ビタミンDが「不足している人」の簡単なサインって? 寝てもとれない疲労、過度な発汗、不安感や抑うつ気分、関節痛といった症状は要注意
ビタミンD、それは私たちの体の中にほんのわずかしか存在しないものの、美しく健康に生きるためには絶対に欠かすことのできない微量栄養素のひとつ。しかし現在、アメリカにおいてもっとも一般的な微量栄養素の欠乏症が、実はビタミンD不足だという。オレゴン州立大学ライナス・ポーリング研究所のデータによれば、驚くべきことに米国人口の94.3%が、ビタミンDの1日あたりの推奨摂取量を満たしていない。これを聞いて「心当たりがある」と感じた人は、体が発するサインを正しく理解することが、健やかな未来を築くための大切な一歩になるはず。 【1分でチェック】ビタミンDが豊富な18の食材 話を伺った専門家: マイケル・ホリック(Michael Holick)博士:内分泌学者であり、ビタミンD研究の第一人者。
日常に潜むサインとは?
ビタミンDは、強く健康な骨の維持、カルシウムの吸収促進、免疫システムのサポート、細胞成長の調節、そして炎症の抑制において不可欠な役割を担っている。これほどまでに重要な栄養素でありながら、その欠乏を知らせるもっとも明確なサインは、意外なほど日常に潜んでいる。それは、十分な睡眠をとった後でも消えることのない、慢性的な疲労感だ。 学術誌『Nutrients』に掲載されたレビューによれば、ビタミンDは疲労に関わる多角的な要因に影響を与えている。ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の生成調節をはじめ、酸化ストレスや炎症性サイトカインの抑制、さらには電解質バランスの維持に至るまで、その役割は多岐にわたる。実際に、多発性硬化症やコロナ後遺症(ポストコロナ症候群)など、さまざまな背景を持つ人々にとって、ビタミンDの補給が疲労感の改善に寄与したという研究結果も報告されている。 慢性的な疲労に加え、過度な発汗、関節痛、筋肉痛、さらには不安感や抑うつ気分といった症状も、ビタミンD欠乏のサインとなり得る。もし心当たりがある場合には、一度検査を受け、サプリメントの活用について医師に相談してみるのもいいかもしれない。 厚生労働省は、19~70歳の成人の1日のビタミンD推奨摂取量を、15 µg (600 IU/国際単位)としている。一方でホリック博士は1,500〜2,000 IUの摂取を推奨しており、推奨される量は年齢や個人によって異なることを覚えておこう。過剰摂取を懸念する声もあるが、米国国立医学図書館によれば、毎日10,000 IU以上を摂取し続ける状態を「危険なレベル」と定めているとのこと。まずはかかりつけの医師や栄養士からパーソナライズされたアドバイスを受けることが、最適かつ安全なウェルネス習慣への近道だ。 ※サプリメントはあくまで食事を補うための製品であり、医薬品ではない。病気の治療や診断、予防を目的としたものではないため、妊娠中や授乳中の方、また子供への摂取については、必ず医療提供者の指示に従うよう注意してほしい。 ※この記事はPreventionからの翻訳をもとに、日本版『ハーパーズ バザー』が編集して掲載しています。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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