23日、職員約4万6千人を擁する首都警察のトップに就任した。長所は「人の話をよく聞くこと」。分かりやすい言葉、丁寧なコミュニケーションを重視し「強く、優しく、柔らかい警視庁」を掲げる。
法律を学び、将来は公のために仕事をしたいと考えていた学生時代。就職活動で出会った警察庁職員の人柄と「素朴な正義感を貫ける」という言葉にひかれ、入庁を決めた。
警察人生で忘れられない出来事の一つが、平成27~28年の神奈川県警刑事部長時代に捜査指揮した川崎市老人ホーム転落死事件だ。物証が乏しい中、警察庁で自ら制度改正に携わった取り調べの録音・録画の実施を提案。捜査や立証の支えとなり「霞が関での経験が、現場の捜査に生きた」と感じた。
警視庁は「高い捜査力と先進的な取り組みで、全国警察をリードする存在」。最重要課題に、特殊詐欺などで暗躍する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」対策を挙げ、首謀者らの実態解明や摘発、違法なビジネスモデルの解体に注力する。
重責を担う立場で、心身の健康維持に欠かせないのが家族との時間だ。長女、長男はいずれも自立しているが「やっぱり子供はかわいい」と、ほおを緩める。(緒方優子)
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つつい・ひろき 昭和44年生まれ、東京都出身。平成5年に東大法学部を卒業し、警察庁入庁。沖縄県警本部長や京都府警本部長を歴任し、令和7年1月から警備局長を務めた。座右の銘は「日日是好日」。趣味は皇居周辺などのランニングで、「仕事のアイデアが浮かぶこともある」という。