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283P料理を振舞う~アンティーカ編~/Novel by shame

283P料理を振舞う~アンティーカ編~

4,832 character(s)9 mins

(全ユニットは)おおくなぁい?
料理シリーズ第三弾です。流石に前の二つありきの話になっているので今回からだとわかりにくいかも。
方言が怪しいけど何とかなると思います(適当)

コメント、フォロー等ありがとナス!
ゆる~く続けているシリーズですが楽しんでいただければ幸いです。

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『う~ん・・・一言では表せないですね。でも何となく三峰の居場所って感じですかね~』
『皆といれば退屈しないですね~結構賑やかですから~』
『不思議な縁を感じるんです。勿論上手くいくことばかりではなかったですが、皆と共に乗り越えてこれたし、これからもそうであると信じています』
『大事な仲間ばい!けど、ライバルでもあるとよ!』
『これからも・・・皆で一緒に頑張れたらいいなって思います・・・』

 今をときめくアイドルに迫る人気ドキュメンタリー番組のオファーがアンティーカに舞い込んでからしばらくして、先日ようやくオンエアとなった。収録は終わっていたものの、どんなふうに放送されるのか気になっていたので、アンティーカとしては、一安心といったところだろう。SNSやメディアの評判もおおむね好評だったことも嬉しいところだ。せっかくなので、みんなで一緒にこの番組を見ようということでメンバー一同が事務所に集まっている。

「いや~照れますな~三峰の素顔が知られてしまったわけですか~」
「大丈夫だよ結華。どんな姿もファンの人たちは受け入れてくれるさ」
「無事に放送されてほっとしたばい」
「皆緊張しただろ?お疲れ様。少し長めの密着取材だったけど話題性は充分だったし、大成功といっていいだろうな」
「プロデューサ~私頑張ったんで~ご褒美が欲しいです~」
「わかったわかった。よし、時間もちょうどいいしみんなで何か食べに行こうか?」

 いつもの流れになったとき恋鐘は今しかないとメンバーの方を見た。咲耶は微笑みながら頷き、霧子はニコニコと優し気な笑顔で恋鐘を見ている、結華もしょうがないといった表情をあえて浮かべながら恋鐘にむけて手でOKサインを出している。少し前から283プロアイドル内に駆け巡ったプロデューサー手料理事件の影響で、各ユニットが今か今かとプロデューサーに料理を振舞ってもらうチャンスをうかがっている。ちょうどこのタイミングで食事に行こうと言われるのはアンティーカとしては予想済みであった。

「プロデューサー聞いたばい!実は料理が—」
「じゃあ私は回らないお寿司がいいです~」
「あぁ、久しぶりに寿司もわるくないな」
「こぉ~ら~摩美々~!」

 話の腰を折られてずっこけた恋鐘は摩美々に近づいて彼女の肩を揺さぶっている。わざと話に割り込んでしめしめと笑ういたずら好きな様子は相変わらずのようだ。

「私から言わせてもらおうかな。聞かせてもらった話によるとプロデューサーは随分と料理が上手らしいね。他のアイドル達が嬉しそうにそのことを語っていたよ」
「アイドル達の胃袋を掴んだその腕前を三峰にも見せてもらおうかな~」
「まぁ私は皆がそういうならいいけど~」
「わたしも・・・すごく気になってます・・・」
「おいおい、あの時事務所にいたのはアルストと放クラだけだったはずだぞ・・・なんで皆が知ってるんだ?」

 プロデューサーの手料理が283プロアイドル内のホットワードになっていたことなど彼は知りもしない。しかし、水面下で次に大きな、あるいは成果が目に見えてわかりやすい仕事はいつになるか、そしてそのご褒美としてどうプロデューサーに手料理を振舞ってもらおうか頭を悩ませていることなど、アイドル達の好意を仕事をするうえで頼りにしてもらっているくらいしか認識できていないプロデューサーに気づけるはずもないだろう。

「まぁまぁ女子の噂は広がるのが早いってことですよプロデューサー」
「そんなもんなのか?」
「そうばい!」
「う~ん・・・店で食べても—」
「うちもプロデューサーの料理食べたか~」
「随分食い気味だな・・・まぁ、そこまで言ってくれるなら心を込めて作らせてもらおうかな」

 わざとらしく眼鏡を抑えてきりっとした表情をする結華と力押しで意見を通そうとする恋鐘であったが特に疑いもしないプロデューサーは、恋鐘のお願いパワーによって後日、以前と同じくキッチンスタジオを借りてアンティーカに料理を振舞うことが決まった。彼女達がこのために考えた方法は、まさかの真正面からの力押しであった。三峰曰く、皆がお膳立てして恋鐘にお願いしてもらえれば、プロデューサーはそれを無下にはしないだろうとのことだった。見事その作戦はばっちりと決まり料理の内容はプロデューサーシェフにお任せして当日まで楽しみにしようという流れになった。



「わぁ・・・」
「随分大きなフライパンですなぁ~」
「俺が家で使ってる中華鍋だよ。やっぱり火の伝わり方が重要だからさ」
「おや、ということは今日は中華料理を振舞ってもらえるのかな?」
「うちの実家にもおんなじタイプのものがあるばい」
「ストレイとアルストの時とも違うジャンルじゃなんてプロデューサーのレパートリーって結構多いんですね~」

 以前と同じキッチンスタジオには備え付けのフライパンなどはあったが、中華鍋がなかったらしくマイ中華鍋を持参してきた彼は本格的に作る気満々であった。一体この男にどれだけの引き出しがあり、それによって堕とされてきた女性はどれほどいるのか、摩美々は気にはなったもののそこに触れるのは何となくためらいがあったため、一先ず置いておくことにした。




「プロデューサーその保冷バッグには何が入ってるのかな?」
「小籠包の元になるゼラチンスープだよ。あらかじめ家で作ってきたんだ」
「本格的です・・・」
「ん?恋鐘ぼーっとしてどうしたんだ?」
「ふぇ!?べべ別になんもなかよ!普段うちが料理を作ることがおおいけん、新鮮な気持ちばい」
「確かにいつも恋鐘が作る側だしな」
(み、見とれてたとは口が裂けても言えんばい・・・)

 何となく恋鐘は自分とプロデューサーが一緒に料理をする姿を想像しては顔を赤くしていた。恋鐘はあまり隠し事が得意ではないため、メンバーにはプロデューサーに対して好意をもっていることを薄々気づかれていた。そのせいか摩美々がニヤニヤしては顔が赤いことをこっそり指摘して恋鐘が慌てるといった光景が最近では日常と化している。しかし、プロデューサーの料理姿という普段見れないレアな姿がツボにはまり、彼女ほどではないにしても動揺している人物がいた。

(あ~これはヤバいかも・・・)

 スーツ姿と違う私服でのエプロン姿、料理をするにあたってまくられた袖の下から見える逞しい腕、料理を楽しんでいるゆるんだ表情。元々ルックスがよかったこの好青年に様々な要素が足された結果、結華に激しい萌えを感じさせる原因となっていた。

(聞いてないってこんなの・・・お、落ち着け三峰、大丈夫・・・大丈夫・・・)
「ん?結華、どうかしたか?」
「い、いや~何ともないよ!それにしてもPたんは楽しそうに料理するなと思いまして」
「あぁ、料理するのは楽しいよ。皆にも満足してもらえるよう色々考えて作るから尚更だ」
「うぐぅっ・・・」

 平静を装いとっさに話題を振った結果、プロデューサーの爽やかスマイルというカウンターが直撃し結華は悶絶した。肉体的なダメージは一切ないというのにとっさに机に突っ伏すこととなった結華の顔は真っ赤に染まっていることだろう。すぐに彼は作業に目線を移したため、ばれなかったことは幸いだった。

(お、恐るべし料理男子プロデューサーの破壊力・・・アルストの皆が警告してくれたのを真に受けなかった三峰が馬鹿だったんだ・・・)
「結華がそんな風になってしまうなんて、プロデューサーも罪な人だね」
「そうだよね・・・ってさくやん!?もしかして・・・今の・・・」
「照れてる結華も魅力的さ」
「違う、違うんだって~・・・はぁさくやん見られちゃってたか」
「ずいぶん面白い動きしてたじゃ~ん」
「あ~まみみんだけにはばれたくなかったのに~」

 一連の様子を見られていたことに恥ずかしさが増した結華であったが、プロデューサーにばれなかっただけ良しとして、彼の料理が出来上がることを待つことにした。



「ば~りうまか~!」
「わぁ・・・すごく美味しいです」
「見事な出来だね。見た目も味もどれをとってもアナタのこだわりを感じるよ」
「料理人みたいじゃないですか~」
「三峰の予想以上の出来だよ」
「あぁ、牛肉は繊維に沿って丁寧に切ってるし、肉と野菜も別々に調理してるから素材の風味も壊れていないはずだ。皆の口に合ってよかったよ」

 すでに次の料理に取り掛かっているプロデューサーが満足そうにしている。最初の品である彼の本格派チンジャオロースは言うまでもなく彼女たちを喜ばせ、会話をしながらも箸が止まることはない。

「駄目だね、こんなに素敵なおもてなしをされてしまっては欲張りになってしまうな」
「少し欲張りでもいいんじゃないか?」
「え?」
「咲耶が自分らしくあろうとしていることは悪くないことだと思う。でも人間なんだしたまには弱音だったり、欲を出してもいいんだ。どんな咲耶だって俺は支えていけると思う」
「あ、ありがとう・・・本当にアナタって人は・・・」

 最後のつぶやきはプロデューサーに聞こえることはなく、再度作業に戻った彼を見て咲耶は軽くため息をついた。自分がアイドル達からどう思われているか、女心をもう少しわかってくれてもよいとは思ったが自分を含め普段から分け隔てなく皆のサポートを行う姿を好ましく思っているのも確かである。そんな考えを浮かべながら顔を赤く染める彼女を生暖かく見つめる視線があることは咲耶自身も気づいていた。

「おや~女の子の憧れ咲耶王子もあっという間にお姫様ですなぁ~」
「咲耶も赤くなってんじゃ~ん」
「わかってる・・・お願いだから今の私を見ないでほしい」
「次の料理ができたぞ~」




「ば~り元気でたばい!プロデューサーは手際もよかね」
「ねーPたん、あの小籠包の中から出てくるスープはどうやったの?」
「仕込んでたゼラチンスープを餡に入れて皮に包むことで熱を通したときに溶けてスープになるんだ」
「麻婆豆腐も本格的でしたね~」
「四川風麻婆豆腐だからな、調味料にはこだわったよ」
「杏仁豆腐もおいしかったです。また・・・皆で食べたいな・・・」
「私も霧子と同じ気持ちさ、プロデューサー」
「こんなに喜んでもらえるとは思わなかったよ。機会があればまた作ろうかな」

 本格派中華を振舞ってもらったアンティーカはおのおの満足した様子で料理の感想を振り返っている。口には出さなかったが彼女たちがいつかまた、今日のような楽しい時間を仲間と過ごしたいと思ったのは言うまでもないだろう。なお、照れ顔咲耶姫とノックアウト三峰、自滅の恋鐘といった様々な事態を生み出したこの食事会はしばらく摩美々のからかうネタとなった。今日のことはそれぞれのグループ会話で家に帰った後、夜遅くまで続いたらしい。



「三峰が馬鹿でした!・・・見事に撃沈しました・・・」
「も~だからあまなの話を真面目に聞いてほしかったのに~」
「ちょ~ヤバいよね!」
「やっぱり他のユニットでもプロデューサーは相変わらずだったようだね」
「あのさ~プロデューサー手とかきれいじゃん?なんかさ、うちすごい見ちゃった・・・ご、ごめん今のなし!ちょっと変態っぽいし!」
「わかるよめいめい。楽しそうにしながら料理作るPたんの横顔さ・・・よくない?」
「めっちゃわかる」

 たまたま事務所に集まった甘奈、愛依、結華、咲耶で食事会について話し合っていた。結華がアルストロメリアの忠告を聞かず撃沈した話から発展してプロデューサーについて話し合う彼女たちであったが、この時ばかりはアイドルとしてでなく、年相応の女子としての会話が弾んでいたという。

 






 



Comments

  • アイシア

    毎回ニヤニヤしながら読ませて頂いています。皆可愛いです‼‼放クラ回が楽しみで仕方ないです‼

    April 26, 2022
  • スマホ

    本当に毎回楽しませてもらってます…!今回も面白かったです!

    April 26, 2022
  • kshima

    このシリーズ好き!

    April 25, 2022
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