反省文
誰にでも好意を振りまいてしまう。
根本の原因は、自分に自信がないことだ。
せめて人からの肯定で満たされたいから、自分に価値があると信じたいから、そういう不義理をいつもしてしまう。
他人が返してくれる好意や愛情は酸素みたいなもので、いつも息がしづらい俺はそれを何より渇望している。
でもその仕草の中に、その人への本心での好きの気持ちもあるから、申し訳なくなる。罪悪感がずっとある。
この前えっちまではいかないものの、それくらいくっついたあと隣で寝転がっていた人に、俺のこれってどうしたらいいんでしょうか、直せるものでしょうかと聞いてみたら、多分無理でしょうと言われた。
それも含めて魅力ではあるし、性格でもあるから良し悪しあるよと。うつらうつらしてる時に聞いたから多分本心で言ってくれたと思う。
ただそれでも、誰にでもくっつくのって、境界線をどんどん曖昧にしていくのだから、これまで仲良くしてきた人からすれば不信感や不安が募るのは当然のことで、それは嫌だ。そもそも俺の、自分は人といちゃつくけど、できれば友だちには他人とくっつかないでほしいというスタンスは、どこからどう見ても歪だ。あるべき関係性の道筋でないし、それなりのルールでもない。なので、やはり少しは直したい。
撫でるのを減らしたい。
撫でるの好きなんだけど、ぶいちゃといえど触れ合いであるのには変わりがなくて、それはやっぱりほんの僅かに体を許している。もしくは許すことを強要している。
鼻先をくっつけるのとか、おそらく一番身体的に感覚を感じられる場所をすりつけあうことで、vrでありながら気持ちよさを共有するわけで、それはいわばjust以上に好きですよくっつきたいですよとアピールする行為だと思っている。
始めたての頃は間違いなくそういう気持ちでしかしていなかったんだけど、キスくらいは挨拶感覚のVRchatも存在するので、遊びとか手持ち無沙汰の気分でその場にいる人を撫でて、だんだん顔が近づいて、そういうふうにくっつくことがよくある。
水音は出さないようにしようという謎のラインがあるんだけど、そもそもくっついているだけでだめだ。本当に嫌だ。
好きな相手への接し方は特別でありたい。それを守るためには誰かには普通の接し方をしないといけない。それを頑張らないといけない。
俺のインターネットでの人間関係は比較的短距離走になりがちだ。簡単に好きになる割に、その緊張をいったん解くのができないから、一度少し距離を置いたら二度と会えないだろう好きと思ってはくれないだろうと思うからバックステップできない。
でもVRCでは、自分が思ったよりかはいろんな人とそれなりの期間関係が続いていて、現実に喘ぎがちな俺はそれにとても助けられている。居場所を失いたくない。
冷めるのも冷められるのも、距離感を見失って混乱するのも苦しい。
誠実であるということを毎日考えている。
自分の弱さを免罪符にしないとか、相手の意思をねじ曲げないとか、できないときにちゃんと痛むとか。誤魔化しごまかし生きてきたクズにとっては一番苦しいことで、でもなんとか俺がそれを頑張ろうとしているのを、見てくれる人もいる。
俺が好きで、それでいて憎からず思ってくれる人になんとか報いたい。適当な気持ちで好きというのをやめたとき、なんの配慮も自身への疑いもなく、目の前に人にそう確信して伝えられる日が来ると信じたい。
