタ任務は」
五条「次呼ばれるまで休み!」
伏黒「はぁ………」
伏黒(それ休みっていうか?)
五条「恵ーこれは?」
伏黒「……………アンタが着るんすか?」
五条「なわけないでしょ、僕にそんな……ワンピース着るなんて趣味ないし」
伏黒「………」
五条「え???ほら試着しておいで」グイグイ - 102◆2ksToZRy4E26/04/30 01:49:38
伏黒「は?!着ませんよ、こんなミニ!!」
五条「?制服だってミニじゃん」
伏黒「っそれは!!アンタが勝手に!!つかトレンカ履いてんだろ!!」
五条「えーーまあとりあえず着てみなって、ほらほら〜」
伏黒(憎たらしいくらいにサイズだけは合うな……)
五条「恵ー?そろそろ着れたー?」
伏黒「あ………はい」
五条「んじゃ見せて」バッ
伏黒「?!」
五条「ん、似合ってる」
伏黒「は」
五条「この色、恵に合うと思ったんだ〜」
伏黒「………はぁ」
五条「でもなーんか、物足りなくない?」
伏黒「いや別に」 - 103◆2ksToZRy4E26/04/30 01:52:59
五条「恵、ちょっとこっち来て」
伏黒「………」トコ
五条「ん、目閉じて」
伏黒「は、何すか」
五条「いいからいいから」
伏黒「……………」
伏黒(まさか、な)
スッ………カチッ
伏黒(???)
五条「目開けていいよ、鏡の方向いて」
伏黒「………はい」パチッ
五条「どーう?」
伏黒「どうって……これ、」
五条「ネックレス、指輪は邪魔でしょ?」
伏黒「……何で………」 - 104◆2ksToZRy4E26/04/30 01:55:30
五条「恵にピッタリだと思って」
伏黒(ああもう、この人は……本当に……)
五条「め、恵?気に入らなかった?あ、恵自分で選びたかった?ごめん、それなら今度…」
伏黒「………いいです」
五条「??」
伏黒「これがいいんで……ありがとうございます」
五条「!!うん、どーいたしまして!」
五条「あっおねーさん!これこのまま着てくねー!」
伏黒「はっちょ、」
店員「畏まりました、それではこちらに……」
……………………………………………………
五条「買い物疲れたでしょ?夕陽を眺められるカフェがあるからさ、そこで休憩しよっか」
伏黒「はい……………あ」
五条「??」
伏黒(ウエディングドレス……か、津美紀が着たらきっと綺麗だったんだろうな。)
五条「……………」 - 105◆2ksToZRy4E26/04/30 01:58:49
伏黒(そういや式の時に真希さんが綺麗過ぎて乙骨先輩固まってたな、確かに綺麗だった)
五条「……恵。それ、気になる?」
伏黒「別に」
五条「の割にはジッと見てたね」
伏黒「津美紀が着てたら綺麗だったんだろうな、て思っただけです」
五条「せっかくだし、恵が今着てみれば?」
伏黒「はぁ?………婚期遅れても嫌なんで」
五条「何だ恵、結婚したいの?誰と?」
伏黒「結婚願望はないですよ、ただするならするでさっさと済ませるもん済ませたいだけで……まあ生涯独身でも俺は構わないんで」
五条「そう………じゃ、僕が着せてあげよっか?」
伏黒「は……何、いって」
伏黒(これは、違う、生涯着ることないくらいなら試着くらいしてみれば?新郎役か父親役が必要ならそれくらいはやったげる、くらいのノリで……そういうんじゃない)
五条「僕も恵の花嫁姿みたいし」
伏黒「……孫の顔も見せた方がいいですか?」
五条「孫ってwwいつから僕の娘になったの」 - 106◆2ksToZRy4E26/04/30 02:00:49
伏黒「アンタがあのアパートに来た日から?」
五条「ハハッウケる、恵を娘だなんて思ったことないよ」
伏黒「そうすか」
五条(娘で抜くほど終わってないし)
伏黒(まあ…数いる生徒の一人、か)
五条「まあ恵とか津美紀が結婚する時は、ヴァージンロード歩くのは僕だろうけど」
伏黒「…………え゛」
五条「え、なにその嫌そうな顔……僕以外にいなくない?もう歩く気満々なんだけど」
伏黒「俺は真希さんに歩いてもらうんで」
五条「え、やだ。」
伏黒「はぁ?」
五条「恵達の結婚相手には、泣かせたらどうなるか分かってるよね?てやるやつ僕直々にやらないと」
伏黒「式でやらなくたっていいだろ」
五条「ま、彼氏できたら教えてよ」
伏黒「……………」 - 107◆2ksToZRy4E26/04/30 02:02:48
五条「教えてね」
伏黒「………はい」
……………………………………………………
五条「恵、ほんとに珈琲だけでいいの?」
伏黒「腹いっぱいなんで………」
五条「そう?お昼そんな食べてたっけ」
伏黒(ったく…何なんだこの人は)
五条「ん〜パフェおいし!」
伏黒(何食っても絵になりやがって、見てるこっちが胃もたれする)
五条「ケーキも頼んじゃお」
伏黒(つか昨日からずっとなんなんだ、わざと変な呪いにでもかかったのか?)
五条「そーだ、悠仁達のお土産買わないとね」
伏黒(こっちが散々お膳立てした時には何も反応ねーのに、辞めた途端に………まさかあのキスのせいか?いやこの人何百回何千回くらいしてるだろ、多分。それの端数変わったところで誤差だろ、そんなの気にするタチなわけねーよなこの人。そもそも最初にするって言ってきたのこの人だし、されなかったが。)
五条「……恵、僕の顔何かついてる?」
伏黒「別に」
五条「そう、じゃあ見惚れてたの?なーんて」 - 108◆2ksToZRy4E26/04/30 02:05:58
伏黒「はい」
五条「エ」
伏黒「……って言ったら、どうしますか」
五条「もーー大人を揶揄うんじゃないよ」
伏黒「慣れてるだろ」
五条(ほんと心臓に悪い)
伏黒(嘘ではないしな…)
五条「有象無象に言われるのはね」
伏黒「はぁ……自慢すか」
五条「違うけど?!」
伏黒「親御さんに感謝ですね」
五条「………恵は、」
伏黒「?」
五条「恵は、僕の事……かっこいいと思う?」
伏黒「今更……」
五条「今更でも何でもいい、言って」 - 109◆2ksToZRy4E26/04/30 02:07:51
伏黒「はぁ……………黙ってる時はかっこいいんじゃないすか、多分」
五条「んぇ?!そこだけ?!」
伏黒(あと呪霊祓ってる時と高いもん食ってる時と生徒の成長を目にして微笑んでる時と虎杖達とバカやって楽しくて笑ってる時とたまにサングラスから覗く蒼い瞳とetc)
五条(でも黙ってたら話せないし……)
伏黒「……俺がどう思おうが関係ないだろ」
五条「寂しいこと言うじゃん」
伏黒「え……かっこいい、って思われたいんですか?俺に?」
五条「そりゃまあ……だって、恵は……」
伏黒「??」
五条「ほっほら、親はいつだって子どもに憧れてたいというか?!?!?!?!?!」
伏黒「父親だなんて思ったことないすけど」
五条「うん、知ってる………」
伏黒(いっそ父親だと思えてたなら、こんなことにはならなくて済んだのか)
五条(まあ殺したの僕だし……父親…アイツの代わりなんて真っ平ごめんだし……)
伏黒「褒められたいなら他を当たってください、それこそ虎杖とか乙骨先輩とか」
五条「恵に褒められることに意味があるんじゃん……」 - 110◆2ksToZRy4E26/04/30 02:09:34
伏黒「はぁ……?」
五条「あっそろそろ星見えるかも、ビーチの方行こっか」
五条「やっぱ東京よりも綺麗に見えるね」
伏黒「そうすね」
アンタのその眼の輝きのが何倍も綺麗で、愛おしいのに
五条「次は津美紀も連れてさ、解説してもらおうよ」
伏黒「喜ぶと思いますよ」
あぁもう二人で来ることはないな
五条「任務の合間見て、悠仁達も呼んでビーチバレーとかするのもいいね」
伏黒「アイツらに話しときますね」
きっと喜ぶに違いない、高専は山には囲まれているが海には遠いし
五条「…………恵は」
伏黒「??」
五条「ここで何がしたいとか、ないの?」
伏黒「もう、満足しました。」 - 111◆2ksToZRy4E26/04/30 02:11:26
五条「……………本当に?」
こっちの表情を探るように、軽く身を屈めて覗き込んでくる角度がどうにもずるい
いつも、前からずっとそうだ
何かを決断する時、自分の思う通りに誘導するのも強制するのもできるくせに
たかがガキのワガママ1つの意思さえも、この人は尊重してくれる
それが元からだったのか、あの後からなのかは俺は知らないし、知ろうとも思わない
興味もないというのは嘘かもしれないが、たとえそれが影響を受けた結果だったとしても
今のこの人を形作っているうちの一つであることに変わりはなくて、そしてそれは
あの当時、大人への期待も信頼も持っていなかった幼子には、甘過ぎる菓子のようで
一度知れば、もっともっとと望んでしまう
でも全てを望むには遠すぎて、突き放すには近すぎて、ずっと離れられなくなっていた
津美紀の幸せだけを望んでいたはずなのに
随分と欲張りになってしまっていた
そんな不釣り合いな夢を見る事が出来たのも、叶うかもと思わせる力をくれたから
でもこれは、叶うことのない夢物語
夢は夢のままで、仕舞ってしまおう
一生分の菓子はとっくに貰った
それに合う珈琲だけを用意すればいい - 112◆2ksToZRy4E26/04/30 02:14:09
けれど何にも知らないままで終わらせられるほど、大人しくもなれない
だから最後に、一つだけ
五条「………恵?海入るの?」
伏黒「先っぽだけです」
五条「足元、気を付けてね」
甘党なアンタの口に合うか分からないから
せめて甘いラッピングにして着飾って
伏黒「五条さん、」
伏黒(これ以上、女扱いされたら……多分どこかで無意識の内に溢れる)
伏黒(だったらもう、全部ここに置いてってしまえばいい)
五条「……………うん?」
五条(あぁどうか、どうか言わないで)
伏黒「………好きです、前からずっと」
伏黒(あぁ、きっと今までで一番酷い醜い顔をしている。だから潔く振ってくれ、この際ごめーーん!!でも何でもいいから) - 113◆2ksToZRy4E26/04/30 02:16:14
五条「恵」
伏黒「………はい」
五条「帰ろう」
その後、どうやって寮まで帰ったのかの記憶はない
ただ確かなのは、いつかのように半歩前を歩きながら俺の手を引くこの人の手は、冷え切った心を溶かすかのように暖かかった。
五条『じゃあね、恵……僕任務だから』
そう言って高専の門まで送られた、すぐそばには伊地知さんが見えた。
普通の、根っからの女子であれば、ここで服の裾でも掴んで甘えるのだろうか
そんな事が許される世界ではない、この人の到着が遅れれば遅れるほど、助かる命が減る事だってある
それにもういいんだ、事は済んだ
全部あそこに置いてきた
多分……あの人も全部清算するために連れてきたんだろう、男と女の、アンタと俺を - 114◆2ksToZRy4E26/04/30 02:17:58
続きはまた
- 115◆2ksToZRy4E26/04/30 08:44:53
伊地知「あの、五条さん……」
五条「何?」
伊地知「伏黒さん、大丈夫でしょうか?」
五条「何が?」
伊地知「いっいえ、何か思い詰めてるような表情をしているように見えたので……」
五条「ッハ、よく見てんね。何、僕の恵に気でもあんの?未成年だよ?」
伊地知「?!決してそういうのではありません!!ただ……」
五条「何」
伊地知「五条さんに言うことではないのかもしれませんが……」
五条「さっさと言えよ」
伊地知「ヒィ!?その………かつての、夏油さんと重なったので……………」
五条「……………そう」
伊地知(五条さん、機嫌悪いな……伏黒さんと喧嘩でもしたんでしょうか……甘味をリストアップしておこう) - 116◆2ksToZRy4E26/04/30 08:47:05
虎杖「あれ、伏黒?五条先生は?」
伏黒「任務」
虎杖「そっか……伏黒、今どっか体調悪い?」
伏黒「悪くない」
虎杖「そ、そう?えっとじゃあ……」
伏黒「……虎杖」
虎杖「うん?」
伏黒「お前の部屋、行く」
虎杖「えっあ、うん?分かった」
伏黒「悪いな、突然」
虎杖「いーっていーって、ちょうど俺も帰ってきたとこだし」
伏黒「一つ聞きたいんだが」
虎杖「ん?」
伏黒「ここの空間……世界は永続か?」
虎杖「永続、ではないと思う」 - 117◆2ksToZRy4E26/04/30 08:50:55
伏黒「そうか、じゃあ終了条件は?」
虎杖「それは分かんねーけど……多分、呪物の俺を誰かが取り込むか、俺が二人にかけた呪いを解くかだと思ってる」
伏黒「分かった、今すぐ解け」
虎杖「それで解けたら苦労しねーって!」
伏黒「解き方は分かってんのか?」
虎杖「伏黒さぁ……もしかして、先生と何かあった?」
伏黒「……………何もねえよ」
虎杖「絶対嘘、さっきまで手繋いで歩いてたじゃん」
伏黒「チッ…見てたのかよ」
虎杖「見てたというか、見えたというか……」
伏黒「はぁ……振られた、いや拒絶されたの方が正しいか」
虎杖「ぅえ?!ふ、ら…拒絶?!伏黒が?!?!先生に?!?!?!」
伏黒「別に……分かってたことだろ」
虎杖「いやいやいや、えぇ?!何かの勘違いとか聞き間違いじゃねえの?!」
伏黒「……だったら、良かったな」 - 118◆2ksToZRy4E26/04/30 08:54:32
虎杖「ヴッ」
伏黒「てことで、ベッド借りる」
虎杖「ゑ?」
伏黒「お前も、報告書終わったらさっさと寝ろよ」
虎杖「ま待って伏黒、俺のベッドで寝るん?」
伏黒「悪いか?」
虎杖「悪いも何も、伏黒今女の子よ?」
伏黒「何か問題か?」
虎杖「……俺だって、男だよ」
伏黒「虎杖……お前、本命には手出せないタイプか?」
虎杖「本命にしか手出さないタイプだけど?てかフツーそうだろ」
伏黒「だよな、じゃあ問題ない」
虎杖「ンンン?!待って伏黒、寝ないで?!」
伏黒「ったく、なんだよ……」
虎杖「アイムマン!!!!!ユーアーレディ!!!!!!アーユーオーケー?!」 - 119◆2ksToZRy4E26/04/30 08:57:47
伏黒「?何がだ」
虎杖「あー!もー!!伏黒さぁ!!!俺だからいいけど、他の男相手にやっちゃだめだかんな?絶対」
伏黒「…フッ」
虎杖「今の笑うとこ?!」
伏黒「いや……お前も、あの人と同じ事言うんだなって」
虎杖「あの人って………そりゃ、伏黒が大事なら言うよ、絶対。伏黒だって男だったんだし、言う意味分かんねーわけじゃねーだろ?」
伏黒「……………」
虎杖「俺も五条先生も伏黒が大事だし、大切にしたいよ。でも世の中の全員がそうじゃないし、俺らもその瞬間に助けに来られるか分かんねーし……だから最低限警戒心は持っててほしいっていうか……今は女の子だしさ」
伏黒「……なら問題ないだろ」
虎杖「俺の話聞いてた?」
伏黒「お前と五条先生ならいいだろ、流石に俺だって闇雲に他人と寝る気はない」
虎杖「俺………今初めて五条先生に同情してる………かも………」
伏黒「そうか、良かったな」
虎杖「伏黒さぁ……信頼してくれんのは嬉しいけど、こっちとしては気が気じゃないんよ」
伏黒「何でだよ」 - 120◆2ksToZRy4E26/04/30 09:00:11
虎杖「伏黒にその気がなくても、こっちが間違いを起こしかねないというか」
伏黒「……別に、お前なら」
虎杖「ワーーー!!!聞かなかったことにすんね!!!とりあえず伏黒寝な?!多分疲れてんだと思う!!あっネックレスは取ったほうがいいかも、首締まったら危ないし!!!」
伏黒「ん………」
虎杖「おやすみーー!!」
伏黒「………おやすみ」
虎杖「さてと……先生任務って言ってたよな、まだ移動中だったりするか?」
📱
虎杖「もしもし?俺だけど。先生、今いい?」
虎杖「先生、何で伏黒のこと泣かせたん?」
虎杖「……悪ぃけど、これに関しては俺は伏黒の肩持つよ」
虎杖「先生なら、伏黒の事ちゃんと分かってると思ったから」
虎杖「まあ俺は先生と違って、100年と数十年しか生きてねーガキだけどさ」
虎杖「先生の伏黒への対応のがよっぽどだと思うけど」
虎杖「そりゃ好きだけど、俺のは二人のそういうんじゃねーんだ」
虎杖「……分かった、今度直接話そっか」 - 121◆2ksToZRy4E26/04/30 09:02:09
虎杖『御三家の内五条家が当主、特級呪術師なる五条悟殿?』
五条「えっちょ、悠仁?」
プーップーップーッ
五条(やっべーーー悠仁、なんかめちゃくちゃキレてんじゃん……)
伊地知「あの、そろそろ着きますが……」
五条「あぁ、うん、大丈夫」
……………………………………………………
虎杖「おかえり、先生」
五条「悠仁ただいま〜これみんなにお土産」
虎杖「おっサンキュー先生!釘崎に預けとく!」
五条「うん、みんなで仲良く食べてねー」
虎杖「これ、預けたら先生の部屋行ってい?」
五条「ん?悠仁の部屋でいいよ」
虎杖「あーーー………今伏黒いっからさ」
五条「へーー……一緒にいなくていいの?」
虎杖「うん、へーき。」
五条「………そう?ならいいけど」 - 122◆2ksToZRy4E26/04/30 09:05:17
虎杖「で、本題なんだけど」
五条「僕捕まりたくはないんだよね〜」
虎杖「ごめん、そっちじゃない。まあそっちもおいおい話すけど」
五条「ん?てっきりガン詰めされるかと」
虎杖「するけどね」
五条「あ、ウン」
虎杖「五条先生はさー…ここの空間で過ごし続けたい?それとも親友達のとこ戻りたい?」
五条「なーに、突然。寂しくなった?」
虎杖「真面目な話ねコレ」
五条「っまー……悠仁以外はここでの命も等しく有限ぽいし、僕もここでも死.ねばまたあそこ行くもんだと思ってるから、今すぐ戻りたいとかはないよ。」
虎杖「そっか。じゃあ今突然空間ごと消えても後悔ない感じ?」
五条「それはまたちょっと話が変わってこない?」
虎杖「へえ、あるんだ?後悔」
五条「……………どこまで聞いたの」
虎杖「先生の親友の話?それとも伏黒の話?」 - 123◆2ksToZRy4E26/04/30 09:07:43
五条「どっちも聞こうか」
虎杖「親友の話はまあ、残ってた資料と当時の生き証人の人達から……乙骨先輩はやけに嫌ってたけど」
五条「まあ憂太はね、うん……あれは傑が悪いから」
虎杖「んで伏黒の話だけど、先生正気?」
五条「僕はいつでも正気だよ?」
虎杖「伏黒泣いてたよ」
五条「みたいだねーーー………」
虎杖「みたいって……伏黒の顔見てないん?」
五条「僕も見てないし、恵も僕の顔見てないと思うよ」
虎杖「伏黒は何となく分かるけど、先生は?何で?」
五条「上手く見れなかった、から?」
虎杖「ん?」
五条「どう見たらいいのか分かんなくなっちゃってね、恵もそんな感じじゃない?」
虎杖「今まで通りでいいと思うけど?」
五条「今までとは変わっちゃったんだもん、仕方ないじゃん」 - 124◆2ksToZRy4E26/04/30 09:10:06
虎杖「先生…………今いくつよ」
五条「えー意識分合算したら40くらい?」
虎杖「あぁ…10歳4周目かぁ…」
五条「何て?」
虎杖「先生、それでよく歌姫先生のことバカにできたね」
五条「そいや歌姫あの後結婚したの?」
虎杖「それはプライバシーだから」
五条「えーつまんないのー……あ、硝子は?長生き出来た?」
虎杖「うん、禁煙成功してたし」
五条「そっか、なら良かった」
虎杖「次空港で会ったらちゃんと殴られてな」
五条「そんな大袈裟な、」
虎杖「家入さんは先生らのこと殴る権利あると思うよ」
五条「………」
虎杖「んで話戻すけど、先生は伏黒と今のままでまた終わってもいいん?」 - 125◆2ksToZRy4E26/04/30 09:12:37
五条「その時はその時じゃない?」
虎杖「せっかく吹いて湧いたボーナスタイムなのに?」
五条「うん、だから君達が本来だったらしなくてよかったはずの苦労は取り除いといたよ?」
虎杖「………先生は?」
五条「うん?」
虎杖「先生は、自分のためにしたことねえの?」
五条「ん?傑の遺体の処理はしたし……あぁ恵の父親の遺骨の盗難防止策は禪院のお爺ちゃんに提案はしといたけど、実行してるかはわっかんないな〜?」
虎杖「伏黒の父ちゃんのそれは私情?」
五条「え?うん、もう見たくないもんあの顔」
虎杖「……伏黒、そっくりだって聞いたけど」
五条「ねー本当に最初見た時はウゲッてなったもん、まあおかげで本気で殴れるんだけど」
五条「……だから恵に乗り移って手加減してもらおうとしたって無駄だよ?宿儺」
虎杖「…………あ、舌打ちした」
五条「今回は口も出さないんだね?」
虎杖「んーなんか俺らの会話で多少なりともここの空間の情報仕入れてるからかも」 - 126◆2ksToZRy4E26/04/30 09:15:59
五条「ふーん……あぁ、羂索もいないからね」
虎杖「……でさあ、五条先生は伏黒とどうなりたいの?」
五条「どうもこうもないよ?年の差いくつだと思ってんの?」
虎杖「もし……同年代だったとしたら?」
五条「ないねー僕はともかく、恵は僕の事好きにならないよ」
虎杖「何でそう思うん」
五条「聞いたんじゃないの、高専時代の僕の話。当時の僕を恵が好きになると思う?」
虎杖「……………根拠は?」
五条「え?だって恵の好きなタイプって、悠仁とか津美紀とか……それこそ憂太とかでしょ?ほら、前にも唯一手放しで尊敬出来るって言ってたし?僕そんなこと言われたことないよ」
虎杖「伏黒、先生に言う時なんて言ってた?」
五条「………プライバシーなんじゃない?」
虎杖「コイバナってことで!」
五条「好きです、前からずっと………だったかな」
虎杖「それが答えじゃん」
五条「ン?」 - 127◆2ksToZRy4E26/04/30 09:18:18
虎杖「前からずっとって、多分死ぬ前の時からずっとってことだよ。男の時からずっと」
五条「エ?」
虎杖「あと多分だけど、伏黒は俺らのこと……まあ好きっちゃ好きなんだろうけど、五条先生に対する好きとは違うよ」
五条「うん、だから、」
虎杖「俺とか津美紀のねーちゃんに関しては、生きて当たり前の平穏な日常で幸せに暮らしてほしいってだけで、その時隣にいるのは伏黒本人のつもりはないと思うよ」
五条「ウン?」
虎杖「伏黒自身が一緒にいたいのは五条先生だよ、でも伏黒は自分が先生になんて相手にされるわけがないって思い込んでる。だから伏黒は付き合って、とは言えなかったんよ」
五条「いや、でも、」
虎杖「でも黙ったままでいるのは癪だったんだろうなー。言わなきゃ先生は今のままの距離感で接してくるだろうし、まあ五条先生の事が好きなら心臓持たねーだろーし。」
五条「それは、」
虎杖「だったら言って意識させて、ちょっとバタバタするの見たい気持ちは分かるなー。最強が自分の一言で慌てふためく姿は多分一生笑えるんじゃん?負けず嫌いならなおさら、あぁ伏黒をそう育てたの誰だっけ?」
五条「僕だね………津美紀もだろうけど………」
虎杖「死んで勝つと死んでも勝つは違うよって、前に伏黒に教えたんだろ」
五条「……………」
虎杖「五条先生を好きな自分を殺してでも、先生に一泡吹かせてみせる……違うかな?」 - 128◆2ksToZRy4E26/04/30 09:23:06
五条「ハハッなるほど、それが悠仁の推理?」
虎杖「割と自信あるよ」
五条「じゃあそんな名探偵に一つ、ヒントをあげようか」
虎杖「……………へえ。」
五条「恵の、僕に好きだと伝えた時の表情」
虎杖「どんな?」
五条「今まで見たこともないし、これから先も二度と見たくはないってくらいの、多分恵の人生で一番の、とびっっきりの作り笑顔」
虎杖「……………ん?」
五条「いーや酷かったねー、表情筋って普段から使わないとだめだねー」
虎杖「先生」
五条「多分恵も分かってたんだろうね、酷い顔してるって」
虎杖「先生、」
五条「恵の愛想笑いなら補助監督とか任務絡みの一般人相手で何回も見たけどさ、まあ前は愛想笑いのあの字もなかったけど……男女の違いかな?」
虎杖「先生!」
五条「僕ね、あんな笑顔を作らせる為にあの二人の面倒見てたわけじゃないんだよ」 - 129◆2ksToZRy4E26/04/30 09:25:22
虎杖「………」
五条「津美紀はともかく……恵の人生は僕が見つけた時点じゃ、僕と同じ地獄を歩くか、禪院で飼い殺される地獄しかなかったわけ」
虎杖「……それで?」
五条「津美紀のためだったとはいえ、恵が僕を選らんでくれたんだよ?たった一人の親友に置いてかれた後の僕を」
虎杖「うん」
五条「ガキのおもりなんて二度とごめんだなんて思ってたけど、そんな僕の手を握ってくれた子なんて、大事にしたいに決まってるでしょ……あぁ稽古と任務は別ね。」
虎杖「別なの?そこ」
五条「自分の身は自分で守れないとねー」
虎杖「………でもさ、」
五条「だから、僕は恵には自分を大事にして欲しいんだよね。いくら僕が大事にしたって、恵が自身を大事にしないなら意味ないでしょ」
虎杖「………それが、拒絶の理由?」
五条「まあそうかも」
虎杖「かも???」
五条「僕だって全部を分かりきってるわけじゃない、なんせこれまでまともな恋なんてしてきてないし」
虎杖「まあ、そんな気はしてたけど……あれじゃあ先生ってまさかd」 - 130◆2ksToZRy4E26/04/30 09:29:51
五条「違うよーだってこの顔面よ?」
虎杖「ウッワ言わなきゃ良かった」
五条「だからまあ僕は純潔とは程遠い位置にいるんだけど」
虎杖「無下限とは真逆だな」
五条「そんな僕にさあ、大事な子が若気の至りで自身を捧げようだなんてしてきたら………ね?分かるでしょ?」
虎杖「……………まぁ、うん」
五条「しかも決死の覚悟みたいな感じでさ、一旦落ち着こう?ってなるじゃん」
虎杖「なるね」
五条「実際どういう腹積もりだったかは本人に聞かなきゃ分かんないけどさ。僕はありのままの恵がいいし、恵にも僕を望んでほしい」
虎杖「うん」
五条「気持ちを渡されることには慣れてるよ、それが義理であろうが欺瞞であろうがね。だから僕もそれに対して僕なりの態度を返してきたつもり、受容でも拒絶でもね。」
虎杖「じゃあ、なんで、」
五条「恵が僕に求めたのは受容じゃない、拒絶すること。だから僕もそれが正解だと思ったんだ、だって恵がそれを望んでたから。それにね、仮に子どもの勘違いだったとしてもこれなら取り返しがつくと思わない?」
虎杖「……………先生さ、」
五条「うん?」 - 131◆2ksToZRy4E26/04/30 09:32:42
虎杖「結局は逃げてるだけでしょ、それ」
五条「そう見えた?」
虎杖「そりゃあ先生からしたら青臭いガキかもしんねーけど、だからって今の伏黒を蔑ろにしていい理由にはならんよね」
五条「さっき言わなかった?恵を蔑ろにしてんのは僕じゃないよ、恵自身だよ」
虎杖「……………」
五条「僕が好きなのも欲しいのもありのまま恵、恵の一部を切り取ってまでそばにいてほしいわけじゃない。あの時の恵は、まるでそこで捨て去って終わらせようとしてた。だから拒絶した、恵の何かが失われる気がしたから。」
虎杖「そこまで見通してんなら、もっとこう………なんかさあ!!!」
五条「教師と生徒、師匠と弟子でならそりゃアドバイスしたさ」
虎杖「ウン?」
五条「でもこれは、男と女の駆け引きの問題でしょ?」
虎杖「……………まさか」
五条「恵が、押しかけ女房するくらいのメンタルになったら考えてあげる♡」
虎杖「うっわ………伏黒の性格分かって言ってんのがたちわりぃ……」
五条「何言ってんの、そんくらいの図太さないと僕の妻どころか彼女もやれないよ?じゃないと普通に死ぬからね、圧か暗殺で」
虎杖「それは……そう……かも………?」 - 132◆2ksToZRy4E26/04/30 09:36:17
五条「………だからね、恵」
虎杖「!!」
五条「ちゃんと笑って言えるようになったらまたおいで?」
虎杖「先生?!」
五条「その時はちゃーんと、鬱陶しくなるくらいに僕の気持ちも聞かせてあげるから」
ズプッ………
伏黒「っ……アンタ、いつから……!!」
五条「悠仁が僕を出迎えた時からずっと悠仁の影の中にいたでしょ、僕が恵の呪力に気付かないわけないんだから。悠仁の部屋に行くなら僕の目を盗んで影から出ないといけないけど、それは流石に難易度高いもんね?」
虎杖「やっぱバレるよなあー……」
五条「恵の呪力が悠仁の内側までも染み付いてるだけの可能性も考えたけど、恵の作り笑顔の下りでなんとなく……ね?」
虎杖「え、あっあぁ〜〜〜、ね?」
五条「悠仁もまだまだだねー、恵は僕以外なら欺けてたかもだけど」
虎杖「ヴッ………じゃあもう聞くけど、先生も伏黒のこと好きなんだよね」
伏黒「は?お前ばか、」
五条「好きだよ?」 - 133◆2ksToZRy4E26/04/30 09:38:10
虎杖「なのに付き合わんの……………?」
五条「恵〜」
伏黒「何すか」
五条「好き?僕の事」
伏黒「っ……〜〜!!!」
五条「ね、まだ早いみたい♡」
伏黒「チッ」
虎杖「伏黒ぉ……??」
五条「まあ僕は何年だって待てるし、僕達のペースでいいんじゃなーい?それに僕だって今すぐ切り替えろって言われたらキツイしさ」
虎杖「あれ、そなの?」
五条「だってずっとそういう目で見ないように自制してたもん、それにちゃんと付き合うなら恵が高専卒業してからかな〜」
虎杖「見てなかったとは思えねえ距離感してた気がする」
伏黒「この人色々バグってんだよ」
五条「この先何年何十年もずっと一緒にいられるとも限らないから、今この瞬間を大事にしよーって思ってただけだよ?僕から手出して傷なんてつけたら、全部おじゃんだし。」
虎杖「要はヘタレってこと?」 - 134◆2ksToZRy4E26/04/30 09:40:54
五条「大人って言ってくれる?大の大人が臆病になるくらい……僕は君が大事で守りたかったんだよ、恵」
伏黒「!!」
五条「?」
伏黒「五条先生、」グイッ
五条「ん?………ンっ?!」
伏黒「ッ…、」
虎杖「キャーッ俺いるんだけど?!」
伏黒「勝負、しますか」
五条「えっあ…な、なに……なにを?」
伏黒「10代の性欲とアンタの理性で」
五条「め、め恵?落ち着いて、ほんとマジで」
伏黒「中身は男なんで……10代男子の性的好奇心はアンタは身を持って分かってますよね」
五条「いや、あのっだから………悠仁助けて」
虎杖「同意なら俺が言うことないよ……ただ俺は今すぐにここを立ち去りたいよ」
伏黒「嫌なら投げ飛ばすなり無下限で弾くなりすればいいでしょ」 - 135◆2ksToZRy4E26/04/30 09:42:20
五条「っ〜〜、分かってて言ってる?それ」
伏黒「まぁ……同意なんで」スッ
五条「まっっって、膝の上乗らないで?!」
伏黒「何を今更」
五条「昔と!!!今じゃ!!!違うでしょ!!!」
伏黒「……俺は前も昔もずっと好きですよ」ニコッ
虎杖「あ、言った」
五条「二人っきりで健全な体勢で聞きたかったな〜〜〜!!!」
伏黒「アンタ……子供相手に不健全な体勢してたんですね」
五条「?!だから、今と昔じゃ、」
虎杖「先生、もう無理だって。多分逃げ道全部塞がれてるよ、この感じ」
五条「……悠仁」
虎杖「ん〜〜?」
五条「ドアんとこで聞き耳立ててる子も一緒に部屋帰ってくれる?」
虎杖「オッケー」
ガチャッ - 136◆2ksToZRy4E26/04/30 09:45:17
津美紀「!!どう、大丈夫そう?!」コソッ
虎杖「もう大丈夫だと思うよ、それにしても……」
津美紀「??」
虎杖「五条先生、いつ頃から伏黒の事意識し始めたんだろうな?前はそんな感じしなかったけど」
津美紀「あはは、それはまあ……時間さえあればやりようはあるんじゃないかなあ?」
虎杖「やっぱし、津美紀のねーちゃん……昔に何かした?」
津美紀「やだなあ虎杖くん、私は今男の子だよ!」
虎杖「…………そう?」
津美紀「それともなあに、虎杖くんには私が女の子に見えてる?だとしたら恵は男の子?」
虎杖「なんつったらいーのか分かんねーけど……どっちにも見えてる感じ。普通に見たら今の性別だけど、注意深く視ると前の性別に見えてるって感じかな!多分俺だけだけど」
津美紀「そっか……ねえ、虎杖くん」
虎杖「ん?」
津美紀「私、前の恵は中学までしか知らないからさ」
虎杖「うん?」
津美紀「今度時間ある時でいいからさ、恵の話聞きたいなー……なんて」 - 137◆2ksToZRy4E26/04/30 09:48:16
虎杖「それは別にいいけど……伏黒にバレたら怒られそうだから内緒な!」
津美紀「うん!」
……………………………………………………
五条「………さてと」
伏黒「誰かいたんすか?」
五条「うん、君の事が世界で一番大事なんだろうなーって子が」
伏黒「??」
五条「てことで、覚悟できた?」
伏黒「??何の……」
五条「イイ大人を揶揄った罰を受ける覚悟」
伏黒「?!?!」
五条「いーや恵は僕に感謝すべきだよねー、僕がダメな大人だったら多分今あの別荘から出れてないよ?足腰立たなくて」
伏黒「……別にいつものことでしょ」
五条「ハァ?????なに、誰と???」
伏黒「??アンタ以外誰がいるんすか」
五条「あーはいなるほどね、完全に理解した」 - 138◆2ksToZRy4E26/04/30 09:52:28
伏黒「??」
五条「恵、あの後彼女とか作らなかったんだ」
伏黒「今のアンタに関係あります?それ」
五条「アッハないかも、いても渡さないしね」
伏黒「じゃあいいだろ」
五条「んで、足腰云々はこっちの話ね」ドサッ
伏黒「は、ちょ……」
五条「恵はこーゆーの、割と淡白なのかと思ってたけど……まあここじゃまだ思春期かあ」
伏黒「な、なに……」
五条「恵が言ったんじゃん、性欲と理性の勝負って……降参降参!恵の勝ちー!おめでと!」
伏黒「それ、は、」
五条「なんだかんだで卒業するまで待ってもらえるとか、結局僕が手出せずに終わるとか考えた?ざんねーん!出せるんだなこれが」
伏黒「言ってること……違う……!!!」
五条「僕が今まで抑えてた分一気に解放したら反動で大変なことになっちゃうかなーって思って、主に恵が」
伏黒「は!?」 - 139◆2ksToZRy4E26/04/30 09:54:03
五条「いつ頃くらいからだったかなー恵の良き理解者がさあ、めちゃくちゃ恵の事そういう風に見るように焚き付けてくるようになってさ」
伏黒「!?まさ、か、」
五条「それまでまーったく考えた事なかったのに、あれよあれよと気付いた時には恵の全部が欲しくなっちゃって」
伏黒「っ……」
五条「多分、前から僕もその気はあったのかもね?まあそれどころじゃなかったわけだけど」
伏黒「アンタなぁ……」
五条「アイツそっくりの顔なんてって思ってたけど……動物とか式神に向ける優しい笑顔も、悠仁達と楽しくしてる時にバレないように一瞬だけ溢れる微笑みも、僕のそばで安心しきって気が抜けてる顔も、眠くてポヤってる顔も、ちょっと拗ねてる顔も、ブチ切れてる顔も、どんな表情もぜーんぶ前からずっと好きだったよ」
伏黒「……結局顔かよ」
五条「なーに照れ隠し?その表情も好きだけど、顔だけなわけないでしょ?顔ならそもそも僕が負けないし」
伏黒「ウッワ……」
五条「まず恵はさ、恵の意思で僕を選んで、結んだ手を離さずにずっとついてきてくれたでしょ?それも2回も」
伏黒「それは、」
五条「津美紀のため?本当にそれだけかな。2回目の君なら、僕と禪院家の両方と契約を結んで、津美紀の生活の保障をさせつつ五条家と禪院家を都合の良いように手玉にとって転がす事も出来なくないと思うんだけど?」
伏黒「っ〜〜アンタとも、いたかっ、た……」
五条「うん、そういう直ぐには素直になれないとこもいじらしくて好き」 - 140◆2ksToZRy4E26/04/30 09:56:56
伏黒「なっ……アンタは、素直なやつのが、」
五条「んー?まあ素直な子も悪くないけど、意地っ張りな子をどう開くかも楽しいじゃん」
伏黒「いや面倒くさいだろ……」
五条「まあねー、多分開かせたいって思った時点で落ちてたかも……だって好きな子の事は気になるし知りたいと思うのが普通でしょ」
伏黒「はぁ……」
五条「分かってないな?何が好きかな?って気になって、好きな色は、食べ物は?動物は?って直接聞いたり、たまに遠回しに探りを入れてみたり」
伏黒「??……………っ〜〜!!!!」
五条「あっは、思い出した?」
伏黒「いや、でもっそれ、は……」
五条「どーでもいいやつの好みとか心底どーでもいいからね!!あとはそーだなあ、僕の強さに頼ってくれるけど程よく雑で、でも甘えるだけじゃなくてちゃんと自身も強くなろうと努力するところとか、ちゃんと一人の人間として扱ってくれるとことかね」
伏黒「?アンタ人間でしょ……」
五条「そう!僕人間なの!なのにさ〜僕の事最強呪霊祓除マシーンとしか思ってないやつとか、なんか上の上位存在かのように崇めてくるやつとかさ、いるんだよ……いっぱい」
伏黒「…………まあ、その人らもまさか未成年組み敷いてるとは思わないでしょうね」
五条「………あっ腰とか背中、痛くない?ベッド行く?」
伏黒「ぇ」 - 141◆2ksToZRy4E26/04/30 10:00:20
五条「ん??……………あ!?今すぐコトに及ぼうってわけじゃなくてね?!ほらこのソファ硬いしさ!!とりあえず起き上がろっか!ほら、つかまって!」
伏黒「……ふっ」
五条「え今笑うとこあった?もしかしてダサかった?」
伏黒「いや……アンタが、俺らの事を一端のガキだから軽んじることなくちゃんと扱ってくれたから、俺も………多分………」
五条「うん?」
伏黒「……ぃゃっぱ、ないでもないです」
五条「そう?あとはねー、」
伏黒「まだ続くんすか」
五条「全然続くけど?言ったじゃん、鬱陶しくなるくらいに僕の気持ちも聞かせてあげるからって」
伏黒「はっ……もう、もういいです……」
五条「照れてんのー?それで普段は──、ッ!?」
伏黒「ッ……、マジでそろそろ黙ってもらえます?」
五条「………恵」クイッ
伏黒「?はい……ンっ?!ん……っ」
五条「……っ、口、開けな」 - 142◆2ksToZRy4E26/04/30 10:02:17
伏黒「は?!ぁ、んっ……はぁ、んぅ……!」
五条「……っは、黙らせるならこんくらいはしないとダメだよ、恵」
伏黒「っはー、っはー……クソッ」
五条「顔真っ赤……これくらいは想定しときなよ、相手僕だよ?百戦錬磨のアラサーよ?」
伏黒「だ、って……そんな、素振り……!!」
五条「するわけないでしょ……これでも大人だからねー僕、ちゃんと色んな覚悟の元一線引いてたつもりよ?なのに恵が飛び越えてきた結果がこれ」
伏黒「責任でもとれって話ですか」
五条「なに、とってくれるの?ベッド行く?」
伏黒「なっ……べ、……!!!」
五条「冗談だって、恵が嫌なことはしないよーまだ」
伏黒「まだ、て」
五条「うん、だから恵の嫌より僕の欲が勝つ前に腹くくっといてね♡」
……………………………………………………
虎杖「そいや五条先生って、伏黒のどこが好きなん?」
五条「ん?恵が僕を選んで、結んだ手を離さずについてきてくれたから」
虎杖「えー俺もついてったけどなあ?」 - 143◆2ksToZRy4E26/04/30 10:05:36
五条「これ以上は恵に聞いてね」
虎杖「あ、これが拒絶…………?!」
五条「てことで、悠仁が僕達にかけた呪いは解けたかなー?まだあるけどここ」
虎杖「……あれ、俺先生に…言った……け?」
五条「マジで聞いてないと思ったの?」
虎杖「って……思いたかったな〜〜!!」
五条「聞いてなきゃあのタイミングで行けないでしょ、で?他の仮説はなんかある?」
虎杖「?ってことは……まさか先生、元から伏黒の気持ち、」
五条「??あぁ、途中電話もしてたから全部は聞いてないけど……何?告って振られでもしてた?」
虎杖「そんな命知らずなことしねーって……てか、先生は他に後悔してることないん?」
五条「後悔、ねぇ……」
虎杖「うん……」
五条「悠仁もまだまだだね!」
虎杖「ぅえ?!なんで?!」
五条「ボーナスタイム、作るなら僕が生まれた時くらいからにしないと」 - 144◆2ksToZRy4E26/04/30 10:09:33
虎杖「えぇ〜……流石に俺生まれてないし……」
五条「なら僕達が高専入学し…する前かな〜」
虎杖「まあ頑張ってはみる……けど……」
五条「ん?」
虎杖「先生、それでも伏黒とか乙骨先輩のこと拾ってくれる?」
五条「もちろん、今回だってそうしたでしょ」
虎杖「それは、そう……なんだけど、」
五条「何?何か気になる?」
虎杖「………親友いたら、それで満足しちゃわない?」
五条「記憶がなかったらしてるかもね〜」
虎杖「やっぱり!!俺……贅沢なのは分かってんだけど、やっぱ先生は五条先生がいいんだよな〜」
五条「なに、嬉しいこと言ってくれるじゃん。でももしかしたら、僕より教師に向いてるやつが教師になってるかもよ?」
虎杖「?それって……」
五条「で?実際のとこできんの?」
虎杖「ん゛〜〜……どうにか自発的に閉じた上で、定義と要件を再構築し直して………いやそもそも最初のを達成すれば………???」 - 145◆2ksToZRy4E26/04/30 10:11:45
五条「……………悠仁の口からそんな単語出てくるなんて、先生感動しちゃった」
虎杖「俺のことバカにしすぎじゃね?!」
五条「だって僕は15の悠仁しか知らないし」
虎杖「確かに」
五条「とりあえずさ、ここの僕達が寿命迎えた後にやってみてよ。時間はいっぱいあるんでしょ?」
虎杖「……分かった!」 - 146◆2ksToZRy4E26/04/30 10:14:24
───────────────
夏油「初めまして、私は夏油傑。君の名前は?」
五条「………変な前髪」
夏油「外で話そうか、変な前髪くん💢」
五条「あ゛?💢俺を知らねーとかどこのモグリだよ」
夏油「私一応先日まで一般人だったからね、君とは違って。だからまずは自己紹介からじゃないかな?」
五条「チッ………五条悟」
夏油「まあ知ってたんだけど」
五条「ぁあ゛ん?💢」
夏油「硝子は教室にはギリギリに入ってきてたっけ、硝子も記憶があると色々楽で助かるんだけど」
五条「………」
夏油「……あぁ、ごめんね。今のは忘れてくれていいよ。突如ワケのわからない世界に入ることになった青年が過去の同級生を夢想してしまっただけだよ。」
五条「んなこったろーと思ったわ……で、どっから行く?」
夏油「うん??」
五条「呪詛師集団は分かりやすいやつ起こしてくれねーと捕まえるにも捕まんねーしな、あのゴリラ捕まえといたほうが楽か?今アイツどこいんだ?俺が15だから恵が……」
夏油「悟……記憶があるなら最初に言ってくれたっていいじゃないか」 - 147◆2ksToZRy4E26/04/30 10:18:50
五条「せいぜい僕の生徒に感謝しなよ」
……………………………………………………
五条「恵チャン、お迎えにきたわよ✨」
夏油「今日の課題はかえるの歌よ✨」
伏黒「……………」スッ
五条「ま待った!!!恵!!!冗談!!冗談だから!!」
夏油「今回の不審者対応は問題なさそうだね、防犯ブザーは大事だよ」
伏黒「まさか前に自分だけ鳴らされかけたの根に持ってるんすか?」
五条「不審者扱いされてやんのwwwwww」
伏黒「アンタだけには言われたくないと思いますけど」
五条「え………?」
伏黒「で、今日は何の用ですか。弁償代なら親父の給料から天引きしといて下さい」
夏油「多分それだと君の生活費なくなるから、代わりに馬車馬の如く働いてもらっているよ。今回はここへ行くのについてきてもらいたくてね」
伏黒「…………ここ」
夏油「そう。以前に資料で見たことあるかな、私の娘達がいる村だよ。両親が消息を絶ったようだから、保護しに行きたくてね。」 - 148◆2ksToZRy4E26/04/30 10:20:35
伏黒「まあ……大柄な男二人が女児二人攫ってたら事件になりますもんね」
五条「男といえど同年代のガキいるだけでだいぶ変わるでしょ、村民は?金でも握らす?」
伏黒「何でも金で解決しようとするのどうかと思いますよ」
夏油「あの父親とそこのボンボンに変な影響受けてなさそうで安心したよ、ここは穏便に分からせるしかないと思うよ?実力で👊」
五条「僕よりヤバイじゃん」
伏黒「アンタのがマシなことあるんすね………いやあったな」
五条「割と僕の方が真っ当だったと思うよ、そこらへんは」
夏油「三回目なのをいいことに以前の結末で抉るのやめようね」 - 149◆2ksToZRy4E26/04/30 10:21:59
五条「そろそろ憂太のとこも行かなきゃ」
夏油「ちょうど東北の任務もあるし、私がついでに行こうか?」
五条「却下、ろくな事しないだろ。あと仮に記憶ある状態だとお前一人はややこしいだろ」
夏油「それもそうだね……じゃあ虎杖の様子を見に行くくらいにしておこうか。」
五条「そーして、接触はしなくていい」
夏油「あれ、しておくべきかと思ったけれど」
五条「お前目線だとどう見えるかわかんないし……まだお祖父さんと暮らしてる頃だから」
夏油「そうかい、ならそうしようかな」
五条「額に縫い目がある奴いたら連絡して」
夏油(あの子……か。まだ呪力は感じないな)
夏油(前にもこうやって見に来たな………あの脳みそが………)
夏油(どこに潜んでいるんだか、前回は恵くんの前に現れたって言っていたけれど)
夏油(私の身体が使える場合には、やはり私狙いになるのかな。)
夏油(となると警戒すべきは私自身……か) - 150◆2ksToZRy4E26/04/30 10:23:49
伏黒「……虎杖」
虎杖「おっ伏黒じゃん、もう食ったよ」
伏黒「はぁ゛?いい加減……今回くらいは、」
虎杖「いや、いいんだよこれで」
伏黒「………そうか」
虎杖「先生達は?順調そう?」
伏黒「あぁ…なんなら俺の親父まで生きてる」
虎杖「っえまじで?!伏黒の父ちゃんってどんなん?!」
伏黒「クソゴリラ」
虎杖「ナンカ……ゴメン……」
伏黒「いやいい。それより虎杖、お前はまた……これでいいのか」
虎杖「……ここで、何回やり直したって本物の史実は変わんねえから。だったらいつか俺が必要になるまでは、あったかもしれない未来を夢でも少しばかり感じてたくて。まあ兄貴とかはどうしようもねえけどな」
伏黒「……分かった」
虎杖「ところで伏黒今回は男みてーだけど、五条先生とはどう?」
伏黒「生憎クソ親父と親友で手一杯だからな」 - 151◆2ksToZRy4E26/04/30 10:31:44
虎杖「伏黒はそれでいいん?」
伏黒「……まぁ、親父使ってお見合い話は揉み消させてるから問題ない。今度既成事実作らせるつもりだ」
虎杖「おっけー全然良くない感じね!!」
……………………………………………………
甚爾「とかなんとか言ってんぞ」
五条「今回はどう来るか楽しみだねー♡わざわざ父親に前までの育児放棄の責任追及せずとも、僕は最初から見合いなんてするつもりないのにねー♡」
夏油「彼、男の趣味悪くないか?母親に似たのか?」
五条「コイツをアゴどころか目で使えるからね」
甚爾「……嫁に似てんだよ」
五条・夏油「「ハァ??」」
五条「何言ってんのコイツ」ヒソヒソ
夏油「自分の顔を鏡で見たことがないのかもしれない」ヒソヒソ
甚爾「全部聞こえてんぞガキども」 - 152◆2ksToZRy4E26/04/30 10:33:41
ガラッ
灰原「こんにちはー!!家入さんから解剖結果預かってきましたー!!!あ、伏黒さんもいる!」
天内「そのゴリラ宛の任務の資料じゃ!!」
黒井「理子様、ゴリラではなく伏黒さんです」
七海「五条さん、伊地知くんが探してます、さっさと行ってあげてください」
夜蛾「ところで今年のハロウィンパーティーについてだが……仮装の案はあるか」
五条「真っ二つになった僕?」
夏油「頭メロンパンな私?」
甚爾「胴体抉られてる俺だな」
灰原「下半身なくなってる僕!」
天内「頭から流血してる妾!」
黒井「理子様!!!私は適当に怪我人で……」
七海「無難にミイラ………いえ、すみません」
夜蛾「全員そこに正座しろ」ガッデーム!
〜𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓮𝓷𝓭〜 - 153◆2ksToZRy4E26/04/30 10:36:43
オマケ
夜蛾「全く……自由にさせると碌なことにならない。学生達の分もあわせてくじ引きに……」
五条 dice1d10=4 (4)
夏油 dice1d10=10 (10)
家入 dice1d10=2 (2)
七海 dice1d10=2 (2)
灰原 dice1d10=8 (8)
天内 dice1d10=5 (5)
黒井 dice1d10=8 (8)
甚爾 dice1d10=8 (8)
伊地知 dice1d10=7 (7)
虎杖 dice1d10=10 (10)
伏黒 dice1d10=8 (8)
釘崎 dice1d10=8 (8)
津美紀 dice1d10=7 (7)
パンダ dice1d10=10 (10)
乙骨 dice1d10=9 (9)
真希 dice1d10=2 (2)
狗巻 dice1d10=7 (7)
秤 dice1d10=10 (10)
星 dice1d10=4 (4)
1.カボチャ 2.白マントおばけ
3.吸血鬼 4.魔女 5.キョンシー
6.フランケンシュタイン
7.ミイラ 8.ポリス 9.ナース
10.不謹慎
- 154◆2ksToZRy4E26/04/30 10:45:43