満寵――魏に仕えた静かなる名将。
若き日は筆を執り、法と理をもって乱世を律した。
老いて剣を取り、戦場に立ち、己の信じた「正義」を貫いた。
三国志の時代、曹操・曹丕・曹叡の三代に仕えた男。
満寵(まんちょう)は、政務においては冷静沈着、法を曲げず、私を捨てて公を守った。
だが、乱世の理は筆だけでは収まらない。
彼はやがて剣を取り、戦場に立ち、魏を支える柱となる。
『満寵伝』は、文と武――二つの忠義を生きた男の生涯を描く。
筆と剣、静と動、理と情。
そのすべてを抱えながら、満寵は「正しき道」を歩み続けた。
乱世にあって、勝つことよりも正しくあることを選んだ男。
その生き様は、魏という国の背骨となり、やがて静かに歴史の陰に消えていく。
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