「たつお号」遺志受け第一線へ 宇部・山陽小野田消防局、寄付金で救急車を導入【宇部】
宇部・山陽小野田消防局(杉本秀一消防長)は14日、匿名希望者からの寄付金3000万円を活用して導入した高規格救急車「たつお号」の運用を開始した。2012年に同局が発足後、寄付金を充てて救急車を購入するのは19年3月に続いて2回目。今後は宇部中央消防署に配備し、市民の安心・安全に向けて救急の第一線で活躍する。
宇部市内に住んでいたたつおさんは、生前に何度か同局の救急車で搬送され「消防にお礼がしたい」と遺言していたという。遺族から「救急車の購入資金に役立ててほしい」と昨年9月に話があり、購入予定だった約4000万円の救急車の資金とした。昨年12月24日に納入され、その翌日に杉本消防長が遺族に感謝状を手渡した。1月11日に行われた宇部市消防出初め式でお披露目された。
同局の救急車は今年度導入分からデザインを変更し、宇部と山陽小野田の頭文字の「U」と「S」を合わせたロゴマークを取り入れた。中央には紫色の線が入り、同局の文字を青色から緑色に変えた。たつお号の独自として、左の側面後方に名称と桜のマークをあしらい、ナンバープレートはたつおさんの生年月日となる1月3日にちなみ「103」とした。
同局警防課の田中昭消防救助係長は「たつおさんやその親族の思いをくみ取り、市民のためにしっかりと有効活用させていただく」と感謝していた。