マーケット

2026.04.28 10:00

エヌビディア、時価総額838兆円で史上最高値を更新 AI関連株として4%上昇

JHVEPhoto - stock.adobe.com

JHVEPhoto - stock.adobe.com

エヌビディアは米国時間4月27日、株価が4%上昇して取引を終え、時価総額が5兆2600億ドル(約838兆円)に達し、上場企業史上最高の時価総額を記録した。4月初めから続く数週間にわたる上昇トレンドがさらに加速した形だ。

エヌビディアの時価総額は4月27日に5兆2600億ドルに到達し、株価は取引時間中の高値付近で引け、時間外取引でもわずかに上昇した。

この時価総額の急騰により、エヌビディアは世界で最も価値の高い企業としての地位をさらに盤石なものにした。首位の座を争う最も近い競合であるグーグル(4兆2000億ドル、約669兆円)やアップル(3兆9000億ドル、約621兆円)を大きく引き離している。

4月27日のエヌビディア株急騰は、エヌビディアのパートナーであるクアルコムと、主要顧客であるOpenAIが、OpenAI向けのスマートフォン用プロセッサチップを開発する契約を発表したことを受けたものだ。また、クアルコムの株価は月曜日に約1%上昇して150.26ドルとなり、4月に入ってからの上昇率は18.2%に達している。

S&P500種株価指数も4月27日に史上最高値を更新し、前日比0.1%強上昇の7173.91で取引を終えた。過去5年間でエヌビディアの株価が上昇した幅は約1300%となる。2021年以降、約14倍の増加に相当する。

Forbesによる資産評価

Forbesの試算によると、エヌビディアのジェンセン・フアンCEOの純資産は1871億ドル(約29兆8000億円)で、オラクル共同創業者のラリー・エリソン(2175億ドル、約34兆7000億円)に次ぐ世界第7位の富豪となっている。4月27日に純資産が最も増加したビリオネアであり、71億ドル(約1兆1300億円)の上昇を記録した。

今年株価上昇を記録している「マグニフィセント・セブン」の1つ

エヌビディアは直近の四半期で680億ドル(約10兆8000億円)強の売上高を計上し、前年同期比73%増となった。この成長は主にデータセンター収益の急増によるもので、第4四半期には623億ドル(約9兆9300億円)に達した。同社の株価は年初から16%強上昇しており、年初には188ドル前後で取引されていた。

「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテック大手の中で、今年株価上昇を記録している数少ない企業の1つであり、マイクロソフト、テスラ、アップルなどは1月以降、株価がプラス圏に浮上していない。エヌビディアの株価はAIインフラへの高い需要から恩恵を受けており、アマゾンなどのクラウドプロバイダーがAI投資に数十億ドルを投じている。

forbes.com 原文

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事

Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2026.03.31 16:00

現役メカニックが語る整備士の矜持──Ferrari Tech Talent座談会レポート

フェラーリの整備士は、どんな毎日を過ごしているのか。どうすればなれるのか。若年層向け整備士育成プログラム「Ferrari Tech Talent」では、現役メカニックとの座談会が行われた。普段は聞けない現場のリアルに、参加者たちの目が輝いた。


11月下旬、フェラーリの正規ディーラーであるコーンズとニコル・コンペティツィオーネで、整備士育成プログラム「Ferrari Tech Talent」が開催された。15歳から25歳を対象にウェブで公募したところ、580名を超える応募があり、選考を経た約30名が参加した。

プログラムは、フェラーリの歴史とブランドDNAに関する講義から始まり、サービス工場の見学、点検やテスター操作のデモンストレーションへと続く。そして後半、参加者たちが最も待ち望んでいた時間がやってきた。現役メカニックとの座談会だ。

「買って良かった工具は?」

3人のメカニックが前に並ぶと、司会が参加者に呼びかけた。

「気になることがあれば、何でも聞いてください」

最初はおずおずと質問をしていた学生たち。やがて積極的な質問が飛び始める。
最初はおずおずと質問をしていた学生たち。やがて積極的な質問が飛び始める。

最初に手が挙がった。

「買って良かった工具ってありますか?」

フェラーリを整備するプロは、どんな道具を使っているのか。きっと参考になるはず。そんな思いが伝わってくる質問だった。若手メカニックが即答する。

「スナップオンですね。最初に触ったのがフェラーリの研修のときで、先輩が使っているのを見て欲しくなって。4分の1サイズが手に馴染むんです」

スナップオン。整備士なら誰もが知る、アメリカ発の高級工具ブランドだ。やっぱりそういうものを使うんだ、という納得と、自分もいつかはそんな工具を手にして働きたいという憧れ。そんな空気が会場に広がった。

「週休ってどれくらいですか?」という質問には、「週休2日で、年間120日くらい。普通の会社と同じですよ」という答え。高級車ディーラーの整備士というと激務のイメージがあるのか、意外そうな顔をする参加者もいた。

3者3様の経験をもつメカニックが、さまざまな角度でエピソードを披露した。
3者3様の経験をもつメカニックが、さまざまな角度でエピソードを披露した。

「入社したばかりの頃って、毎日何をするんですか?」

この質問に、ベテランのメカニックが少し考えてから答えた。「まず、先輩のサポートから始めます」。彼は言葉を選びながら続ける。整備士の免許を取ったから一人前だって、自分も最初は思っていた。何でもできるって。でも実際は、ネジの締め方一つとってもプロフェッショナルではなかった。機械の使い方、部品の掃除の仕方、車の扱い方。そのすべてを、先輩のサポートを通して叩き込まれる。みんなそうやって、周りから認めてもらえるメカニックに成長していくんです、と。

会場が静まる。思わぬ率直さだった。場の雰囲気を和らげるように、別のメカニックが明るい声で補足した。

「どんな仕事でも同じだと思うんですけど、先輩にもいろんなタイプがいるんで、最初はそれを見極めるのも大事ですね。洞察力というか、周りが見えるようになっていくといい」

参加者たちはメモを取りながら聞いている。スマートフォンで打ち込む者もいれば、紙に書いている者もいる。

「今のうちにやっておいた方がいいことってありますか?」という質問には、意外な答えが返ってきた。

「ちゃんと勉強すること、あとメモを取る癖ですね。ケータイでもいいんですけど、紙で手で書いた方が覚える。自分は今でも手で書いて覚えてます」

顔を上げる参加者たち。デジタルネイティブの彼らにとって、それは新鮮な助言だったのかもしれない。

嬉しい瞬間、嫌な瞬間

「整備士をやっていて、一番嬉しかったことは何ですか?」

「エンジンをバラバラにして、組み直して、ちゃんとかかった時ですね。調子いいなって思う瞬間が一番嬉しい」

「お客さまから『ありがとう』って言ってもらえた時も嬉しいです。直接ではなく、アドバイザーさん経由で聞くことが多いんですが、調子良くなったと言ってましたよ、とか」

プロのメカニックとしての喜びや、失敗の経験。次世代の整備士たちへ惜しみなくシェアする、有意義なトークセッションとなった。
プロのメカニックとしての喜びや、失敗の経験。次世代の整備士たちへ惜しみなくシェアする、有意義なトークセッションとなった。

「じゃあ逆に、嫌だったことは?」

「物を壊しちゃった時ですね。ボルトを折っちゃった時とか。やべぇ、どうやって抜こうかなって」

会場に笑いが起きる。プロでもそういうことがあるのだと知って、少しホッとした表情の参加者もいた。

数千万円のフェラーリを預かるということ

「車を整備する上で、一番心がけていることは何ですか?」

「絶対に傷をつけないこと。壊さないこと。扱うのは数千万円するフェラーリです。しかもお客さまのクルマ。だから養生をいっぱいします」

もう一人のメカニックが続ける。

「他の人から見て恥ずかしくない仕事をする、ということですね。手の跡とか、オイルが飛び散った跡とか、そういうのをきれいにする。他のディーラーさんが整備した車が入ってくることもあるんですけど、それを見て感じることもある。だから自分が関わった車は、誰に見られても恥ずかしくないようにしたいんです」

車を整備する上で一番心がけていることは何か。この質問への答えは、フェラーリという仕事場の特殊性を浮き彫りにした。

レースサポートメカニックによる作業の実演に、参加者たちの目は釘付けにされた。
レースサポートメカニックによる作業の実演に、参加者たちの目は釘付けにされた。
工場に置かれていたレースタイヤ。限界走行の熱で表面が溶けたタイヤが、メカニックの言葉をより生々しく感じさせる。
工場に置かれていたレースタイヤ。限界走行の熱で表面が溶けたタイヤが、メカニックの言葉をより生々しく感じさせる。

座談会の終盤には、AF Corse(フェラーリのワークスチーム)のレースサポートに入るメカニックからも話があった。タイトなレーススケジュールの中でトラブルが起きても、絶対に出走させるというメカニックの矜持。夜通しの作業を経て、翌朝には何事もなかったかのように車を送り出す緊張感。

サーキットの匂いが漂ってくるような臨場感のある話に、学生たちは身を乗り出すように聞き入っていた。

「ここには上限がない」から、働きたい

座談会が終わった後も、参加者たちはメカニックを囲んで話し込んでいた。名刺を交換する者、連絡先を聞く者。整備士志望の学生だけでなく、まだ進路を決めていない高校生も積極的に質問していた。

トヨタの整備学校に通う、ある学生は座談会の感想をこう語った。

「整備士になるなら国産メーカーからという道が一般的で、外資系は狭き門だと思い込んでいました。でも今回、もしかしたらチャンスがあるんじゃないかと。フェラーリで働くことも選択肢に入れて、進路を考えたいと思います」

そして、転職を検討中の現役整備士は、はっきりと言い切る。

「今の工場では学べる上限が決まっている感じがする。でも、ここには上限がない。学べることしかないだろうなと確信しました」

自分でもやれる自信はあるかと聞くと、「ありますね」と即答した。

日本にフェラーリの正規ディーラーは十数店舗しかない。そこで働く整備士の数は、自動車業界全体から見ればごくわずかだ。だが、その希少な現場への入り口は、実は開かれている。

Ferrari Tech Talentは、採用に直結するプログラムではない。目的は、フェラーリの整備士という仕事の存在を知ってもらうこと。その魅力を、現場で働く人たちの言葉で伝えること。

もしあなたの周りに、車が好きで、将来は車に関わる仕事がしたいと思っている若者がいたら、このプログラムのことを教えてあげてほしい。最高峰のブランドが、次世代に向けて手を差し伸べている。その事実を知ることが、誰かのキャリアを動かすかもしれない。

 

フェラーリ テックタレントプログラム 特設サイトはこちら
https://forbesjapan.com/feat/ferrari_tech_talent/

promoted by Ferrari / text by Tsuzumi Aoyama / photographs by Kimi Mikawa

製品

2026.04.28 09:00

クアルコム株が急伸、OpenAIとのスマートフォン開発報道で──アップル対抗なるか

stock.adobe.com

stock.adobe.com

クアルコム株が米国時間4月27日朝に急伸した。テック業界アナリストが、クアルコムがOpenAIと提携してスマートフォンを開発していると述べたためだ。サム・アルトマンCEOが完全にAIで駆動する「コンパニオン」を示唆して以来、AI大手にとって初のハードウェアとなり得るとの憶測が広がっていた。

クアルコムの株価は4月27日の寄り付きで約8%上昇した。4月24日には11%超の上昇を記録しており、過去1カ月間で17%の上昇となった。

TFインターナショナル・セキュリティーズのアナリストであるミンチー・クオは4月25日深夜、クアルコムが台湾の半導体企業メディアテックと協力し、OpenAI向けのスマートフォン用チップを開発すると述べた。さらに、中国の製造企業ラックスシェアが同端末の共同設計と製造を担うという。

同端末の量産は2028年が見込まれるとクオは述べた。ただし、「仕様とサプライヤー」は2026年末または2027年第1四半期までに確定すると指摘した。

クアルコムとOpenAIはいずれも、Forbesのコメント要請に直ちには応じなかった。

次ページ > OpenAIのAIデバイス構想

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事